当中間会計期間において、当半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項の発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。
文中の将来に関する事項は、当中間会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
① 経営成績の状況
当中間会計期間におけるわが国経済は、雇用や所得環境の改善がみられ、株式市場は活況を呈している一方、為替変動や物価上昇によるコスト高が続いており、ウクライナ及び中東情勢の長期化といった地政学的な緊張等、依然として先行きは不透明な状況が続いております。
インテリア業界におきましては、重要な指標である新設住宅着工戸数は、前年対比マイナス基調で推移しており、原材料価格の高騰等の影響が顕在化しており、先行きも予断を許さない状況となっております。
当社は、2024年12月期から2026年12月期までの中期経営計画「Beyond-120」を策定し、事業ポートフォリオの再構築、資本コストを意識した経営、人財への積極的な投資を実行し、環境・社会課題への取組みとして、事業活動を通じてSDGsの達成に貢献してまいります。
この様な環境のもとで、当社の売上高は前年同期比0.8%増の16,716百万円、営業損失は10百万円(前年同期は営業利益1,079百万円)、経常損失は48百万円(前年同期は経常利益1,059百万円)、中間純損失は85百万円(前年同期は中間純利益669百万円)となりました。
セグメント別の業績は以下のとおりであります。
インテリア事業
壁装材は5月に戸建、マンション、新築、リフォームなど住まいの様々なニーズに対応するビニル壁紙の見本帳“V-ウォール”、下地の凹凸が目立ちにくいリフォームにおすすめの商品を、100点厳選して収録した“らくらくリフォーム”を発行した他、壁装材見本帳“ライト”、“ウィル”、カーテン見本帳“サーラ”、床材見本帳“クッションフロア”、“エルワイタイル”等を増冊発行し拡販に努めましたが、売上高は前年同期比10.6%減の11,953百万円となり、セグメント損失は182百万円(前年同期はセグメント利益939百万円)となりました。
スペースソリューション事業
新しい働き方に対応したオフィス空間構築を検討する顧客企業に対し、顧客ニーズに寄り添った提案活動に注力し、好調に推移いたしました。また、ファシリティソリューション部門によるホテル大型改修等の案件獲得が順調に始まっております。この結果、売上高は前年同期比48.2%増の4,761百万円となり、セグメント利益は前年同期比33.2%増の186百万円となりました。
その他事業
その他事業は売上高1百万円となり、営業損失は15百万円となりました。
② 財政状態の状況
当中間会計期間末の総資産は前事業年度末比554百万円増の20,724百万円となりました。
流動資産は前事業年度末比574百万円増の16,585百万円となりました。これは電子記録債権の減少(792百万円)、受取手形、売掛金及び契約資産の減少(558百万円)等の減少要因はありましたが、主に仕掛販売用不動産の増加(906百万円)、現金及び預金の増加(542百万円)、前渡金(「その他」)の増加(186百万円)によるものであります。
固定資産は前事業年度末比19百万円減の4,138百万円となりました。
負債総額は前事業年度末比705百万円増の12,336百万円となりました。流動負債は前事業年度末比842百万円増の11,326百万円となりました。これは主に短期借入金の増加(1,174百万円)によるものであります。
固定負債は前事業年度末比137百万円減の1,010百万円となりました。これは主に長期借入金の減少(138百万円)によるものであります。
純資産は前事業年度末比150百万円減の8,387百万円となりました。これは主に利益剰余金の減少(263百万円)によるものであります。なお、自己資本比率は40.5%となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当中間会計期間末の現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前中間会計期間末と比較して764百万円増加し、3,347百万円となりました。
当中間会計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当中間会計期間における営業活動により使用した資金は、144百万円となりました。これは売上債権及び契約資産の減少(1,350百万円)等の増加要因はありましたが、主に棚卸資産の増加(981百万円)、仕入債務の減少(621百万円)によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当中間会計期間における投資活動により使用した資金は、80百万円となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当中間会計期間における財務活動により得た資金は、767百万円となりました。これは主に長短借入による収入(1,800百万円)が返済による支出(818百万円)を上回ったことによるものであります。
(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当中間会計期間において、当社が優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
特記すべき事項はありません。
当中間会計期間において、特記すべき事項はありません。