第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

 当第3四半期累計期間において、新たに発生した事業等のリスクはありません。
 また、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについて重要な変更はありません。

 

2【経営上の重要な契約等】

 当第3四半期会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。

 

3【財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において当社が判断したものであります。

 

(1)経営成績の分析

 当第3四半期累計期間におけるわが国の経済は、11月にアメリカ次期大統領にドナルド・トランプ氏が選任

されたことにより、一挙にドル高円安が進み、株式市場も活況を呈しました。EU、中国や新興国の経済に陰りが

見え出し、先行き不透明な状況が暫く続くと予想されます。また、慢性的な人手不足は、業界の垣根を越えて、

物流費、人件費等の高騰を招き、企業の業績を更に厳しいものにしました。

 当社の主要取引先であります外食業界におきましても、一部の業態(ファーストフードや焼肉業態等)では

前年に比べ売上の回復も見られましたが、消費者の可処分所得の減少は、節約志向に繋がり、低価格化へと、

より厳しい競争を余儀なくされています。特に、若者のアルコール離れにより、居酒屋、パブでは前年同期と

比較し、苦戦を強いられました。

 このような経済環境の下、当社は長期的目標であります「いい会社をつくろう」を目指し、平成28年4月より、

第三次3ヶ年中期経営計画「変革!Grow&Challenge」を実行しております。初年度の当期は、

基本方針として新たに「安心・安全の徹底」「利益創出」「人財の育成」を掲げ、全社を挙げて計画達成に向けて

取組んでおります。

 営業政策としましては、好調分野であるヘルスケアフード事業の年間売上予算を110億円と設定しております。

 目標達成のために、4ヶ所で「やさしいメニュー」セミナー&提案会の開催と各事業所におけるミニ提案会を

開催し、全社を挙げてこの分野の強化に取組みました。平成28年8月中旬から9月末には恒例の秋季提案会を

15会場で開催し、ほぼ計画通りの約7千名のお客様に来場を頂きました。新規のお客様も多数来場され、

お取引のきっかけにも繋がりました。各メーカー様の協力を得て、新商品や新メニューの導入に努め、成果の

見える化をいたしました。また、既存のお客様との取組みを更に深化させ、並行して新規得意先開拓に努力して

おります。

 毎年恒例となりました大感謝セールは第10回目を迎え、平成28年12月1日~平成29年1月末まで、お客様に感謝

の意味をこめて利益還元セールを実施いたしました。

 拠点政策としましては、平成28年10月に厚木営業所、静岡営業所、福井営業所、松山営業所、11月に

東大阪営業所を、それぞれ新築移転をいたしました。更に、平成29年1月に神戸支店、第58期には、浜松営業所を

増築、三重営業所、京都支店、奈良営業所、阪南支店を新築移転する予定であります。

 平成28年12月末現在では、全国46事業所(11支店、33営業所、サンプラザ2店(業務用食品スーパー))と

前期末と同数であります。

 更に、物流業務(倉庫内作業)の精度向上とスピードアップを図るために、「ボイスシステム(音声による

入出庫作業と在庫管理システム)」を12月末迄に37ヶ所に導入が完了し、郡山営業所、高崎営業所と沖縄営業所、

サンプラザを除く全41ヶ所に、今期中に導入を予定しております。

 配送用車両の安全運転と燃費向上を目指して導入しました「無事故プログラムDR

(DRIVE RECORDER)」は、約400台の全車両に設置が完了し、安全運転に努めております。

 

 以上の結果、当第3四半期累計期間の業績は、売上高697億99百万円(前年同期比5.6%増)、

営業利益5億75百万円(前年同期比7.6%増)、経常利益6億41百万円(前年同期比9.2%増)と増収増益と

なりました。一方、減損損失を計上したことで、四半期純利益は1億99百万円(前年同期比41.5%減)と減益と

なりました。

 なお、当社は食品卸売事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。

 

(2)財政状態の分析

(資産)

 当第3四半期末の総資産は、320億81百万円となり、前事業年度末と比較して33億8百万円の増加と

なりました。

 主な要因は、受取手形及び売掛金が25億83百万円増加したこと、商品が12億26百万円増加したこと及び

有形固定資産が10億17百万円増加したものの、現金及び預金が17億86百万円減少したことによります。

 

(負債)

 負債は203億80百万円となり、前事業年度末と比較して32億18百万円の増加となりました。

 主な要因は、買掛金が32億53百万円増加したこと、未払金が1億98百万円増加したこと及びその他流動負債が

1億25百万円増加したものの、賞与引当金が1億73百万円減少したこと、未払法人税等が2億33百万円減少した

ことによります。

 

(純資産)

 純資産は117億となり、前事業年度末と比較して90百万円の増加となりました。

 主な要因は、繰越利益剰余金が38百万円増加したこと及びその他有価証券評価差額金が53百万円増加したこと

によります。

 

(3)事業上及び財務上の対処すべき課題

 当第3四半期累計期間において、当社が対処すべき課題について重要な変更はありません。

 

(4)研究開発活動

 該当事項はありません。

 

(5)経営成績に重要な影響を与える要因及び経営戦略の現状と見通し

 当社は、全国を商圏として外食産業等に対する飲食材料の卸売業を営んでおります。

業種柄、当社の取扱品目は多岐にわたっており、特定品目または特定取引先に依存している事実はありませんが、

景気動向、個人消費動向の変化による外食産業界の業況等により当社の業績は影響を受ける可能性があります。

 また、当社の主要取扱品目である飲食材料の一部においては、国際価格の変動並びに為替変動により

仕入価格が大きく変動する場合があり、当該仕入価格の上昇を販売価格へ転嫁できない場合には、利益率が

低下する等、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。

 更に、当社の取扱う商品が、天災地変、地震、津波等により被害を受けた場合、自社倉庫・委託倉庫の保管を

問わず、当社がそのリスクを負担しなければなりません。その結果、被災商品の廃棄損が、業績に影響を及ぼす

ことも否定できません。尚、4月発生の熊本地震では、幸いにも被害は軽微ですみました。

 当社への投資に当たりましては、今後とも外食産業の競争激化、為替変動により当社の業績が変動する

可能性があることについて留意する必要があります。

 当社が取扱う「食」に関する商品につきましては、その性格上、細心の品質管理、食品衛生管理体制の確立が

求められます。当社におきましても、商品の保管・配送・納品については、冷凍設備と常温設備を備えた倉庫

及び配送車を全事業所に配置する等、品質保持に対応しており、また、製造委託工場の品質管理体制については、現地工場に赴き、当社独自の品質管理チェックシートによる厳正審査を実施しており、品質管理並びに

食品衛生管理には万全の注意を払っております。

 当社では、過去において食品の安全・衛生管理上の重大な問題が発生した事例はありませんが、当社が管理し

取扱う食品において、今後何らかの問題が発生した場合には、当社の業績等に影響を及ぼす可能性があります。

 当社といたしましては、これらの状況を踏まえて、企業の安定成長のために、収益基盤の拡大と強化を

図ることを最重要課題と捉え、当社の「経営理念」に基づき、有効な施策を推進してまいります。

 更に、全社を挙げて自社ブランド商品の売上拡大、ヘルスケアフード事業として病院・高齢者施設分野への

取組みに注力してまいります。

 通期の見通しにつきましては、引続き厳しい状況が続くと予想されますが、取引先と共に課題解決に当たって

まいります。

 

(6)資本の財源及び資金の流動性についての分析

 当社の資金状況は手許流動性が手厚く、金融機関からの借入れを必要としていません。

 今後とも、財務体質を強化しつつ内部留保資金をもって、経営基盤を強化し、積極的に労働環境と物流品質の

改善に向けて事業所新築移転に投資していきたいと考えています。

 

(7)経営者の問題認識と今後の方針について

 当社の経営陣は、企業倫理とコンプライアンスの重要性を認識し、企業の社会的責任を全うすることを

経営上の最重要課題の一つとして考えています。企業価値向上のため、「コーポレートガバナンス・コード」に

ついて真摯に取組み、株主との対話に努めてまいります。

 社会的責任を果たすべく、より一層の企業倫理の確立、法令遵守体制の整備に注力し、また、環境問題・食育

に取組み、「いい会社を作ろう」運動を推進してまいります。