第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

(1)当中間連結会計期間において新たに発生した事業等のリスク

該当事項はありません。

(2)前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更

該当事項はありません。

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1)財政状態及び経営成績の状況

a.経営成績の概要

当中間連結会計期間におけるわが国経済は、企業収益や所得環境の改善、インバウンド需要が継続したことで、景気は緩やかに回復しました。しかし、長期化する欧米の高金利水準の継続や中国景気の減速が海外景気を下振れさせる懸念もあり、先行き不透明な状況となっております。

当水産流通業界におきましては、インバウンド需要の拡大等により外食関係は引き続き堅調に推移しました。一方で、円安に伴う食料品や電気・ガス価格の上昇やエネルギー価格の高止まり等により、生活防衛意識が更に高まったことで内食需要は伸び悩むなど、厳しい状況が続いております。

このような状況のもと、当社グループでは、安全・安心な水産物を安定供給するという社会的使命を果たすべく、産地出荷者とのネットワークの強化等に努めてまいりました。

当中間連結会計期間の経営成績は、売上高は466億96百万円(前年同期比1.1%減)となりました。損益面では、営業利益は2億27百万円(前年同期比13.6%減)、経常利益は3億9百万円(前年同期比4.2%増)、また親会社株主に帰属する中間純利益は2億43百万円(前年同期比21.0%減)となりました。

セグメントの経営成績は次のとおりであります。

(水産物販売事業)

市場営業部門の鮮魚関係は、天然魚のサバ・イワシ・イカといった大衆魚を中心に取扱金額が減少しましたが、養殖魚はタイ・マグロ・カンパチが堅調に推移しました。塩冷関係は鮭鱒・エビ・魚卵は堅調となりましたが、チリメン・シラスは単価の下落もあり取扱金額は減少しました。市場外営業部門は、量販店等の小売業態への販売金額が伸び悩んだことで苦戦しましたが、国内の冷凍スリミ販売は取扱金額が増加しました。以上のことから、売上高は465億87百万円(前年同期比1.1%減)となりました。

損益面では、物流コストの上昇や人件費の増加等により、セグメント利益は3億円(前年同期比5.9%減)となりました。

(冷蔵倉庫等事業)

売上高は、1億31百万円(前年同期比4.7%減)となり、荷役作業費等の保管原価の増加によりセグメント利益は2百万円(前年同期比79.2%減)となりました。

 

b.財政状態の概要

(資産)

当中間連結会計期間末の資産合計は、前連結会計年度末に比べて15億25百万円減少し、232億19百万円となりました。これは現金及び預金が16億66百万円、受取手形及び売掛金が7億67百万円それぞれ減少した一方で、商品及び製品が7億60百万円増加したこと等によるものであります。

(負債)

当中間連結会計期間末の負債合計は、前連結会計年度末に比べて16億57百万円減少し、130億45百万円となりました。これは支払手形及び買掛金が10億75百万円、短期借入金が3億50百万円減少したこと等によるものであります。

(純資産)

当中間連結会計期間末の純資産合計は、前連結会計年度末に比べて1億31百万円増加し、101億74百万円となりました。これは親会社株主に帰属する中間純利益を2億43百万円計上したこと等によるものであります。

 

(2)キャッシュ・フローの状況

当中間連結会計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の中間期末残高は、26億73百万円(前年同期比1億95百万円減)となりました。

当中間連結会計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動によるキャッシュ・フローは、仕入債務の減少による資金の減少(10億75百万円)、棚卸資産の増加による資金の減少(7億60百万円)、売上債権の減少による資金の増加(7億65百万円)等により11億56百万円の支出(前年同期は11億90百万円の収入)となりました。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動によるキャッシュ・フローは、有形固定資産の取得による支出(70百万円)等により86百万円の支出(前年同期は2億20百万円の収入)となりました。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動によるキャッシュ・フローは、短期借入金の減少(3億50百万円)等により4億33百万円の支出(前年同期は12億68百万円の支出)となりました。

 

(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財務状況、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

 

(4)経営方針・経営戦略等

当中間連結会計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当中間連結会計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(6)研究開発活動

該当事項はありません。

 

 

3【経営上の重要な契約等】

当中間連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。