第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当中間連結会計期間において、当半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクの発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。

 

2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。

 

(1)財政状態及び経営成績の状況

当中間連結会計期間におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善により、景気は持ち直しに向かう動きがありました。しかしながら、長期化するロシア・ウクライナ情勢、中東問題、中国の景気後退、外国為替の不安定化及び米国トランプ政権による様々な政策変更などの影響を受け、経済の先行きに係る不透明な状況が続いており、予断を許さない状況にあります。

このような経済状況の中で、当社グループはビジネス環境の変化に対応するため体質を強化し、積極的な営業活動をしてまいりました。

この結果、前年同期と比べ、売上高は、178億6百万円と11億89百万円(前年同期比7.2%)の増収、営業利益は、3億25百万円と48百万円(前年同期比17.8%)の増益、経常利益は、3億54百万円と52百万円(前年同期比17.5%)の増益、親会社株主に帰属する中間純利益は、2億68百万円と58百万円(前年同期比27.6%)の増益となりました。

各セグメント別の経営成績は、以下のとおりであります。

(インダストリー)

国内製造業は、継続する諸原料やエネルギーの高騰の悪条件に苦しんでいるもののインバウンドの復活や新工場の設備投資がプラスとして働いており、功を奏して順調に推移いたしました。

この結果、売上高は、91億46百万円と8億10百万円(前年同期比9.7%)の増収、セグメント利益(売上総利益)は、8億26百万円と19百万円(前年同期比△2.4%)の減益となりました。

(メディカル)

試薬や消耗品は、各施設で新型コロナウイルス感染症の検査数の減少や検査方法の変更がありましたが、試薬の新規採用により増加しました。

この結果、売上高は、71億94百万円と90百万円(前年同期比1.3%)の増収、セグメント利益(売上総利益)は、6億78百万円と0百万円(前年同期比0.0%)の増益となりました。

(アカデミア・ライフサイエンス)

計画していた案件の予算化が先送りされたことなどがありましたが、機器の受注増などにより前年同期を上回りました。

この結果、売上高は、14億65百万円と2億87百万円(前年同期比24.4%)の増収、セグメント利益(売上総利益)は、1億74百万円と28百万円(前年同期比19.6%)の増益となりました。

 

当中間連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末に比べ、12億37百万円増加し、184億76百万円となりました。また、負債につきましては、前連結会計年度末に比べ、10億92百万円増加し、108億23百万円、純資産につきましては、前連結会計年度末に比べ、1億45百万円増加し、76億52百万円となりました。

主な内容は以下のとおりであります。

(資産)

資産の増加の主な要因は、現金及び預金が7億42百万円、受取手形、売掛金及び契約資産が3億31百万円及び商品が3億17百万円増加したことによるものであります。

(負債)

負債の増加の主な要因は、支払手形及び買掛金が6億62百万円及び電子記録債務が2億27百万円増加したことによるものであります。

(純資産)

純資産の増加の主な要因は、利益剰余金が1億73百万円増加したことによるものであります。

 

(2)キャッシュ・フローの状況

当中間連結会計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ、7億42百万円増加し、14億87百万円となりました。

当中間連結会計期間に係る区分ごとのキャッシュ・フローの状況は、以下のとおりであります。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動の結果、取得した資金は、6億74百万円(前年同期は、2億26百万円の取得)となりました。これは主に、売上債権の増加額3億76百万円及び棚卸資産の増加額3億17百万円があったものの、仕入債務の増加額9億14百万円及び税金等調整前中間純利益4億0百万円があったことによるものであります。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動の結果、取得した資金は、62百万円(前年同期は、53百万円の支出)となりました。これは主に、有形固定資産の売却による収入80百万円があったことによるものであります。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動の結果、取得した資金は、6百万円(前年同期は、82百万円の支出)となりました。これは主に、短期借入金の返済による支出18億88百万円及び配当金の支払額93百万円があったものの、短期借入れによる収入20億31百万円があったことによるものであります。

 

(3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当中間連結会計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題に重要な変更はありません。

 

(4)研究開発活動

該当事項はありません。

 

3 【経営上の重要な契約等】

当中間連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。