文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
(1)会社の経営の基本方針
当社グループは、「いのちの力になりたい」を理念に掲げ、メディカルウェアの企画・生産・販売を通じて、人の生命と健康に貢献する企業を目指しております。
生命と健康との関わりが最も深い医療・介護従事者と患者・高齢者の間にあって、医療とは何か、看護とは何か、介護とは何かを奥深く理解することを原動力とし、より優れた製品を世に送り出す喜びを共感することを基本理念としております。加えて、より多くの投資家へ向けたIR活動を積極的に行い、株主への利益還元の充実を経営の重要課題のひとつと認識し、成長機会へのキャッシュの再投資、自社株買い及び配当によるキャッシュの還元の充実により、企業価値の向上を図ることを経営の基本方針としております。
(2)目標とする経営指標
当社グループとしては、売上高営業利益率及び株主資本利益率(ROE)の長期的な向上を重要な経営指標と考えております。
(3)中長期的な会社の経営戦略
① コアビジネスにおける高シェア確保
当社のコアビジネスであるヘルスケアウェア、ドクターウェアにおいて、高感覚のハイエンド商品群、高機能の高付加価値商品群を商品企画開発の柱として商品ラインナップの充実を図るとともに、販促活動及びプロモーション活動を強化し、市場での買い替え需要を喚起いたします。特に、基盤の弱い中日本、西日本地域において、積極的な販促活動を展開し、リース更新物件の確実な受注活動、新規物件獲得による市場シェアアップを推進してまいります。
また、時代の流れに即した新しい販売チャネルの構築に向けても経営資源を投入してまいります。
② 周辺ビジネスにおける市場拡大
手術ウェアにおいては、医療廃棄物削減が医療機関の大きな環境課題と捉え、米国スタンダードテキスタイル社との技術提携による再利用可能な環境対策医療資材商品「コンペルパック」の市場浸透に注力し、手術ウェアにおけるシェア拡大を図ります。
患者ウェアにおいては、利用者の視点に立った高感度、高機能商品の開発、市場投入を行い、市場の成長を享受すべく努力を引き続き行ってまいります。
③ 海外ビジネスの開拓
海外市場においては、東アジアを中心として販売活動を行っておりますが、着実に市場での当社認知度は高まってきており、国内で培ったノウハウを活かしたビジネスモデルの海外展開により、業容拡大を目指してまいります。
④ 感染対策商品の開発
メディカルウェアの専門メーカーとして、当社が培ってきたノウハウを活かした感染対策商品の開発に積極的に取り組み、医療現場支援に向け努力してまいります。
⑤ 国内・海外での生産施策
国内生産においては、連結子会社のナガイ白衣工業㈱との連携を強化し、グループ全体の経営効率化を図り、小ロット・多品種生産に対応する効率的な生産体制の確立と、高品質、高付加価値、短納期を目指しますとともに、緊急事態発生時における対応力の維持強化に努めてまいります。
国外生産においては、為替の変動や東南アジア諸国の発展に伴う人件費の上昇を見据え機動的な為替の先物予約や適地生産を柔軟に行うことで安定供給を強固にし、原価の維持、低減を図ってまいります。
⑥ 企画・生産・販売の一貫体制による高利益率の持続的な向上
当社グループといたしましては、企画・生産・販売の連携をより一層強化し、高利益率な経営体質の継続的な向上に取り組んでまいります。
(4)経営環境
今後の見通しといたしまして、国内外において新型コロナウイルス感染症の終息の時期や感染拡大による影響が見通せないため、景気の先行きは依然不透明な状況が続くことが見込まれます。
医療・介護業界におきましては、政府は医療崩壊を回避すべく医療報酬の改定などの追加策を検討しており、医療現場支援に向けた新たな施策が実施されていくものと予測されます。新型コロナウイルス感染問題の終息の見通しは立っていないものの、このような施策により医療施設等の経営状況は安定化に向けた改善が期待されております。
当社グループといたしましては、このような状況下において営業活動の進捗に不透明感は残るものの、メディカルウェアは消耗品のため、前期からの期ズレ物件も含め順次納入が進むものと判断しております。また、引き続き需要が期待される手術ウェア、前期取組みの開始が遅れた患者ウェアの順調な増収を加え、前期厚生労働省に納入した売上の大幅ダウンをカバーし、前期比1.4%増の過去最高の売上を目指してまいります。
生産に関しましては、QR体制の強化と小ロット多品種生産への対応力の強化を図ると同時に、新型コロナウイルス感染症再拡大の緊急時における対応力の維持強化を図ってまいります。また引き続き海外への生産シフトの推進及び海外生産拠点の生産性の向上と品質の安定化を図ってまいります。
(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当社グループでは、厳しい経済環境のなか、遵法精神に基づいた顧客サービスの向上を経営上の課題ととらえ、以下の諸施策を推進することにより市場での競争優位性の確保と更なるシェアアップを目指しております。
① 営業 コア市場の深耕によるシェアアップ、周辺市場での業容拡大、海外市場の開拓及び時代に即した新販売チャネルの構築、広報活動の強化
② 企画 高機能性、高感性、高品質、環境保護を追求した高付加価値商品の企画開発
③ 物流 QR体制促進のための物流効率の見直し、コスト低減及び出荷精度の向上
④ 生産 製品の品質向上並びに短納期体制の確立及びコスト削減を重視した生産効率の見直し
⑤ 管理 企業価値の向上のための経営環境の変化に対応した意思決定のスピードアップ、事務効率の向上及び情報の有効活用と情報管理の徹底のための環境整備
これらの課題に対して、ISOマネジメントシステムを利用し、品質についてはISO9001の運用を徹底し、継続的な顧客サービスと顧客ニーズを把握した商品提供を進めており、環境面においては、ISO14001の運用に取り組んでまいります。また、情報の有効活用と情報管理の徹底のために、社内ルールの作成・更新に取り組んでおります。
有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであり、また、当社グループに関するすべてのリスクを網羅したものではありません。
① カントリーリスク
当社グループでは、一部の商品については海外で縫製しております。海外の生産拠点において、政治・経済情勢の悪化、政変、治安の悪化、テロ・戦争の発生により生産活動に問題が生じた場合には、経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。
② 為替リスク
当社グループでは、輸入決済を外貨建てとしております。長期先物予約により為替リスクを軽減するための手段を講じておりますが、急激な為替レートの変動は財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に悪影響を及ぼす可能性があります。
③ 天災リスク
当社グループでは、生産・販売・物流のネットワークシステム及び生産ラインの中断による潜在的なリスクを回避するため、データのバックアップ及び災害防止検査と設備点検を実施しておりますが、天災等により売上の低下、コストの増加を招き、経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。
④ 有事リスク
火災、停電、戦争、感染症の伝染等が発生した場合、当社グループの事業運営及び経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。当社グループは、これらリスクに備え、事業継続のための対策チームの設置など、従業員の安全の確保を行うとともに、医療現場で必要とされる当社グループ製品の安全供給のための体制を整備し、リスクの低減に努めております。
(1)経営成績等の状況の概要
① 財政状態及び経営成績の状況
(経営成績)
当連結会計年度における国内経済は、新型コロナウイルス感染症の世界的な拡大により、一部企業の業績への影響が顕在化するなど、景気の先行きへの不透明感が増している状況にあります。
医療・介護業界におきましては、新型コロナウイルスに立ち向かう最前線としてこの未曾有の事態に昼夜を厭わず全力で対応して来られました。しかしながら、新型コロナウイルス患者の受け入れの有無に関わらず、ほとんどの医療施設は患者数の激減によりその経営環境は大きく悪化し、政府の診療報酬の特例や医療物資の無料配布などの医療支援もまだ十分な成果を発揮できておらず、早急な追加対応が求められるところであります。
このような状況のもと、当社グループ(当社及び連結子会社)は、主力のヘルスケアウェア及びドクターウェアが新型コロナウイルス禍において更新物件の商談に支障をきたし、納入遅れが顕著となり多くの更新物件に期ズレが発生いたしました。第3四半期はその影響が大きく大幅な減収となりましたものの、遅れた物件のキャッチアップにより第4四半期の減収幅は減少し回復基調にあります。一方、手術ウェアは医療資材不足の背景の中、コンペルパックを中心にリユーザブルの利点が評価され順調な増収となりました。また期中に開発、上市しました感染対策商品群が厚生労働省からの大口受注も含め第4四半期の売上に大きく貢献いたしました。
この結果、当連結会計年度の売上高につきましては17,066百万円(前年同期比1.7%増)、営業利益は4,937百万円(同0.4%増)、経常利益は5,031百万円(同0.8%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は3,474百万円(同0.8%増)を計上いたしました。
なお、当社グループは、メディカルウェア等の製造・販売の単一セグメントであるため、セグメント別の記載は省略しております。
(財政状態)
a. 資産
当連結会計年度末の総資産は44,931百万円となり、前期比650百万円の増加となりました。
流動資産は35,936百万円となり、前期比882百万円の増加となりました。これは主に、現金及び預金の増加489百万円、受取手形及び売掛金の増加186百万円、たな卸資産の増加151百万円、電子記録債権の増加46百万円等によるものであります。
固定資産は8,995百万円となり、前期比231百万円の減少となりました。
有形固定資産は7,571百万円となり、前期比195百万円の減少となりました。これは主に、建物及び構築物の減価償却等による減少123百万円等によるものであります。
無形固定資産は49百万円となり、前期比17百万円の増加となりました。
投資その他の資産は1,373百万円となり、前期比53百万円の減少となりました。これは主に、投資有価証券の減少92百万円等であります。
b. 負債
負債の合計額は4,810百万円となり、前期比251百万円の増加となりました。これは主に、支払手形及び買掛金の増加140百万円、未払法人税等の増加42百万円等によるものであります。
c. 純資産
純資産は、親会社株主に帰属する当期純利益を3,474百万円計上した一方、株主還元としての配当金1,995百万円の実施等により40,121百万円となり、前期比399百万円の増加となりました。
以上により、自己資本比率は、前連結会計年度末の89.7%から89.3%になりました。
② キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の残高は6,446百万円となり、前連結会計年度末より1,189百万円増加(前連結会計年度は172百万円の減少)いたしました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果獲得した資金は3,634百万円(前連結会計年度は3,433百万円)となりました。
主な増加要因は、税金等調整前当期純利益5,030百万円(同4,988百万円)、減価償却費334百万円(同337百万円)、仕入債務の増加140百万円(同27百万円)、減少要因は、売上債権の増加218百万円(同519百万円)、たな卸資産の増加151百万円(同93百万円)、法人税等の支払1,520百万円(同1,615百万円)等であります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果獲得した資金は575百万円(前連結会計年度は1,605百万円の使用)となりました。
主な増加要因は、定期預金の預入に対する払戻の超過収入700百万円(前連結会計年度は払戻に対する預入の超過支出1,400百万円)、投資有価証券の売却による収入35百万円(同42百万円)、減少要因は、有形固定資産の取得による支出145百万円(同231百万円)等であります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は3,026百万円(同1,994百万円)となりました。
主な要因は、配当金の支払額1,994百万円(同1,994百万円)、自己株式の取得による支出額1,031百万円(同0百万円)であります。
③ 生産、受注及び販売の実績
a. 生産実績
当社グループは、メディカルウェア等の製造・販売の単一セグメントであります。
|
セグメントの名称(千円) |
当連結会計年度 (自 2019年9月1日 至 2020年8月31日) |
前年同期比(%) |
|
メディカルウェア等の製造・販売事業(千円) |
7,190,859 |
102.9 |
(注)1.生産金額は、製品製造原価によっております。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
b. 商品仕入実績
当社グループは、メディカルウェア等の製造・販売の単一セグメントであります。
|
セグメントの名称(千円) |
当連結会計年度 (自 2019年9月1日 至 2020年8月31日) |
前年同期比(%) |
|
メディカルウェア等の製造・販売事業(千円) |
2,250,212 |
104.5 |
(注)1.商品仕入金額は、実際仕入価格によっております。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
c. 受注実績
当社グループは、見込み生産を行っておりますので、該当事項はありません。
d. 販売実績
当社グループは、メディカルウェア等の製造・販売の単一セグメントであるため、品目別情報を記載しております。
|
品目別(千円) |
当連結会計年度 (自 2019年9月1日 至 2020年8月31日) |
前年同期比(%)
|
|
ヘルスケアウェア |
8,944,130 |
92.4 |
|
ドクターウェア |
2,475,999 |
92.6 |
|
ユーティリティウェア |
394,424 |
89.4 |
|
患者ウェア |
2,067,761 |
101.7 |
|
手術ウェア |
1,719,831 |
107.7 |
|
シューズ・その他 |
347,892 |
96.8 |
|
感染対策商品 |
1,116,436 |
- |
|
合計(千円) |
17,066,476 |
101.7 |
(注)1.最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。
|
相手先 |
前連結会計年度 (自 2018年9月1日 至 2019年8月31日) |
当連結会計年度 (自 2019年9月1日 至 2020年8月31日) |
||
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金額(千円) |
割合(%) |
金額(千円) |
割合(%) |
|
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ワタキューセイモア㈱ |
3,294,791 |
19.6 |
3,108,063 |
18.2 |
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容
(経営成績)
a. 売上高
売上高につきましては、17,066百万円(前年同期比1.7%増)となりました。主力のヘルスケアウェア及びドクターウェアが新型コロナウイルス禍において更新物件の商談に支障をきたし、納入遅れが顕著となり多くの更新物件に期ズレが発生したものの、手術ウェアは医療資材不足の背景の中、コンペルパックを中心にリユーザブルの利点が評価され順調な増収となりました。また期中に開発、上市しました感染対策商品群が厚生労働省からの大口受注も含め売上に大きく貢献しました結果、増収となりました。
当連結会計年度におきまして、新型コロナウイルス感染症の拡大により、感染対策の医療資材不足という医療現場での緊急課題が浮上し、当社グループは急遽、感染対策商品を新規に開発し、提供いたしました。感染対策商品として2020年6月以降本格的に市場投入したアイソレーションガウンも含め当社グループ商品は、いずれの商品も繰り返し洗濯し再利用の可能なリユーザブル商品群であり、このような環境下において今後さらにその有益性が評価されるものと考えております。
b. 売上総利益
売上総利益につきましては、7,810百万円(前年同期比0.4%減)となりました。生産面におきましては、国内外の生産工場は新型コロナウイルス感染症による影響は軽微でした。急増した感染対策商品の需要に対し、国内での生産能力を、アイソレーションガウンやマスク、手術ウェア等の感染対策商品の生産に全面的に切り替えたことで、医療現場に対し迅速な供給を行うことが出来ました。その結果、売上総利益率は、国内での緊急生産による利益額の減少が起こり、生地をはじめとする全般的な原材料の上昇や、国内での人件費上昇による原価上昇が響き、前年同期比0.9ポイントダウンのは45.8%となりました。
c. 販売費及び一般管理費
販売費及び一般管理費につきましては、2,872百万円(前年同期比1.7%減)となりました。新型コロナウイルス感染症に関連し、感染対策商品の医療機関及び医療関連サービス業、地方自治体等への寄付、また、医療従事者等に向けた応援広告の実施といった当初予定していなかった費用が発生したものの、活動自粛による国内外の人的移動自粛、展示会の延期及び中止等があり、さらに前年同期に発生した役員退職慰労金制度の廃止に伴う功労金などの一過性費用が減少しました。
以上の結果、営業利益につきましては、4,937百万円(前年同期比0.4%増)となりました。
d. 営業外損益
営業外収益は127百万円(前年同期は111百万円)、営業外費用は32百万円(前年同期は38百万円)となりました。営業外損益(純額)の前年同期比較による主な要因は為替差額であり、当連結会計年度は為替差益6百万円、前年同期は為替差損5百万円でありました。
以上の結果、経常利益につきましては、5,031百万円(前年同期比0.8%増)となりました。
e. 特別損益
特別利益は11百万円(前年同期は11百万円)となりました。主な要因は、投資有価証券売却益11百万円であります。
特別損失は13百万円(前年同期は13百万円)となりました。要因は、新工場(ソーイングセンター)への移転に伴う旧工場(中仙工場)の売却等による固定資産除売却損であります。
以上の結果、親会社株主に帰属する当期純利益につきましては、3,474百万円(前年同期比0.8%増)となりました。
(財政状態)
財政状態につきましては、「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況(財政状態)」に記載のとおりであります。
(経営成績に重要な影響を与える要因)
経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「第2 事業の状況 2 事業等のリスク」に記載のとおりであります。
② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況につきましては、「第2 事業の状況 3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
当社グループは、企業体質の強化を図りながら持続的な企業価値の向上を進めるにあたり、事業運営上必要な資金を安定的に確保することを基本方針としております。
当社グループの資本の財源は、主に営業活動によるキャッシュ・フローで生み出した資金を源泉とし、運転資金及び設備資金は自己資金で賄っており、当連結会計年度の設備投資につきましては、主に建物関連やIT設備への設備投資を行いました。
③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたりまして、見積りが必要な事項につきましては、合理的な基準に基づき、会計上の見積りを行っております。
なお、重要な会計方針及び見積りにつきましては「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項」に記載のとおりであります。また、新型コロナウイルス感染症の影響については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 (追加情報)」に記載のとおりであります。
④ 経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
新型コロナウイルスによる外部環境への中長期的な影響が見込まれ、現時点では中長期の数値計画の算定が困難でありますが、売上高につきましては①患者・手術等周辺市場の拡大、②西日本エリアのシェアアップ、③ハイエンド・高付加価値商品の開発・販売、④感染対策商品の開発、⑤海外市場の開拓を、売上総利益率につきましては①高付加価値戦略の推進、②生産の海外シフト化、③為替リスクのミニマム化、④海外への素材移管を事業展開の柱に取り組んでまいります。
(1)技術援助契約
当社グループ(契約の締結者は当社)が締結している主な技術援助契約は次のとおりであります。
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相手先 |
契約品目及び内容 |
契約発効日 |
契約期間 |
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東レ株式会社 |
アツロウタヤマ・デザインの使用にかかわる医療従事者・患者・福祉従事者・要介護者等が使用する商品各種の製造・販売に関する権利の許諾に関する契約 |
1999年11月1日 |
自 1999年11月1日 至 2002年8月31日 (注)2 |
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クラレトレーディング株式会社 |
カンサイ・オリジナルデザインの使用にかかわるホスピタルユニフォームの製造・販売に関する権利の許諾と、やまもと寛斎の氏名及び株式会社やまもと寛斎の所有する許諾商標をホスピタルユニフォームの分野において使用することの許諾に関する契約 |
1980年3月24日 |
自 1980年3月24日 至 1982年8月31日 (注)3 |
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ケイタ マルヤマ・オリジナルデザインの使用にかかわる医療従事者向け衣料品及び小物の製造、販売に関する契約 |
2005年4月1日 |
自 2005年4月1日 至 2007年8月31日 (注)4 |
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ユニチカトレーディング株式会社 |
花井幸子のデザイン及び情報により医療用ユニフォームの製造・販売または許諾商標を付した製品販売の独占実施権の許諾に関する契約 |
1982年12月1日 |
自 1982年12月1日 至 1984年8月31日 (注)5 |
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STANDARD TEXTILE CO.,INC (米国) |
サージカルテキスタイル製品の製造・販売の技術と知識供与並びに許諾商標の使用権利に関する契約 |
2010年9月1日 |
自 2010年9月1日 至 2015年8月31日 (注)6 |
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株式会社ディック・ブルーナ・ジャパン |
「ミッフィー他 ディック・ブルーナ創作のイラストレーションを使用したヘルスケアユニフォーム」を商品化する権利に関するライセンス契約 |
2013年8月1日 |
自 2013年8月1日 至 2015年12月31日 (注)7 |
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株式会社資生堂 |
資生堂ビューティークリエーションセンターの監修による医療従事者・介護従事者・その他医療関連従事者および患者向けユニフォーム「ブライトデイズ」ブランド商品の共同開発ならびに販売促進のためのプロモーション活動および企画提案に関する契約 |
2018年6月1日 |
自 2018年6月1日 至 2021年8月31日
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(注)1.上記についてはロイヤリティとして売上高の一定率を支払っております。
2.2015年9月1日以降1年毎の契約を自動更新しております。
3.2014年3月1日以降1年毎の契約を自動更新しております。
4.2015年9月1日以降1年毎の契約を自動更新しております。
5.1994年8月31日以降1年毎の契約を自動更新しております。
6.5年毎に更新し、現在は2020年9月1日から2025年8月31日までの契約を締結しております。
7.3年毎に更新し、現在は2019年1月1日から2021年12月31日までの契約を締結しております。
当社グループの研究開発活動の方針は、ユーザー第一主義に基づき、ユーザーを良く知り、ユーザーに喜んでいただける商品を提供することであります。医療・介護供給体制の変化、ファッションの多様化、医療の高度化等、市場の変化に応じて要求される高感覚、高機能、高品質商品の開発を目的に、商品企画室において①営業本部、マーケティング室と連動したマーケティング活動、②素材の共同開発、③新商品企画を実施しております。
①マーケティング活動
マーケティングリサーチにより、医療・介護行政、業界の動向、施策を把握し、現場を中心としたユーザーニーズを融合させることで、市場開発、商品開発テーマの絞り込みが行われます。
当連結会計年度におきましては、新型コロナウイルス感染問題が医療、介護業界に対してどのような影響を与えるのかを調査し、それにより市場は短期的、中長期的にメディカルウェア商品に何を求めるのか、期待するのかをテーマとしたマーケットリサーチ及び分析に取り組んでまいりました。機能分化が進む医療、介護業界においてはそのニーズも多様化してきており、今後さらにきめ細かい市場調査を推進していく予定です。
②素材開発
マーケティング活動により策定されたテーマを具現化するため、素材メーカー及び仕入先メーカーと素材の共同開発を行っております。
当連結会計年度におきましては、EPA,FTAの優遇税制を活用した海外素材開発をいたしました。
③新商品企画
開発素材をベースに商品試作が行われます。素材特長を活かし、ファッショントレンドを反映したデザイン作成、人間工学に基づいた機能性を追及したパターン作成を行い、商品サンプルが作られます。サンプルは、使用状況を考慮した幾度もの厳しい物性試験、モニター活動によるユーザー評価による改良を繰り返し、最終的な新商品となります。
新商品は、ナガイレーベン㈱のCADシステム(コンピューターによるデザインシステム)とナガイ白衣工業㈱のアパレルCAD・CAM(コンピューターによるデザイン及び自動裁断システム)をオンライン化することで、迅速かつ正確に商品仕様を生産部門に伝達することが可能となっております。
当連結会計年度の新商品実績としては、全世界に流行拡大の新型コロナウィルス(COVID-19)の感染症対策商品として急遽新規開発を行ったリユーザブル対応のマスク・キャップ・アイソレーションガウンは弊社の国内生産体制のもと迅速に市場に供給することができ、多数の医療機関から感謝の言葉をいただきました。
今後のさらなる高齢者社会に向けて、リハビリ環境における医療従事者の役割が年々高い専門性が求められている中で、医療従事者の衣服内の快適環境を医服内環境と捉え、医服内環境がより快適でありストレスフリーであるために開発された「プロファンクション」は人工気象室等にて機能性実証試験を行い、商品バリエーションがトップスからパンツにも広がったこともありリハビリ職だけでなくナースやヘルパーの方々にも着用いただいて好調な販売を推移しています。
医療現場の声を広くリサーチを行い、モニタリングを繰り返すことにより、「エアーアームカット」は腕上げ動作において肩周りのストレスフリーな着心地を実現させました。「ポンピング効果」と「煙突効果」により医服内の空気の循環を促進させ、心地良いクーリング効果を得ることができます。この機能商品は特許出願中です。
病院分野では、カラー展開のご要望がさらに増える中、「NEW SONGシリーズ」において商品バリエーションの拡充を行っております。様々な機能を搭載した素材の快適な着心地を備え、プロ意識を追求したカラフルな色展開があるこだわりのデザインスクラブの商品群が引き続き好調な売行きとなっています。より医療従事者に求められる機能が搭載された新素材(ソアブール)の開発とともに、カラーチュニックという新しいアイテムも提案しております。「チーム医療」の代表作である「ビタミンシリーズ」とともに医療スタッフが最適イメージでコーディネートすることが可能な商品展開となっております。
クリニック分野におきまして、資生堂ビューティクリエーションセンター監修による「Bright Days」は「肌色をいきいきと美しく見せる」といった観点で白衣とメイクの美しい調和をお届けしています。MAKE UP提案も同時に行っております、医療現場で起こりやすいナースの肌の悩みや美容に関する疑問の解決や患者様・ご家族に好感度が高く、信頼感向上に繋がるナースのためのビューティ講座はコロナ禍において開催が制限されましたが、参加のご要望が多数届いております。クリニック分野で既に発売中の「Beeds Berry」はデザイン性豊かな商品として好評を得ております。クリニックの高級感あふれる内装とのデザインマッチングにも優れ、快調な売上げを継続し新しい商品群として育っております。
世界中の子供から大人まで幅広く愛され続けている「Miffy」Seriesは可愛いミッフィのモチーフをデザインした新スクラブや新ミッフィプリント商品が発売と同時にクリニックや小児病棟の医療従事者から待望のお声をいただいています。
高品位の仕立て、シルエット、着心地の上質クオリティが好まれているドクターコートの信頼の高級ブランド「4D+」。そのエントリーモデルとして誕生した「4DBlueBlanc」はデザイン、仕立て、着心地はそのままに洗濯の仕上がりの美しさも兼ね備え着実に売り上げを伸長させています。
手術市場における「コンペルパック」はコロナ禍の状況の中、海外生産が主流のディスポ商品の品不足によりひっ迫する手術場において、弊社の国内生産を強みとする安定供給、かつ繰り返し使用可能なリユーザブルの商品を求めるオペ現場のご要望から、採用される病院が増え、「コンペルパック」ビジネス過去最高の売上となっています。今後も環境意識の高まりと共にコンペルの市場拡大が期待されます。
当連結会計年度の研究開発費の総額は、
なお、当社グループは、メディカルウェア等の製造・販売の単一セグメントであるため、セグメント情報に関連付けた記載はしておりません。