(1) 業績
当連結会計年度におけるわが国の経済は、政府による経済対策や日本銀行による金融緩和政策の継続により、企業収益や雇用に改善がみられ、緩やかな回復基調で推移いたしましたが、米国の経済政策や地政学的リスクの高まりなど日本経済への影響が懸念される状況が続いております。
医療・介護業界におきましては、医療費増加抑制のための一部大型商品の薬価基準見直しが実施されましたが、診療報酬及び介護報酬の改定の年度ではなかったため、その影響は限定的であり、市場は概ね安定的に推移いたしました。
このような状況のもと、当社グループ(当社及び連結子会社)は、主力のヘルスケアウェアの順調な増収に加え、患者ウェアが引き続き好調に推移、高感性、高機能の高付加価値新商品群が全体を牽引したことにより、計画をクリアするとともに過去最高の売上高を連続達成いたしました。
生産に関しましては、国内の人手不足により加工賃の上昇が続き、円安傾向が進み海外での仕入原価が上昇したものの、海外生産シフト効果や価格改定の浸透、並びに新商品群の販売も好調に推移した結果、売上総利益率は47.5%となりました。
営業外収支はドル建て預金等の評価損益として、前連結会計年度では70百万円の為替差損を計上しましたが、円安の進行により、当連結会計年度は44百万円の為替差益を計上いたしました。
このような状況のもと、当連結会計年度の売上高につきましては170億17百万円(前年同期比2.9%増)、営業利益は52億42百万円(同5.9%増)、経常利益は53億40百万円(同8.2%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は36億73百万円(同12.6%増)を計上いたしました。
なお、当社グループは、メディカルウェア等の製造・販売の単一セグメントであるため、セグメント別の記載は省略しております。
(2) キャッシュ・フロー
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の残高は46億62百万円となり、前連結会計年度末より20億42百万円減少(前連結会計年度は17億87百万円の減少)いたしました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果獲得した資金は39億79百万円(前連結会計年度は35億65百万円)となりました。
主な増加要因は、税金等調整前当期純利益53億41百万円(同49億34百万円)、減価償却費3億11百万円(同3億31百万円)、売上債権の減少1億16百万円(前連結会計年度は1億80百万円の増加)、たな卸資産の減少36百万円(前連結会計年度は1億48百万円の増加)、減少要因は、仕入債務の減少1億32百万円(前連結会計年度は1億62百万円の増加)、法人税等の支払17億25百万円(同16億64百万円)等であります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は43億89百万円(同19億97百万円)となりました。
主な増加要因は、貸付金の回収による収入1億25百万円(同1億27百万円)、減少要因は、定期預金の払戻に対する預入の超過支出44億円(同20億円)、有形固定資産の取得による支出1億2百万円(同1億51百万円)であります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は16億62百万円(同33億24百万円)となりました。
要因は、配当金の支払額16億62百万円(同33億24百万円)であります。
(1) 生産実績
当社グループは、メディカルウェア等の製造・販売の単一セグメントであるため、品目別情報を記載しております。
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品目別 |
当連結会計年度 (自 平成28年9月1日 至 平成29年8月31日) |
前年同期比(%) |
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メディカルウェア(千円) |
7,062,160 |
101.3 |
|
シューズ(千円) |
- |
- |
|
合計(千円) |
7,062,160 |
101.3 |
(注)1.生産金額は、製品製造原価によっております。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
(2) 商品仕入実績
当社グループは、メディカルウェア等の製造・販売の単一セグメントであるため、品目別情報を記載しております。
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品目別 |
当連結会計年度 (自 平成28年9月1日 至 平成29年8月31日) |
前年同期比(%) |
|
メディカルウェア(千円) |
1,801,693 |
96.0 |
|
シューズ(千円) |
119,141 |
95.2 |
|
合計(千円) |
1,920,835 |
95.9 |
(注)1.商品仕入金額は、実際仕入価格によっております。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
(3) 受注状況
当社グループは、見込み生産を行っておりますので、該当事項はありません。
(4) 販売実績
当社グループは、メディカルウェア等の製造・販売の単一セグメントであるため、品目別情報を記載しております。
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品目別 |
当連結会計年度 (自 平成28年9月1日 至 平成29年8月31日) |
前年同期比(%)
|
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メディカルウェア(千円) |
16,814,174 |
102.9 |
|
(ヘルスケアウェア) |
(9,940,956) |
(102.8) |
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(ドクターウェア) |
(2,681,530) |
(101.0) |
|
(ユーティリティウェア) |
(557,256) |
(92.6) |
|
(患者ウェア) |
(1,786,068) |
(110.7) |
|
(手術ウェア) |
(1,634,046) |
(103.8) |
|
(その他) |
(214,316) |
(100.3) |
|
シューズ(千円) |
203,114 |
99.2 |
|
合計(千円) |
17,017,288 |
102.9 |
(注)1.最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。
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相手先 |
前連結会計年度 |
当連結会計年度 (自 平成28年9月1日 至 平成29年8月31日) |
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金額(千円) |
割合(%) |
金額(千円) |
割合(%) |
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ワタキューセイモア㈱ |
3,295,559 |
19.9 |
3,239,149 |
19.0 |
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
(1)会社の経営の基本方針
当社グループは、メディカルウェアの企画・生産・販売を通じて、人の生命と健康に貢献する企業を目指しております。
生命と健康との関わりが最も深い医療・介護従事者と患者・高齢者の間にあって、医療とは何か、看護とは何か、介護とは何かを奥深く理解することを原動力とし、より優れた製品を世に送り出す喜びを共感することを基本理念としております。加えて、より多くの投資家へ向けたIR活動を積極的に行い、株主への利益還元の充実を経営の重要課題のひとつと認識し、成長機会へのキャッシュの再投資、自社株買い及び配当によるキャッシュの還元の充実により、企業価値の向上を図ることを経営の基本方針としております。
(2)目標とする経営指標
当社グループとしては、売上高営業利益率及び株主資本利益率(ROE)の長期的な向上を重要な経営指標と考えております。
(3)中長期的な会社の経営戦略
① コアビジネスにおける高シェア確保
当社のコアビジネスであるヘルスケアウェア、ドクターウェアにおいて、高感覚・高機能の高付加価値商品群を商品企画開発の柱として商品ラインナップの充実を図るとともに、販促活動及びプロモーション活動を強化し、市場での買い替え需要を喚起いたします。特に、基盤の弱い中日本、西日本地域において、積極的な販促活動を展開し、リース更新物件の確実な受注活動、新規物件獲得による市場シェアアップを推進してまいります。
また、時代の流れに即した新しい販売チャネルの構築に向けても経営資源を投入してまいります。
② 周辺ビジネスにおける市場拡大
手術ウェアにおいては医療廃棄物削減が医療機関の大きな環境課題となっておりますが、当社といたしましては米国スタンダードテキスタイル社との技術提携を図り、再利用可能な環境対策医療資材商品「コンペルパック」の市場浸透に注力し、手術ウェアにおけるシェア拡大を図ります。
患者ウェアにおいては、高まる予防医療のニーズに合わせ、利用者の視点に立った高感度、高機能商品の開発、市場投入を行い、市場の成長を享受すべく努力を引き続き行ってまいります。
③ 海外ビジネスの開拓
海外市場においては、東アジアを中心として販売活動を行っておりますが、着実に市場での当社認知度は高まってきており、国内で培ったノウハウを活かし、業容拡大を目指したビジネスモデルの構築に注力してまいります。
④ 国内・海外での生産施策
国内生産においては、連結子会社のナガイ白衣工業㈱との連携を強化し、グループ全体の経営効率化を図り、小ロット・多品種生産に対応する効率的な生産体制の確立と、高品質、高付加価値、短納期を目指します。
国外生産においては、為替の変動や東南アジア諸国の発展に伴う人件費の上昇を見据え機動的な為替の先物予約や適地生産を柔軟に行うことで安定供給を強固にし、原価の維持、低減を図ってまいります。
⑤ 企画・生産・販売の一貫体制による高利益率を維持
当社グループといたしましては、企画・生産・販売の連携をより一層強化し、高利益率を維持する体質の向上に取り組んでまいります。
(4)経営環境
今後の経営環境につきましては、政府や日銀による各種政策の継続を背景に穏やかな回復基調が続くと想定されますが、世界経済は政情不安や地政学的リスク等の影響もあり、先行き不透明な中で推移するものと思われます。
医療・介護業界におきましては、6年に一度の診療報酬、介護報酬のダブル改定の年にあたり、機能分化と連携の観点から大幅な制度変更も検討されており、市場は不透明感が強まるものと推測されます。
当社グループといたしましては、このような状況下ではあるものの、メディカルウェアは報酬制度の直接的な影響下ではないため、顧客ニーズに適合したここ数年の付加価値戦略の強化を継続推進し、連続して過去最高の売上達成を目指してまいります。
生産に関しましては、国内の人手不足に対応すべく賃上げを実施し優良人材確保を行うことで、QR体制の強化と小ロット多品種生産への対応力の強化を図ってまいります。また引き続き海外への生産シフトの推進及びインドネシア中部ジャワに移管した新規海外生産拠点の生産性の向上と品質の安定化を図ってまいります。
(5)会社の対処すべき課題
当社グループでは、厳しい経済環境のなか、遵法精神に基づいた顧客サービスの向上を経営上の課題ととらえ、以下の諸施策を推進することにより市場での競争優位性の確保と更なるシェアアップを目指しております。
① 営業 コア市場の深耕によるシェアアップ、周辺市場での業容拡大、新市場参入へ向けたマーケティング活動及び時代に即した販売チャネルの構築及び広報活動の強化
② 企画 高機能性、高感性、高品質、環境保護を追求した高付加価値商品の企画開発
③ 物流 QR体制促進のための物流効率の見直し、コスト低減及び出荷精度の向上
④ 生産 製品の品質向上並びに短納期体制の確立及びコスト削減を重視した生産効率の見直し
⑤ 管理 企業価値の向上のための経営環境の変化に対応した意思決定のスピードアップ、事務効率の向上及び情報の有効活用と情報管理の徹底のための環境整備
これらの課題に対して、ISOマネジメントシステムを利用し、品質についてはISO9001の運用を徹底し、継続的な顧客サービスと顧客ニーズを把握した商品提供を進めており、環境面においては、ISO14001の運用に取り組んでまいります。また、情報の有効活用と情報管理の徹底のために、社内ルールの作成・更新に取り組んでおります。
当社グループの経営成績、財政状態に影響を与えうるリスクには以下のようなものがあります。なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであり、また、当社グループに関するすべてのリスクを網羅したものではありません。
① カントリーリスク
当社グループでは、一部の商品については海外で縫製しております。海外の生産拠点において、政治・経済情勢の悪化、政変、治安の悪化、テロ・戦争の発生により生産活動に問題が生じた場合には、経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。
② 為替リスク
当社グループでは、輸入決済を外貨建てとしております。長期先物予約により為替リスクを軽減するための手段を講じておりますが、急激な為替レートの変動は財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に悪影響を及ぼす可能性があります。
③ 天災リスク
当社グループでは、生産・販売・物流のネットワークシステム及び生産ラインの中断による潜在的なリスクを回避するため、データのバックアップ及び災害防止検査と設備点検を実施しておりますが、天災等により売上の低下、コストの増加を招き、経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。
(1)技術援助契約
当社グループ(契約の締結者は当社)が締結している主な技術援助契約は次のとおりであります。
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相手先 |
契約品目及び内容 |
契約発効日 |
契約期間 |
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東レ株式会社 |
アツロウタヤマ・デザインの使用にかかわる医療従事者・患者・福祉従事者・要介護者等が使用する商品各種の製造・販売に関する権利の許諾に関する契約 |
平成11年11月1日 |
自 平成11年11月1日 至 平成14年8月31日 (注)2 |
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クラレトレーディング株式会社 |
カンサイ・オリジナルデザインの使用にかかわるホスピタルユニフォームの製造・販売に関する権利の許諾と、やまもと寛斎の氏名及び株式会社やまもと寛斎の所有する許諾商標をホスピタルユニフォームの分野において使用することの許諾に関する契約 |
昭和55年3月24日 |
自 昭和55年3月24日 至 昭和57年8月31日 (注)3 |
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|
ケイタ マルヤマ・オリジナルデザインの使用にかかわる医療従事者向け衣料品及び小物の製造、販売に関する契約 |
平成17年4月1日 |
自 平成17年4月1日 至 平成19年8月31日 (注)4 |
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ユニチカトレーディング株式会社 |
花井幸子のデザイン及び情報により医療用ユニフォームの製造・販売または許諾商標を付した製品販売の独占実施権の許諾に関する契約 |
昭和57年12月1日 |
自 昭和57年12月1日 至 昭和59年8月31日 (注)5 |
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クレージュのデザイン及び商標を使用した「ホスピタル用ユニフォーム」を国内において独占的に製造、販売する権利の許諾に関する契約 |
平成8年2月1日 |
自 平成8年2月1日 至 平成11年8月31日 (注)6 |
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ユニチカトレーディング株式会社がプロモスティル・ジャパン株式会社と共同で企画した「デザイン及び商標を使用したヘルスケア・ユニフォーム」を商品化する権利の許諾に関する契約 |
平成18年6月30日 |
自 平成18年6月30日 至 平成21年12月31日 (注)7 |
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STANDARD TEXTILE CO.,INC (米国) |
サージカルテキスタイル製品の製造・販売の技術と知識供与並びに許諾商標の使用権利に関する契約 |
平成22年9月1日 |
自 平成22年9月1日 至 平成27年8月31日 (注)8 |
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株式会社ディック・ブルーナ・ジャパン |
「ミッフィー他 ディック・ブルーナ創作のイラストレーションを使用したヘルスケアユニフォーム」を商品化する権利に関するライセンス契約 |
平成25年8月1日 |
自 平成25年8月1日 至 平成27年12月31日 (注)9 |
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株式会社資生堂 |
資生堂ビューティークリエーションセンターの監修による医療従事者・介護従事者・その他医療関連従事者および患者向けユニフォーム「ブライトデイズ」ブランドの共同開発に関する契約 |
平成29年6月1日 |
自 平成29年6月1日 至 平成30年5月31日
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(注)1.上記についてはロイヤリティとして売上高の一定率を支払っております。但し、株式会社資生堂については一定額の契約金を支払っております。
2.平成27年9月1日以降1年毎の契約を自動更新しております
3.平成26年3月1日以降1年毎の契約を自動更新しております。
4.平成27年9月1日以降1年毎の契約を自動更新しております。
5.平成6年8月31日以降1年毎の契約を自動更新しております。
6.現在は平成29年9月1日から平成30年8月31日までの契約を締結しております。
7.2年毎に更新し、現在は平成29年9月1日から平成31年8月31日までの契約を締結しております。
8.5年毎に更新し、現在は平成27年9月1日から平成32年8月31日までの契約を締結しております。
9.毎年更新し、現在は平成29年1月1日から平成29年12月31日までの契約を締結しております。
当社グループの研究開発活動の方針は、ユーザー第一主義に基づき、ユーザーを良く知り、ユーザーに喜んでいただける商品を提供することであります。医療・介護供給体制の変化、ファッションの多様化、医療の高度化等、市場の変化に応じて要求される高感覚、高機能、高品質商品の開発を目的に、商品企画室において①営業本部、マーケティング室と連動したマーケティング活動、②素材の共同開発、③新商品企画を実施しております。
①マーケティング活動
マーケティングリサーチにより、医療・介護行政、業界の動向、施策を把握し、現場を中心としたユーザーニーズを融合させることで、市場開発、商品開発テーマの絞り込みが行われます。
当連結会計年度におきましては、医療・介護機関の機能分化と連携において急性期の受け皿として重要視されています回復期及び在宅医療を支える診療所に焦点を絞り、市場調査及び分析に取り組んでまいりました。特に医療現場において求められる感性、機能性を中心に、医療従事者及び患者の立場に立った視点を重視したマーケットリサーチを行いました。
②素材開発
マーケティング活動により策定されたテーマを具現化するため、素材メーカー及び仕入先メーカーと素材の共同開発を行っております。
当連結会計年度におきましては、EPA,FTAの優遇税制を活用した海外素材開発をいたしました。
③新商品企画
開発素材をベースに商品試作が行われます。素材特長を活かし、ファッショントレンドを反映したデザイン作成、人間工学に基づいた機能性を追及したパターン作成を行い、商品サンプルが作られます。サンプルは、使用状況を考慮した幾度もの厳しい物性試験、モニター活動によるユーザー評価による改良を繰り返し、最終的な新商品となります。
新商品は、ナガイレーベン㈱のCADシステム(コンピューターによるデザインシステム)とナガイ白衣工業㈱のアパレルCAD・CAM(コンピューターによるデザイン及び自動裁断システム)をオンライン化することで、迅速かつ正確に商品仕様を生産部門に伝達することが可能となっております。
当連結会計年度の新商品実績として、発売当初から好調な販売を続けている「プロファンクション」。今後のさらなる高齢者社会に向けてリハビリ環境における医療従事者の役割は年々高い専門性が求められている中で「プロファンクション」はそんな医療従事者の方々の医服内環境がより快適でありストレスフリーであるために開発されました。医療現場の声を広くリサーチを行い、モニタリングを繰り返すことにより、「エアーアームカット」は腕上げ動作において肩周りのストレスフリーな着心地を実現させました。「ポンピング効果」と「煙突効果」により医服内の空気の循環を促進させ心地良いクーリング効果を得ることができます。この機能商品は特許出願中です。
クリニック分野におきましては、ホスピタリティを重視した院内環境に相応しいメディカルウェアというブランドコンセプトのもとデビューさせた「Beeds Berry」は、従来になかった濃色の採用と、今まで以上にデザイン性豊かな商品として好評を得ており、クリニックの高級感あふれる内装とのデザインマッチングにも優れ、快調な売上げを継続しております。研ぎ澄まされた上質クオリティが好まれているドクターコートの頂点商品「4D+」にエントリーモデルとして誕生した「SD」シリーズは、パーソナルユースを中心にさらに新たな売上のポジションを造り出しています。
病院分野では、「チーム医療」コンセプトとして好評を得ている「ビタミンシリーズ」において、チュニックタイプとスクラブを融合させた「ハイブリッドメディウェア」が、行動力を引き出す機能性としての伸縮素材・着心地の良さを追求した涼感素材と、デザインがマッチした商品として2年目に爆発的な売行きとなっています。「NEW SONGシリーズ」での新商品は涼感ニット素材の快適な着心地と、プロ意識を追求したカラフルな色展開、チームとして仲間としての絆意識をいっそう高めることができ、医療スタッフが最適イメージでコーディネートすることが可能となっております。
手術市場における「コンペルパック」はメンテナンス事業者の増加、活動に伴い、着実に採用される病院が増え、新規大手ユーザーとの取組みも拡大し、環境意識の高まりと共に計画通りの実績が着実に上がってきております。
当連結会計年度の研究開発費の総額は、174,941千円となっております。
なお、当社グループは、メディカルウェア等の製造・販売の単一セグメントであるため、セグメント情報に関連付けた記載はしておりません。
文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 重要な会計方針及び見積り
当グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたりまして、見積りが必要な事項につきましては、合理的な基準に基づき、会計上の見積りを行っております。
(2) 財政状態の分析
① 資産
当連結会計年度末の総資産は409億51百万円となり、前期比20億93百万円の増加となりました。
流動資産は323億25百万円となり、前期比32億42百万円の増加となりました。これは主に、現金及び預金の増加32億57百万円、電子記録債権の増加10億32百万円、受取手形及び売掛金の減少9億22百万円等によるものであります。
固定資産は86億26百万円となり、前期比11億48百万円の減少となりました。
有形固定資産は72億56百万円となり、前期比2億19百万円の減少となりました。これは主に、減価償却費の計上による減少2億91百万円等によるものであります。
無形固定資産は54百万円となり、前期比2百万円の減少となりました。
投資その他の資産は13億15百万円となり、前期比9億25百万円の減少となりました。これは主に、長期預金の減少9億円等によるものであります。
② 負債
負債の合計額は44億5百万円となり、前期比50百万円の増加となりました。これは主に、未払金の増加2億8百万円、支払手形及び買掛金の減少1億32百万円等によるものであります。
③ 純資産
純資産は、親会社株主に帰属する当期純利益を36億73百万円計上した一方、株主還元としての配当金16億62百万円の実施等により365億45百万円となり、前期比20億43百万円の増加となりました。
以上により、自己資本比率は、前連結会計年度末の88.8%から89.2%になりました。
(3) 経営成績の分析
① 売上高
売上高につきましては、170億17百万円 (前年同期比2.9%増)となりました。主力のヘルスケアウェアの順調な増収に加え、患者ウェアが継続して好調に推移、また東日本を中心に高付加価値商品群の好調な受注も貢献し、過去最高の売上高を達成いたしました。
② 売上総利益
売上総利益につきましては、80億86百万円(前年同期比4.5%増)となりました。国内加工賃の上昇や円安ドル高による原価の増加要因があったものの、海外への生産シフトなどにより、売上高総利益率は改善いたしました。
③ 販売費及び一般管理費
販売費及び一般管理費につきましては、28億43百万円(前年同期比2.1%増)となりました。主な増加要因は、外形標準課税費用であります。
④ 営業利益
以上の結果、営業利益につきましては、52億42百万円(前年同期比5.9%増)となりました。
⑤ 営業外損益
営業外損益につきましては、営業外収益として1億44百万円、営業外費用として46百万円を計上し、差し引き97百万円の利益(前年同期は13百万円の損失)となりました。主な要因は、外貨預金の期末評価等による為替差益44百万円であります。なお、前年同期は為替差損70百万円を計上しております。
⑥ 経常利益
以上の結果、経常利益につきましては、53億40百万円(前年同期比8.2%増)となりました。
⑦ 特別損益
特別損益につきましては、特別利益として4百万円、特別損失として3百万円を計上し、差し引き0百万円の利益(前年同期は2百万円の損失)となりました。主な要因は、固定資産売却益4百万円であります。
以上の結果、親会社株主に帰属する当期純利益につきましては、36億73百万円(前年同期比12.6%増)となりました。
(4) 経営成績に重要な影響を与える要因について
経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「第2 事業の状況 4 事業等のリスク」に記載のとおりであります。
(5) 資本の財源及び資金の流動性の分析
当連結会計年度における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ、20億42百万円減少し、当連結会計年度末は46億62百万円となりました。
詳細につきましては、「第2 事業の状況 1 業績等の概要 (2)キャッシュ・フロー」に記載のとおりであります。