当第3四半期連結累計期間において、当四半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクの発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
当第3四半期連結累計期間においても、新型コロナウイルス感染症の世界的な感染拡大の影響が続いておりますが、ワクチン接種率の増加とともに、「緊急事態宣言」および「まん延防止等重点措置」の解除以降、経済活動に回復の兆しが見え始めました。しかしながら、新たな変異株による感染の再拡大や、原材料費の高騰など、先行きの見えない状況が続いております。このような環境のもと、当社グループにおいてはお客様と従業員の安全・安心の確保を第一に感染拡大の防止に取り組み、新しい生活様式や地域社会に寄り添った商品やサービスを提供してまいりました。
その結果、当第3四半期連結累計期間の連結業績は、売上高が591億2百万円(前年同四半期比10.3%増)、営業利益31億34百万円(同221.5%増)、経常利益32億79百万円(同214.5%増)となり、最終損益は主に新型コロナウイルス感染症に係る助成金収入10億31百万円、減損損失1億23百万円、税金費用10億67百万円等を計上した結果、親会社株主に帰属する四半期純利益30億89百万円(同1,260.5%増)となりました。
なお、「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日。以下「収益認識会計基準」とい
う。)等を第1四半期連結会計期間の期首から適用しております。この結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は4億円減少し、販売費及び一般管理費は4億円減少しましたが、営業利益以下の項目への影響はありません。
セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。
<国内モスバーガー事業>
国内モスバーガー事業においては、主として、以下の施策を展開いたしました。
① 商品施策
当第3四半期連結会計期間においては、11月から日本人にとってご馳走の代名詞とも言える「すき焼き」をモス流にアレンジした「とびきり とろったま スキヤキ仕立て」を発売いたしました。コロナ禍の行動制限への反動で「プチ贅沢」志向が高まる中、「ハレの日需要」の見込まれるクリスマスや年末年始にむけて、家族での団らんをイメージしたプレミアムな商品を用意したことで、ご好評をいただきました。また、幅広い年代に愛される癒し系キャラクター「リラックマ」とのコラボレーションを展開し、お子さま向けメニューのおもちゃの提供や、マグカップをセットにした商品を販売いたしました。特にコラボグッズとお食事補助券が入った「2022モス福袋」はネットでの事前予約の段階で販売予定数に達するほどの人気で、新規のお客様のご利用や来店動機の創出につながりました。
② 多様化するニーズへの対応
全国一律、画一的ではなく、商圏や立地、客層、多様化するお客様の利用動機に合わせて商品やサービス、店舗形態を変えていく取り組みを推進しております。新たな生活様式に合わせたテイクアウト専門店や、標準店舗の8割程度の床面積でも出店可能なビジネスモデルとして小型店舗を出店しております。テイクアウト専門店の2号店として、12月に「モスバーガー綾瀬店」(東京都足立区)、小型店舗は11月に「モスバーガーエミオ練馬高野台店」(東京都練馬区)などをオープンいたしました。また、くつろぎの場を提供する外食本来の強みを活かし、カフェメニューやデザートを豊富にそろえた「モスバーガー&カフェ」も展開しており、12月末までに46店舗となりました。今後も引き続き、事業環境の変化に柔軟に対応できる体制を目指してまいります。
③ 新たな事業展開
新型コロナウイルス感染症の影響で新たな生活様式が広まる中、当社ではご家庭や職場などでもお楽しみいただける物販商品など、モスブランドを活用した事業展開によって、収益源の多様化に取り組んでおります。11月にはオイシックス・ラ・大地株式会社とのコラボレーションの第2弾として、Oisixの定期会員限定で「焼肉」「つくね」「きんぴら」の3種類の「モスライスバーガー」(Oisixバージョン)を販売したところ、発売から2日ほどで完売となり、多くのご支持をいただきました。
④ SDGsの推進
モスグループでは、経営理念「人間貢献・社会貢献」の実現のため、地域社会の一員として、社会貢献活動に積極的に取り組んでおります。11月には環境やフードダイバーシティなど、モスグループの社会活動を記事コンテンツとしてタイムリーに発信する「モスの森」(https://www.mos.jp/mori)を、モスバーガー公式サイト内に開設いたしました。また12月には、障がいのある方のアートを店舗内装デザインに使用した「モスバーガー原宿表参道店」をオープンいたしました。若者の街にある好立地のフラッグシップ店舗において、多くの方々にアート作品に触れていただく機会を創出することで、障がいのある方と社会との繋がりを生み出す架け橋になることを目指しています。
国内モスバーガー事業の店舗数につきましては、当第3四半期連結累計期間においては出店12店舗に対し閉店は17店舗で、当第3四半期末の店舗数は1,255店舗(前年度末比5店舗減)となりました。
以上の事業活動の結果、前期に新型コロナウイルス感染症の影響を大きく受けた、都心立地の店舗が多い直営店の売上高が回復傾向にあることに加え、郊外のドライブスルーの店舗が多い加盟店の売上高が引き続き堅調に推移したことにより、国内モスバーガー事業の売上高は481億11百万円(前年同四半期比8.8%増)、営業利益は45億4百万円(前年同四半期比44.3%増)となりました。
なお、収益認識会計基準等の適用により、当第3四半期連結累計期間の売上高は4億円減少しましたが、営業利益への影響はありません。
<海外事業>
海外事業においては、国・地域ごとに施策を展開いたしました。
なお、海外事業に属する関係会社の当第3四半期連結会計期間は2021年7月から9月であるため、同期間の情報を記載しております。
政府の指示による客席数の制限などの規制が8月から解除されており、売上は回復傾向にあります。9月からは中秋節に合わせ、モスと同じく日本のブランドである旭酒造株式會社とのコラボ企画として、鰻や牛ステーキなどの高品質食材に銘酒『獺祭』を使った商品を販売いたしました。(シンガポール、香港においてもコラボ商品を展開)。高価格帯の商品ではありましたが、商品の独自性や「獺祭」ブランドの高い知名度によって大きな反響をいただき、来店動機の向上につながりました。
シンガポールでは、会食人数の制限や企業への在宅勤務指示などの規制により、店内飲食が苦戦しておりますが、デリバリー強化によって売上の確保を図っております。香港ではモスバーガー開業15周年記念キャンペーンや、政府の経済施策として配布された商品券の利用が奏功したこともあり、売上が好調でした。また、当社が日本で展開しているパスタ専門店「ミアクッチーナ」のノウハウを生かし、海外における新規事業であるカジュアルイタリアン業態「モスクッチーナ」の1号店を9月に開業し、計画を大きく上回る売上となっております。
各国の現地に根差した店舗フォーマットを確立するため、国ごとにマーケットニーズを調査し、様々な施策のテスト・検証・改善に取り組んでおります。
タイでは、引き続き外出制限などの規制が続いておりますが、一部が緩和され回復傾向となるため、積極的な出店を進めてまいります。フィリピンでは、再びロックダウンが実施されるなど厳しい状況が続いておりますが、引き続きデリバリー強化と出店の推進により売上の確保を行っております。ベトナムでは、新型コロナウイルス感染症の影響により、依然として1号店の出店に遅れが生じておりますが、引き続き開業に向けて準備と調整を進めてまいります。
海外事業の店舗数(2021年9月末時点)につきましては、台湾293店舗(前年度末(2020年12月末)比7店舗増)、シンガポール52店舗(同5店舗増)、香港38店舗(同5店舗増)、タイ20店舗(同4店舗増)、インドネシア2店舗(同増減なし)、中国(福建省・江蘇省・上海市・広東省)10店舗(同増減なし)、オーストラリア5店舗(同増減なし)、韓国13店舗(同1店舗増)、フィリピン4店舗(同2店舗増)となり、海外全体の当第3四半期末の店舗数は437店舗(同24店舗増)となりました。
以上の事業活動の結果、海外事業の売上高は92億24百万円(前年同四半期比21.0%増)、営業利益は2億4百万円(前年同四半期は営業損失3百万円)となりました。
その他飲食事業は、商業施設内に店内飲食中心の業態で出店している店舗が多数を占めております。「緊急事態宣言」などの解除以降、店内飲食のご利用は回復傾向ではありますが、引き続き厳しい状況が続いております。今後とも、商品力の強化、サービス品質の向上、テイクアウトやデリバリーの強化に努め、収益力の改善を図ってまいります。
各業態の当第3四半期末の店舗数は、「マザーリーフ」事業合計で14店舗、株式会社ダスキンとのコラボレーションショップ「モスド」事業1店舗、「モスプレミアム」事業2店舗、「ミアクッチーナ」事業2店舗、「カフェ 山と海と太陽」事業1店舗、「あえん」事業5店舗、「シェフズブイ」事業1店舗となり、その他飲食事業の合計で26店舗(前年度末比1店舗減)となりました。
以上の事業活動の結果、その他飲食事業の売上高は11億14百万円(前年同四半期比1.5%減)、営業損失は2億52百万円(前年同四半期比5億18百万円の損失減)となりました。
連結子会社の株式会社エム・エイチ・エスは衛生、株式会社モスクレジットは金融・保険・設備レンタル、株式会社モスシャインはグループ内業務のアウトソーシングなどにより、主に国内モスバーガー事業やその他飲食事業を支援しております。
これらによるその他の事業の売上高は6億51百万円(前年同四半期比7.6%増)、営業利益は2億18百万円(前年同四半期比0.6%減)となりました。
当第3四半期連結会計期間末の財政状態につきましては、以下のとおりであります。
(資産)
当第3四半期連結会計期間末の資産合計は、前連結会計年度に比べ45億71百万円増加し、693億99百万円となりました。流動資産は前連結会計年度に比べ65億67百万円増加し、固定資産は19億95百万円減少しております。流動資産が増加した主な理由は、利益の計上等により現金及び預金が増加したこと、季節変動により売上債権、棚卸資産が増加したことによるものであります。固定資産が減少した主な理由は、投資有価証券の償還および長期貸付金の回収によるものであります。
(負債)
当第3四半期連結会計期間末の負債合計は、前連結会計年度に比べ17億66百万円増加し、212億55百万円となりました。この増加の主な理由は、短期借入金および長期借入金が返済により減少した一方で、クリスマス商戦と年末年始に備えた仕入に伴い仕入債務が増加したこと、利益の増加等により未払法人税等が増加したことによるものであります。
(純資産)
当第3四半期連結会計期間末の純資産合計は、前連結会計年度に比べ28億5百万円増加し、481億43百万円となりました。その結果、自己資本比率は前連結会計年度末69.6%から当第3四半期連結会計期間末は69.0%と0.6%減少しております。
当第3四半期連結累計期間の研究開発費の総額は7百万円であります。
なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
当第3四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。