文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。
(1)業績の状況
当第1四半期連結累計期間における我が国経済は、7月に実施された参議院議員選挙でアベノミクスが論争点になったように、急速に進行した円高や株価の低迷などを受け重苦しい雰囲気となりました。
花き業界においては、国内外ともに供給量が増えず、品目によっては前年並みか微減で推移しています。
このような経済状況のもとで、当社グループは、都市生活者の心の健康や生産性アップのためにも、室内に自然を取り込んでもらおうと、観葉植物や多肉植物、切花では草花類や葉物・枝物を多く販売しました。前年、相場が良かった菊類は、生産量は横ばいで単価は下がったのに対し、エコロジカルな花きは価格を下げずともよく売れました。
今年の母の日は、アジサイ鉢が人気でした。しかし、ゴールデンウィークの直後であったため、盛り上がりに欠け、取扱金額で前年を下回りました。一方、ゴールデンウィーク期間中にお墓参りを行う「母の日参り」は定着しつつあり、来年以降もこの需要には期待が持てます。
連結子会社の株式会社九州大田花きは、4月に発生した熊本地震と、その後の豪雨の影響で九州エリアにおける需要減少の影響を受けました。しかし、供給先の各卸売市場では品揃えを充実したいという要望が強く、それらに応えられるように力を尽くしました。
また連結子会社の株式会社大田ウィングスは、新施設建設工事期間中であり、12月に完成を予定しております。
このような結果、当第1四半期連結累計期間の業績は、売上高6,169,272千円(前年同四半期比0.4%増)、営業損失21,689千円(前年同四半期は営業損失4,579千円)、経常利益は4,013千円(前年同四半期比72.3%減)、親会社株主に帰属する四半期純損失は10,032千円(前年同四半期は親会社株主に帰属する四半期純利益2,761千円)となりました。
なお、当社グループは花き卸売事業単一セグメントであるため、セグメント別の記載は行っておりません。
(2)財政状態の分析
当第1四半期連結累計期間における総資産は、前連結会計年度末と比較して633,301千円減少し8,647,413千円となりました。これは主に売掛金が1,020,234千円減少し、建設仮勘定が276,480千円増加したことなどによるものです。
負債につきましては、前連結会計年度末と比較して562,206千円減少し4,041,724千円となりました。これは主に受託販売未払金が748,127千円、未払金が334,579千円それぞれ減少し、長短借入金が496,370千円増加したことなどによるものです。
純資産につきましては、前連結会計年度末と比較して71,094千円減少し4,605,688千円となりました。これは剰余金の配当61,062千円、親会社株主に帰属する四半期純損失10,032千円の計上により利益剰余金が71,094千円減少したことによるものです。
(3)キャッシュ・フローの状況
当第1四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末と比較して143,260千円増加し2,177,684千円となっております。
当第1四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は以下のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果増加した資金は、265,046千円(前年同四半期は206,215千円の増加)となりました。主な増加要因は、売上債権の減少1,021,063千円、減価償却費73,526千円によるものです。また、主な減少要因は仕入債務の減少780,145千円、法人税等の支払額44,015千円によるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果減少した資金は、613,495千円(前年同四半期は453,541千円の減少)となりました。主な減少要因は、有形固定資産の取得による支出612,501千円、貸付けによる支出34,000千円によるものです。また、増加要因は貸付金の回収による収入34,910千円によるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果増加した資金は、491,709千円(前年同四半期は14,842千円の減少)となりました。増加要因は、新施設建設に伴う借入による収入527,000千円によるものです。また、主な減少要因は借入金の返済による支出30,630千円によるものです。
(4)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第1四半期連結累計期間において、事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(5)研究開発活動
該当事項はありません。
(6)経営成績に重要な影響を与える要因及び経営戦略の現状と見通し
四半期報告書に記載した業績の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営成績に重要な影響を与える主な要因として、天候と生産コスト上昇による生産減による影響があります。
花きの商品価値は供給・需要双方で天候の影響を受けます。天候により需給バランスが崩れ取引量や取引価格に影響する場合には、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。これに対し当社グループは、生産者との連携を強化するとともに、需給双方への情報発信を行って参ります。
また、原油高により暖房費や資材費、物流費といった生産コストが上昇すると、生産農家の経営が圧迫され、花きの生産量を減少させる要因となり得ます。
これに対し当社グループは、消費拡大を目指し購買層へ付加価値の高い商品提案を行うことで価格の適正化を目指すとともに、中央中核市場である大田花きを中心とした集散機能を発揮し、コストを抑えた効率的な物流に取り組みます。
(7)資本の財源及び資金の流動性についての分析
当社グループの資金状況は、営業活動によって265,046千円の資金を得て、投資活動によって613,495千円の資金を使用し、財務活動によって491,709千円の資金を得ました。当第1四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末と比較して143,260千円増加し2,177,684千円となりました。
当社グループの運転資金需要のうち主なものは、商品仕入資金、販売費及び一般管理費の営業費用であり、また、当社グループの事業の特性上、回収、支払サイトが他業種に比べて短く、流動性は極めて高くなっております。
(8)経営者の問題認識と今後の方針について
花き業界は、天候や自然災害、為替による影響を受けますが、国内外の花の出荷量は前年並みとなる見込みです。消費面では全体的に量販店での販売シェアが増し、生活者の低価格志向が強まると考えられます。専門店は法人需要や、花が好きな個人により、品質の高い花や観葉植物などグリーンの需要が高まる見込みです。
当社グループにおきましては、卸売市場を通じた地域の生活者のためのサプライチェーンを構築し、欲しい時に欲しいものを供給する総合サービスを展開します。
また、新たな需要の掘り起こし策として、業界団体が推奨する「フラワービズ(月曜日に職場に花を飾り、働く人の心のサポートを促す取り組み、法人需要の活性化)」と「ウィークエンドフラワー(週末に家庭に花を飾り、家族と花のある時間を楽しんでもらおうとする取り組み、個人消費の活性化)」に賛同し、その取り組みを支援していきます。
一方で、新施設建設の建設工事が平成28年12月まで続くため、代替場所や横持運賃などの経費がかさむとともに、減価償却費や設備に対する投資原資として融資を受けた分の支払利息などの発生が見込まれます。グループをあげて、より一層業務の効率化・コスト削減に取り組んで参ります。