第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当第1四半期連結累計期間において新たに発生した事業等のリスクはありません。また、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについて重要な変更はありません。

 

2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当第1四半期連結会計期間末現在において当社グループが判断したものであります。

なお、「『税効果会計に係る会計基準』の一部改正」(企業会計基準第28号 平成30年2月16日)等を当第1四半期連結会計期間の期首から適用しており、財政状態の状況については、当該会計基準等を遡って適用した後の数値で前連結会計年度との比較・分析を行っております。

 

(1)経営成績の分析

(売上高について)

当第1四半期連結累計期間の販売実績といたしましては、本年4月に行われた保険償還価格の改定によって、当社の取扱商品の全般にわたって価格が引き下げられたものの、既存品の販売数量の増加や、新商品の導入によって価格引下げの影響を吸収し、増収となりました。

リズムディバイスにおきましては、心臓ペースメーカにおける保険償還価格の引き下げ幅が大きく、売上高が減少したものの、EP/アブレーションにおきましては、心房細動のアブレーション治療の症例数が増加していることを受け、引き続きオンリーワン製品をはじめとする心房細動治療の関連商品が伸長いたしました。

外科関連におきましても、腹部用ステントグラフトやオンリーワン製品であるオープンステントグラフトが好調に推移いたしました。

インターベンションにおきましては、バルーンカテーテル等において保険償還価格の引き下げの影響が大きかった一方、本年3月より販売を開始した薬剤溶出型冠動脈ステントが売上の増加に寄与いたしました。

以上により、当第1四半期連結累計期間の売上高は、110億5千7百万円(前年同期比8.1%増)となりました。

 

品目別の販売状況は以下のとおりです。

 

<品目別売上高>

 

(単位:百万円)

区分

前第1四半期連結累計期間
(自 2017年4月1日
  至 2017年6月30日)

当第1四半期連結累計期間
(自 2018年4月1日
  至 2018年6月30日)

増減率

リズムディバイス

1,821

1,641

△9.9%

EP/アブレーション

5,083

5,550

9.2%

外科関連

2,601

2,765

6.3%

インターベンション

721

1,100

52.5%

合計

10,228

11,057

8.1%

 

 

※各品目区分に分類される主たる商品は以下のとおりです。

リズムディバイス

心臓ペースメーカ、ICD(植込み型除細動器)、
CRT-D(除細動機能付き両心室ペースメーカ)

EP/アブレーション

EP(電気生理用)カテーテル、アブレーションカテーテル、
心腔内除細動カテーテル、食道温モニタリングカテーテル、高周波心房中隔穿刺針

外科関連

人工血管、オープンステントグラフト、ステントグラフト、人工心臓弁、人工弁輪、
血液浄化関連商品

インターベンション

バルーンカテーテル、ガイドワイヤー、貫通用カテーテル、心房中隔欠損閉鎖器具、
薬剤溶出型冠動脈ステント

 

 

 

(リズムディバイス)

心臓ペースメーカにおきましては、保険償還価格の引き下げによる影響があったほか、メーカーにおける供給力に制約があり、十分な数量の遠隔モニタリング装置を確保できていないことから、心臓ペースメーカ本体の販売数量が前期に比べ減少いたしました。

ICD関連におきましては、保険償還価格の改定による影響も限定的であったことから、売上高は概ね前年同期の水準を維持いたしました。

なお、頻脈治療関連では、本年7月にCRT-Dの新商品である「PLATINIUM 4LV SonR CRT-D(プラティニウム・4LV・ソナー・CRT-D)」の販売を開始いたしました。同商品は専用リードと組み合わせて使用することにより、最適な心臓再同期療法を可能とする医療機器であることから拡販に努めてまいります。

以上により、リズムディバイスの売上高は、16億4千1百万円(前年同期比9.9%減)となりました。

 

(EP/アブレーション)

EPカテーテルにおきましては、心房細動のアブレーション治療の症例数が増加しており、当社のオンリーワン製品である心腔内除細動システム専用カテーテル「BeeAT(ビート)」を中心として販売数量が増加いたしました。

仕入商品であり国内では当社のみが販売している高周波心房中隔穿刺針「RFニードル」の販売数量も、症例数の増加に伴い増加いたしました。

アブレーションカテーテルにおきましては、競合他社が販売する冷凍アブレーション用バルーンカテーテル等の普及により、前年同期に比べ販売数量が減少いたしました。

なお、当社におきましても本年7月より、バルーンテクノロジーを用いた内視鏡アブレーションシステム「HeartLight(ハートライト)」の販売を開始いたしました。本商品は、内視鏡画像を確認しながら、レーザーによる精緻な治療ができるという特長を有しており、医療現場への普及に努めてまいります。

以上により、EP/アブレーションの売上高は、55億5千万円(前年同期比9.2%増)となりました。

 

(外科関連)

人工血管関連におきましては、カテーテルを用いて大動脈疾患を経皮的に治療するステントグラフトにおいて、腹部用の商品である「AFX2ステントグラフトシステム」の販売数量が伸長いたしました。

さらに本年3月には同商品と組み合わせて使用することにより、多様な症例への対応が可能となるエクステンション「VELA(ベラ)」の販売も開始しており、さらなる販売数量の増加に努めてまいります。

また、胸部大動脈疾患の開胸手術に用いられる医療機器であり、当社のオンリーワン製品であるオープンステントグラフト「J-Graft FROZENIX(ジェイグラフト・フローゼニクス)」も引き続き伸長いたしました。

人工弁関連におきましては、TAVI(経カテーテル大動脈弁留置術)の普及による影響を受け、当社が扱う生体弁「CROWN PRT(クラウン・PRT)」の販売数量は前年同期に比べ減少いたしました。

なお、当社におきましては、縫合が不要な新しいタイプの生体弁「PERCEVAL(パーシバル)」の本年下期の上市を目指し、導入準備を進めております。

以上により、外科関連の売上高は、27億6千5百万円(前年同期比6.3%増)となりました。

 

(インターベンション)

バルーンカテーテル及びガイドワイヤーにつきましては、保険償還価格の引き下げ幅が大きかったほか、競合製品の影響により、売上高は前年同期に比べ減少いたしました。

その他の品目におきましては、心房中隔欠損閉鎖器具「Figulla FlexⅡ(フィギュラ・フレックスⅡ)」の売上高は前年同期の水準を維持したものの、冠動脈の狭窄部における治療機器の通過をサポートする貫通用カテーテル「Guideliner(ガイドライナー)」につきましては、競合製品の影響もあり、販売数量が減少いたしました。

その一方、本年3月より販売を開始した薬剤溶出型冠動脈ステント「Orsiro(オシロ)」につきましては、医療機関への在庫の預託を進めている段階であるものの、売上増に大きく寄与いたしました。同商品につきましては今後、国内臨床研究の実施も計画しており、さらなる販売数量の増加に取り組んでまいります。

以上により、インターベンションの売上高は、11億円(前年同期比52.5%増)となりました。

 

 

(損益について)

①営業利益

新商品の導入等による仕入商品の伸長により、自社製品の売上構成比は低下したものの、収益性の高い自社製品が伸長したことから、単体ベースの売上総利益率は前年同期に比べ改善いたしました。しかしながら、前年同期に計上した子会社合併に伴う未実現利益の調整によるプラス効果が当期には生じないことから、連結ベースの売上総利益率は前年同期に比べ1.0ポイント低下いたしました。

また、販売費及び一般管理費におきましては、体制強化に向けた人員増に伴う人件費のほか、新商品導入に伴う広告宣伝費や自社製品の開発費用等が増加いたしました。

以上により、当第1四半期連結累計期間の営業利益は、前年同期比で減少したものの、計画を上回る24億1千5百万円(前年同期比7.8%減)となりました。

 

②経常利益

受取利息や為替差益等をはじめとする営業外収益を1億4千5百万円、投資有価証券評価損及び支払利息等を営業外費用として3億3千4百万円計上したことから、当第1四半期連結累計期間の経常利益は、22億2千6百万円(前年同期比15.2%減)となりました。

 

③親会社株主に帰属する四半期純利益

投資有価証券売却益等を特別利益として4百万円、固定資産除却損を特別損失として2百万円計上したことから、当第1四半期連結累計期間の親会社株主に帰属する四半期純利益は、16億6千万円(前年同期比9.5%減)となりました。

 

(2)財政状態の分析

(四半期連結貸借対照表に関する分析)

①資産

当第1四半期連結会計期間末の資産につきましては、流動資産が前連結会計年度末に比べ19億3千4百万円減少し、383億2千4百万円となりました。これは主として、有価証券が59億9千9百万円減少した一方で、現金及び預金が21億8千9百万円、たな卸資産が16億1百万円増加したことによるものであります。

また、固定資産は前連結会計年度末に比べ4億2百万円増加し、211億2千3百万円となりました。これは主として、投資その他の資産のその他において、投資有価証券が3億7千3百万円減少した一方で、長期貸付金が7億5千4百万円増加したことによるものであります。
  以上の結果、資産合計は前連結会計年度末から15億3千2百万円減少し、594億4千8百万円となりました。

 

②負債

当第1四半期連結会計期間末の負債につきましては、流動負債が前連結会計年度末に比べ24億1百万円減少し、130億5千万円となりました。これは主として、短期借入金が10億円、未払法人税等が12億6千1百万円減少したことによるものであります。

また、固定負債は前連結会計年度末に比べ15億3千3百万円増加し、59億7千2百万円となりました。これは主として、長期借入金が13億8千1百万円増加したことによるものであります。

以上の結果、負債合計は前連結会計年度末から8億6千7百万円減少し、190億2千3百万円となりました。

 

③純資産

当第1四半期連結会計期間末の純資産につきましては、前連結会計年度末に比べ6億6千5百万円減少し、404億2千5百万円となりました。これは主として、剰余金の配当を23億1千5百万円実施したこと、及び、親会社株主に帰属する四半期純利益を16億6千万円計上したことによるものであります。

 

 

(3)事業上及び財務上の対処すべき課題

当第1四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。

 

(4)研究開発活動

当第1四半期連結累計期間における研究開発活動の金額は、3億2千5百万円であります。
  なお、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

(5)経営成績に重要な影響を与える要因及び経営戦略の現状と見直し

当第1四半期連結累計期間において、当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因及び経営戦略に重要な変更はありません。

 

(6)従業員数

当第1四半期連結累計期間において、連結会社又は提出会社の従業員数に著しい変動はありません。

 

(7)生産、受注及び販売の実績

①生産実績

当第1四半期連結累計期間における生産実績を商品区分別に示すと次のとおりであり、著しい変動はありません。

 

 

 

(単位:百万円)

区分

前第1四半期連結累計期間
(自  2017年4月1日
  至  2017年6月30日)

当第1四半期連結累計期間
(自  2018年4月1日
  至  2018年6月30日)

増減率

リスムディバイス

7

9

31.5%

EP/アブレーション

1,087

1,268

16.6%

外科関連

298

399

33.7%

インターベンション

178

84

△52.9%

合計

1,572

1,761

12.0%

 

(注) 1  金額は製造原価によっております。

2  上記の金額には、消費税等は含まれておりません。

 

②受注実績

当社グループの事業形態は、原則として受注残高が発生しないため、記載を省略しております。

 

③販売実績

販売実績につきましては、「2経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析(1)経営成績の分析」をご覧ください。

 

(8)主要な設備

当第1四半期連結累計期間において、主要な設備の著しい変動又は前連結会計年度末において計画中であったものの著しい変更はありません。

 

3 【経営上の重要な契約等】

当第1四半期連結会計期間において、テレフレックス・メディカル・ヨーロッパ社との契約が期間満了となるため、以下のとおり、契約を延長いたしました。

契約会社名

相手先の名称

国名

契約品目

契約内容

契約期間

日本ライフライン株式会社

テレフレックス・
メディカル・ヨーロッパ社

アイルランド

冠動脈貫通カテーテル

日本における
独占販売権

2018年1月1日から
2018年12月31日まで

 

(注)バスキュラーソリューション社が、テレフレックス・メディカル・ヨーロッパ社に買収されたことに伴い、テレフレックス・メディカル・ヨーロッパ社と契約条件について交渉中につき、同社と「バスキュラーソリューション社との原契約」と同条件で暫定的に取引を行うことの合意をしております。