当第2四半期連結累計期間において、当四半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況などに関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクの発生または前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
① 財政状態の状況
当第2四半期連結会計期間末の資産合計は、前連結会計年度末に比べ11,569百万円増加し、140,777百万円となりました。これは主として受取手形及び売掛金、棚卸資産並びに有形固定資産の増加によるものです。
当第2四半期連結会計期間末の負債合計は、前連結会計年度末に比べ7,163百万円増加し、51,723百万円となりました。これは主として買掛金及び短期借入金の増加と、長期借入金の減少との差引によるものです。
当第2四半期連結会計期間末の純資産は、前連結会計年度末に比べ4,405百万円増加し、89,053百万円となりました。これは主として利益剰余金の増加によるものです。
② 経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間における世界経済は、世界的な金融引き締めに伴う影響や中国経済の先行き懸念など、景気下振れリスクはあるものの全体としては持ち直しの状況となりました。
我が国経済においては、雇用や所得環境が改善し緩やかな回復基調となりましたが、海外景気の下振れが我が国の景気を下押しするリスクもあり、先行きは依然として不透明な状況が続いております。
このような状況の中で、当社グループの貴金属関連事業においては、資源リサイクルの総合力及び高機能電子材料の開発などによる差別化のもとで、貴金属原料の確保、高機能電子材料などの製商品販売及び産業廃棄物処理受託の拡大に取り組みました。また、食品関連事業においては、グローバルに展開する調達力を活かして、顧客ニーズに応えた商品の開拓と安全安心な商品の安定提供により、販売量の拡大に取り組みました。
これらの結果、当第2四半期連結累計期間の業績は、売上高178,780百万円(前年同四半期比1.6%増)、営業利益5,081百万円(前年同四半期比36.1%減)、経常利益5,876百万円(前年同四半期比27.7%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益4,062百万円(前年同四半期比27.9%減)となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
(貴金属関連事業)
当事業の主力顧客であるエレクトロニクス業界の電子デバイス分野は、自動車用途の需要は底堅く推移したものの、スマートフォンやパソコンなどの需要低下の影響を受け、生産面での回復が進まずに総じて厳しい市場環境となりました。
このような状況の中で、当事業においては、電子デバイス分野を対象とした貴金属リサイクルの取扱量及び製商品の販売量は減少し、宝飾分野からの貴金属リサイクル取扱量増加や金相場の堅調な推移はあったものの、売上高及び営業利益は前年同四半期に比べ減少しました。
これらの結果、当事業の売上高は122,809百万円(前年同四半期比3.3%減)、営業利益は3,923百万円(前年同四半期比40.6%減)となりました。
(食品関連事業)
当事業の主力顧客である食品製造業界は、個人消費の持ち直しやインバウンド需要も重なり、緩やかに持ち直しの傾向が見られましたが、仕入価格や物流コストは高止まりの状況が続いております。
このような状況の中で、当事業においては、水産品の販売量は減少しましたが、畜産品、農産品の販売量は増加し、販売価格も上昇したことから、売上高は前年同四半期に比べ増加しました。また、営業利益につきましては、運送費及び保管料の増加や仕入価格上昇の影響などにより、前年同四半期に比べ減少しました。
これらの結果、当該事業の売上高は56,010百万円(前年同四半期比14.2%増)、営業利益は1,157百万円(前年同四半期比13.8%減)となりました。
③ キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ1,154百万円減少し、10,607百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における営業活動により減少した資金は2,055百万円となりました。これは主として税金等調整前四半期純利益、減価償却費並びに仕入債務の増加による資金の増加と、売上債権、棚卸資産の増加及び法人税等の支払いによる資金の減少との差引によるものです。なお、前年同四半期の3,754百万円の資金の減少に比べ1,699百万円増加しました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における投資活動に使用した資金は4,340百万円となりました。これは主として工場設備の新設等の有形固定資産取得によるものです。なお、前年同四半期の9,492百万円の支出に比べて5,152百万円の支出減少となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における財務活動により増加した資金は4,683百万円となりました。これは主として短期借入金の増加によるものです。なお、前年同四半期の12,379百万円の資金の増加に比べ7,695百万円減少しました。
当第2四半期連結累計期間において、重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定に重要な変更はありません。
当第2四半期連結累計期間において、経営方針・経営戦略等、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等に重要な変更はありません。
当第2四半期連結累計期間において、優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
当第2四半期連結累計期間の研究開発費の総額は147百万円であります。
当第2四半期連結累計期間において、連結会社または提出会社の従業員数の著しい増減はありません。
当第2四半期連結累計期間において、生産、受注及び販売実績の著しい変動はありません。
当第2四半期連結累計期間において、主要な設備の著しい変動及び主要な設備の前連結会計年度末における計画の著しい変更はありません。
当第2四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定または締結等はありません。