当第2四半期累計期間において、当四半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクの発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。
当第2四半期累計期間(自2023年12月1日 至2024年5月31日)における日本経済は、社会経済活動の正常化が進み、雇用・所得環境の改善やインバウンド需要の増加により回復基調にあるものの、地政学上のリスクの深刻化や、原材料及びエネルギー価格の高騰や為替の変動等に伴う物価高の影響による実質賃金の減などにより、依然として先行き不透明な状況が続いております。
当社の関わるアウトドア関連産業のうち、釣用品市場では、コロナ禍における需要からの反動減による在庫調整局面が依然として続いております。また、アウトドア衣料品市場は、記録的な暖冬による防寒衣料の販売が低迷した一方、春夏物衣料の販売については概ね順調に推移いたしました。
このような状況の中、当社では収益確保に向けた商品の販売強化に取り組みましたが、当第2四半期の売上高は17億1百万円(前年同期比6.2%減)となりました。また、円安や物価高騰による仕入原価の上昇などによる売上総利益率の低下などにより営業利益は17百万円(前年同期比85.8%減)、経常利益は20百万円(前年同期比83.5%減)となりました。さらに法人税等調整額7百万円の影響などにより、四半期純利益は2百万円(前年同期比97.0%減)となりました。
セグメントの業績を示すと、次の通りであります。
(フィッシング事業)
フィッシング事業に関しては、コロナ禍において密を避けられる屋外アクティビティとしての需要からの反動減による在庫の調整局面が続いていることから、販売が全般的に苦戦しました。
ルアー用品についてはフィッシングロッド(釣竿)において売上を伸ばした商品があった一方、ルアー(擬似餌)やフライ用品など全般に販売が苦戦いたしました。
その結果、当第2四半期におけるフィッシング事業の売上高は、4億72百万円(前年同期比10.9%減)となりました。さらに、仕入原価上昇による売上総利益率の低下も影響し、セグメント利益(営業利益)は44百万円(前年同期比55.1%減)となりました。
(アウトドア事業)
アウトドア事業に関しては、記録的な暖冬による防寒衣料や防寒小物の販売が低迷いたしました。また、昨年好調だったフィッシングギアの販売が釣用品市場の不振の影響を受け低迷いたしました。その一方で、春夏物衣料の販売については概ね順調に推移いたしましたが、防寒衣料などの低迷を補うまでには至りませんでした。
その結果、当第2四半期におけるアウトドア事業の売上高は12億20百万円(前年同期比4.2%減)となりました。さらに、仕入原価上昇による売上総利益率の低下などの影響を受け、セグメント利益(営業利益)は66百万円(前年同期比43.6%減)となりました。
(その他)
その他の主な内容は、不動産賃貸収入売上であります。当第2四半期に関しては、賃貸面積の減少によりその他売上高は9百万円(前年同期比12.6%減)となりました。また、セグメント利益(営業利益)は4百万円(前年同期比19.6%減)となりました。
資産、負債、純資産の状況
(資産)
当第2四半期会計期間末の資産は、前事業年度末に比べ5百万円増加し57億57百万円となりました。
流動資産は、受取手形及び売掛金の増加52百万円や電子記録債権の増加23百万円、有価証券の増加99百万円、商品の増加1億71百万円などの一方、現金及び預金の減少2億39百万円などの影響により、前事業年度末に比べ1億12百万円増加し、39億81百万円となりました。
固定資産は、投資その他の資産に含まれる投資有価証券の減少1億4百万円などの影響により、前事業年度末に比べ1億7百万円減少し、17億75百万円となりました。
(負債)
当第2四半期会計期間末の負債は、前事業年度末に比べ34百万円増加し11億16百万円となりました。
流動負債は、支払手形及び買掛金の増加96百万円などの一方で、未払法人税等の減少9百万円や、その他に含まれる未払金の減少13百万円、未払費用の減少7百万円、未払消費税等の減少20百万円、返金負債の減少14百万円などの影響により、前事業年度末に比べ29百万円増加し、8億75百万円となりました。
固定負債は、退職給付引当金の増加5百万円などの影響により、前事業年度末に比べ5百万円増加し2億40百万円となりました。
(純資産)
当第2四半期会計期間末の純資産は、前事業年度末に比べ29百万円減少し、46億40百万円となりました。これは主に、四半期純利益2百万円の発生などの一方で、前事業年度決算の配当支出29百万円やその他有価証券評価差額金の減少3百万円などによるものです。
当第2四半期会計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前事業年度末に比べ2億37百万円減少し、6億51百万円となりました。
当第2四半期累計期間における各キャッシュ・フローの状況は次のとおりです。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果使用した資金は、1億74百万円(前年同四半期の得られた資金は5百万円)となりました。これは主に、税引前四半期純利益20百万円や減価償却費35百万円、仕入債務の増加89百万円などによる資金の増加の一方、売上債権の増加75百万円や棚卸資産の増加1億72百万円、未払消費税等の減少20百万円、その他の流動負債の減少31百万円、法人税等の支払額19百万円などによる資金の減少によるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は、32百万円(前年同四半期の使用した資金は20百万円)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出24百万円や無形固定資産の取得による支出9百万円などによる資金の減少によるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は、32百万円(前年同四半期の使用した資金は32百万円)となりました。これは主に、前事業年度決算に係る配当金による支出29百万円とリース債務の返済による支出2百万円によるものです。
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(5) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期累計期間において、当社の事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
当第2四半期累計期間の研究開発費の総額は35百万円であります。
なお、当第2四半期累計期間において当社の研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
当第2四半期会計期間において、経営上の重要な契約等の決定または締結等は行われておりません。