当中間連結会計期間において、当半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクの発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。
文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 経営成績の状況
当中間連結会計期間における当社グループの関連業界におきましては、商業施設などの人流やインバウンド需要が拡大している一方で、少子化、消費者ニーズの多様化、エンタテインメントのデジタル化が進むなど、依然として先行きが不透明な状況で推移しております。
このような状況の中、当社グループの経営成績につきましては、玩具事業やアミューズメント事業が引き続き好調に推移したことにより、売上高は前年同期を上回りました。利益面につきましても、売上高の増加に加え、映像音楽事業で利益が改善したことにより、前年同期を大幅に上回りました。
以上の結果、当中間連結会計期間の売上高は1,685億4千7百万円(前年同期比4.7%増)、営業利益は65億2千3百万円(同38.0%増)、経常利益は66億6千万円(同35.9%増)、親会社株主に帰属する中間純利益は43億8千6百万円(同6.2%増)となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
①玩具事業
玩具事業につきましては、「ポケモンカードゲーム」や「ONE PIECE カードゲーム」などのトレーディングカードやバンダイの「たまごっち」関連商品などが大人需要も取り込み好調に推移したことより、売上高、利益面ともに前年同期を大幅に上回りました。
この結果、売上高は780億1千1百万円(前年同期比13.6%増)、セグメント利益は45億5百万円(同37.0%増)となりました。
②映像音楽事業
映像音楽事業につきましては、映像音楽パッケージの販売が低調に推移し、売上高は前年同期を下回ったものの、当社出資映像作品の興行収入が好調に推移し海外や配信プラットフォームへの販売も伸長したことにより、映像メーカー部門の収益が改善し、利益面は前年同期を大幅に上回りました。
この結果、売上高は287億4千3百万円(前年同期比13.9%減)、セグメント利益は7億4千6百万円(同235.2%増)となりました。
③ビデオゲーム事業
ビデオゲーム事業につきましては、ゲームハードの売上が低調に推移していることに加え、ゲームソフトにおいても市場をけん引するようなヒット商品がなかったことにより、売上高は前年同期を下回りました。利益面につきましても、新作ゲームアプリをリリースしたことによるソフトウエア償却費の計上により、前年同期を大幅に下回りました。
この結果、売上高は363億8千3百万円(前年同期比6.7%減)、セグメント利益は1億9千8百万円(同72.1%減)となりました。
④アミューズメント事業
アミューズメント事業につきましては、カプセル玩具市場がユーザー層やインバウンド需要の拡大により好調に推移していることに加え、当社運営のカプセル玩具ショップ「ガシャココ」の出店を拡大したことにより、売上高、利益面ともに前年同期を大幅に上回りました。なお、「ガシャココ」は2024年9月末日時点で118店舗を出店しております。
この結果、売上高は254億8百万円(前年同期比27.7%増) 、セグメント利益は17億6百万円(同47.7%増)となりました。
(2) 財政状態の状況
当中間連結会計期間末の資産につきましては、前連結会計年度末に比べ23億円増加し、1,157億1千5百万円となりました。これは主に、現金及び預金の増加20億7千8百万円、棚卸資産の増加17億1千5百万円、有形固定資産の増加13億2千4百万円及び、受取手形及び売掛金の減少25億4千1百万円によるものであります。
負債につきましては、前連結会計年度末に比べ11億3百万円増加し、632億1千8百万円となりました。これは主に、支払手形及び買掛金の増加38億9百万円、未払法人税等の減少8億6千7百万円によるものであります。
純資産につきましては、前連結会計年度末に比べ11億9千7百万円増加し、524億9千7百万円となりました。これは主に、親会社株主に帰属する中間純利益計上による利益剰余金の増加43億8千6百円、剰余金の配当による利益剰余金の減少22億8千6百万円及び、自己株式の取得等による減少11億3千1百万円によるものであります。
(3) キャッシュ・フローの状況
当中間連結会計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べて20億7千8百万円増加し、317億3千1百万円となりました。
当中間連結会計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果獲得した資金は、69億8千8百万円(前年同期は22億4千4百万円の獲得)となりました。これは主に、税金等調整前中間純利益の計上66億7千4百万円、棚卸資産の増加による使用17億1千5百万円、仕入債務の増加による獲得38億9百万円及び法人税等の支払額27億7千3百万円によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は、14億7千9百万円(前年同期は44億1百万円の使用)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出9億9千3百万円、無形固定資産の取得による支出2億3千6百万円及び貸付けによる支出2億4千1百万円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は、34億3千万円(前年同期は9億9百万円の使用)となりました。これは主に、自己株式の取得による支出11億4千2百万円及び配当金の支払22億8千7百万円によるものであります。
(4) 経営方針・経営戦略等
当中間連結会計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当中間連結会計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(6) 研究開発活動
当中間連結会計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、4千2百万円であります。
(7) 主要な設備
当中間連結会計期間において、前連結会計年度末に計画していた重要な設備計画は、次のとおり完了しております。
当中間連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。
① 【ストックオプション制度の内容】
該当事項はありません。
② 【その他の新株予約権等の状況】
該当事項はありません。
該当事項はありません。