第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当中間連結会計期間において、当半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクの発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。

 

2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1) 財政状態及び経営成績の状況

当中間連結会計期間(2025年1月1日~2025年6月30日)における日本経済は、雇用・所得環境の改善が進む中、景気は緩やかな回復基調にありますが、不安定な海外情勢の長期化や資源価格の高止まりなどもあり、先行き不透明な状況が続いております。

当アパレル業界におきましては、賃上げやインバウンド需要の拡大による個人消費の回復傾向が一部にみられるものの、前年のコロナ禍後の反動消費が一巡したことに加え、原材料及びエネルギー価格の高騰、度重なる物価上昇もあり、衣料品に対する消費者の節約志向や低価格志向が強まっており、今後の事業環境への影響が依然として懸念されます。

このような経営環境の中、当社は、当連結会計年度を初年度とする中期経営計画に基づき、フォーマルとライフスタイルの両事業を通じて、「ウェルビーイングな商品・購入体験の拡充」の実現に向けて、「事業領域の拡大」、「事業基盤の整備」、「効率化の追求」に取り組んでおります。フォーマル事業においては、冠婚葬祭に限らない、人生の節目となる全てのライフイベントをフォーマルライフと定義し、フォーマルライフのリーディングカンパニーを目指しており、ライフスタイル事業においては、顧客接点の拡大・新規顧客の獲得に向けて、新規出店およびサービスの拡充に取り組んでおります。

財政状態及び経営成績は、次のとおりであります。

 

イ. 財政状

当中間連結会計期間末の資産合計は、前連結会計年度末に比べ44百万円増加し、143億45百万円となりました。

当中間連結会計期間末の負債合計は、前連結会計年度末に比べ1億40百万円減少し、39億96百万円となりました

当中間連結会計期間末の純資産合計は、前連結会計年度末に比べ1億85百万円増加し、103億48百万円となりました。

 

ロ. 経営成績

中間連結会計期間の経営成績は、売上高は85億85百万円(前年同期比6.8%増)、売上総利益は44億99百万円(同8.2%増)、営業利益は3億69百万円(同2.9%減)、経常利益は4億46百万円(同2.8%増)、親会社株主に帰属する中間純利益は4億4百万円(同2.9%増)となりました

セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。

 

<フォーマル事業>

卸売事業におきましては、店舗閉鎖や売場縮小などが続くなかで、「tokyo soir ショップ」をはじめとして、新たなお客様の開拓とフォーマルライフマーケットの拡張に向けて、従来とは異なるカテゴリーの商品提案と魅力的な売場づくりやサービスの提供を行っております。また、取引条件交渉や不採算店舗からの撤退、在庫回転率の向上など、事業運営の効率化に継続的に取り組んでおります。

 

小売事業におきましては、直営店「フォルムフォルマ」では、オリジナル商品やコラボ商品の提案を通じ、お客様の想いに寄り添えるショップを目指しており、新たなお客様との接点を拡大すべく、新規出店を進めております。Eコマース販売では、オフィシャルサイトにおけるマーケティングツールの活用や広告運用の効果により、堅調に売上を伸ばしております。また、オリジナルブランドを展開することで、新たな顧客層を取り込み、更なる拡大に向けて取り組んでおります。「kuros’」では、各種プロモーションによる認知度向上を図り、リアル店舗での体験価値の提供とECサイトのサービス拡充を図ることで売上の拡大を進めております。

レンタル事業は、マーケティング施策の強化やECサイトの改修によるサービス拡充により堅調に売上を伸ばしており、更なる拡大に向けて業務提携などの交渉を進めております。

このような結果、当中間連結会計期間における売上高は77億35百万円(前年同期比3.8%減)、営業利益は3億14百万円(同25.8%減)となりました。

<ライフスタイル事業>

「CANAL JEAN」を展開する株式会社キャナルジーンにおきましては、レディースファッションを中心に、ECサイト及びリアル店舗を運営しており、SNSでの積極的な発信によって幅広い世代からの支持を得ております。

売れ筋商品を早期に把握することで機会損失を抑制できたこと、高単価商材が好調であったこともあり、ECサイト及びリアル店舗共に堅調に推移しております。加えて、3月初旬に出店したルミネエスト新宿店も順調に推移しており、更なる事業拡大を進めてまいります。

このような結果、当中間連結会計期間における売上高は8億49百万円、営業利益は54百万円となりました。

 

(2) キャッシュ・フローの状況

中間連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べて、3億28百万円増加し21億90百万円となりました。各キャッシュ・フローの状況は次のとおりであります

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

業活動の結果得られた資金は4億43百万円(前年同期は1億87百万円の支出)となりました。これは主に、棚卸資産の増加1億46百万円や未払金の減少1億4百万円があったものの、税金等調整前中間純利益5億23百万円や売上債権の減少1億44百万円によるものであります

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

資活動の結果得られた資金は1億20百万円(前年同期は5億40百万円の支出)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出35百万円があったものの、投資有価証券売却による収入1億83百万円によるものであります

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

務活動の結果使用した資金は2億34百万円(前年同期は2億1百万円の支出)となりました。これは主に、配当金の支払1億55百万円やリース債務の返済による支出57百万円によるものであります

 

3 【経営上の重要な契約等】

当中間連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。