第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

 当第2四半期連結累計期間において、財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の異常な変動等、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項は発生しておりません。また、前連結会計年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についても重要な変更はありません。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1)財政状態及び経営成績の状況

 当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、度重なる豪雨や地震などの自然災害の影響が一部に見られたものの、全体的には、政府の継続した経済政策や日銀の金融緩和政策のもと、堅調な海外経済などにも支えられて、企業収益の回復や雇用・所得環境の改善が継続し、景気は緩やかな回復基調で推移しました。しかし一方では、米中貿易摩擦の激化や中東・東アジアで継続する地政学リスクなどによって、わが国経済の先行きは不透明な状況が続いております。

 こうした状況下で当社グループは、原材料価格の上昇などによるコスト上昇圧力が続く中、引き続き当社グループの特長を生かした事業運営とスピーディな経営判断を心がけ、関係するグローバル市場での様々な変化やその影響を把握しながら、国内市場はもとより、中国・アジアの成長市場や米国及びその周辺市場など、幅広い関係市場で独自の差別化製商品の拡販と新規顧客の開拓に努め、更には、生産・物流の合理化などにも継続して取り組んでまいりました。

 その結果、当第2四半期連結累計期間における経営成績は、売上高が114億7千9百万円(前年同四半期比4.3%増)、営業利益が5億5千万円(前年同四半期比10.6%増)、経常利益が5億9千4百万円(前年同四半期比17.8%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益が5億2千6百万円(前年同四半期比11.4%増)となりました。

 

セグメントごとの経営成績は、以下のとおりであります。

 

  [高機能材料事業]

 スマートフォンなどの電子機器業界向け関連製商品の販売では、既存の主要顧客への販売は減少したものの、最終用途の拡がりによる顧客層の拡大や光学機器関連での新規顧客の獲得などにより、関係するコーティング製品やフィルム表面加工製品並びに関連高機能フィルム商品といった差別化製商品の販売が増加したことで、コーティング製品の販売減を下支えしました。また、自動車部品業界向け関連製商品の販売では、国内外の堅調な自動車生産などを背景として、特に高機能樹脂製品の販売が増加しました。その結果、当事業全体の売上高は85億7千万円(前年同四半期比1.4%増)、営業利益は6億4千4百万円(前年同四半期比4.1%増)となりました。

 

(主な製商品群の概況)

製商品群

概況(数値は前年同四半期との対比)

コーティング製品

光学機器向け部材製造用の新たなコーティング製品やその他フィルム表面加工製品の販売は増加しましたが、スマートフォン向け電子部品製造用コーティング製品の主要顧客への販売が減少したため、5.6%の減収となりました。

高機能樹脂製品

自動車部品業界向け電気絶縁用樹脂製品の販売が国内外の堅調な需要を背景に増加し、電気・電子機器のセンサー用樹脂製品の販売も関係業界の安定した生産で前年並みの販売となったことで、6.2%の増収となりました。

電子材料

重電向け絶縁材料などの販売は減少しましたが、回路基板材料の販売がスマートフォンや自動車向けなど需要顧客層の拡がりを背景に増加し、2.0%の増収となりました。

機能性樹脂

回路基板向け熱硬化性樹脂や自動車向け熱可塑性樹脂並びに樹脂用添加剤の販売が、関係業界の需要低迷で若干減少したため、0.9%の減収となりました。

 

 

  [環境材料事業]

 主要な販売先である製紙業界を中心に、引き続き差別化製商品の拡販と新たな用途や市場の開拓などに鋭意取り組んでおります。そうした中で、自社製品の販売では、競合他社との厳しい競争下で販売が若干の減少となりました。一方、仕入商品の販売では、新たな顧客層に対する製紙関連ケミカルズ商品の販売は若干の減少となりましたが、紙塗工用バインダーは原材料価格の上昇に伴う販売価格の値上げの浸透や拡販などで販売が増加しました。その結果、当事業全体の売上高は22億5千5百万円(前年同四半期比8.7%増)、営業利益は9百万円(前年同四半期は営業損失8百万円)となりました。

(主な製商品群の概況)

製商品群

概況(数値は前年同四半期との対比)

ファインケミカルズ

競合他社との厳しい競争下で、工業用殺菌剤やその他の製紙用ケミカルズ製品の販売が若干減少したため、0.9%の減収となりました。

製紙用化学品

製紙関連ケミカルズ商品の販売は若干減少しましたが、紙塗工用バインダーの販売が値上げの浸透や拡販などで増加し、11.4%の増収となりました。

 

  食品材料事業

食品材料事業では、健康に優しく特長ある天然の食品素材を主要な取り扱い商品としており、的を絞った施策の下に、これら商品の拡販に向けて食品業界などへの積極的な営業活動を引き続き行っております。これに加えて更に、これまでの営業活動を通して蓄積した食品に関わる様々な情報や技術を活用して、新たな商材の発掘や市場の開拓、更には、独自性のある新規複合食品素材の開発といった新たなテーマにも鋭意取り組んでおります。当第2四半期では、主要な輸入商品において現地の仕入価格が天候不順などの影響で高騰して輸入コストが大きく上昇し、取引価格を押し上げたことで、増収とはなりましたが、国内での販売価格への転嫁が期待通りには進展していないため、利益面では厳しい状況となりました。その結果、当事業全体の売上高は6億3千万円(前年同四半期比35.1%増)、営業利益は4千6百万円(前年同四半期比28.1%減)となりました。

 

(主な製商品群の概況)

製商品群

概況(数値は前年同四半期との対比)

食品素材等

天然の増粘安定剤の販売は、主要な輸入商品の現地価格高騰の影響などを受けて国内の販売額が増加し、また、乾燥野菜の販売では、輸入仕入契約量の増加や拡販に努めたことで販売が増加し、全体では35.1%の増収となりました。

 

  [その他の事業]

当社グループの成長を支える新たな事業領域を開発・育成すべく取り組んでいる「その他の事業」では、新たなビジネスチャンスの可能性を追求するため、市場開発用に新たな商材などを導入し、試販等による事業化への検討を行っております。当第2四半期における「その他の事業」の売上高は2千1百万円(前年同四半期比72.6%増)、営業損失が0百万円(前年同四半期は営業損失3百万円)となりました。

 

(2)キャッシュ・フローの状況

当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末と比較して、7億1千8百万円減少し、39億2千3百万円となりました。

 

当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。

 

 (営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動によるキャッシュ・フローは、2千3百万円の資金増加(前年同四半期は3億4千5百万円の資金増加)となりました。これは主に、税金等調整前四半期純利益5億9千4百万円等の資金増加要因が、売上債権の増加額1億7千2百万円、たな卸資産の増加額2億4千万円、仕入債務の減少額1億6千8百万円等の資金減少要因を上回ったことによるものです。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動によるキャッシュ・フローは、6億1千1百万円の資金減少(前年同四半期は9千6百万円の資金減少)となりました。これは主に、定期預金の預入による支出5億1千9百万円によるものです。

 

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動によるキャッシュ・フローは、9千6百万円の資金減少(前年同四半期は5千8百万円の資金減少)となりました。これは主に、配当金の支払額9千5百万円によるものです。

 

(3)経営方針・経営戦略等

当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(4)事業上及び財務上の対処すべき課題

当第2四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。

 

(5)研究開発活動

当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、1億6千9百万円であります。
 なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

(6)資本の財源及び資金の流動性についての分析

 ①資金需要

設備投資、運転資金、借入金の返済及び利息の支払い、並びに配当及び法人税の支払い等に資金を充当しております。

 ②資金の源泉

主として営業活動によるキャッシュ・フロー、金融機関からの借入れにより、必要資金を調達しております。

 ③キャッシュ・フロー

「(2) キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。

 ④長期借入金

当第2四半期連結会計期間末の有利子負債は35億円であり、この内訳は、金融機関からの長期借入金35億円(全額1年内返済予定)となっております。

 

 

3【経営上の重要な契約等】

当第2四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。