当第3四半期連結累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、又は、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。
(1) 経営成績の状況
当第3四半期連結累計期間(2021年4月1日~2021年12月31日、以下「当第3四半期」という)におけるわが国の経済は、新型コロナウイルス感染拡大の影響による経済活動への制限が長期に渡り、8月には感染状況が再拡大するなど厳しい状況で推移いたしました。国内でのワクチン接種が進み、10月以降、感染状況は落ち着き、経済活動の改善にも兆しが見えてきたものの、新たな変異株の発生による再拡大の懸念など、依然として先行き不透明な状況が続いております。
当カラオケ業界におきましても、東京をはじめとする大都市圏に対して発出された緊急事態宣言及びまん延防止等重点措置とそれらに伴う要請が続いたことにより、ナイト市場・カラオケボックス市場ともに多くの店舗が長期間の休業あるいは時短営業を余儀なくされ、感染状況の拡大に伴って対象地域が拡大、対象期間が延長されるなど、上期を通じて厳しい経営環境となりました。9月末には緊急事態宣言及びまん延防止等重点措置が解除され、11月以降は自治体からの時短要請等も含め行政による各種制限は無くなったものの、企業による忘年会の自粛や小規模化といった影響は継続しております。
当社グループにおきましても、4月と7月に発出された2度の緊急事態宣言をはじめ、中核事業である業務用カラオケ事業及びカラオケ・飲食店舗事業のいずれにおいても新型コロナウイルス感染拡大のマイナス影響が継続していることから、「出を抑え、入りを増やす」という方針のもと、手元資金の流動性確保に留意しつつ、店舗家賃の減免交渉など固定費の低減を図る一方で、カラオケ導入先との関係性強化に努め回復局面に備えるとともに、パーキング事業やデリバリー業態の拡充など新たな収益源の開拓を進めました。
また、雇用調整助成金や時短協力金をはじめとする各種給付金を「助成金収入」として、11,554百万円(前年同期は2,746百万円)を特別利益に計上したほか、コロナ禍における緊急事態宣言への対応に起因する費用を「新型コロナウイルス関連損失」として、6,452百万円(前年同期は6,258百万円)を特別損失に計上しております。
以上の結果、当第3四半期の業績は、売上高は69,927百万円(前年同期比1.8%減)となり、営業利益は1,356百万円(前年同期は1,171百万円の損失)、経常利益は2,377百万円(前年同期は93百万円の利益)となりました。親会社株主に帰属する四半期純利益につきましては、前年同期に比べ特別利益が8,515百万円増加したことなどにより、5,157百万円(前年同期は3,305百万円の損失)となりました。
なお、当第3四半期までを対象とする各種給付金のうち、20億円程度は第4四半期以降の決算において計上する見込みです。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
当事業におきましては、新型コロナウイルス感染拡大に伴う行政からの各種要請により、上期において顧客店舗であるスナック・バーなどのナイト店舗やカラオケボックス店舗の多くが長期間の休業や時短営業を余儀なくされるなど厳しい事業環境が続いています。このような中、前年より取り組んでおります感染予防関連商品の提案・販売などを通じた顧客支援を継続したほか、介護施設等のエルダー市場においてオンラインイベントを開催するなど顧客との関係強化に努めました。また、4月には本体及びリモコンに抗菌処理を施したナイト市場向け新商品「Cyber DAM+(サイバーダムプラス)」を発売し商品ラインアップを強化したほか、10月にはライブの臨場感をそのままカラオケ店で体感できる新コンテンツ「ライビュー!」をリリースするなど、映像コンテンツをさらに充実させることにより、カラオケDAMの商品力強化を図りました。
緊急事態宣言が解除された10月以降は休業店舗の再開や新規開店が増加傾向で推移しており、第3四半期末のDAM稼働台数は期初を上回る水準まで回復しております。
以上の結果、売上高は前年同期比2.1%の増収となり、営業利益は前年同期比8.5%の増益となりました。
なお、緊急事態宣言に伴う減免施策に係る固定費599百万円(前年同期は1,586百万円)を「新型コロナウイルス関連損失」に振替え計上しております。
当事業におきましては、カラオケ5店舗、飲食1店舗の出店及びカラオケ20店舗、飲食4店舗の閉店を行ったことにより、当第3四半期末の店舗数はカラオケ506店舗、飲食175店舗となりました。
2度に渡る緊急事態宣言やまん延防止等重点措置に伴い、多くの店舗が長期間にわたり休業や時短営業となるなど、当期においても大きなマイナス影響が続いておりますが、当第3四半期連結会計期間(2021年10月1日~2021年12月31日)においては、自治体からの時短要請が解除された11月以降、概ね全店で通常営業を再開したことから、企業による忘年会自粛など一定の影響はあったものの業績は回復傾向となりました。
これらの状況を受け、引き続き店舗賃料の減免交渉等、固定費の低減に努めるとともに、既存店舗のキッチンを活用したデリバリー業態の拡充など「出を抑え、入りを増やす」ための施策を継続する一方で、カラオケの楽しさをより高めることで顧客満足度向上につなげるため、ビッグエコー店舗においては最上位機種である「LIVE DAM Ai(ライブダムアイ)」への入替えを推進したほか、全店全ルームにハーモニーピンク/ホワイトのマイク設置を行いました。また、雇用調整助成金や時短協力金等の助成金を活用し、集客回復時に備え雇用と店舗設備の維持に努めました。
以上の結果、売上高は前年同期比14.6%の減収となり、6,914百万円の営業損失となりました。
なお、緊急事態宣言に伴う休業期間中の運営店舗の固定費5,820百万円(前年同期は4,633百万円)を「新型コロナウイルス関連損失」に振替え計上しております。
当事業におきましては、新型コロナウイルスの影響による新曲の発売延期やイベント・コンサートの中止による商品販売減少などの影響を受けるなか、販売費等のコストコントロールに努めました。
以上の結果、売上高は前年同期比8.2%の減収となり、営業利益は前年同期比79.4%の減益となりました。
当事業におきましては、前年に続き飲食店・カラオケ店への設置が多いBGM事業などにおいてはコロナ禍のマイナス影響を受けたものの、家庭用カラオケサービス「カラオケ@DAM」は好調に推移いたしました。
新たな収益の柱とするべく「ザ・パーク」ブランドで展開するパーキング事業においては、営業資産の買収を含む新規出店が好調に進展し、当第3四半期末時点で1,600施設、21,000車室を超える規模に拡大いたしました。
以上の結果、売上高は前年同期比19.0%の増収となり、営業利益は前年同期比58.4%の増益となりました。
当第3四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末に比べ4,381百万円減少し、182,414百万円となりました。
増減の主なものとしては、流動資産では、現金及び預金が2,542百万円及び棚卸資産が965百万円それぞれ減少しております。
固定資産では、カラオケ賃貸機器が404百万円及び敷金及び保証金が494百万円それぞれ減少しております。
負債の部につきましては、前連結会計年度末に比べ3,365百万円減少し、77,399百万円となりました。
これは主に、流動負債の未払法人税等が201百万円及びその他に含まれる未払金が2,871百万円それぞれ減少したことによるものであります。
純資産の部につきましては、前連結会計年度末に比べ1,015百万円減少し、105,014百万円となりました。
これは主に、親会社株主に帰属する四半期純利益による利益剰余金の増加5,157百万円及び剰余金の配当による利益剰余金の減少6,165百万円によるものであります。
当第3四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。