文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。
(1)業績の状況
当第1四半期連結累計期間におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善が続くなか、熊本地震の影響や、円高と海外景気の減速による輸出の減少があったものの、緩やかに回復しつつあります。
紙業界におきましては、板紙の国内出荷量が前年同期実績を上回ったものの、段ボール原紙以外での伸びは小幅な範囲に留まりました。また、洋紙は全体の出荷量が前年同期実績を下回りました。
このような環境の中で、当社グループは第9次3ヶ年計画の2年目を迎え、安定的に収益をあげられる高収益基盤の確保を、最重要課題として取り組んでまいりました。しかしながら、国内外の様々な景気押し下げ要因の影響を受けて、当社が主力としている特殊紙分野のファンシーペーパー、ファインボード、高級印刷紙をはじめとする6品目すべてにおいて、前年同期実績を上回ることができませんでした。
その結果、売上高は45億84百万円(前年同期比7.8%減)となりました。利益面では経常利益が39百万円(前年同期比15.9%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は16百万円(前年同期比25.2%減)となりました。
<当社の商品別の概況>
当社グループは、和洋紙の販売並びにこれらの付随業務の単一セグメントであり、当社の和洋紙卸売業の売上高は連結売上高の90%超を占めるため、当社の商品別の概況を記載しております。
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品目別 |
前第1四半期累計期間 (自 平成27年4月1日 至 平成27年6月30日) |
当第1四半期累計期間 (自 平成28年4月1日 至 平成28年6月30日) |
増減率(%) |
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金額(百万円) |
構成比 (%) |
金額(百万円) |
構成比 (%) |
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ファンシーペーパー |
1,128 |
24.3 |
1,047 |
24.3 |
△7.2 |
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ファインボード |
491 |
10.6 |
481 |
11.1 |
△2.2 |
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高級印刷紙 |
1,061 |
22.8 |
1,029 |
23.8 |
△3.0 |
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ベーシックペーパー |
1,240 |
26.6 |
1,212 |
28.1 |
△2.3 |
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技術紙 |
654 |
14.1 |
486 |
11.3 |
△25.7 |
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その他 |
74 |
1.6 |
60 |
1.4 |
△18.4 |
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合計 |
4,652 |
100.0 |
4,318 |
100.0 |
△7.2 |
(注) 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
[ファンシーペーパー]
紙そのものに色や風合い、柄を加え、主に書籍、グリーティングカード等に使用されるファンシーペーパーは、各種商品展示会の開催やデザイナー等への拡販努力をしているものの、書籍の表紙、見返し用途が低調に推移、出版用途や海外への販売量が大きく減少し、他の用途向けで補うことができませんでした。
その結果、売上高は10億47百万円となり、前年同期比7.2%の減少となりました。
[ファインボード]
ファンシーペーパーの高紙厚品であり、主に高級パッケージ、カレンダー台紙、書籍表紙等に使用されるファインボードは、出版用途や海外への販売が堅調に推移しましたが、パッケージ用途での印刷・紙器製造業向け販売が減少しました。
その結果、売上高は4億81百万円となり、前年同期比2.2%の減少となりました。
[高級印刷紙]
一般的な印刷用紙よりも高価格レンジにあり、高額商品パンフレット、美術館図録、ポスター、名刺カード類に使用される高級印刷紙は、紙卸売業や印刷業向けのパンフレット系商業印刷用途が堅調に推移しましたが、海外への販売量が減少しました。
その結果、売上高は10億29百万円となり、前年同期比3.0%の減少となりました。
[ベーシックペーパー]
上質紙、コート紙、板紙、色上質紙などのベーシックペーパーは、紙製品用途が堅調に推移しましたが、商業印刷物、チラシ向け用途の販売が減少しました。
その結果、売上高は12億12百万円となり、前年同期比2.3%の減少となりました。
[技術紙]
印刷適性、パッケージ適性以外の特殊な機能を付与されている技術紙は、耐水撥水系の紙が堅調に推移しましたが、証券用紙や、各種製造用工程紙の需要に波が大きく、販売が前年より大きく減少しました。
その結果、売上高は4億86百万円となり、前年同期比25.7%の減少となりました。
[その他]
ペーパータオル等の家庭紙は前年に比べ微増しましたが、製紙関連資材や各種紙加工製品などが減少しました。
その結果、売上高は60百万円となり、前年同期比18.4%の減少となりました。
(2)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(3)研究開発活動
該当事項はありません。
(4)経営成績に重要な影響を与える要因及び経営戦略の現状と見通し
今後の見通しにつきましては、今年度予定されていた消費税率再引き上げの延期で期待された駆け込み需要が消失したものの、経済対策の裏づけとなる第2次補正予算が年末までに成立することが見込まれることから、年度末にかけてその経済効果が現れてくるものと期待されます。
紙業界におきましては、国内景気の緩やかな回復が見込まれる一方で、企業の印刷物制作コストの縮小化傾向による販売量の減少化や、ICT化による需要構造の変化が今後も一層進んでいくものと思われます。紙器用白板紙においては、容器サイズの小型化や軽量化、軟包材への切り替えが続くと見られ、また印刷用紙においても、制作物の部数減少化やサイズの縮小化、用紙の薄物化に加えて、電子媒体への需要シフトがさらに進行するものと予想されます。
このような環境の中で、当社グループといたしましては、平成27年度より始まった第9次3ヶ年計画の「平和ブランド力を高め、攻めの成長戦略を全員で実現する」との全体方針に沿いながら、引き続きそれぞれの部門において新しい取組みを鋭意実行していく所存です。顧客ニーズに沿った効果的な用紙提案、常備在庫品の安定供給および物流面での対応はもとより、販売機能の様々な強化策を通じて、あらゆる面でお客様へのサービス向上と自社の業績拡大をこれまで以上に図ってまいります。