第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

 当第1四半期連結累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1)財政状態及び経営成績の状況

① 経営成績に関する説明

 当第1四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の影響により経済活動が大きく制限された結果、内外需の大幅な下振れやインバウンド需要の急減、イベントや外出の自粛等による企業収益の悪化により、極めて厳しい状況が続いています。

 紙パルプ業界におきましては、市場の構造的要因による印刷・情報用紙の需要減少傾向に加え、新型コロナウイルス感染症の影響による各種需要の大幅な減退により、紙・板紙合計での国内出荷量は前年同四半期実績を下回りました。

 このような中で、当社グループは商品供給の安定的継続と社員及び社会全体の安全を図るため、時差出勤、テレワークの推進、事業所内での各種感染防止対策を行い、事業を運営してまいりました。対面による営業活動が大きく制限され、各種展示会・商品説明会等が開催できない状況下で、リモート面談やメール等での非接触による提案・販売活動を強化し、高付加価値特殊紙、SDGs、脱プラスチック等の社会ニーズに向けた提案や感染症関連商品の販売に注力しております。それと同時に、従来から行っている高効率ローコストオペレーションの推進をより強化いたしました。これにより、一部商品では販売が増加したものの、新型コロナウイルス感染症の拡大による消費及び需要の急減が大きな要因となり、和洋紙卸売業における商品区分のすべてにおいて、前年同四半期実績を下回りました。

 この結果、当第1四半期連結累計期間の業績は、売上高30億96百万円(前年同四半期比31.1%減)、経常損失1億99百万円(前年同四半期は経常利益36百万円)、親会社株主に帰属する四半期純損失は1億53百万円(前年同四半期は親会社株主に帰属する四半期純利益19百万円)となりました。

 なお、当第1四半期連結会計期間より、不動産賃貸業を主要な事業の一つとして位置づけ、不動産賃貸収入が安定的な収益源であるとの認識のもと、不動産賃貸収入及び不動産賃貸費用については「営業外収益」、「販売費及び一般管理費」及び「営業外費用」に計上していたものを、当第1四半期連結会計期間より「売上高」及び「売上原価」に計上する方法に変更いたしました。また、この変更に伴い、従来「和洋紙の販売並びにこれらの付随業務」の単一セグメントとしていたものを、当第1四半期連結会計期間より「和洋紙卸売業」と「不動産賃貸業」の区分に変更いたしました。詳細は「第4 経理の状況 1 四半期連結財務諸表 注記事項(追加情報)および(セグメント情報等)」をご参照ください。

 

 当第1四半期連結累計期間におけるセグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。

 なお、当第1四半期連結会計期間より、報告セグメントの区分を変更しており、以下の前年同四半期比較については、前年同四半期の数値を変更後のセグメント区分に組み替えた数値で比較分析しております。

 

<和洋紙卸売業>

 和洋紙卸売業は、新型コロナウイルス感染症の拡大により消費及び需要が急減していることから、売上高は32億1百万円(前年同四半期比31.5%減)、営業損失は2億36百万円(前年同四半期は営業損失79百万円)となりました。

 

<不動産賃貸業>

 不動産の売買、賃貸借、管理及び仲介で構成される不動産賃貸業は、一部施設の賃料改定により不動産賃貸収入が増加し、売上高は7百万円(前年同四半期比9.5%増)、営業利益は5百万円(前年同四半期比13.8%増)となりました。

 

(参考)

 当社単体の和洋紙卸売業の営業成績

品目別

前第1四半期累計期間

(自 2019年4月1日

至 2019年6月30日)

当第1四半期累計期間

(自 2020年4月1日

至 2020年6月30日)

増減率(%)

金額(百万円)

構成比

(%)

金額(百万円)

構成比

(%)

ファンシーペーパー

989

23.5

617

21.0

△37.5

ファインボード

474

11.3

337

11.5

△28.7

高級印刷紙

938

22.3

619

21.0

△34.0

ベーシックペーパー

1,266

30.2

934

31.7

△26.2

技術紙

490

11.7

403

13.7

△17.8

その他

42

1.0

33

1.1

△19.4

合計

4,201

100.0

2,947

100.0

△29.9

(注) 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。

 

 

[ファンシーペーパー]

 多様な色、表面性、風合いを持つ高付加価値特殊紙のファンシーペーパーは、新型コロナウイルス感染症拡大による需要急減の影響及びデザイン・企画部門への販売促進活動の制限もあり、商業印刷物用途の販売が大きく減少し、書籍等出版向けは安定的に推移したものの、売上高は6億17百万円、前年同四半期比37.5%の減少となりました。

[ファインボード]

 ファンシーペーパーの厚物(板紙)であるファインボードは、インバウンド需要や各種イベント需要の減少による影響を受け、商業印刷物用途や化粧品・和洋菓子等の高級パッケージ向けの販売が伸び悩み、売上高は3億37百万円、前年同四半期比28.7%の減少となりました。

[高級印刷紙]

 独自の風合いを持ち、通常の印刷用紙より高価格帯の高級印刷紙は、書籍装丁用途の販売は堅調に推移したものの、商業印刷物用途や名刺・封筒等の紙製品需要が減少し、売上高は6億19百万円、前年同四半期比34.0%の減少となりました。

[ベーシックペーパー]

 上質紙、塗工紙、色上質紙等の印刷用紙、包装用紙、各種板紙等で構成されるベーシックペーパーは、新型コロナウイルス感染症の影響もあり医薬品包材用途の販売は増加しましたが、商業印刷物用途の需要減退が影響し、売上高は9億34百万円、前年同四半期比26.2%の減少となりました。

[技術紙]

 通常の紙にはない特殊機能が付与されている技術紙は、医療包材及び偽造防止用途が増加しましたが、合成紙、耐水撥水性機能紙及び各種工業品製造用工程紙の販売が伸び悩み、売上高は4億3百万円、前年同四半期比17.8%の減少となりました。

[その他]

 家庭紙、紙加工品、製紙関連資材等で構成される当区分では、ペーパータオル等家庭紙はおおむね前年並みでしたが、製紙関連資材や各種紙加工製品等の販売が盛り上がらず、売上高は33百万円、前年同四半期比19.4%の減少となりました。

 

② 財政状態に関する説明

 当第1四半期連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末に比べて11億70百万円減少して、152億72百万円となりました。主な要因は、商品13百万円、投資有価証券57百万円が増加したものの、現金及び預金1億64百万円、受取手形及び売掛金9億27百万円、電子記録債権1億68百万円が減少したことによるものであります。

 負債は、前連結会計年度末に比べて10億34百万円減少して、68億14百万円となりました。主な要因は、短期借入金81百万円が増加したものの、支払手形及び買掛金10億23百万円、未払法人税等22百万円、賞与引当金38百万円が減少したことによるものであります。

 純資産は、前連結会計年度末に比べて1億35百万円減少して、84億57百万円となりました。主な要因は、その他有価証券評価差額金71百万円が増加したものの、利益剰余金2億2百万円が減少したことによるものであります。

 

(2)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

  前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

 

(3)経営方針・経営戦略等

  当第1四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

  当第1四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(5)研究開発活動

  該当事項はありません。

 

(6)経営成績に重要な影響を与える要因

 当第1四半期連結累計期間において、当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因について重要な変更はありません

 

3【経営上の重要な契約等】

 当第1四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。