第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

 当第3四半期連結累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

 

2【経営上の重要な契約等】

 当第3四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。

3【財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。

 なお、第1四半期連結累計期間より、「企業結合に関する会計基準」(企業会計基準第21号 平成25年9月13日)等を適用し、「四半期純利益」を「親会社株主に帰属する四半期純利益」としております。

 

(1)業績の状況

 当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、雇用情勢の改善が続いていることを背景に、一部に弱さも見られるものの、緩やかな回復基調が続いています。個人消費においては、名目賃金の上昇や物価上昇率の低下による実質所得の押し上げ等から緩やかに持ち直しています。企業収益は順調に推移しているものの、その投資意欲は新興国の景気減速を受けて、慎重姿勢を強めています。

 紙業界におきましては、板紙の国内出荷量が前年同期実績を上回ったものの、洋紙は前年同期実績を下回りました。板紙については、通販・宅配関連や国内住宅関連向け需要が順調に推移したことと、歳暮・クリスマス等の年末需要による荷動きが好調だったこと等が、出荷量の増加に寄与いたしました。洋紙については、平成28年1月から始まるマイナンバー制度の周知に向けた紙需要やイベント、外国人観光客による需要等があり、印刷・情報用紙に一部活発な動きが見られたものの、全体の出荷量では前年同期実績を下回りました。

 このような環境の中で、当社グループは第9次3ヶ年中期経営計画を策定し、安定的に収益をあげられる高収益基盤の確保を最重要課題として取り組み、高級印刷紙、技術紙の2品目において前年同期実績を上回ることができました。しかしながら、当社が主力としているファンシーペーパー、ファインボードの特殊紙分野を含め、ベーシックペーパー、その他の4品目においては、前年同期実績を上回ることができませんでした。

 その結果、売上高は150億95百万円(前年同期比0.3%増)となりました。利益面では経常利益は2億35百万円(前年同期比9.7%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は1億42百万円(前年同期比10.9%減)となりました。

<当社の商品別の概況>

 当社グループは、和洋紙の販売並びにこれらの付随業務の単一セグメントであり、当社の和洋紙卸売業の売上高は連結売上高の90%超を占めるため、当社の商品別の概況を記載しております。

品目別

前第3四半期累計期間

(自 平成26年4月1日

至 平成26年12月31日)

当第3四半期累計期間

(自 平成27年4月1日

至 平成27年12月31日)

増減率(%)

金額(百万円)

構成比

(%)

金額(百万円)

構成比

(%)

ファンシーペーパー

3,627

25.7

3,525

24.9

△2.8

ファインボード

1,673

11.9

1,565

11.1

△6.5

高級印刷紙

3,302

23.4

3,304

23.4

0.1

ベーシックペーパー

3,798

26.9

3,748

26.5

△1.3

技術紙

1,424

10.1

1,731

12.2

21.5

その他

277

2.0

270

1.9

△2.5

合計

14,103

100.0

14,144

100.0

0.3

(注)上記の金額には、消費税等は含まれておりません。

 

[ファンシーペーパー]

 豊かな色や風合いのあるファンシーペーパーは、出版物の販売部数減少やカレンダー等の制作コストの縮小化傾向が根強く、販売量の伸びにはつながりませんでした。

 その結果、売上高は35億25百万円となり、前年同期比2.8%の減少となりました。

[ファインボード]

 豪華さや高級感にて訴求力のあるファインボードは、贈答用パッケージやDVD・CDケース等の主力用途市場の縮小化傾向の影響を受け、販売量は低調に推移しました。

 その結果、売上高は15億65百万円となり、前年同期比6.5%の減少となりました。

[高級印刷紙]

 多様な印刷仕上がりに特徴のある高級印刷紙は、当社が主力とする環境対応型商品が市場に浸透してきていることや、今期発売した新商品の販売が順調に伸びていることが、販売量増加に寄与しました。

 その結果、売上高は33億4百万円となり、前年同期比0.1%の増加となりました。

[ベーシックペーパー]

 一般的な印刷物および紙器等に幅広く使用されるベーシックペーパーは、食品・医療品向けパッケージ用途に高級白板紙が数多く採用されました。しかしながら、色上質紙や塗工紙の販売が伸びきらず、全体の販売量としては前年同期実績を上回ることができませんでした。

 その結果、売上高は37億48百万円となり、前年同期比1.3%の減少となりました。

[技術紙]

 多様な付加価値を備えた技術紙は、電子機器の製造用工程紙や各種証券用紙及び耐水・撥水機能を持たせた商品の販売量が大きく増加しました。

 その結果、売上高は17億31百万円となり、前年同期比21.5%の増加となりました。

[その他]

 トイレットペーパーやティッシュペーパーを中心とした家庭紙や製紙関連資材の販売量は前年同期実績とほぼ横ばいでしたが、一時期好調に推移した証券会社向け圧着ハガキの売上は減少しました。

 その結果、売上高は2億70百万円となり、前年同期比2.5%の減少となりました。

 

(2)事業上及び財務上の対処すべき課題

  当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。

 

(3)研究開発活動

  該当事項はありません。

(4)経営成績に重要な影響を与える要因及び経営戦略の現状と見通し

 今後の見通しにつきましては、企業の設備投資意欲や消費者の購買意欲の拡大に力強さが見られないことから、わが国経済の回復は総じて緩やかなペースとなる見込みです。

 紙業界におきましては、デジタル化とコスト削減の波は依然続いているものの、良好な企業業績や外国人観光客による消費を背景に、印刷市場や紙器市場を中心に堅調な需要が期待されます。

 このような環境の中で、当社グループは第9次3ヶ年中期経営計画の初年度を迎え、「平和ブランド力を高め、攻めの成長戦略を全員で実現する」という全体方針に沿い、新しい取組みをそれぞれの部門で鋭意実行していく所存です。

 また、顧客ニーズに沿った効果的な用紙提案、常備在庫品の安定供給と物流面での対応はもとより、販売機能の様々な強化策を通じて、あらゆる面でお客様へのサービス向上と自社の業績拡大をこれまで以上に図ってまいります。