当中間連結会計期間において、新たに発生した事業等のリスクはありません。また、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクに重要な変更はありません。
文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
①経営成績
当中間連結会計期間におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善等により、景気は緩やかな回復基調で推移しました。一方で、エネルギー価格・原材料価格の高騰等による影響は依然として先行きが不透明な状況が続いております。また、当社グループ関連業界においては、物価上昇の長期化による消費者の生活防衛意識の高まりや節約志向が懸念されています。
このような環境のもと、当社グループは、現在遂行しております中期経営計画(2024年4月から2029年3月期)において、重点課題である「販売組織の若返り」「既存ビジネスモデルの刷新」などの検討を重ねてまいりました。当社ビジネスモデルを中心とした事業構造改革には、受発注システムの刷新など、インフラ整備に相応の時間が必要であることや、収益効果を創出するには長期的な視点が必要と判断し、2024年10月に当社グループの長期ビジョン及び中期経営計画の一部見直しを行っております。
報告セグメント別の経営成績は、次のとおりであります。
(レディースインナー等販売事業)
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品目別売上高 |
前中間連結会計期間 (自 2023年4月1日 至 2023年9月30日) |
当中間連結会計期間 (自 2024年4月1日 至 2024年9月30日) |
増減率 (%) |
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衣料品類(百万円) |
4,543 |
3,917 |
△13.8 |
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化粧品類(百万円) |
1,150 |
1,078 |
△6.2 |
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健康食品類(百万円) |
482 |
408 |
△15.4 |
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その他(百万円) |
119 |
95 |
△19.9 |
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合計(百万円) |
6,296 |
5,500 |
△12.6 |
営業施策面におきましては、ビジネスメンバー向けのインセンティブ付コンテストを9月から11月の期間で実施しております。また、年間を通じて各種営業施策やビジネスメンバーの新規育成促進策の実施も継続しております。
商品面におきましては、数量限定商品の販売数・金額は、オリジナルモールドカップ付きインナーが好調に推移したことにより前年同期に比べ伸長したものの、当初の計画には届きませんでした。定番商品では、前期にファンデーション類を中心とした新商品を発売し、好調に推移していたことに加え、主要定番商品において、値上げを実施したことによる駆け込み需要が一時的に発生し、前年同期の売上高が高くなっていたことなどから、売上高は55億円(前年同中間期比12.6%減)と大幅な減収となりました。また、売上減少による過剰在庫の発生とさらなる原材料価格の高騰が粗利益率を押し下げた結果、セグメント損失は2億47百万円(前年同中間期はセグメント利益3億50百万円)となりました。
(ウルトラファインバブル技術製品等製造販売事業)
営業施策面におきましては、新規取引先の開拓やOEM製品の開発等を進めており、ホテルを中心とした施設への導入に繋がりましたが、シャワーヘッド市場における需要の一巡による消費の鈍化、大手メーカーの参入、価格競争の激化など、厳しい経営環境が継続していることから、売上高は2億28百万円(同58.4%減。セグメント間の内部取引高を含む)と大幅な減収となりました。固定費などの抑制を行ったものの、減収の影響が大きく、セグメント損失は29百万円(前年同中間期はセグメント利益1億58百万円)となりました。
これらの結果、当中間連結会計期間における当社グループの経営成績につきましては、売上高は57億14百万円(同16.4%減)、営業損失は3億7百万円(前年同中間期は営業利益4億73百万円)、経常損失は2億94百万円(前年同中間期は経常利益5億24百万円)、親会社株主に帰属する中間純損失は3億8百万円(前年同中間期は親会社株主に帰属する中間純利益4億75百万円)となりました。
②財政状態の状況
当中間連結会計期間末における総資産は、現金及び預金の減少21億85百万円、投資有価証券の増加3億99百万円、商品及び製品の増加2億52百万円等により、前連結会計年度末に比べ14億64百万円減少し、199億29百万円となりました。
負債は、未払金の減少5億46百万円、移転損失引当金の減少1億12百万円、買掛金の増加1億11百万円等により、前連結会計年度末に比べ6億65百万円減少し、24億9百万円となりました。
純資産は、剰余金の配当4億11百万円、親会社株主に帰属する中間純損失3億8百万円の計上により、前連結会計年度末に比べ7億99百万円減少し、175億20百万円となりました。
以上の結果、自己資本比率は87.9%(前連結会計年度末は85.6%)となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当中間連結会計期間における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ21億86百万円減少し、105億1百万円となりました。
①営業活動によるキャッシュ・フロー
営業活動によるキャッシュ・フローは、7億48百万円の支出となりました(前年同中間期は9億3百万円の収入)。主な要因は、税金等調整前中間純損失3億円、減価償却費及びその他の償却費2億21百万円、棚卸資産の増加2億49百万円、未払金の減少2億35百万円、移転損失引当金の減少1億12百万円であります。
②投資活動によるキャッシュ・フロー
投資活動によるキャッシュ・フローは、9億35百万円の支出となりました(同6億12百万円の支出)。主な要因は、有形固定資産の取得による支出4億53百万円、投資有価証券の取得による支出4億円であります。
③財務活動によるキャッシュ・フロー
財務活動によるキャッシュ・フローは、5億2百万円の支出となりました(同1億53百万円の支出)。主な要因は、配当金の支払額4億10百万円、自己株式の取得による支出85百万円であります。
(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当中間連結会計期間において、当社グループの会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定について重要な変更はありません。
(4)経営方針・経営戦略等
当中間連結会計期間において、中期経営計画(2024年4月から2029年3月期)について、基本戦略方針や重点戦略項目の一部見直しを行いました。また、2035年3月期(第60期)をゴールとした長期ビジョン「 Charle Group Vision 2035 」を策定いたしました。概要は以下のとおりです。
《グループビジョン》
Charle Group Vision 2035
いつの時代も「新しい豊かさ」を追求する企業へ
《グループ経営戦略基本方針》
①レディースインナー等販売事業の第二創業による業績回復・再成長
②顧客データ利活用やグループシナジーによる拡大
③資本コスト経営及び人的資本経営の実現
④新しい豊かさの実現による企業価値向上
《中長期経営指標》
2035年3月期を最終年度として、以下を中長期経営指標としています。
・連結売上高:204億円
・連結営業利益率:10%以上
・連結ROE:5%以上
なお、各施策の詳細につきましては、2024年10月29日付にて公表いたしました、「シャルレグループビジョンおよび中期経営計画策定に関するお知らせ」をご覧ください。
(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当中間連結会計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(6)研究開発活動
該当事項はありません。
(7)主要な設備
前連結会計年度末において計画中であった主要な設備の新設について、当中間連結会計期間に完了したものは以下のとおりであります。
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会社名 事業所名 |
所在地 |
設備の内容 |
完了年月 |
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提出会社 本社 |
神戸市中央区 |
本社移転にともなう内装設備等 |
2024.4 |
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提出会社 営業部 |
神戸市中央区 |
営業部の内装設備等 |
2024.4 |
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提出会社 事務所 |
神戸市中央区 |
事務所の内装設備等 |
2024.6 |
(8)経営成績に重要な影響を与える要因
当中間連結会計期間において、当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因について重要な変更はありません。
(9)資本の財源及び資金の流動性についての分析
当中間連結会計期間において、当社グループの資本の財源及び資金の流動性について重要な変更はありません。
当中間連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定または締結等はありません。