当中間連結会計期間において、当半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況などに関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクの発生または前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。
文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
① 財政状態の状況
当中間連結会計期間末の資産合計は、前連結会計年度末に比べ7,567百万円増加し、156,504百万円となりました。これは主として棚卸資産並びに有形固定資産の増加によるものです。
当中間連結会計期間末の負債合計は、前連結会計年度末に比べ2,259百万円増加し、59,822百万円となりました。これは主として買掛金、1年内返済予定の長期借入金、未払法人税等及び長期借入金の増加と、短期借入金の減少の差引によるものです。
当中間連結会計期間末の純資産は、前連結会計年度末に比べ5,307百万円増加し、96,682百万円となりました。これは主として利益剰余金の増加及び為替換算調整勘定の増加によるものです。
② 経営成績の状況
当中間連結会計期間における我が国経済には、個人消費に持ち直しの動きがみられ、雇用や所得環境が改善するもとで、景気は緩やかな回復がみられましたが、欧米を中心としたインフレの長期化に伴う高い金利水準の継続、中国経済の景気停滞、地政学リスクの高まりなどを背景に、依然として先行き不透明な状況が続きました。
このような状況の中で、当社グループの貴金属関連事業においては、資源リサイクルの総合力及び高機能電子材料の開発などによる差別化のもとで、国内外における生産拠点の整備・拡充、貴金属原料の確保、高機能電子材料などの製商品販売及び産業廃棄物処理受託の拡大に取り組みました。また、食品関連事業においては、グローバルに展開する調達力を活かして、顧客ニーズに応えた商品の開拓と安全安心な商品の安定提供により、販売量の拡大に取り組みました。
これらの結果、当中間連結会計期間の業績は、売上高222,170百万円(前年同期比24.3%増)、営業利益6,278百万円(前年同期比23.5%増)、経常利益6,580百万円(前年同期比12.0%増)、親会社株主に帰属する中間純利益4,622百万円(前年同期比13.8%増)となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
(貴金属関連事業)
当事業の主力顧客であるエレクトロニクス業界の電子デバイス分野は、生成AI向けの需要に拡大の動きはみられましたが、スマートフォンや自動車向け需要では伸び悩むなど全体的に需要の回復は進まず、半導体・電子部品等の生産停滞が続きました。
このような状況の中で、当事業においては、宝飾分野からの貴金属リサイクル取扱量は増加し、金相場が堅調に推移したことから、売上高及び営業利益は前年同期に比べ増加しました。
これらの結果、当事業の売上高は168,887百万円(前年同期比37.5%増)、営業利益は4,933百万円(前年同期比25.7%増)となりました。
(食品関連事業)
当事業の主力顧客である食品製造業界は、インバウンド需要の拡大はあったものの、物価上昇の影響から個人消費には弱さがみられ、物流コストの高止まりなども含めて不安定な市場環境となりました。
このような状況の中で、当事業においては、水産品の販売量は増加しましたが、畜産品、農産品の販売量は減少し、全体的に販売価格が低下したことから売上高は前年同期に比べ減少しました。また、営業利益につきましては、在庫回転率の向上によるコストの適正化などにも努めた結果、前年同期に比べ増加しました。
これらの結果、当該事業の売上高は53,299百万円(前年同期比4.8%減)、営業利益は1,344百万円(前年同期比16.1%増)となりました。
③ キャッシュ・フローの状況
当中間連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ713百万円減少し、13,735百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当中間連結会計期間における営業活動により増加した資金は2,450百万円となりました。これは主として税金等調整前中間純利益、減価償却費並びに仕入債務の増加、売上債権の減少による資金の増加と、棚卸資産の増加、法人税等の支払いによる資金の減少との差引によるものです。なお、前年同期の2,055百万円の資金の減少に比べ4,505百万円増加しました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当中間連結会計期間における投資活動に使用した資金は2,408百万円となりました。これは主として工場設備の新設等の有形固定資産取得によるものです。なお、前年同期の4,340百万円の支出に比べて1,931百万円の支出減少となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当中間連結会計期間における財務活動により減少した資金は1,160百万円となりました。これは主として短期借入金の返済及び配当金の支払いによる資金の減少と、長期借入金の増加による資金の増加との差引によるものです。なお、前年同期の4,683百万円の資金の増加に比べ5,844百万円減少しました。
当中間連結会計期間において、重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定に重要な変更はありません。
当中間連結会計期間において、経営方針・経営戦略等、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等に重要な変更はありません。
当中間連結会計期間において、優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
当中間連結会計期間の研究開発費の総額は177百万円であります。
当中間連結会計期間において、連結会社または提出会社の従業員数の著しい増減はありません。
当中間連結会計期間において、生産、受注及び販売実績の著しい変動はありません。
当中間連結会計期間において、主要な設備の著しい変動及び主要な設備の前連結会計年度末における計画の著しい変更はありません。
当中間連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定または締結等はありません。