第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当第3四半期連結累計期間における、当四半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項の発生、または前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。
 なお、重要事象等は存在しておりません。

 

2 【経営上の重要な契約等】

当社連結子会社のSanrio Inc.(所在地:米国カリフォルニア州サウスサンフランシスコ市)は、Prologis USLV LLC(所在地:米国カリフォルニア州サウスサンフランシスコ市)と平成29年10月26日付で固定資産の譲渡契約を締結しました。
 詳細は、「第4 経理の状況 1 四半期連結財務諸表 注記事項 重要な後発事象」をご参照ください。

 

3 【財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。

 

(1) 業績の状況

当第3四半期連結累計期間(海外:2017年1月1日~2017年9月30日、国内2017年4月1日~2017年12月31日)において、海外の状況は、欧米市場が引き続き苦戦しておりますが、中国を中心としたアジア市場は堅調に推移しました。国内は、地方での消費が低迷しておりますが、海外観光客によるいわゆるインバウンド需要の復調にも支えられ大都市圏ではギフトシーズンの店頭売上が好調でした。また、テーマパークや、他社アニメ系コンテンツとのコラボレーションが好調に推移しました。しかしながら、引き続き欧米両地域での商品ライセンス収入の低迷を補うには至らず、売上高は441億円(前年同期比6.4%減)営業利益は43億円(同27.5%減)経常利益は47億円(同25.7%減)と減収減益となりました。税金等調整前四半期純利益は、投資有価証券売却益5億円を計上し52億円(同24.0%減)となりました。平成29年12月15日に開示しましたように、東京国税局による更正処分に対する追徴税額等を加算税及び地方税を合わせて過年度法人税等として11億円計上したことにより、親会社株主に帰属する四半期純利益は24億円(同57.0%減)となりました。なお、当社としては当局に対して、引き続き当社主張の正当性を訴えてまいります。また、税金等調整前四半期純利益に比べ前年同期比減少率が拡大したのは、前年同期に過年度所得に対する更正の請求により法人税等還付税額11億円を計上したことによります。

 

報告セグメントの業績は次のとおりであります。

① 日本:売上高337億円(前年同期比3.0%減)営業利益31億円(同31.8%減) 

日本の小売業界は、引き続き地方の消費動向が厳しい状況ですが、関西圏を中心に大都市圏では、インバウンド需要もあり復調を見せました。しかしながら、国内全体では主に欧米子会社からのマスターライセンス料の低迷の影響も大きく、減収減益となりました。
 国内物販事業は、海外観光客数、購買額がともに前年を大きく超えたことにより既存店売上(直営店及び百貨店の当社直営ショップベース)は前年同期比5.9%アップし、99.3%となりました。その中で、クッションブランケットやスノーグローブといったギフト商品が好評を博しました。池袋P'PARCOにオープンした、当社コンテンツである『SHOW BY ROCK!!』の期間限定ショップでは、毎月6日(ロックの日)の新商品発売日には行列ができるほど、アニメコンテンツへの取り組みも好評でした。今後につきましては、バレンタイン、ホワイトデー等のギフトシーズンに向けての提案や、春節に向けた海外観光客対策としてのキャンペーンへの参加や、入園入学準備への展開、また、店頭でのイベントによる集客策の実施等、話題作りにより集客増、販売増に努めてまいります。
 国内ライセンス事業は、量販店での販売不振の影響もあり、文房具等の入園入学アイテムが低迷した一方、サンリオキャラクターのワイド展開や、カテゴリーでは、株式会社ジーユー等アパレル新規が売上に貢献しました。『I'm Doraemon』や『鋼の錬金術師』等アニメ系コンテンツ事業も好調でした。また、小林製薬株式会社のスキンクリーム、花王株式会社のシニアライナーや、ミスタードーナツのハロウィーンキャンペーンに加え、『シナモロール』15周年で成約したケンタッキーフライドチキンのキャンペーンも貢献しました。
 テーマパーク事業は、大分県のハーモニーランドでは、上半期は2016年の熊本地震の影響から回復し、前年同期を24千人上回る状況でしたが、10月の週末に2回に亘り台風の影響を受けたことや、12月の寒波により、集客が伸び悩みました。特にハロウィーンナイトやクリスマス等の各イベント日に悪天候が重なったことからイベント集客に影響がでました。この結果、第3四半期累計での入園者数は341千人(前年同期比3.6%増、11千人増)となりました。一方、客単価は堅調に推移し、経費も抑制したことで、営業損益は大幅に改善しました。今後につきましては、2月のキャラクター祭り、3月にはイースターイベントに注力し、集客の増加を目指します。
 東京多摩市のサンリオピューロランドは、サンリオピューロランド限定で『品川紋次郎』たちが登場する『シナモロール』の15周年記念イベント「シナモロールふわもこタウン」と、7月にはピューロビレッジにイルミネーションを増設し、ビレッジ全体で演出をした『ハローキティ』のイルミネーションショー「SPARKLE!!」の上演、9月からのハロウィーン期間には平日の営業時間を1時間延長したこと、クリスマスイベントでは増設したイルミネーションによる演出効果をあげたこと、さらに、企業タイアップイベント等の利用が大きく増員に貢献したことにより入園者数は1,013千人(前年同期比11.1%増、101千人増)となりました。営業損益は、売上増加による増益に対し、開園時間延長による人件費や、4Fレストランの運営委託費、海外向けWebサイトリニューアル費、SNSサイト広告宣伝費等の経費増加はありましたが、大幅に増益となりました。
 その結果、国内テーマパーク事業全体で、売上高60億円(前年同期比5.2%増)、営業利益は1億円(同2億円改善)でした。

 

② 欧州:売上高15億円(前年同期比33.3%減)営業損失1億円(同1億円損失減) 

欧州では、家庭用品や文具のカテゴリーでは新規のライセンシーの貢献により比較的下げ幅を抑えることができましたが、主力のアパレル、玩具をはじめ、各カテゴリーでライセンス収入は大幅な減少となりました。今後も引き続き下げ止まりに向けてインフルエンサーによるマーケティング活動や高価格帯の他ブランド等とのコラボレーションに注力してまいります。

 

③ 北米:売上高21億円(前年同期比28.9%減)営業損失6億円(同3億円損失増)

米国では、店舗を持つ小売業は、オンライン小売業に押され、店舗の閉鎖が相次ぐなか、『ハローキティ』のライセンス商品の陳列スペースも減少し、依然、商品化権ライセンスにとって厳しい状況が続いております。このような状況において、コスメ・医薬品や企業向け広告化権ライセンスは健闘したものの、主力のカテゴリーである、アパレル、玩具のライセンス収入が半減する等、多くのカテゴリーで減収となりました。

 

④ 南米:売上高6億円(前年同期比11.8%減)営業利益68百万円(同62.5%減)

南米地域は、主力のメキシコの低迷が減収に影響しました。アパレル・アクセサリー、化粧品、バッグ、靴のライセンス収入が減少した一方で、文具、ベビー用品、家電が堅調でした。今後も、『ハローキティ』をはじめとするサンリオキャラクターズとブラジルの人気キャラクター『monica』とのコラボレーションやラテンアメリカ向けYouTubeチャンネルの開設、ショッピングモールでのイベント開催等により収益拡大に努めます。

 

⑤ アジア:売上高60億円(前年同期比3.9%減)営業利益23億円(同5.6%増)

香港・東南アジア地域では、香港・マカオ小売市場は引き続き厳しい環境の中、低調でしたが、タイ市場は好調で、香港・マカオの落ち込みをカバーしました。カテゴリーではコンビニエンスストアとのミックスキャラクターでのキャンペーン等の企業向け広告化権や、コスメ・化粧品が好調でした。タイでは、上記、コンビニエンスストアでのキャンペーンや、大手日用品メーカーのプロモーション等が大きく売上に貢献しました。また、シンガポールではタクシー配車アプリといった新たな業態へのライセンス供与にも進出し、キャラクターの認知度の向上に努めております。香港市場では、スケートリンクとのコラボといった話題性のある企画や、ライセンシー店頭装飾、販促の提案、日用品市場の開拓で成長維持に努めます。
 韓国では、地政学的リスクによる社会不安、外国人観光客の減少等による消費の委縮傾向や、Eコマースの侵食により、既存小売市場は厳しい状況にあります。このような環境下で、ゲームソフトウェアやアパレルの落ち込みが顕著でしたが、一方で、企業向け広告化権では戦略的な強化の成果が表れ好調に推移しました。また、『リルリルフェアリル』のアニメーションが好評で、カテゴリーでは玩具、出版が好調でした。今後、劇場版の公開とともに、テレビアニメの第2シーズンの契約も検討中で、アパレル、医薬等の新分野にも開拓に努めてまいります。
 台湾では、雇用所得環境の改善により個人消費は堅調に推移しているものの、政治的要因による大陸からの観光客の減少や中国越境Eコマースの拡大によって、既存小売市場は縮小傾向にあり商品化権ライセンスは厳しい環境が続いております。カテゴリー別では、全般的に厳しい状況ですが、食品がケーキショップチェーンとの新規契約等が貢献し好調でした。また、広告化権ビジネスでは、前年実績をカバーするには至りませんでしたが、『ぐでたま』展示会イベントやコスメ販促プロモーション、MIXキャラクターデザインでのコンビニエンスストア向けプロモーション等の良案件がありました。
 中国では、KTL社からの、大手雑貨チェーン、生理用品の大手メーカーとの商品化権ライセンスが、コスメ・化粧品カテゴリーの売上高を約3倍にする等大きく牽引したほか、中国最大手のスポーツブランドとの新規契約によりキッズ向け衣料を展開し、アパレルも大きく増収となりました。また、家庭用品、食品も好調でした。課題である『ハローキティ』以外のキャラクター比率アップに関しては、大手ライセンシー向け『マイメロディ』『バッドばつ丸』の新提案が奏功し、売上構成比率は前年同期比倍増の6%となりました。

 

 

(2) 財政状態の分析

当第3四半期連結会計期間末の総資産は969億円で前連結会計年度末比43億円減少しました。資産の部の主な減少項目は現金及び預金42億円です。

負債の部は468億円14億円減少しました。主な減少項目は有利子負債(1年内償還予定社債を含む)5億円、退職給付に係る負債20億円です。主な増加項目は支払手形及び買掛金が12億円です。純資産の部は、その他有価証券評価差額金4億円、為替換算調整勘定4億円、退職給付に係る調整累計額4億円、親会社株主に帰属する四半期純利益24億円の増加に対し、配当金の支払による利益剰余金67億円の減少により501億円28億円減少しました。自己資本比率は51.5%で前連結会計年度末比0.7ポイント減少しました。

 

(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題

当第3四半期連結累計期間において、事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた事項はありません。

 

(4) 研究開発活動

該当事項はありません。