当第3四半期連結累計期間において、新たに発生した事業等のリスクはありません。
また、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについて、重要な変更はありません。
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 経営成績の分析
当第3四半期連結累計期間(2019年4月1日から2019年12月31日まで)における我が国経済は、雇用・所得環境は堅調に推移したものの、消費税増税の影響や、米中貿易摩擦の長期化による世界経済の減速局面から、国内景気の先行きは依然不透明な状況が続いております。
当社が属するアパレル業界では、衣料品に関する消費者の購買行動の多様化や、増税による消費者の節約志向が一段と高まる中、相次いで上陸した台風などの自然災害の影響もあって、10月当初から得意先様の店頭売上が大きく落ち込みました。また、11月から12月後半にかけては最低気温が下がらず、比較的気温の高い天候が続いたため、秋冬物商戦が低調に推移し、衣料品の販売にとっては非常に厳しい状況が続きました。
このような経営環境ではありますが、当社グループにおきましては、オフィスカジュアルの浸透や地球の温暖化により、シャツがトップスになる機会が増え、シャツの販売期間が延びたことを背景として、オフィスのカジュアル化に対応したニット素材のシャツやレディースシャツが引き続き売上を伸ばしております。また、百貨店でのオーダーシャツのシェア拡大やインターネット販売等も堅調に推移しております。
この結果、当社グループの当第3四半期連結累計期間の連結売上高は117億91百万円(前年同期比1.7%減)、営業利益は28百万円(前年同期は1億11百万円の損失)、経常利益は76百万円(前年同期は8百万円の損失)、親会社株主に帰属する四半期純利益は37百万円(前年同期は6百万円の損失)となりました。
事業セグメントごとの業績は次のとおりであります。各セグメントの業績数値につきましては、セグメント間の内部取引高を含めて表示しております。
①国内販売
国内販売セグメントは上述の要因により、売上高107億75百万円(前年同期比0.8%減)と微減でしたが、セグメント損失11百万円(前年同期は1億65百万円の損失)と、セグメント損失の額は大きく改善しました。
②製造
製造セグメントにおいては、生産効率の改善やコストの見直しにより、売上高は26億7百万円(前年同期比0.2%減)と微減でしたが、セグメント利益67百万円(前年同期比43.9%増)と増益となりました。
③海外販売
海外セグメントにおいては、カジュアル商品の中国生産受注減から売上高は1億16百万円(前年同期比52.2%減)、セグメント損失7百万円(前年同期は6百万円の利益)と減収減益となりました。
(2) 財政状態の分析
当第3四半期連結会計期間末の総資産は155億48百万円となり、前連結会計年度末に比べ10億90百万円増加いたしました。これは、夏物や秋冬物の製品在庫増に加え、春物の入荷により製品在庫が一時的に増加したことや、ファクタリングに起因する未収入金などのその他流動資産が増加したことによるものであります。
当第3四半期連結会計期間末の負債は90億79百万円となり、前連結会計年度末に比べ11億7百万円増加いたしました。この主な要因は流動負債の支払手形及び買掛金や短期借入金、固定負債の長期借入金が増加したことによるものであります。
当第3四半期連結会計期間末の純資産は64億69百万円となり、前連結会計年度末に比べ17百万円減少いたしました。この主な要因は親会社株主に帰属する四半期純利益の計上があったものの為替換算調整勘定が減少したことなどによるものであります。この結果、自己資本比率は41.5%(前連結会計年度末は44.7%)となりました。
(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新
たに生じた課題はありません。
(4) 研究開発活動
特記すべき事項はありません。
(5) 経営成績に重要な影響を与える要因及び経営戦略の現状と見通し
①原材料価格の上昇、為替の変動、アジア生産拠点における人件費の高騰により、引き続き製品製造原価は上昇傾向にあります。この対策として、低コスト生産拠点の生産能力を強化するとともに、当社子会社工場及び、海外協力工場と日本山喜生産部門との連携により、更なるコスト削減を強化してまいります。
②上記、コスト削減による原価低減と、国内素材メーカーとの協働による付加価値素材の提案、当期からの組織再編による営業・企画一体型の事業部体制により、大手紳士服専門店、大手量販店のOEM・ODMの受注拡大を更に図ってまいります。
③原価の上昇要因を受け、製品販売価格の上昇を図る必要もあります。この対策として、オーダーシャツの店頭及びネットでの受注から、国内外自家工場での裁断・縫製・仕上げまでの統一したオーダーシャツプラットフォームを構築し、それに伴う付加価値の高いオーダーシャツの提案により、オーダーシャツビジネスの拡大を図ってまいります。
④小売店の競争環境の変化に伴い、地方百貨店の閉鎖、中堅量販店の業態転換など、衣料品売場の縮小が今後も進むと思われます。この対策として、百貨店販路はCHOYAブランド、量販店販路はSHIRT HOUSEブランドを中心に、オリジナル商品の企画開発を強化し、それを消費者に直接販売する売場の拡大を図ります。また、オリジナル商品を中心にしたインターネット販売も強化してまいります。
⑤多様な働き方を中心にしたライフスタイルの変化に伴い、ビジネスウェアもより快適・機能的かつクールなニュー・ビジネス・スタイルに変わってきています。このような変化に対応すべく、ニュー・ビジネス・スタイルのシャツを中心にした商品アイテムの企画開発を強化してまいります。
⑥国内市場におけるシェア拡大に加え、海外での販売強化を図ります。この対策として、シンガポールに設立いたしましたジョイリンク ピーティーイー リミテッドを窓口として海外販売を進めるとともに、イタリアPITTI展示会への出展を通して、欧米への販売も強化してまいります。
⑦国内生産拠点や管理拠点の施設の経年により、維持管理費の増大が懸念されております。この対策として、維持管理費の低減につながる設備の更新を積極的に推進するとともに、計画的な設備更新投資を実施し、更なる施設の効率化や快適な職場環境の維持を図ります。
特記すべき事項はありません。