第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

 当第1四半期連結累計期間において新たに発生した事業等のリスクはありません。

 また、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについて重要な変更はありません。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当第1四半期連結会計期間末現在において判断したものであります。

 

(1)経営成績の分析

(売上高について)

 当第1四半期連結累計期間におきましては、新型コロナウイルスの拡大を受け、医療機関において感染症への対応を優先し、緊急性の低い待機的症例については延期する等の対応がとられていることから、当社の取扱商品に関連する手術数は全般的に前年同期に比べ減少いたしました。また、2019年10月及び2020年4月に保険償還価格の改定が行われ、当社が取り扱う医療機器の全般において価格が引き下げられたことによる金額面での影響もありました。

 現下の状況といたしましては、2020年5月25日に政府による緊急事態宣言の解除が行われたことや、関連学会から疾患の重症度や地域の感染状況等を総合的に勘案し、感染防止措置を取りながら、待機的症例の再開について言及する提言が出されたこと等を受け、2020年6月以降は症例数が回復傾向となっております。

 こうした中、当第1四半期連結累計期間における販売実績といたしましては、リズムディバイスにおきまして、新型コロナウイルスによる影響はあったものの、2019年9月より全面的に販売を開始したボストン・サイエンティフィック社(以下、「BSC社」という。)製CRM関連商品の寄与により、売上高が前年同期に比べ大幅に増加いたしました。その一方、EP/アブレーション及びインターベンションにつきましては、待機的症例を中心に治療が延期された影響を受け、前年同期に比べ売上高が減少いたしました。また、外科関連におきましては、他の品目区分に比べて新型コロナウイルスによる影響は限定的であったものの、2019年に人工弁関連商品の販売を終了したこと等から減収となりました。

 以上により、当第1四半期連結累計期間の売上高は、11,468百万円(前年同期比2.7%減)となりました。

 

 品目別の販売状況は以下のとおりです。

 

<品目別売上高>

 

 

(単位:百万円)

 区分

 前第1四半期連結累計期間

(自 2019年4月1日

  至 2019年6月30日)

 当第1四半期連結累計期間

(自 2020年4月1日

  至 2020年6月30日)

 増減率

リズムディバイス

2,227

3,229

45.0%

EP/アブレーション

5,909

5,201

△12.0%

外科関連

2,504

2,155

△14.0%

インターベンション

1,143

882

△22.8%

合計

11,785

11,468

△2.7%

 

※各品目区分に分類される主たる商品は以下のとおりです。

リズムディバイス

心臓ペースメーカ、ICD(植込み型除細動器)、S-ICD(完全皮下植込み型除細動器)、CRT-P(両心室ペースメーカ)、CRT-D(除細動機能付き両心室ペースメーカ)

EP/アブレーション

EP(電気生理用)カテーテル、アブレーションカテーテル、内視鏡レーザーアブレーションカテーテル、心腔内除細動カテーテル、食道温モニタリングカテーテル、高周波心房中隔穿刺針

外科関連

人工血管、オープンステントグラフト、ステントグラフト、人工心臓弁、人工弁輪、血液浄化関連商品

インターベンション

バルーンカテーテル、ガイドワイヤー、貫通用カテーテル、心房中隔欠損閉鎖器具、薬剤溶出型冠動脈ステント、血管内圧測定用センサ付ガイドワイヤー

 

ⅰ リズムディバイス

 リズムディバイスにおきましては、心臓ペースメーカ等の植込み型機器について、本体の電池寿命に伴う交換症例の延期等があったものの、2019年9月より旧取引先からBSC社の製品に全面的に切り替えたことが寄与し売上高が伸長いたしました。

 徐脈の治療に用いられるペースメーカ関連では、「ACCOLADE(アコレード)」シリーズが長い電池寿命等の特長が評価されたことにより好調に推移し、前年同期に比べ売上高が増加いたしました。

 また、頻脈の治療に用いられるICD関連では、オンリーワン商品であるS-ICD「EMBLEM MRI S-ICD(エンブレム MRI S-ICD)」に加えて、一般的なICD(植込み型除細動器)及びCRT-D(除細動機能付き両心室ペースメーカ)の販売数量が増加したことにより、前年同期に比べ売上高が増加いたしました。

 以上により、リズムディバイスの売上高は、3,229百万円(前年同期比45.0%増)となりました。

 

ⅱ EP/アブレーション

 EP/アブレーションにおきましては、待機的な症例である心房細動のアブレーション治療が延期されたことから前年同期に比べ症例数が減少いたしました。

 EPカテーテル及びアブレーションカテーテルにつきましては、症例数の減少を受けて、当社のオンリーワン製品である心腔内除細動システム専用カテーテル「BeeAT(ビート)」をはじめ、全般的に前年同期に比べ販売数量が減少いたしました。なお、アブレーションカテーテルのうち、内視鏡レーザーアブレーションカテーテル「HeartLight(ハートライト)」につきましては、新型コロナウイルスの影響により、新規施設への導入が進まなかったこと等の要因もあり、前年同期の水準に留まりました。

 以上により、EP/アブレーションの売上高は、5,201百万円(前年同期比12.0%減)となりました。

 

ⅲ 外科関連

 人工血管関連におきましては、腹部大動脈疾患を経皮的に治療する医療機器である「AFX2ステントグラフトシステム」は、2020年6月に入り急速に症例数が回復したことから、前年同期に比べ販売数量が増加いたしました。一方、胸部大動脈疾患の開胸手術に用いられる医療機器であり、当社のオンリーワン製品であるオープンステントグラフト「FROZENIX(フローゼニクス)」や、人工血管につきましては症例数の回復が緩やかであったことから、売上高は前年同期に比べ微減となりました。

 また、2019年に人工心臓弁関連商品の販売を終了したこと等により、前年同期に比べ売上高は減少いたしました。

 以上により、外科関連の売上高は、2,155百万円(前年同期比14.0%減)となりました。

 

ⅳ インターベンション

 PCI関連におきましては、待機的な症例が延期されたこと等により、前年同期に比べ症例数が減少し、バルーンカテーテル、薬剤溶出型冠動脈ステント「Orsiro(オシロ)」及び貫通用カテーテルにつきましては、前年同期に比べ売上高が減少いたしました。その一方で、ガイドワイヤーにつきましては、高い操作性と安全性を持つ「Amati(アマティ)」が伸長し、前年同期に比べ売上高が増加いたしました。

 以上により、インターベンションの売上高は、882百万円(前年同期比22.8%減)となりました。

 

(損益について)

①営業利益

 BSC社製CRM関連商品の伸長により、仕入商品の売上高が増加した一方、新型コロナウイルスの影響により、
EP/アブレーション等の自社製品の売上高が減少したことにより、売上総利益率は前年同期に比べ3.5ポイント
低下いたしました。

 また、販売費及び一般管理費におきましては、新型コロナウイルスの影響により営業活動等が抑制されたこ
とを受けて、旅費交通費や広告宣伝費をはじめとする費用が減少したものの、ボストン・サイエンティフィッ
ク ジャパン株式会社に対する営業支援金の支払や独占販売契約に伴う契約金の償却費用の増加により、販売
費及び一般管理費全体としては前年同期に比べ増加いたしました。

 以上により、当第1四半期連結累計期間の営業利益は、1,677百万円(前年同期比32.7%減)となりました。

 

②経常利益

 受取利息や受取配当金のほか、血液浄化関連に区分していた一部事業の譲渡に係る事業譲渡益等を営業外収
益として239百万円計上いたしました。また、支払利息、為替差損のほか、当社の腹部用ステントグラフトの
仕入先であるEndologix,inc.(米国)が、財務再建に向け米国連邦破産法第11章の適用申請を行ったため、同
社への貸付金に対する貸倒引当金繰入額等を営業外費用として625百万円計上いたしました。

 以上により、当第1四半期連結累計期間の経常利益は、1,291百万円(前年同期比48.5%減)となりました。

 

③親会社株主に帰属する四半期純利益

 固定資産売却益を特別利益として、また、固定資産除却損を特別損失として、それぞれ少額計上し、当第1四半期連結累計期間の親会社株主に帰属する四半期純利益は、845百万円(前年同期比56.4%減)となりました。

 

(2)財政状態の分析

(四半期連結貸借対照表に関する分析)

①資産

 当第1四半期連結会計期間末の資産につきましては、流動資産が前連結会計年度末に比べ1,729百万円減少し、42,347百万円となりました。これは主として、現金及び預金が982百万円、受取手形及び売掛金が2,217百万円減少した一方で、たな卸資産が1,181百万円増加したことによるものであります。

 また、固定資産は前連結会計年度末に比べ466百万円減少し、30,456百万円となりました。これは主として、建物及び構築物が1,831百万円、有形固定資産のその他のうちリース資産が303百万円増加した一方で、投資その他の資産のその他において、投資有価証券が2,277百万円減少したこと、貸倒引当金462百万円を計上したことによるものであります。なお、建物及び構築物の増加、投資有価証券の減少は、主として、新規連結によるものであります。

 以上の結果、資産合計は前連結会計年度末から2,195百万円減少し、72,804百万円となりました。

 

②負債

 当第1四半期連結会計期間末の負債につきましては、流動負債が前連結会計年度末に比べ618百万円減少し、15,474百万円となりました。これは主として、賞与引当金が724百万円減少したことによるものであります。

 また、固定負債は前連結会計年度末に比べ74百万円増加し、7,574百万円となりました。これは主として、長期借入金が238百万円減少した一方で、退職給付に係る負債が51百万円、その他のうちリース債務が242百万円増加したことによるものであります。

 以上の結果、負債合計は前連結会計年度末から544百万円減少し、23,049百万円となりました。

 

③純資産

 当第1四半期連結会計期間末の純資産につきましては、前連結会計年度末に比べ1,650百万円減少し、49,755百万円となりました。これは主として、剰余金の配当を2,335百万円実施したこと、及び、親会社株主に帰属する四半期純利益を845百万円計上したことによるものであります。

 

(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

 前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

 

(4)経営方針・経営戦略等

 当第1四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 当第1四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(6)研究開発活動

 当第1四半期連結累計期間における研究開発活動の金額は、367百万円であります。

 なお、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

(7)従業員数

 当第1四半期連結累計期間において、連結会社又は提出会社の従業員数に著しい変動はありません。

 

(8)生産、受注及び販売の実績

①生産実績

 当第1四半期連結累計期間における生産実績を商品区分別に示すと次のとおりであり、著しい変動はありません。

 

 

 

(単位:百万円)

 区分

 前第1四半期連結累計期間

(自 2019年4月1日

  至 2019年6月30日)

 当第1四半期連結累計期間

(自 2020年4月1日

  至 2020年6月30日)

 増減率

リズムディバイス

2

4

109.6%

EP/アブレーション

1,213

1,173

△3.3%

外科関連

361

381

5.5%

インターベンション

99

91

△7.7%

合計

1,676

1,651

△1.5%

(注)1 金額は製造原価によっております。

2 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。

 

②受注実績

 当社グループの事業形態は、原則として受注残高が発生しないため、記載を省略しております。

 

③販売実績

 販売実績につきましては、「2経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績の分析」をご覧ください。

 

(9)主要な設備

 当第1四半期連結累計期間において、主要な設備の著しい変動又は前連結会計年度末において計画中であったものの著しい変更はありません。

 

3【経営上の重要な契約等】

当第1四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。