第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

 当第3四半期連結累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

(1)財政状態及び経営成績の状況

 ①経営成績の概況

当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、景気が緩やかに回復しているとされておりますが、業種業態でバラツキが見られ、また米中貿易摩擦や消費税率の引上げ等の影響により、先行きが不透明な状況となっております。

食品小売業界におきましては、人口減少や消費者マインドが低迷する中、業種業態を超えた競争の激化、法改正や労働環境の変化による人件費の上昇や物流コストの上昇等、各経費が上昇し、厳しい経営環境が続いております。特に、2019年10月より開始されましたキャッシュレスポイント還元において、対象事業者との間で厳しい競争格差が生じております。

このような環境の中、当社グループは、「地域に根ざした一番店を創る」を第二次中期経営計画(第53期~第55期)の経営方針とし、「お客様に満足していただける店づくり」「自立して考え行動できる従業員の育成」「バックシステムを活用した生産性の向上と業務改革」を重点施策に掲げ、今後の成長拡大に向け取り組んでおります。

お客様に満足していただける店づくりへの取組みとして、地元商品の取扱いを増やすとともに、販売促進策として「アルビスの日」等を企画し、ワンランク上の商品や当社が薦める商品の販売を強化しました。また、2019年10月以降のキャッシュレスポイント還元への対応策として、毎週水曜日は全品5%値引きや週末利用できる割引券を配布し、土・日曜日はポイント付与率をアップするなど、お客様の来店動機と購買意欲を高める取組みを実施しております。

店舗の出店につきましては、2019年4月、岐阜県美濃加茂市に「美濃加茂店」をオープン、2019年10月、石川県金沢市に「笠舞店」を建替えオープン、石川県白山市に「北安田店」をオープンしました。

美濃加茂店は、北陸3県以外への初出店として地域の食文化を取り入れた品揃えを行い、北陸の鮮魚を使用した寿司や魚惣菜、ます寿司やお菓子等の北陸の名産品を数多く取り揃え、昨年末には、想定を大幅に超えた寿司の注文をいただく等、好評をいただいております。

笠舞店は、旧パレット店の跡地に売り場面積を1.7倍に拡張し、建替えオープンしました。また、北安田店は、白山市に開発を進めている自社商業施設イータウン白山のキーテナントとしてオープンしました。2店舗ともに、イートインコーナーの設置と、地域のお客様がコミュニティの場として利用いただける「多目的スペース」を新設しました。さらに、地元市場の鮮魚や野菜の品揃えを充実させ、出来立て商品や即食商品など、お客様のニーズの変化に対応しております。

出店のほか、2019年4月より㈱オレンジマートがアルビスグループとなり、新たに4店舗増加しました。同社は、当社が出店していない地域(富山市南部)を地盤としており、当社グループのシェア拡大に寄与しております。

自立して考え行動できる従業員の育成への取組みとして、店長の教育プログラムを計画・実行しているほか、従業員に長く働いてもらうため、健康診断時のカウセリング受講や特定保険指導を徹底し健康意識を改めるなど、従業員教育の強化に取り組んでおります。

生産性の向上と業務改革の取組みとして、2019年4月に「アルビスプロセスセンター」を本格稼動しました。同センターは、最新機器を導入して集中生産することで店舗の作業量を軽減し、品質の向上と品揃えの充実を図ることを目的として、商品調達から販売に至るプロセス管理の徹底、全体コストの最適化及び安全管理レベルの向上等、安心・安全な商品製造に取り組んでおります。同センターは、稼動当初、オペレーションの改善と品質の安定化を最優先に取り組んだことで、計画以上に製造原価が増加しましたが、当第3四半期連結会計期間は、作業改善による歩留り向上に取り組んだことで製造原価が低減しました。また、新商品開発を強化し、特にメンチカツはお客様からご好評をいただき、店舗において月間10百万円の売上増加に貢献しております。なお、精肉工場では平均53千パック/日(最大98千パック/日)、惣菜工場では平均37千パック/日(最大50千パック/日)の生産を行っており、予定店舗への供給を計画通りに実施しております。

 

以上の結果、営業収益面におきましては、消費者マインドの低迷、天候不順及びキャッシュレスポイント還元等の影響により既存店の売上高が減少したものの、前期に出店した姫野店と丸の内店が期初から寄与したこと、当期に出店した美濃加茂店、笠舞店(新店同様)、北安田店及び㈱オレンジマート4店舗が増加したことにより、売上高は増加し、営業収益は65,833百万円(前年同期比5.7%増)となりました。また、利益面におきましては、既存店の売上高減少とプロセスセンターの製造原価増加、値引等の影響で売上総利益の増加幅が小さかったこと、販売費及び一般管理費において、人件費や物流費が上昇傾向にある中、前期新店の通期営業及び㈱オレンジマートと当期新店でコストが増加したこと、販売促進強化策を実行したこと等により、営業利益733百万円(前年同期比65.5%減)、経常利益1,109百万円(前年同期比54.5%減)となりました。さらに、保有する銀行株式の投資有価証券評価損44百万円を計上した結果、親会社株主に帰属する四半期純利益681百万円(前年同期比62.5%減)となりました。

 

 ②財政状態の分析

(資産)

 当第3四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末に比べ3,527百万円増加し、47,836百万円となりました。

 この主な要因は現金及び預金の減少額694百万円、売掛金の増加額699百万円、商品の増加額410百万円、原材料及び貯蔵品の増加額165百万円、流動資産その他の増加額296百万円、建物及び構築物(純額)の増加額5,027百万円、土地の増加額153百万円、有形固定資産その他(純額)の減少額2,830百万円、のれんの増加額213百万円、無形固定資産その他の増加額115百万円、敷金及び保証金の減少額162百万円、投資その他の資産その他の増加額127百万円等によるものであります。

 

(負債)

 当第3四半期連結会計期間末における負債は、前連結会計年度末に比べ4,666百万円増加し、20,909百万円となりました。

 この主な要因は買掛金の増加額1,170百万円、短期借入金の増加額1,800百万円、未払法人税等の減少額440百万円、賞与引当金の減少額242百万円、流動負債その他の増加額813百万円、長期借入金の増加額1,203百万円、固定負債その他の増加額117百万円等によるものであります。

 

(純資産)

 当第3四半期連結会計期間末における純資産は、前連結会計年度末に比べ1,138百万円減少し、26,926百万円となりました。

 この主な要因は利益剰余金の増加額49百万円、自己株式の増加額1,200百万円等によるものであります。

 

 

(2)経営方針・経営戦略等

 当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(3)事業上及び財務上の対処すべき課題

 当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。

 

(4)研究開発活動

 該当事項はありません。

 

 

(5)従業員数

 当第3四半期連結会計期間末における従業員数は、前連結会計年度末より109名増加し、922名となっております。この主な要因は、㈱オレンジマートを2019年4月1日付で連結子会社化したこと及び新卒社員の入社等によるものです。

 

(6)主要な設備

 前連結会計年度末において計画中であった重要な設備の新設が、当第3四半期連結累計期間において完了したものは、次のとおりであります。

 

会社名

事業所名

所在地

事業の部門

設備の内容

完了年月

完成後の増加能力

 アルビス㈱

 アルビス美濃加茂店

岐阜県

美濃加茂市

スーパーマーケット部門

店舗新設

2019年

4月

   年間売上

  1,800百万円

 アルビス㈱

 アルビス笠舞店

石川県

金沢市

スーパーマーケット部門

店舗建替

2019年

10月

   年間売上

  1,800百万円

 アルビス㈱

 アルビス北安田店及びイータウン白山SC

石川県

白山市

スーパーマーケット部門

店舗新設

2019年

10月

   年間売上

  1,900百万円

 

 

3【経営上の重要な契約等】

当第3四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。