第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

当第3四半期連結累計期間において、新たに発生した事業等のリスクはありません。

また、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1)経営成績

 当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症に対する行動制限の緩和による経済活動の正常化及び雇用情勢の改善等により、景気は緩やかな回復基調にあるものの、ウクライナ情勢の長期化、世界的な金融引き締め等を背景とした為替変動及び原材料価格・原油価格の高騰及び中国の景気減速など、依然として先行き不透明な状況が続いております。

 わが国の工作機械業界は、当第3四半期連結累計期間は、国内は需要が前年同期比23.3%減少、海外では需要が前年同期比13.3%減少し、その結果、国内外全体の受注額は16.7%減少し1兆923億円となりました。

 こうした環境下、工作機械を主力取扱商品とする当社グループの受注額は、地域ごとに状況は異なるものの、中国の景気減速による市況悪化等の影響により前年同期比減少となりました。一方で売上高は、営業努力、半導体等の需要増加及びインドにおける旺盛な需要を主因として前年同期比増加となりました。

 上記の結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は151億9千4百万円(前年同期比6.2%増)、営業利益は4億9千8百万円(同20.5%増)、経常利益は6億8千万円(同32.2%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は4億2千1百万円(同11.0%増)となりました。

 

 セグメント別の業績は、次のとおりであります。

なお、報告セグメントの区分方法の変更については、「第4 経理の状況 1 四半期連結財務諸表 注記事項(セグメント情報等)」をご参照下さい。

①日本

 半導体及び防衛装備関係の需要増加並びに長納期化の解消等を主因として売上が増加し、当第3四半期連結累計期間の売上高は93億5千9百万円(前年同期比12.8%増)となり、営業利益は2億4千7百万円(同40.7%増)となりました。

②北米

 自動車メーカー及び自動車部品メーカー向けの需要増加を主因として売上が増加し、当第3四半期連結累計期間の売上高は28億4千9百万円(前年同期比10.4%増)となり、営業利益は1億5千9百万円(同69.0%増)となりました。

③アジア

 タイ及びインドを中心として二輪車メーカー向けの売上が増加したものの、中国等一部地域において需要が減少した結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は27億6千9百万円(前年同期比10.8%減)となり、営業利益は6千4百万円(同42.6%減)となりました。

④その他

 前年度の自動車メーカー向け設備投資の反動により売上が減少し、当第3四半期連結累計期間の売上高は2億1千5百万円(前年同期比34.0%減)となり、営業損失は3百万円(前年同期は4百万円の営業利益)となりました。

 

(2)財政状態

 当第3四半期連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末に比べ3億2千1百万円減少し、178億5千万円となりました。

 流動資産は、現金及び預金が4億7千4百万円減少したことなどから、前連結会計年度末に比べ4億7千2百万円減少し、129億8千5百万円となりました。

 固定資産は、投資有価証券が1億3千7百万円増加したことなどから、前連結会計年度末に比べ1億5千万円増加し、48億6千4百万円となりました。

 負債は、前連結会計年度末に比べ11億8千9百万円減少し、60億2千万円となりました。

 流動負債は、支払手形及び買掛金が7億2千2百万円減少したことなどから、前連結会計年度末に比べ12億2千2百万円減少し、44億6千4百万円となりました。

 固定負債は、その他に含まれる繰延税金負債が7千3百万円増加したことなどから、前連結会計年度末に比べ3千3百万円増加し、15億5千5百万円となりました。

 純資産は、前連結会計年度末に比べ8億6千7百万円増加し、118億3千万円となりました。

株主資本は、利益剰余金が増加したことから、前連結会計年度末に比べ3億2千8百万円増加し、88億9千4百万円となりました。その他の包括利益累計額は、為替換算調整勘定が3億8千7百万円増加したことなどから、前連結会計年度末に比べ4億8千2百万円増加し、26億1千4百万円となりました。非支配株主持分は、前連結会計年度末に比べ5千6百万円増加し、3億2千1百万円となりました。

 

(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

 前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

 

(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(5)経営方針・経営戦略等

 当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(6)研究開発活動

 該当事項はありません。

3【経営上の重要な契約等】

当第3四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。