第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

 当中間連結会計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについて重要な変更はありません。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1)経営成績の状況

当中間連結会計期間における我が国経済は、雇用や所得環境が改善しているものの、円安などによる物価上昇により、消費者の節約志向の意識は高く、依然として先行き不透明な状況となっております。

当社グループが身をおく流通業界においても、原材料費・物流費・人件費をはじめとする各種コストの上昇、電気代や生活必需品などの物価上昇による生活防衛意識の高まりにより、厳しい事業環境が続いております。

このような状況下、当社グループといたしましては、2025年3月期の経営方針として、「100年続く経営土台を描こう!」を掲げ、取り組んでおります。

その結果、当中間連結会計期間における当社グループの業績は、売上高54,508百万円(前年同期比105.1%)、売上総利益15,737百万円(前年同期比105.0%)、販売費及び一般管理費11,554百万円(前年同期比107.8%)、営業利益4,182百万円(前年同期比98.0%)、経常利益4,322百万円(前年同期比98.6%)、親会社株主に帰属する中間純利益2,884百万円(前年同期比98.4%)となりました。

 

セグメントの経営成績は、次のとおりです。

「開発型ビジネスモデル」

家電関連では、2024年2月に新たな商品カテゴリーとして発売したふくらはぎをケアする家電「ゴリラのひとつかみ」がSNSやメディアで注目されたことも後押しとなり、販売が好調に推移しました。また、2024年9月にはパワーを強化した「スーパーゴリラのひとつかみ」も発売したほか、シリーズ第2弾として足裏をケアする家電「ゴリラのひとつき」の販売も好調で、シリーズ累計50万台以上の発注をいただきました。さらに、2024年10月には「まるでカメレオン」と題した新シリーズとして、コードレスの薄型で椅子の背もたれに立てかけられることができ、オフィスでも周りから気づかれずに使用できるマッサージ器を発売いたしました。

夏物商品では、例年以上の猛暑を背景に、ハンディファンを中心とした扇風機、氷かき器、クールネックバンドなどの販売が好調でした。

家庭用品関連の定番フライパン「evercook(エバークック)」も前期後半からの売場拡大が奏功して販売が伸長しました。

均一価格ショップ向け商品では、ハンドメイドアクセサリー用キットなどの雑貨や菓子・食品などの販売が好調に推移しました。

その結果、当セグメントの売上高は29,594百万円(前年同期比107.2%)、セグメント利益2,348百万円(前年同期比88.5%)となりました。

 

「卸売型ビジネスモデル」

ギフト関連では、中元ギフトやブランドスイーツにおいて市場に合わせた商品の改廃を行ったことで、売上高は前年同期と比べて同水準になりましたが、利益率は改善いたしました。

ブランドバッグ・ブランド時計については、専門店向けの販売が前年同期を下回った一方、ディスカウントストア向けを中心に、バッグ、ジュエリー・アクセサリー、旅行用スーツケースなどの販売が伸長した結果、前年同期と同水準の売上高となりました。

また、当社が販売代理店を務めるアウトドアブランド『STANLEY(スタンレー)』では、真空スリムクエンチャーのマグボトルが、SNSでの人気やポップアップストア展開による認知度向上を背景に、デザイン性と機能性が高く評価され、販売が好調に推移しました。

その結果、当セグメントの売上高は23,258百万円(前年同期比104.3%)、セグメント利益1,906百万円(前年同期比122.3%)となりました。

 

(2)財政状態の状況

(資産)

 当中間連結会計期間末における流動資産は77,253百万円となり、前連結会計年度末(80,452百万円)に比べ3,198百万円減少いたしました。これは主に、受取手形143百万円、商品及び製品493百万円、電子記録債権100百万円の増加及び現金及び預金3,005百万円、売掛金472百万円、その他454百万円の減少によるものであります。

 固定資産は22,160百万円となり、前連結会計年度末(22,248百万円)に比べ88百万円減少いたしました。これは主に、投資有価証券112百万円、繰延税金資産255百万円の増加及び建物及び構築物(純額)309百万円、無形固定資産84百万円の減少によるものであります。

この結果、総資産は、99,414百万円となり、前連結会計年度末(102,701百万円)に比べ3,287百万円減少いたしました。

(負債)

当中間連結会計期間末における流動負債は12,213百万円となり、前連結会計年度末(17,377百万円)に比べ5,163百万円減少いたしました。これは主に、買掛金404百万円、未払法人税等87百万円、その他978百万円の増加及び1年内返済予定の長期借入金6,600百万円の減少によるものであります。

固定負債は1,007百万円となり、前連結会計年度末(1,040百万円)に比べ33百万円減少いたしました。これは主に、退職給付に係る負債7百万円、その他25百万円の減少によるものであります。

(純資産)

当中間連結会計期間末における純資産合計は86,193百万円となり、前連結会計年度末(84,284百万円)に比べ1,908百万円増加いたしました。これは主に、親会社株主に帰属する中間純利益2,884百万円、資本剰余金168百万円、自己株式969百万円、その他有価証券評価差額金78百万円の増加及び剰余金の配当1,365百万円、繰延ヘッジ損益698百万円、為替換算調整勘定67百万円、新株予約権69百万円の減少によるものであります。

この結果、自己資本比率は、84.7%(前連結会計年度は80.1%)となりました。

 

(3)キャッシュ・フローの状況

当中間連結会計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は52,181百万円となり、前連結会計年度末より2,005百万円減少いたしました。

当中間連結会計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、次のとおりであります。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動の結果増加した資金は3,995百万円(前年同期は199百万円の増加)となりました。これは主に、税金等調整前中間純利益4,328百万円、減価償却費359百万円、売上債権の減少額206百万円、仕入債務の増加額426百万円、その他の流動資産の減少額236百万円、その他の流動負債の増加額152百万円による増加及び棚卸資産の増加額502百万円、法人税等の支払額1,266百万円による減少によるものであります。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動の結果増加した資金は1,094百万円(前年同期は1,562百万円の減少)となりました。これは主に、定期預金の払戻による収入1,000百万円、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の売却による収入180百万円による増加及び有形固定資産の取得による支出40百万円、無形固定資産の取得による支出37百万円、投資有価証券の取得による支出11百万円による減少によるものであります。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動の結果減少した資金は6,994百万円(前年同期は1,478百万円の減少)となりました。これは主に、ストックオプションの行使による収入1,024百万円による増加及び長期借入金の返済による支出6,600百万円、リース債務の返済による支出53百万円、配当金の支払額1,365百万円による減少によるものであります。

 

(4)経営方針・経営戦略等及び経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等

当中間連結会計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等及び経営上の目標達成状況を判断するための客観的な指標等について重要な変更はありません。

 

(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当中間連結会計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(6)研究開発活動

該当事項はありません。

 

(7)主要な設備

該当事項はありません。

 

3【経営上の重要な契約等】

 当中間連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。