文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において、当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。
(1)業績の状況
当第2四半期連結累計期間における我が国経済は、横ばいから低調に推移しました。6月下旬にイギリスが国民投票でEUを離脱することが判明すると、日経平均株価は大幅安になり、新興国経済の成長鈍化も相まって、世界経済に対する不安がもろに日本企業の設備投資や個人消費に影響するなど、デフレマインドを払拭するには至りませんでした。また、熊本地震や猛暑・台風が続くなどしたことで季節商品の消費に陰りが見えました。
花き業界においては、天候不良で、生産量・消費量とも減少しました。7月から9月にかけては相次ぐ台風の発生・上陸により、消費者の購買意欲は減退、9月には台風に加え長雨が続いたことで供給量は減少し品薄となりました。
このような経済状況のもとで、当社グループは、天候不良により十分な品揃えができなくなった地方都市の卸売市場への供給を強化するとともに、法人向けにオフィスにグリーン・花を飾ってもらう「フラワービズ」活動、個人向けに週末、家庭に花を習慣的に飾ってもらう「ウィークエンドフラワー」活動を推進しました。
また、連結子会社の株式会社大田ウィングスは、新施設建設工事期間中であり、12月に完成を予定しております。
この結果、当第2四半期連結累計期間(平成28年4~9月)における当社グループの業績は、売上高13,163,965千円(前年同四半期比1.6%減)、営業利益4,679千円(前年同四半期比92.2%減)、経常利益33,955千円(前年同四半期比60.1%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益5,518千円(前年同四半期比88.6%減)となりました。
なお、当社グループは花き卸売事業単一セグメントであるため、セグメント別の記載は行っておりません。
(2)財政状態の分析
当第2四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末と比較して112,390千円増加し9,393,104千円となりました。これは主に建設仮勘定が552,960千円、現金及び預金が339,215千円それぞれ増加し、売掛金が522,631千円減少したことなどによるものです。
負債につきましては、前連結会計年度末と比較して168,224千円増加し4,772,156千円となりました。これは主に長短借入金が1,002,920千円増加し、受託販売未払金が490,354千円、未払金が340,839千円それぞれ減少したことなどによるものです。
純資産につきましては、前連結会計年度末と比較して55,834千円減少し4,620,948千円となりました。これは主に親会社株主に帰属する四半期純利益5,518千円を計上する一方、剰余金の配当61,062千円を行ったことによるものです。
(3)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末と比較して339,215千円増加し2,373,639千円となっております。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は以下のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果増加した資金は、314,367千円(前年同四半期は4,085千円の増加)となりました。主な増加要因は、売上債権の減少522,396千円、未収消費税等の減少155,802千円、減価償却費146,874千円によるものです。また、主な減少要因は仕入債務の減少495,459千円、法人税等の支払額44,015千円によるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果減少した資金は、909,164千円(前年同四半期は755,692千円の減少)となりました。主な減少要因は、有形固定資産の取得による支出911,028千円、貸付けによる支出34,000千円によるものです。また、増加要因は貸付金の回収による収入41,321千円によるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果増加した資金は、934,012千円(前年同四半期は69,727千円の減少)となりました。増加要因は、新施設建設に伴う借入による収入1,067,000千円によるものです。また、主な減少要因は借入金の返済による支出64,080千円、配当金の支払額59,863千円によるものです。
(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(5) 研究開発活動
該当事項はありません。
(6) 経営成績に重要な影響を与える要因及び経営戦略の現状と見通し
四半期報告書に記載した業績の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営成績に重要な影響を与える主な要因として、天候と生産コスト上昇による生産減による影響があります。
花きの商品価値は供給・需要双方で天候の影響を受けます。天候により需給バランスが崩れ取引量や取引価格に影響する場合には、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。これに対し当社グループは、生産者との連携を強化するとともに、需給双方への情報発信を行って参ります。
また、原油高により暖房費や資材費、物流費といった生産コストが上昇すると、生産農家の経営が圧迫され、花きの生産量を減少させる要因となり得ます。
これに対し当社グループは、消費拡大を目指し購買層へ付加価値の高い商品提案を行うことで価格の適正化を目指すとともに、中央中核市場である大田花きを中心とした集散機能を発揮し、コストを抑えた効率的な物流に取り組みます。
(7) 資本の財源及び資金の流動性についての分析
当社グループの資金状況は、営業活動によって314,367千円の資金を得て、投資活動によって909,164千円の資金を使用し、財務活動によって934,012千円の資金を得ました。当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末と比較して339,215千円増加し2,373,639千円となりました。
当社グループの運転資金需要のうち主なものは、商品仕入資金、販売費及び一般管理費の営業費用であり、また、当社グループの事業の特性上、回収、支払サイトが他業種に比べて短く、流動性は極めて高くなっております。
(8) 経営者の問題認識と今後の方針について
花き業界は、天候や自然災害、為替による影響を受けますが、国内外の花の出荷量は前年並みとなる見込みです。消費面では全体的に量販店での販売シェアが増し、生活者の低価格志向が強まると考えられます。専門店は法人需要や、花が好きな個人により、品質の高い花や観葉植物などグリーンの需要が高まる見込みです。
当社グループにおきましては、卸売市場を通じた地域の生活者のためのサプライチェーンを構築し、欲しい時に欲しいものを供給する総合サービスを展開します。
また、新たな需要の掘り起こし策として、業界団体が推奨する「フラワービズ(月曜日に職場に花を飾り、働く人の心のサポートを促す取り組み、法人需要の活性化)」と「ウィークエンドフラワー(週末に家庭に花を飾り、家族と花のある時間を楽しんでもらおうとする取り組み、個人消費の活性化)」に賛同し、その取り組みを支援していきます。
一方で、新施設建設の建設工事が平成28年12月まで続くため、代替場所や横持運賃などの経費がかさむとともに、減価償却費や設備に対する投資原資として融資を受けた分の支払利息などの発生が見込まれます。グループをあげて、より一層業務の効率化・コスト削減に取り組んで参ります。