第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

当中間連結会計期間において、新たに発生した事業等のリスクはありません。

また、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1)経営成績

 当中間連結会計期間におけるわが国経済は、個人消費の持ち直し及び雇用・所得環境の改善に支えられ、景気は緩やかな回復基調で推移しました。一方で、中東情勢等の地政学的リスクの高まり、欧米における高い金利水準の継続に伴う為替変動、原材料価格・原油価格の高騰及び中国の景気減速など、依然として先行き不透明な状況が続いております。

 わが国の工作機械業界は、当中間連結会計期間は、国内は需要が前年同期比7.9%減少、海外では需要が前年

同期比4.3%増加し、その結果国内外全体の受注額は0.3%増加し7,393億円となりました。

 こうした環境下、工作機械を主力取扱商品とする当社グループの受注・売上につきましては、地域ごとに状況

は異なるものの、受注額は北米での旺盛な設備投資需要を中心として、前年同期比増加となりました。一方で、売上高は長納期案件の増加及び一部市況の悪化等に伴い、前年同期比減少となりました。

 上記の結果、当中間連結会計期間の売上高は96億4千9百万円(前年同期比6.5%減)、営業利益は3億4千5百万円(同13.7%増)、経常利益は為替差損の計上等もあり3億7千4百万円(同23.2%減)、親会社株主に帰属する中間純利益は2億5千7百万円(同13.1%減)となりました。

 

 セグメント別の業績は、次のとおりであります。

①日本

 長納期案件の増加並びに前年度の自動車部品メーカー向け設備投資等の反動を主因として売上が減少し、当中間連結会計期間の売上高は54億9千2百万円(前年同期比12.4%減)となり、営業利益は9千8百万円(同21.1%減)となりました。

②北米

 自動車メーカー向けのMRO(工具類)需要増加を主因として売上が増加し、当中間連結会計期間の売上高は25億1千5百万円(前年同期比34.7%増)となり、営業利益は2億6千8百万円(同174.8%増)となりました。

③アジア

 前年度のタイ及びインドを中心とした二輪車メーカー向け設備投資の反動並びに中国市場の低迷により売上が減少した結果、当中間連結会計期間の売上高は14億6千2百万円(前年同期比28.2%減)となり、営業損失は4千7百万円(前年同期は6千8百万円の営業利益)となりました。

④その他

 工具メーカー向け売上の増加及び円安の影響により、当中間連結会計期間の売上高は1億7千8百万円(前年同期比22.7%増)となり、営業利益は0百万円(同40.5%増)となりました。

 

(2)財政状態

 当中間連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末に比べ3千3百万円増加し、184億9千2百万円となりました。

 流動資産は、売掛金が8億2千6百万円減少したことなどから、前連結会計年度末に比べ7千4百万円減少し、134億2百万円となりました。

 固定資産は、関係会社出資金が2億2千8百万円増加したことなどから、前連結会計年度末に比べ1億8百万円増加し、50億9千万円となりました。

 負債は、前連結会計年度末に比べ1億3千5百万円減少し、64億2千1百万円となりました。

 流動負債は、支払手形及び買掛金が4億1千6百万円減少したことなどから、前連結会計年度末に比べ7千6百万円減少し、49億7千3百万円となりました。

 固定負債は、その他に含まれる繰延税金負債が4千4百万円減少したことなどから、前連結会計年度末に比べ5千8百万円減少し、14億4千7百万円となりました。

 純資産は、前連結会計年度末に比べ1億6千8百万円増加し、120億7千1百万円となりました。

 株主資本は、利益剰余金が6千3百万円増加したことから、前連結会計年度末に比べ6千3百万円増加し、90億9千7百万円となりました。その他の包括利益累計額は、為替換算調整勘定が3億1千3百万円増加したことなどから、前連結会計年度末に比べ1億1千8百万円増加し、26億6千9百万円となりました。非支配株主持分は、前連結会計年度末に比べ1千2百万円減少し、3億4百万円となりました。

 

(3)キャッシュ・フロー

 当中間連結会計期間末における連結ベースの現金及び現金同等物は、前年同期比4億3千8百万円減少し、64億1千万円となりました。

 当中間連結会計期間におけるキャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、以下のとおりであります。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 当中間連結会計期間における営業活動によるキャッシュ・フローは、売上債権の減少19億9千8百万円などにより16億9千6百万円の収入となりました(前年同期は2億9千1百万円の支出)。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 当中間連結会計期間における投資活動によるキャッシュ・フローは、定期預金の増加4億5千8百万円などにより8億5千9百万円の支出となりました(前年同期は1千3百万円の収入)。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 当中間連結会計期間における財務活動によるキャッシュ・フローは、配当金の支払額1億3百万円などにより1億6千4百万円の支出となりました(前年同期は1億7千8百万円の支出)。

 

(4)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

 前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

 

(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 当中間連結会計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(6)経営方針・経営戦略等

 当中間連結会計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(7)研究開発活動

 該当事項はありません。

 

3【経営上の重要な契約等】

当中間連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。