文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。
(1)業績の状況
当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、底堅い個人消費と高い水準の企業収益を背景に、雇用や所得環境の改善傾向が続く等、緩やかな回復基調にあります。
紙パルプ業界におきましては、段ボールや白板紙など板紙の国内出荷量が前年同期実績を上回ったものの、印刷用紙をはじめとする洋紙においては、リオ五輪関係や映画ならびに高級不動産パンフレット関連需要に動きがありましたが、全体の販売量を押し上げるまでに至らず、前年同期実績を下回りました。
このような環境の中で、当社グループは第9次3ヶ年計画の2年目を迎え、安定的に収益をあげられる高収益体質の確立を、最重要課題として取り組んでまいりました。しかしながら、消費者の根強い節約志向や産業構造の変化等による紙需要へのマイナス影響により、当社が主力としている特殊紙3品目のうちファインボードは前年同期実績を上回ったものの、ファンシーペーパー、高級印刷紙を含む5品目については前年同期実績を上回ることができませんでした。
その結果、売上高は143億98百万円(前年同期比4.6%減)となりました。利益面では経常利益は1億98百万円(前年同期比15.8%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は1億23百万円(前年同期比13.1%減)となりました。
<当社の商品別の概況>
当社グループは、和洋紙の販売並びにこれらの付随業務の単一セグメントであり、当社の和洋紙卸売業の売上高は連結売上高の90%超を占めるため、当社の商品別の概況を記載しております。
|
品目別 |
前第3四半期累計期間 (自 平成27年4月1日 至 平成27年12月31日) |
当第3四半期累計期間 (自 平成28年4月1日 至 平成28年12月31日) |
増減率(%) |
||
|
金額(百万円) |
構成比 (%) |
金額(百万円) |
構成比 (%) |
||
|
ファンシーペーパー |
3,525 |
24.9 |
3,267 |
24.2 |
△7.3 |
|
ファインボード |
1,565 |
11.1 |
1,645 |
12.2 |
5.1 |
|
高級印刷紙 |
3,304 |
23.4 |
3,146 |
23.4 |
△4.8 |
|
ベーシックペーパー |
3,748 |
26.5 |
3,719 |
27.6 |
△0.8 |
|
技術紙 |
1,731 |
12.2 |
1,475 |
10.9 |
△14.8 |
|
その他 |
270 |
1.9 |
228 |
1.7 |
△15.6 |
|
合計 |
14,144 |
100.0 |
13,482 |
100.0 |
△4.7 |
(注)上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
[ファンシーペーパー]
多様な色や柄、風合いを持つ紙で、主に書籍、高級パンフレット、グリーティングカード等紙製品に使用されるファンシーペーパーは、各種商品展示会の開催やデザイン関連及び一般企業の企画部門等へのPR活動を継続しているものの、各種販促物、企業カレンダー等の商業印刷用途が低調に推移、書籍向けも盛り上がりに欠けた上、前期好調だった海外向けの販売量も減少したため、売上高は32億67百万円、前年同期比7.3%の減少となりました。
[ファインボード]
ファンシーペーパーの高紙厚品であり、主に高級パッケージ、カレンダー台紙、書籍表紙等に使用されるファインボードは、化粧品や健康食品等の高級パッケージ用途への販売量が増加しました。また、各種販促物や音楽関連、カレンダー台紙向けも堅調に推移し、売上高は16億45百万円、前年同期比5.1%の増加となりました。
[高級印刷紙]
一般的な印刷用紙よりも高価格レンジにあり、高級商品パンフレット、美術館図録、ポスター、カレンダー等に使用される高級印刷紙は、新製品の投入効果もあり、出版向け、各種販促物等が堅調に推移しましたが、音楽関連のCD/DVD用途、海外向けが大きく減少、売上高は31億46百万円、前年同期比4.8%の減少となりました。
[ベーシックペーパー]
上質紙、コート紙、色上質紙、包装用紙、各種板紙等のベーシックペーパーは、各種商業印刷物、封筒等紙製品用途、医薬品関連等が堅調に推移しましたが、紙袋、書籍用途が盛り上がりに欠け、売上高は37億19百万円、前年同期比0.8%の微減となりました。
[技術紙]
通常の紙にない特殊な機能を持つ技術紙は、耐水撥水性機能紙、合成紙、各種製造用原紙等の販売は増加しましたが証券用紙や各種工業品製造用工程紙の需要変動が大きく影響し、売上高は14億75百万円、前年同期比14.8%の減少となりました。
[その他]
ペーパータオル等家庭紙の販売額は前年に比べ減少、製紙関連資材や各種紙加工製品なども盛り上がりに欠け、売上高は2億28百万円、前年同期比15.6%の減少となりました。
(2)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(3)研究開発活動
該当事項はありません。
(4)経営成績に重要な影響を与える要因及び経営戦略の現状と見通し
今後の見通しにつきましては、緩和的な金融環境と政府の経済政策が効果を及ぼすなか、雇用所得環境のより一層の改善が、企業収益と家計支出の両面から景気の緩やかな回復基調を下支えしていくものと思われます。
紙パルプ業界におきましては、印刷物制作コストの節減や、ICT化による需要構造の変化によるマイナス影響が、今後も継続していくものと見込まれます。
このような環境の中で、当社グループといたしましては、平成27年度より始まった第9次3ヶ年計画の「平和ブランド力を高め、攻めの成長戦略を全員で実現する」との全体方針に沿いながら、引き続きそれぞれの部門において新しい取組みを鋭意実行していく所存です。顧客ニーズに沿った効果的な用紙提案、常備在庫品の安定供給及び物流面での対応はもとより、販売機能の様々な強化策を通じて、お客様へのサービス向上と自社の業績拡大をこれまで以上に図ってまいります。