当中間会計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについて重要な変更はありません。
文中の将来に関する事項は、当中間会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
①経営成績の状況
当中間会計期間における我が国の経済は、緩やかな回復基調に向かう一方、不安定な国際情勢による地政学リスク、輸入コスト及びエネルギーコストの継続した上昇による消費の減速など、アメリカの関税動向等、消費マインドの見通しは足踏み状態が続いております。このように先行きが見えない状況の中、当中間会計期間末を迎えました。
このような環境の下、当社の主要事業である食肉関連においては、外食産業を中心とした牛肉・輸入鶏肉の原料販売については、需要は回復基調にあるものの原料価格の上昇や輸送コストの上昇により利益を確保することが難しい状況が続いております。しかしながら、タイ産加工食品については、付加価値のついた新規アイテムの成約や、利益率の高い商材の販売、外食産業の海外出店に向けた販売を増加させることができました。
次に農産品では、新規契約の取引開拓を進めておりますが、売上高・取扱数量ともに減少となりました。
中国関連の取引においては、中国向けの輸出取引・三国間取引を中心に売上高・取扱数量ともに減少となりました。
輸入豚肉に関しては、供給過多による在庫過剰感及び価格高騰が続いておりますが、前年同期比では売上高・取扱数量ともに増加となりました。
この結果、当中間会計期間における売上高は、102億54百万円(前年同期間は、95億71百万円)、営業利益1億27百万円(前年同期間は 営業利益1億5百万円)、経常利益93百万円(前年同期間は 経常利益80百万円)、中間純利益80百万円(前年同期間は 中間純利益60百万円)となりました。
セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。
なお、当中間会計期間より、報告セグメントの区分を変更しており、以下の前年同中間期比較については、前年同中間期の数値を変更後のセグメント区分に組み替えた数値で比較分析しております。
(食料部)
牛肉は、原料高騰による厳しい市況が続いており、利益の高い新規アイテムの成約等もあったものの、売上高・取扱数量ともに減少いたしました。
輸入鶏肉については、新規契約の取引の成約等により、売上高・取扱数量ともに減少となりましたが、利益は増加しました。
国産鶏肉については、取引を安定的に確保するため、新規取引先の受注が増加した結果、売上高・取扱数量ともに増加いたしました。
タイ産加工食品は、海外の生産・輸送体制の回復基調、新規商材の提案による利益率の高い商材の販売が成約できたこと等により売上高・取扱数量ともに増加となりました。
この結果、当中間会計期間の売上高は、41億46百万円(前年同期比29.4%増)、セグメント利益は、109百万円(前年同期比37.5%増)となりました。
(農産部)
農産品におきましては、大豆等の産地価格の高騰、新規商品の開拓が進まず、蕎麦について中国産の取引数量が伸びましたが、他の新規取引の成約が伸びず、売上高・取扱数量ともに減少となりました。
この結果、当中間会計期間の売上高は、12億95百万円(前年同期比1.0%減)、セグメント利益は、15百万円(前年同期比7.6%増)となりました。
(中国開拓部)
中国関連におきましては、中国市場の潜在的需要の高さを背景に中国向け自動車販売等、取扱商品を着実に増加しておりますが、中国のネット事業者向け化粧雑貨等の販売が一時的に進まず、売上高・取扱数量ともに減少となりました。
この結果、当中間会計期間の売上高は、35億13百万円(前年同期比22.9%減)、セグメント利益は、72百万円(前年同期比19.9%減)となりました。
(生活産業部)
輸入豚肉に関しましては、市場の在庫過剰感、為替相場、輸送コストの上昇により、需要の様子見が継続しておりますが、新たな契約の成約もあり、売上高・取扱数量ともに増加となりました。
化学品は、化学品原料については、価格競争や為替相場の変動により商品を確保することができませんでしたが、前年同期比では、売上高・取扱数量ともに増加となりました。
この結果、当中間会計期間の売上高は、12億98百万円(前年同期比160.3%増)となりました。セグメント利益は、29百万円(前年同期間はセグメント損失4百万円)となりました。
②財政状態の状況
当中間会計期間末の資産につきましては、主に商品の減少に伴い、前事業年度末に比べ4億78百万円減少し、75億12百万円となりました。
負債につきましては、主に借入金の返済および仕入債務の減少により前事業年度末に比べ5億89百万円減少し、65億98百万円となりました。
純資産につきましては、中間純利益の計上及び繰延ヘッジ損益の増加等により前事業年度末に比ベ1億10百万円増加し、9億13百万円となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当中間会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前事業年度末に比べ1億13百万円増加し4億60百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果獲得した資金は、2億70百万円(前年同期累計期間は3億83百万円の獲得)となりました。これは主に、たな卸資産7億8百万円の減少と仕入債務4億29百万円、前渡金1億8百万円、売上債権23百万円の増加によるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は、2百万円(前年同期累計期間は3百万円の使用)となりました。これは主に、その他投資1百万円の支出によるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は、1億53百万円(前年同期累計期間は1億96百万円の獲得)となりました。これは、短期借入金1億53百万円の純減によるものです。
(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(4)経営方針・経営戦略等
当中間会計期間において、当社が定めている経営方針・経営戦略等に重要な変更はありません。
(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当中間会計期間において、当社が優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(6)研究開発活動
該当事項はありません。
(7)仕入、受注及び販売の実績
①商品仕入実績
生活産業部の仕入実績が著しく増加しております。
これは、主に欧州産豚肉の仕入が増加したことによります。
当中間会計期間の商品仕入実績をセグメントごとに示すと、次の通りであります。
|
セグメントの名称 |
当中間会計期間 (自 2024年10月1日 至 2025年3月31日) |
前年同期比(%) |
|
食料部 |
3,748,357(千円) |
135.6 |
|
農産部 |
823,647(千円) |
67.8 |
|
中国開拓部 |
3,742,301(千円) |
81.3 |
|
生活産業部 |
831,948(千円) |
146.5 |
|
合計 |
9,146,254(千円) |
100.0 |
②受注実績
食料部の受注高・受注残高が増加しております。
これは、主に国産鶏肉の受注が増加したことによります。
農産部の受注高が減少しております。
これは、主に蕎麦の受注が減少したことによります。
当中間会計期間の受注実績をセグメントごとに示すと、次の通りであります。
|
セグメントの名称 |
受注高(千円) |
前年同期比 (%) |
受注残高(千円) |
前年同期比 (%) |
|
食料部 |
4,926,054 |
134.3 |
3,909,550 |
165.6 |
|
農産部 |
1,412,481 |
63.6 |
1,253,512 |
77.5 |
|
中国開拓部 |
3,781,549 |
88.7 |
27,620 |
80.4 |
|
生活産業部 |
697,170 |
102.6 |
221,335 |
71.6 |
|
合計 |
10,817,254 |
99.8 |
5,412,017 |
125.2 |
③販売実績
生活産業部の販売実績が著しく増加しております。
これは、主に欧州産豚肉の販売が増加したことによります。
当中間会計期間の販売実績をセグメントごとに示すと、次の通りであります。
|
セグメントの名称 |
当中間会計期間 (自 2024年10月1日 至 2025年3月31日) |
前年同期比(%) |
|
食料部 |
4,146,354(千円) |
129.4 |
|
農産部 |
1,295,839(千円) |
98.9 |
|
中国開拓部 |
3,513,678(千円) |
77.0 |
|
生活産業部 |
1,298,389(千円) |
260.3 |
|
合計 |
10,254,261(千円) |
107.1 |
当中間会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結はありません。