第2 【事業の状況】

1 【事業等のリスク】

当中間連結会計期間において、当半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクの発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。

 

2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1)財政状態及び経営成績の状況

当中間連結会計期間におけるわが国の経済は、雇用・所得状況の改善やインバウンド需要の増加など明るい材料があるものの、円安基調の継続によるエネルギー価格や原材料価格の上昇、これらを要因とした物価高が続いており、個人消費に関しては依然として先行きが不透明な状況が続いております。

当カー用品業界におきましては、旅行や帰省をはじめとしたドライブ需要などにより、タイヤ・オイル・バッテリーなど消耗品の店頭販売が順調に推移いたしました。

このような環境下におきまして、当社グループでは、経営戦略方針の一つであるタイヤを中心とした消耗品の拡販や、取付・整備作業などのメンテナンスメニューを拡充してまいりました。

具体的には、顧客の利便性及び満足度の向上を目的として推進中のWEB作業予約にて、従来からのオイル交換・タイヤ履き替え・ボディコーティングに加え、バッテリー交換の取り扱いを開始いたしました。

この結果、当中間連結会計期間の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。

 

①経営成績

当中間連結会計期間におきましては、タイヤ・オイル・バッテリーなど消耗品の販売好調と、工賃収入増加の影響等により、売上高は692億91百万円(前年同期比103.5%、23億16百万円増)、売上総利益は、粗利率の高い工賃収入の伸び率が高かったことから304億50百万円(前年同期比104.6%、13億49百万円増)となりました。
 販売費及び一般管理費は、人件費の上昇等により、250億96百万円(前年同期比105.2%、12億31百万円増)となりました。
 その結果、営業利益は53億53百万円(前年同期比102.3%、1億18百万円増)、経常利益は59億20百万円(前年同期比98.5%、92百万円減)、親会社株主に帰属する中間純利益につきましては39億69百万円(前年同期比97.6%、97百万円減)となりました。

 

売上高の主な部門別内訳につきましては、小売部門は447億18百万円(前年同期比105.8%、24億51百万円増)、卸売部門は196億52百万円(前年同期比99.0%、2億6百万円減)となりました。

 

当中間連結会計期間の事業の種類別セグメント別の概要は次のとおりであります。

(カー用品・二輪用品等販売事業)

当中間連結会計期間におけるイエローハット店舗の出退店の状況です。

2024年4月に松山高岡店(愛媛県)、6月に高萩インター店(茨城県)、トレッド新潟長岡店(新潟県)、8月にトレッド石川羽咋店(石川県)、板橋西台店(東京都)、9月に豊川下長山店(愛知県)、トレッド新潟新発田店(新潟県)の計7店舗を開店、2024年5月に高萩店(茨城県)、7月にトレッド246裾野店(静岡県)の計2店舗を閉店いたしました。

イエローハット店舗以外では、2024年4月にカワサキプラザ博多(福岡県)、5月にバイク館港南店(神奈川県)、9月に和歌山2りんかん(和歌山県)、バイク館和歌山塩屋店(和歌山県)の計4店舗を開店いたしました。また、2024年8月にイエローハット鈑金・車検センター千歳店(北海道)を開設いたしました。

 

以上の結果、当中間連結会計期間末の店舗数は、イエローハット745店舗、2りんかん63店舗、バイク館(カワサキプラザ含む)73店舗の合計881店舗、イエローハット車検センターが10店舗、イエローハットコイン洗車場が11店となりました。

 

当中間連結会計期間のカー用品・二輪用品等販売事業の売上高は、663億87百万円(前年同期比103.7%、23億98百万円増)、セグメント利益につきましては、45億74百万円(前年同期比101.6%、73百万円増)となりました。

 

 

(賃貸不動産事業)

当中間連結会計期間の賃貸不動産事業の売上高は、29億3百万円(前年同期比97.2%、82百万円減)、セグメント利益につきましては、7億79百万円(前年同期比106.1%、44百万円増)となりました。

 

②財政状態

(資産)

当中間連結会計期間末における流動資産の残高は、633億85百万円(前連結会計年度末477億9百万円)となり、156億75百万円増加いたしました。これは主に現金及び預金が128億38百万円、棚卸資産が24億13百万円増加したことによります。

また、固定資産の残高は991億52百万円(前連結会計年度末963億20百万円)となり、28億31百万円増加いたしました。これは主に有形固定資産のその他(純額)(建設仮勘定など)が19億77百万円、建物及び構築物(純額)が7億84百万円増加したことによります。
 この結果、総資産残高は1,625億37百万円(前連結会計年度末1,440億30百万円)となりました。

(負債)

当中間連結会計期間末における流動負債の残高は、384億44百万円(前連結会計年度末217億64百万円)となり、166億79百万円増加いたしました。これは主に短期借入金が150億円、支払手形及び買掛金が28億68百万円増加したことによります。
 また、固定負債の残高は54億85百万円(前連結会計年度末57億43百万円)となり、2億58百万円減少いたしました。
 この結果、負債残高は439億29百万円(前連結会計年度末275億7百万円)となりました。

(純資産)

当中間連結会計期間末における純資産の残高は、1,186億8百万円(前連結会計年度末1,165億22百万円)となり、20億85百万円増加いたしました。これは主に親会社株主に帰属する中間純利益39億69百万円を計上した一方で、配当金を15億25百万円支払ったことによります。

 

(2)キャッシュ・フローの状況

当中間連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前連結会計年度末に比べ、128億38百万円増加し、176億76百万円となりました。
 当中間連結会計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

当中間連結会計期間における営業活動による資金の収入は、52億28百万円(前年同期は14億94百万円の資金の収入)となりました。これは主に、税金等調整前中間純利益が59億24百万円、仕入債務の増加が26億99百万円、減価償却費が14億93百万円、売上債権の減少が5億23百万円あった一方で、棚卸資産の増加が29億99百万円、法人税等の支払額が25億89百万円あったことによります。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

当中間連結会計期間における投資活動による資金の支出は、58億64百万円(前年同期は77億70百万円の資金の支出)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出が54億91百万円あったことによります。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

当中間連結会計期間における財務活動による資金の収入は、134億74百万円(前年同期は3億36百万円の資金の支出)となりました。これは主に、短期借入金の増加が150億円あった一方で、配当金の支払額が15億25百万円あったことによります。

 

(3)従業員数

当中間連結会計期間末における従業員数は、前連結会計年度末より92名増加し、3,876名となっております。この要因は、カー用品・二輪用品等販売事業セグメントにおける新入社員の採用及び株式会社北九州イエローハットの連結子会社化等によるものです。なお、従業員数は臨時従業員を除く就業人員数(当社グループから外部への出向者を除き、外部から当社グループへの出向者を含む。)であります。

 

(4)主要な設備

新設、休止、大規模改修、除却、売却等について、当中間連結会計期間において著しい変動があった設備はありません。

 

 

3 【経営上の重要な契約等】

当中間連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。