第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

当第2四半期連結累計期間において新たに発生した事業等のリスクはありません。

また、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについて重要な変更はありません。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当第2四半期連結会計期間末現在において当社グループが判断したものであります。

 

(1)経営成績の分析

(売上高について)

当第2四半期連結累計期間の販売実績といたしましては、リズムディバイスにおきまして、2019年4月に先行的に販売を開始したボストン・サイエンティフィック社(以下、「BSC社」という。)製のS-ICD(完全皮下植込み型除細動器)が売上増に寄与いたしました。また、2019年9月には、心臓ペースメーカ等の他のCRM(心調律管理)関連製品についても、旧取引先の製品から同社製品への切り替えが完了し、全面的な販売を開始いたしました。EP/アブレーションにおきましては、心房細動のアブレーション治療の症例数の増加を背景として、オンリーワン製品をはじめとする心房細動治療の関連商品が伸長いたしました。その一方、外科関連におきましては、オンリーワンの自社製品であるオープンステントグラフトや、同じく自社製品の人工血管が好調に推移したものの、人工心臓弁関連商品や胸部用ステントグラフトの取り扱い終了により売上高は減少いたしました。なお、インターベンションにおきましては、薬剤溶出型冠動脈ステント等の寄与により売上高が増加いたしました。

以上により、当第2四半期連結累計期間の売上高は、241億7千3百万円(前年同期比8.6%増)となりました。

 

品目別の販売状況は次のとおりです。

 

<品目別売上高>

 

 

(単位:百万円)

区分

前第2四半期連結累計期間
(自 2018年4月1日
  至 2018年9月30日)

当第2四半期連結累計期間
(自 2019年4月1日
  至 2019年9月30日)

増減率

リズムディバイス

3,196

4,924

54.0%

EP/アブレーション

11,239

12,045

7.2%

外科関連

5,588

4,790

△14.3%

インターベンション

2,241

2,413

7.7%

合計

22,265

24,173

8.6%

 

※各品目区分に分類される主たる商品は次のとおりです。

リズムディバイス

心臓ペースメーカ、ICD(植込み型除細動器)、S-ICD(完全皮下植込み型除細動器)、CRT-P(両心室ペースメーカ)、CRT-D(除細動機能付き両心室ペースメーカ)

EP/アブレーション

EP(電気生理用)カテーテル、アブレーションカテーテル、内視鏡レーザーアブレーションカテーテル、心腔内除細動カテーテル、食道温モニタリングカテーテル、高周波心房中隔穿刺針

外科関連

人工血管、オープンステントグラフト、ステントグラフト、人工心臓弁、人工弁輪、血液浄化関連商品

インターベンション

バルーンカテーテル、ガイドワイヤー、貫通用カテーテル、心房中隔欠損閉鎖器具、薬剤溶出型冠動脈ステント、血管内圧測定用センサ付ガイドワイヤー

 

(リズムディバイス)

リズムディバイスにおきましては、2018年に締結した独占販売契約に基づき、2019年9月にCRM関連製品について、旧取引先からボストン・サイエンティフィック ジャパン株式会社(以下、「BSJ社」という。)への仕入先の切替えが計画通りに完了いたしました。

徐脈の治療に用いられるペースメーカ関連につきましては、2018年8月の仕入先変更に関する公表後、旧製品の販売が減少したことにより、前年同期に比べ売上高が減少いたしました。なお、2019年9月より販売を開始したBSC社製品につきましては、長い電池寿命やMRI撮像条件の拡大等の特長により、順調に販売数量を伸ばしております。

また、頻脈の治療に用いられるICD関連につきましては、他のBSC社製品に先駆けて、2019年4月より販売を開始したS-ICD「EMBLEM MRI S-ICD(エンブレム MRI S-ICD)」の寄与により、売上高が大幅に増加いたしました。同商品はオンリーワン商品であり、リードに関連する合併症の低減が期待されること等から販売開始後、急速に販売数量が伸長いたしました。なお、BSC社製品は、一般的なICD(植込み型除細動器)及びCRT-D(除細動機能付き両心室ペースメーカ)につきましても、優れた性能を有していることから、一層の販売数量の増加に努めてまいります。

以上により、リズムディバイスの売上高は、49億2千4百万円(前年同期比54.0%増)となりました。

 

(EP/アブレーション)

EPカテーテルにおきましては、心房細動のアブレーション治療の症例数の増加を背景に、当社のオンリーワン製品である心腔内除細動システム専用カテーテル「BeeAT(ビート)」の販売数量が堅調に推移いたしました。その一方、一般的なEPカテーテル及び食道温モニタリングカテーテルにつきましては、競合製品の影響により前年同期に比べ販売数量が減少いたしました。また、仕入商品であり、国内では当社のみが販売している高周波心房中隔穿刺針「RFニードル」も、症例数の増加に伴い伸長いたしました。

アブレーションカテーテルにおきましては、高周波を用いるアブレーションカテーテルの販売数量が前年同期に比べ減少いたしました。その一方、2018年7月より販売を開始した内視鏡レーザーアブレーションカテーテル「HeartLight(ハートライト)」の販売数量が増加いたしました。本商品は、内視鏡とレーザーを組み合わせることで、症例に合わせた精緻な治療が可能であることから、医療現場へのより一層の浸透に向けた取り組みを続けております。

以上により、EP/アブレーションの売上高は、120億4千5百万円(前年同期比7.2%増)となりました。

 

(外科関連)

人工血管関連におきましては、胸部大動脈疾患の開胸手術に用いられる医療機器であり、当社のオンリーワン製品であるオープンステントグラフト「FROZENIX(フローゼニクス)」が、緊急性の高い手術においても積極的に使用され、販売数量が前年同期に比べ増加したほか、同じく自社製品である人工血管につきましても、前年同期に比べ販売数量が増加いたしました。その一方で、大動脈疾患の経皮的な治療に用いる医療機器であるステントグラフトにつきましては、胸部用の製品の取り扱いを2019年3月に終了したことにより、前年同期に比べ売上高が減少いたしました。

また、人工心臓弁関連商品につきましては、2019年5月末に仕入先との独占販売契約の満了を受け、取り扱いを終了しております。

以上により、外科関連の売上高は、47億9千万円(前年同期比14.3%減)となりました。

 

(インターベンション)

バルーンカテーテルにつきましては、競合製品の影響により、売上高は前年同期に比べ減少いたしました。その一方で、ガイドワイヤーにつきましては、2018年10月より本格販売を開始した「Amati(アマティ)」の高い操作性と安全性が評価され、前年同期に比べ売上高が増加いたしました。

その他の品目におきましては、貫通用カテーテル「GuideLiner(ガイドライナー)」につきまして、競争激化に伴い前年同期に比べ売上高が減少いたしました。その一方、薬剤溶出型冠動脈ステント「Orsiro(オシロ)」につきましては、2018年10月にサイズラインナップを拡充したこと等により、前年同期に比べ販売数量が増加いたしました。また、本商品につきましては、2019年9月に行われた欧州の学会において、臨床上の優越性を示す試験結果が発表されていることから、国内におきましても臨床研究等を通じて、優れた性能を裏付けることにより、さらなる販売数量の増加を目指してまいります。

以上により、インターベンションの売上高は、24億1千3百万円(前年同期比7.7%増)となりました。

 

(損益について)

①営業利益

2019年4月より先行的に販売を開始したBSC社製のS-ICDの販売が好調であったことや、同社製品の全面的な販売を9月より開始したことに伴う仕入商品の伸長により、自社製品の売上構成比が低下いたしました。また、S-ICDにつきましては、2019年8月までの先行販売期間中においては利益面での寄与が低いこと等の要因もあり、売上総利益率は前年同期に比べ3.8ポイント低下いたしました。

販売費及び一般管理費におきましては、体制強化に向けた人員増に伴う人件費をはじめ、自社製品の拡充のための研究開発費や、2019年9月から支払いを開始したBSJ社に対する営業支援金により支払手数料等が増加したものの、旅費交通費等において費用の抑制に努めていることや、広告宣伝費等の一部の費用の支出時期に遅れが生じていること等により、概ね前年同期と同水準となりました。

以上により、当第2四半期連結累計期間の営業利益は、計画を上回る48億5千1百万円(前年同期比0.2%減)となりました。

 

②経常利益

受取利息や人工心臓弁関連商品の取り扱い終了に伴う独占販売契約終了益等を営業外収益として4億8千4百万円、支払利息及び為替差損等を営業外費用として4億9千4百万円計上したことから、当第2四半期連結累計期間の経常利益は、48億4千1百万円(前年同期比4.9%減)となりました。

 

③親会社株主に帰属する四半期純利益

固定資産売却益を特別利益として1百万円、また、固定資産売却損等を特別損失として1百万円計上したことから、当第2四半期連結累計期間の親会社株主に帰属する四半期純利益は、35億5千5百万円(前年同期比2.3%減)となりました。

 

(2)財政状態の分析

(四半期連結貸借対照表に関する分析)

①資産

当第2四半期連結会計期間末の資産につきましては、流動資産が前連結会計年度末に比べ4億8千7百万円減少し、411億7千7百万円となりました。これは主として、現金及び預金が32億5千4百万円減少した一方で、たな卸資産が8億2千8百万円、その他のうち短期貸付金が7億4千9百万円増加したことによるものであります。

また、固定資産は前連結会計年度末に比べ13億4千2百万円増加し、274億6千万円となりました。これは主として、有形固定資産のうち建設仮勘定が10億2千3百万円、投資その他の資産のうち長期貸付金が4億5千4百万円増加したことによるものであります。

以上の結果、資産合計は前連結会計年度末から8億5千4百万円増加し、686億3千8百万円となりました。

 

②負債

当第2四半期連結会計期間末の負債につきましては、流動負債が前連結会計年度末に比べ5億4千4百万円増加し、151億2千5百万円となりました。これは主として、未払金が2億7千6百万円、未払法人税等が4億4千9百万円減少した一方で、支払手形及び買掛金が8億1千万円、短期借入金が5億2千万円増加したことによるものであります。

また、固定負債は前連結会計年度末に比べ5億8千4百万円減少し、61億2千4百万円となりました。これは主として、退職給付に係る負債が10億円減少した一方で、長期借入金が2億9千2百万円増加したことによるものであります。

以上の結果、負債合計は前連結会計年度末から3千9百万円減少し、212億4千9百万円となりました。

 

③純資産

当第2四半期連結会計期間末の純資産につきましては、前連結会計年度末に比べ8億9千4百万円増加し、473億8千8百万円となりました。これは主として、剰余金の配当を23億3千5百万円実施したこと、及び、親会社株主に帰属する四半期純利益を35億5千5百万円計上したことによるものであります。

 

(3)キャッシュ・フローの状況の分析

当第2四半期連結累計期間末における現金及び現金同等物の残高は、前連結会計年度末に比べ32億5千4百万円減少し、47億6千4百万円となりました。当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況は次のとおりであります。

 

①営業活動によるキャッシュ・フロー

当第2四半期連結累計期間における営業活動によるキャッシュ・フローは、前年同期と比較して1億1千4百万円増加した17億1千2百万円の収入となりました。これは主として、税金等調整前四半期純利益が2億4千万円減少した48億4千1百万円を計上した一方で、退職給付に係る負債の減少による支出が9億6千9百万円、たな卸資産の増加による支出が8億3千5百万円、未収入金の増加による支出が11億2千4百万円(前年同期はそれぞれ1億1千8百万円の収入、21億7千4百万円の支出、3億6千9百万円の収入)となったことによるものであります。

 

②投資活動によるキャッシュ・フロー

当第2四半期連結累計期間における投資活動によるキャッシュ・フローは、前年同期と比較して1億3千6百万円減少した29億6千1百万円の支出となりました。これは主として、投資有価証券の売却による収入が9億9千3百万円増加した10億円となった一方で、有形固定資産の取得による支出が14億9千3百万円、投資有価証券の取得による支出が2億1百万円、短期貸付けによる支出が8億4千4百万円、長期貸付けによる支出が6億6千3百万円(前年同期はそれぞれ13億5千3百万円、3億1千万円、3億7百万円、10億9千9百万円の支出)となったことによるものであります。

③財務活動によるキャッシュ・フロー

当第2四半期連結累計期間における財務活動によるキャッシュ・フローは、前年同期と比較して5億2千万円減少した19億9千7百万円の支出となりました。これは主として、短期及び長期の借入金収支による収入が8億2千5百万円(前年同期は1億7百万円の支出)となった一方で、自己株式の取得による支出が4億5千6百万円、配当金の支払額23億3千万円(前年同期はそれぞれ0百万円、23億1千1百万円の支出)となったことによるものであります。

 

(4)事業上及び財務上の対処すべき課題

当第2四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。

 

(5)研究開発活動

当第2四半期連結累計期間における研究開発活動の金額は、8億7千7百万円であります。

なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

(6)経営成績に重要な影響を与える要因及び経営戦略の現状と見直し

当第2四半期連結累計期間において、当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因及び経営戦略に重要な変更はありません。

 

(7)従業員数

当第2四半期連結累計期間において、連結会社又は提出会社の従業員数に著しい変動はありません。

 

(8)生産、受注及び販売の実績

①生産実績

当第2四半期連結累計期間における生産実績を商品区分別に示すと次のとおりであり、著しい変動はありません。

 

 

 

(単位:百万円)

区分

前第2四半期連結累計期間
(自  2018年4月1日
    至  2018年9月30日)

当第2四半期連結累計期間
(自  2019年4月1日
    至  2019年9月30日)

増減率

リズムディバイス

16

7

△55.7%

EP/アブレーション

2,564

2,276

△11.2%

外科関連

834

755

△9.6%

インターベンション

248

205

△17.3%

合計

3,664

3,244

△11.5%

(注)1 金額は製造原価によっております。

2 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。

 

②受注実績

当社グループの事業形態は、原則として受注残高が発生しないため、記載を省略しております。

 

③販売実績

販売実績につきましては、「2経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析(1)経営成績の分析」をご覧ください。

 

(9)主要な設備

新設、休止、大規模改修、除却、売却等について、当第2四半期連結累計期間に著しい変動があった設備は、次のとおりであります。

 

(重要な設備の新設等)

会社名

事業所名
(所在地)

設備の内容

投資予定額

資金調達方法

着手年月

完了予定
年月

総額

(百万円)

既支払額

(百万円)

提出会社

小山工場

(栃木県小山市)

工場

(製造)

1,971

951

自己資金及び借入金

2019年
6月

2020年
2月

(注)上記の金額に消費税等は含まれておりません。

 

3【経営上の重要な契約等】

(1) 契約の終了

当第2四半期連結会計期間において、次のとおり、契約を終了いたしました。

契約会社名

相手先の名称

国名

契約品目

契約内容

契約期間

日本ライフライン

株式会社

マイクロポート

CRM社

フランス

心臓ペースメーカ等

日本における
独占販売権

2007年9月1日から
2019年8月31日まで

 

(2) 契約の締結

当第2四半期連結会計期間において、次のとおり、契約を締結いたしました。

契約会社名

相手先の名称

国名

契約内容

契約期間

日本ライフライン

株式会社

ボストン・サイエンティフィック ジャパン株式会社

日本

営業支援契約

2019年9月1日から
2022年8月31日まで