第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

当中間連結会計期間において、新たに発生した事業等のリスクはありません。

また、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについて重要な変更はありません。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

(1) 財政状態及び経営成績の状況

 当中間連結会計期間におけるわが国の経済は、一部に弱めの動きがみられるものの、雇用・所得環境が改善するなか、各種政策の効果もあって、緩やかに回復しつつあります。一方で為替の動向、ウクライナ情勢の長期化やパレスチナ問題など、事業環境への影響には引き続き注視が必要です。

 

〔財政状態〕

 当中間連結会計期間における総資産額は25,233百万円となり、前期末に比べて273百万円の増加となりました。主たる要因は、冬季商材調達に向け現金及び預金が減少する一方で商品と前渡金が増加、また売掛債権が増加したこと等によるものです。

 負債総額は7,664百万円となり、前期末に比べて437百万円の増加となりました。主たる要因は、未払法人税等の減少があるものの冬季商戦に向けた仕入増加などに伴い買掛債務が増加したこと等によるものです。

 純資産は17,569百万円となり、前期末に比べて164百万円の減少となりました。主たる要因は、株主資本は増加したものの、為替変動に伴う繰延ヘッジ損益のマイナス等によるものです。

 

〔経営成績〕

 当中間連結会計期間の売上高は、自動車関連卸売事業でホイール総販売数量は減少したものの、高級車向けの高級アルミホイールの販売が好調に推移したこと等で売上は増加したことにより、14,958百万円(前年同期比2.4%の増収)と345百万円の増収となりました。また営業利益は、510百万円(前年同期比28.8%の増益)、経常利益は549百万円(前年同期比6.4%の減益)、親会社株主に帰属する中間純利益は、310百万円(前年同期比5.1%の減益)となりました。

  セグメント別の概況は、次のとおりであります。

(単位:百万円)

 

 

自動車関連

卸売事業

物流事業

自動車関連

小売事業

福祉事業

その他

調整額

連結

売上高

当中間連結会計期間

10,405

3,619

1,187

250

63

△568

14,958

前中間連結会計期間

9,727

3,607

1,220

248

345

△536

14,612

セグメント利益又は損失(△)

当中間連結会計期間

247

213

4

10

37

△2

510

前中間連結会計期間

134

206

41

25

△9

△1

396

 

   (自動車関連卸売事業)

 自動車関連卸売事業の売上高は、10,405百万円となり前年同期比678百万円(7.0%)の増収となりました。これは、主力のホイール総販売数量は減少したものの、高級車向けの高級アルミホイールの販売が好調に推移したこと及び自動車用品等の売上増によるものです。セグメント利益につきましても、売上増に加え円安の進展等による仕入価格の上昇を販売価格に一部反映させたこともあり、247百万円となり前年同期比112百万円(83.8%)の増益となりました。

(物流事業)

 物流事業の売上高は、カーメーカーの生産停止影響等により一部荷主で荷動きが低調だったものの、全体としては取扱量が増えたことで3,619百万円となり前年同期比11百万円(0.3%)の増収となりました。セグメント利益は213百万円と前年同期比7百万円(3.5%)の増益となりました。

 

(自動車関連小売事業)

 自動車関連小売事業の売上高は、ジェームス浜松志都呂店を5月初旬で閉店を行い3店体制に集約しましたことにより、1,187百万円となり前年同期比32百万円(△2.7%)の減収となりました。セグメント利益は4百万円となり、前年同期比36百万円(△89.6%)の減益となりました。

(福祉事業)

 福祉事業の売上高は、入居者数は運営効率化のために壱番館へ入居者の集約を行ったことにより減少したものの、介護サービスや看護サービスの収入増により250百万円と前年同期比2百万円(1.1%)の増収となりました。セグメント利益は人件費等経費の増加により10百万円となり、前年同期比14百万円(△58.0%)の減益となりました。

(その他)

 その他売上は、携帯電話代理店事業は外部企業への譲渡撤退による減収が大きく、賃貸事業は増収となったもの

の、63百万円となり前年同期比282百万円(△81.7%)の減収となりました。セグメント利益は、不採算の携帯電話代理店事業からの譲渡撤退により、37百万円となり前年同期比47百万円の改善となりました。

 

(2)キャッシュ・フローの状況

 当中間連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下、資金という)は4,963百万円となりました。なお、当中間連結会計期間におけるキャッシュ・フローの状況と主な要因は次のとおりです。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 営業活動により使用した資金は1,833百万円(前年同期は△1,213百万円の使用)になりました。主たる要因は税金等調整前中間純利益の計上、仕入債務の増加等による調達はあったものの、自動車関連卸売事業における売上債権及び棚卸資産の増加によるものであります。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 投資活動により使用した資金は144百万円(前年同期は△158百万円の使用)になりました。主たる要因は有形固定資産の取得による支出によるものであります。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 財務活動により使用した資金は523百万円(前年同期は△394百万円の使用)になりました。主たる要因は配当金の支払と借入金の返済による支出によるものであります。

(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

 前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

 

(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当中間連結会計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

(5)研究開発活動

特記すべき事項はありません。

(6)資本の財源及び資金の流動性についての分析

当中間連結会計期間における資金については、運転資金は金融機関より短期借入金で対応し、大規模な設備投資等の必要資金については資金必要時の金融状況を鑑みて、所定の社内手続きを経て金融機関より長期及び短期の借入金にて賄う方針ですが、当中間連結会計期間においては、短期借入金残高、長期借入金残高ともに減少しました。

 

3【経営上の重要な契約等】

 当中間連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。