第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

 当第3四半期連結累計期間において、新たに発生した事業等のリスクはありません。また、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについて重要な変更はありません。

 

2【経営上の重要な契約等】

 当第3四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。

 

3【財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において、当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。

 

(1) 業績の状況

 当第3四半期連結累計期間における我が国経済は、イギリスのEU離脱表明やアメリカの新政権への移行の影響などから、不確実性が高まり先行き不透明な状況が続いておりますが、円安を受け輸出関連株は持ち直しています。個人消費は弱含みであったものの“コト消費”はますます活発になりました。

 このような経済状況の下で、当社グループは新しい“コト消費”の代表であるハロウィン、文化の日を中心とした華道展、11月22日いい夫婦の日、クリスマス、お正月などコトには欠かせない花のプロモーションと、冠婚葬祭の花に力を入れました。また、家庭内消費を定着させるため、家庭に花を習慣的に飾ってもらう「ウィークエンドフラワー」の活動を推進、生花小売店とともに販売促進をしました。しかし、9月10月に長雨が続いたため作柄が悪く、10月から12月にかけて出荷量が減少しました。これにより極端な品薄が続き、卸売価格が上昇、月別の売上金額は前年を上回りました。割高感を払拭すべく集荷に努めましたが、前年並みの入荷量を確保することが出来ず、必要とされる商品を充分に供給することができない時期が続きました。

 連結子会社の株式会社九州大田花きは、熊本地震により九州地方の消費が陰りがちでありましたが、「こんな時にこそ販路拡大を」と掲げ、日本でも代表的な銘柄産地の商品を販売しました。これにより前年より売上を伸ばしたものの、品薄で仕入価格も上昇したため、売上総利益は若干の増加に止まりました。

 連結子会社の株式会社大田ウィングスは、卸売市場を運営する当社のプラットフォームを物流面で支えるべく、新物流施設を平成27年4月より建設中でありました。予定通り平成28年12月に竣工を迎えると、年末の需要期にさっそく使用、今後工夫を重ねて最適物流を図っていきます。

 この結果、当第3四半期連結累計期間(平成28年4~12月)における当社グループの業績は、売上高20,629,882千円(前年同四半期比0.8%増)、営業利益37,779千円(前年同四半期比71.3%減)、経常利益72,836千円(前年同四半期比55.7%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益31,454千円(前年同四半期比68.0%減)となりました。

 

 なお、当社グループは花き卸売事業単一セグメントであるため、セグメント別の記載は行っておりません。

 

(2)財政状態の分析

 当第3四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末と比較して1,758,963千円増加し11,039,677千円となりました。これは主に建物が1,286,728千円、現金及び預金が674,290千円、売掛金が229,808千円それぞれ増加したことなどによるものです。

 負債につきましては、前連結会計年度末と比較して1,788,861千円増加し6,392,792千円となりました。これは主に長短借入金が950,620千円、受託販売未払金が507,625千円、未払金が248,922千円がそれぞれ増加したことなどによるものです。

 純資産につきましては、前連結会計年度末と比較して29,898千円減少し4,646,884千円となりました。これは主に親会社株主に帰属する四半期純利益31,454千円を計上する一方、剰余金の配当61,062千円を行ったことによるものです。

 

(3) キュッシュ・フローの状況

 当第3四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末と比較して674,290千円増加し2,708,714千円となっております。

 当第3四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は以下のとおりであります。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 営業活動の結果増加した資金は、731,334千円(前年同四半期は453,626千円の増加)となりました。主な増加要因は、仕入債務の増加529,015千円、減価償却費225,876千円、未収消費税等の減少155,802千円などによるものです。また、主な減少要因は売上債権の増加231,644千円、法人税等の支払額83,614千円などによるものです。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 投資活動の結果減少した資金は、934,486千円(前年同四半期は1,158,039千円の減少)となりました。主な減少要因は、有形固定資産の取得による支出934,748千円、貸付けによる支出63,900千円によるものです。また、増加要因は貸付金の回収による収入73,032千円によるものです。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 財務活動の結果増加した資金は、877,443千円(前年同四半期は342,628千円の増加)となりました。増加要因は、新施設建設に伴う借入による収入1,067,000千円によるものです。また、主な減少要因は借入金の返済による支出 116,380千円、配当金の支払額59,882千円によるものです。

 

(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題

 当第3四半期連結累計期間において、事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。

 

(5) 研究開発活動

 該当事項はありません。

 

(6) 主要な設備

 前連結会計年度末に計画していた重要な設備の新設等に関する計画のうち、当第3四半期連結累計期間において完了した計画は次のとおりであります。

 

会社名

事業所名

(所在地)

設備の内容

投資金額

(千円)

完了年月

建物及び

構築物

その他

合計

㈱大田ウィングス

OTA花ステーション

(東京都大田区)

物流施設

3,293,240

52,760

3,346,000

平成28年12月

 

(7) 経営成績に重要な影響を与える要因及び経営戦略の現状と見通し

 四半期報告書に記載した業績の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営成績に重要な影響を与える主な要因として、天候と生産コスト上昇による生産減による影響があります。

 花きの商品価値は供給・需要双方で天候の影響を受けます。天候により需給バランスが崩れ取引量や取引価格に影響する場合には、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。これに対し当社グループは、生産者との連携を強化するとともに、需給双方への情報発信を行って参ります。

 また、原油高により暖房費や資材費、物流費といった生産コストが上昇すると、生産農家の経営が圧迫され、花きの生産量を減少させる要因となり得ます。

 これに対し当社グループは、消費拡大を目指し購買層へ付加価値の高い商品提案を行うことで価格の適正化を目指すとともに、中央中核市場である大田花きを中心とした集散機能を発揮し、コストを抑えた効率的な物流に取り組みます。

 

(8) 資本の財源及び資金の流動性についての分析

 当社グループの資金状況は、営業活動によって731,334千円の資金を得て、投資活動によって934,486千円の資金を使用し、財務活動によって877,443千円の資金を得ました。当第3四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末と比較して674,290千円増加し2,708,714千円となりました。

 

 当社グループの運転資金需要のうち主なものは、商品仕入資金、販売費及び一般管理費の営業費用であり、また、当社グループの事業の特性上、回収、支払サイトが他業種に比べて短く、流動性は極めて高くなっております。

 

(9) 経営者の問題認識と今後の方針について

 花き業界は、天候や自然災害、為替による影響を受けますが、国内外の花の出荷量は前年並みとなる見込みです。消費面では全体的に量販店での販売シェアが増し、生活者の低価格志向が強まると考えられます。専門店は法人需要や、花が好きな個人により、品質の高い花や観葉植物などグリーンの需要が高まる見込みです。

 当社グループにおきましては、卸売市場を通じた地域の生活者のためのサプライチェーンを構築し、欲しい時に欲しいものを供給する総合サービスを展開します。

 また、新たな需要の掘り起こし策として、業界団体が推奨する「フラワービズ(月曜日に職場に花を飾り、働く人の心のサポートを促す取り組み、法人需要の活性化)」と「ウィークエンドフラワー(週末に家庭に花を飾り、家族と花のある時間を楽しんでもらおうとする取り組み、個人消費の活性化)」に賛同し、その取り組みを支援していきます。

 一方で、平成28年12月に完成した新施設建設のため、減価償却費や設備に対する投資原資として融資を受けた分の支払利息などの発生が見込まれます。グループをあげて、より一層業務の効率化・コスト削減に取り組んで参ります。