第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当第3四半期連結累計期間において、当四半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクの発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。
 

2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

(1) 財政状態及び経営成績の状況

当第3四半期連結累計期間においては、新型コロナウイルス感染症の世界的な感染拡大により経済・社会活動は停滞し、景気の悪化は長期化しております。5月の緊急事態宣言解除後は、政府の経済対策により一時は持ち直したものの、第3波ともいわれる新たな感染拡大により、依然として外食産業を取り巻く環境は厳しい状況にあります。当社グループにおいても一時休業や営業時間の短縮を余儀なくされた店舗もありましたが、生活インフラとしての社会的役割を認識し、営業を継続してまいりました。このような環境のもと、お客様と従業員の安全を第一に感染拡大の防止に取り組みました。

当第3四半期連結会計期間においては、国内モスバーガー事業は巣ごもり消費の需要に合わせた各種施策やTV番組の放映などにより、売上が堅調に推移しました。海外事業は、販売促進キャンペーンに加えて宅配事業を推進、その他飲食事業は不採算店舗の整理、人員の再配置による営業強化に取り組みました。全社においては、業務効率化による販売管理費の圧縮に取り組み、収益性の改善に努めました。

これらの結果、当第3四半期連結累計期間の連結業績は、売上高が535億90百万円(前年同四半期比2.9%増)、営業利益9億75百万円(同14.6%減)、経常利益10億42百万円(同20.4%減)となり、最終損益は主に新型コロナウイルス感染症の感染拡大に伴う助成金収入5億16百万円があったものの、(追加情報)に記載のとおり会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定について重要な変更を行ったこと等に伴い、減損損失9億11百万円を計上した結果、親会社株主に帰属する四半期純利益2億27百万円(同63.5%減)となりました。

セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。

なお、第1四半期連結会計期間より、報告セグメントの区分を変更しており、当第3四半期連結累計期間の比較・分析は、変更後の区分に基づいております。

 

<国内モスバーガー事業>

国内モスバーガー事業においては、主として、以下の施策を展開いたしました。

① 既存店の成長

当第3四半期連結会計期間においては、11月に「とびきり赤ワイン&ビネガー 国産燻(いぶ)し豚ロースとチーズ ~北海道産ゴーダチーズ使用~」を販売いたしました。コロナ禍による外出自粛期間中の外食に求められたものとして「自炊では難しい料理を食べること」や「プロに作ってもらった料理」が上位の回答となるなど、“贅沢さ”にも食材の質、味の繊細さなどの新たな価値が求められる傾向にあった中、繊細で複雑な味わいを出すためさまざまな隠し味を使い、“味わう贅沢”を体感できるプレミアムな新商品として好評を博しました。また、12月には、銘酒として名高い「獺祭(だっさい)」の甘酒を使用した「まぜるシェイク 獺祭-DASSAI-」を販売、シェイクと日本酒の意外な組み合わせがSNSで注目を集め、予想を上回る売上となりました。またコロナ禍で出荷が落ち込んでいる国産酒米の山田錦を使用することで、産地支援にもつながる取り組みとして話題となりました。さらに地域活性化・地産地消を応援する取り組みとして、地域の特産品を使った商品を地域限定で販売し、人気を博しました。

② 多様化するニーズへの対応

全国一律、画一的ではなく、商圏や立地、客層、多様化するお客様の利用動機に合わせて柔軟に商品やサービス、店舗形態を変えていく取り組みを拡大、推進しております。当第3四半期連結会計期間においては、テイクアウト需要に対応した業態を推進する一方で、食空間を提供する外食本来の強みを活かした「モスバーガー&カフェ」への業態転換を進めており、16店舗となりました。今後も社会環境の変化に合わせた店舗形態の多様化を推進してまいります。

③ 基盤の強化

キャッシュレス決済の選択肢を広げるため、これまでにモスカードや電子マネー、クレジットカード決済、国際カードブランドのタッチ決済等を導入してまいりましたが、10月より「d払い」「au PAY」「PayPay」のバーコード決済を可能にすることで、お客様の利便性をさらに向上することができました。

④ SDGsの推進

「MOSごと美術館」は、新潟県にお住まいの障がいのある方々が描いた作品をモスバーガー店舗で展示する企画ですが、5年目となる今年は「MOSごと美術館2020」として、都内近郊の福祉施設を対象に、障がいのある方の作品を公募の上114作品選出し、東京・横浜の30店舗にて展示を行う予定でした。しかしながら、新型コロナウイルス感染症予防の観点から、実店舗での展示ではなく、当社ホームページの特設ページにて公開いたしました。また、一部作品は当社の受付ロビーや来客スペースなどでも展示し、ご来社いただいた方々に楽しんでいただきました。

 

国内モスバーガー事業の店舗数につきましては、当第3四半期連結累計期間においては出店12店舗に対し閉店は34店舗で、当第3四半期末の店舗数は1,263店舗(前連結会計年度末比22店舗減)となりました。

以上の事業活動の結果、当第3四半期連結累計期間においては、国内モスバーガー事業の売上高は主に新型コロナウイルス感染症の影響を大きく受けた都心立地の店舗が多い直営店の売上高が減少した一方で、郊外のドライブスルーの店舗が多い加盟店の売上高が堅調に推移したことにより442億31百万円(前年同四半期比6.3%増)となり、営業利益については31億21百万円(前年同四半期比10.5%増)となりました。

 

<海外事業>

海外事業においては、国・地域ごとに施策を展開いたしました。

なお、海外事業に属する関係会社の当第3四半期連結会計期間は2020年7月から9月であるため、同期間の情報を記載しております。

① 台湾

新型コロナウイルス感染症の収束と政府の消費拡大政策により、平常時の売上まで回復してきております。6月から展開している人気キャラクター「スヌーピー」とのコラボは7月以降第2弾として新しい企画を投入したほか、中秋節に合わせたライスバーガーの新商品と贈答用の「蒟蒻ドリンク」のプロモーションも好評で、集客と客単価増に寄与いたしました。

② シンガポール、香港

シンガポールでは政府の出勤規制により、商業施設やオフィス街の人通りが減少し、また、座席数を50%に減らして営業していることから新型コロナウイルス感染症の影響を受けておりますが、複数の外食事業者との共同キッチンを使用した宅配専門店舗をオープンするなど、新たな売上拠点の開拓を進めております。

香港ではコロナ禍で需要が増加した宅配が定着したことに加え、7月のキャンペーンでは高価格帯商品の「和牛BLTバーガー」が人気を呼び、売上に貢献いたしました。

③ インドネシア、オーストラリア、中国、韓国

各国の現地に根差した店舗フォーマットを確立するため、国ごとにマーケットニーズを調査し、様々な施策のテスト・検証・改善に取り組んでおります。

④ タイ、フィリピン、ベトナム

タイは宅配の売上が好調ですが、新型コロナウイルス感染症の収束後も外国人観光客が減少しており、新店を中心に更なる営業力強化に取り組んでおります。フィリピンは引き続き活動制限が解除されておりませんが、8月より店内飲食が再開したことに加えて宅配エリアを拡大、9月には現地パートナー所有のセントラルキッチンを活用して宅配専門店をオープンいたしました。ベトナムにおいては、新型コロナウイルス感染症の影響により1号店出店に遅れが生じております。

 

海外事業の店舗数(2020年9月末日現在)につきましては、台湾282店舗(前連結会計年度末(2019年12月末)比7店舗増)、シンガポール43店舗(同2店舗増)、香港32店舗(同3店舗増)、タイ16店舗(同7店舗増)、インドネシア3店舗(同増減なし)、中国(福建省・江蘇省・上海市・広東省)11店舗(同2店舗減)、オーストラリア5店舗(同1店舗減)、韓国12店舗(同3店舗減)、フィリピン1店舗(同1店舗増)となり、海外全体の当第3四半期末の店舗数は405店舗(同14店舗増)となりました。

以上の事業活動の結果、当第3四半期連結累計期間においては、海外事業の売上高は76億21百万円(前年同四半期比0.6%減)、営業損失3百万円(前年同四半期は営業利益1億46百万円)となりました。

 

<その他飲食事業>

その他飲食事業は、商業施設内に店内飲食中心の業態で出店している店舗が多く、政府の経済対策により一時的に売上が回復したものの、新型コロナウイルス感染症の再拡大により、当第3四半期連結会計期間においても、引き続き厳しい状況が続きました。

このような環境のもと、店内飲食需要の回復も遅れていることから、今後の需要回復が見込めない不採算店舗の整理を進めております。また、あわせて人員を再配置することで営業体制の強化を図ってまいります。

 

各業態の当第3四半期末の店舗数は、「マザーリーフ」事業合計で16店舗、株式会社ダスキンとのコラボレーションショップ「モスド」事業1店舗、「モスプレミアム」事業2店舗、「ミアクッチーナ」事業4店舗、「カフェ 山と海と太陽」事業1店舗、「あえん」事業6店舗、「シェフズブイ」および「グリーングリル」事業は合計で2店舗となり、その他飲食事業の合計で32店舗(前連結会計年度末比7店舗減)となりました。

以上の事業活動の結果、当第3四半期連結累計期間においては、売上高は11億31百万円(前年同四半期比49.1%減)、営業損失は7億70百万円(前年同四半期比2億64百万円の損失増)となりました。

 

<その他の事業>

連結子会社の株式会社エム・エイチ・エスは、衛生、株式会社モスクレジットは、金融、保険、設備レンタル、株式会社モスシャインは、グループ内業務のアウトソーシングなどにより主に国内モスバーガー事業やその他飲食事業を支援しております。

これらによる当第3四半期連結累計期間の売上高は6億5百万円(前年同四半期比5.6%増)、営業利益は2億19百万円(前年同四半期比25.5%増)となりました。

 

当第3四半期連結会計期間末の財政状態につきましては、以下のとおりであります。

(資産)

当第3四半期連結会計期間末の資産合計は、前連結会計年度に比べ5億38百万円増加し、648億87百万円となりました。流動資産は前連結会計年度に比べ41億70百万円増加し、固定資産は36億32百万円減少しております。流動資産が増加した主な理由は、季節変動により売掛金、商品及び製品が増加したことによるものであります。固定資産が減少した主な理由は、減損損失の計上により有形固定資産が減少したこと、投資有価証券の売却及び償還による減少によるものであります。

(負債)

当第3四半期連結会計期間末の負債合計は、前連結会計年度に比べ11億13百万円増加し、203億62百万円となりました。この増加の主な理由は、返済により長期借入金が減少した一方で、クリスマス商戦と年末年始の仕入に伴い買掛金が増加したことや、借入により短期借入金が増加したことによるものであります。

(純資産)

当第3四半期連結会計期間末の純資産合計は、前連結会計年度に比べ5億75百万円減少し、445億24百万円となりました。その結果、自己資本比率は前連結会計年度末69.8%から当第3四半期連結会計期間末は68.3%と1.5%減少しております。

 

(2) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更を行っております。

詳細は、「第4 経理の状況 1 四半期連結財務諸表 注記事項 (追加情報)」の「(新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影響に関する会計上の見積り)」をご参照ください。

 

(3) 研究開発活動

当第3四半期連結累計期間の研究開発費の総額は7百万円であります。

なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

(4) 生産、受注及び販売の実績

当第3四半期連結累計期間において、その他飲食事業の仕入実績および販売実績が著しく減少しております。これは新型コロナウィルス感染症の影響により一時休業店舗が相次いだことおよび、売上の回復が遅れていることによるものであります。この結果、その他飲食事業の仕入実績は3億68百万円(前年同四半期比53.7%減)、販売実績は11億31百万円(前年同四半期比49.1%減)となりました。

 

3 【経営上の重要な契約等】

当第3四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。