第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

当第3四半期連結累計期間において新たに発生した事業等のリスクはありません。

また、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについて重要な変更はありません。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当第3四半期連結会計期間末現在において判断したものであります。

 

(1)経営成績の分析

(売上高について)

当第3四半期連結累計期間におきましては、第1四半期会計期間における新型コロナウイルスの拡大を受け、医療機関において緊急性の低い待機的症例が延期されたことにより、症例数が大きく減少したものの、2020年6月以降は医療現場において感染症対策と通常医療の両立が図られるようになったことから、症例数が次第に回復してまいりました。また、2020年4月に保険償還価格の改定が行われ、当社が取り扱う医療機器全般において価格が引下げられたことによる金額面での影響もありました。

こうした中、当第3四半期連結累計期間における販売実績といたしましては、リズムディバイスにおきまして、2019年9月より全面的に販売を開始したボストン・サイエンティフィック社(以下、「BSC社」という。)製CRM関連商品の寄与により、前年同期に比べ売上高が大幅に増加いたしました。その一方、EP/アブレーションにおきましては、2020年6月以降、心房細動のアブレーション治療の症例数が増加傾向となり、第2四半期会計期間には前年同四半期会計期間を上回る水準まで回復したものの、保険償還価格の引下げによる影響もあり、当第3四半期連結累計期間としての売上高は前年同期を下回りました。外科関連におきましては、他の品目区分に比べて新型コロナウイルスによる影響は限定的であり、人工血管関連の販売が好調であったものの、2019年5月に人工弁関連商品の販売を終了したこと等から前年同期に比べ売上高は微減となりました。インターベンションにおきましては、症例数減少に加えて保険償還価格引下げの影響が大きかったことから、前年同期に比べ売上高が減少いたしました。

以上により、当第3四半期連結累計期間の売上高は38,328百万円(前年同期比0.8%増)となりました。

 

品目別の販売状況は以下のとおりです。

 

<品目別売上高>

 

(単位:百万円)

 区分

 前第3四半期連結累計期間

(自 2019年4月1日

  至 2019年12月31日)

 当第3四半期連結累計期間

(自 2020年4月1日

  至 2020年12月31日)

 増減率

リズムディバイス

8,521

10,013

17.5%

EP/アブレーション

18,353

17,763

△3.2%

外科関連

7,426

7,351

△1.0%

インターベンション

3,715

3,199

△13.9%

合計

38,017

38,328

0.8%

※ 各品目区分に分類される主たる商品は以下のとおりです。

リズムディバイス

心臓ペースメーカ、ICD(植込み型除細動器)、S-ICD(完全皮下植込み型除細動器)、

CRT-P(両心室ペースメーカ)、CRT-D(除細動機能付き両心室ペースメーカ)

EP/アブレーション

EP(電気生理用)カテーテル、アブレーションカテーテル、内視鏡レーザーアブレーションカテーテル、心腔内除細動カテーテル、食道温モニタリングカテーテル、高周波心房中隔穿刺針

外科関連

人工血管、オープンステントグラフト、ステントグラフト、血液浄化関連商品

インターベンション

バルーンカテーテル、ガイドワイヤー、貫通用カテーテル、心房中隔欠損閉鎖器具、薬剤溶出型冠動脈ステント、血管内圧測定用センサ付ガイドワイヤー

 

ⅰ リズムディバイス

徐脈の治療に用いられるペースメーカ関連におきましては、心臓ペースメーカ「ACCOLADE(アコレード)」が、長い電池寿命により評価され、2019年9月の取り扱い開始以降堅調に推移したことにより、前年同期に比べ売上高が増加いたしました。

また、頻脈の治療に用いられるICD関連におきましては、ICD(植込み型除細動器)及びCRT-D(除細動機能付き両心室ペースメーカ)の販売数量が、旧取引先製品を取り扱っていた2019年8月までに比べ大幅に増加したことにより、売上高が伸長いたしました。なお、CRT-Dにつきましては、独自の患者モニタリング機能である「HeartLogic(ハートロジック)」を備えていることから、さらなる拡販に努めてまいります。

以上により、リズムディバイスの売上高は、10,013百万円(前年同期比17.5%増)となりました。

 

ⅱ EP/アブレーション

EPカテーテルにおきましては、当社のオンリーワン製品である心腔内除細動カテーテル「BeeAT(ビート)」は、2020年6月以降症例数が回復し、概ね前年同期水準の販売数量となりました。その一方で、一般的なEPカテーテルにつきましては、販売数量が減少したほか、保険償還価格引下げの影響もあり、前年同期に比べ売上高は減少いたしました。

アブレーションカテーテルにおきましては、高周波を用いるアブレーションカテーテルが競合製品の影響等により販売数量が減少したため、前年同期に比べ売上高が減少いたしました。またオンリーワン商品である内視鏡レーザーアブレーションカテーテル「HeartLight(ハートライト)」につきましては、新規施設への導入に遅れが生じていること等から、前年同期に比べ売上高が減少いたしました。

以上により、EP/アブレーションの売上高は、17,763百万円(前年同期比3.2%減)となりました。

 

ⅲ 外科関連

人工血管関連におきましては、腹部用ステントグラフト「AFX2ステントグラフトシステム」の販売数量が引き続き増加したほか、コロナ禍において治療時間の短縮化が求められる中、当社のオンリーワン製品であるオープンステントグラフト「FROZENIX(フローゼニクス)」に対する評価が従来に増して高まっていることから、前年同期に比べ販売数量が増加いたしました。その一方、人工血管につきましては、販売数量は増加したものの、保険償還価格引下げの影響を受けたことから、売上高は前年同期に比べ若干減少いたしました。これらのことから、人工血管関連の売上高は、前年同期に比べ増加いたしました。

なお、人工心臓弁関連商品につきましては、2019年5月に販売を終了いたしました。

以上により、外科関連の売上高は7,351百万円(前年同期比1.0%減)となりました。

 

ⅳ インターベンション

PCI関連におきましては、薬剤溶出型冠動脈ステント「Orsiro(オシロ)」につきましては、拡販に取り組み販売数量を伸ばしておりましたものの、新型コロナウイルスの再拡大の影響により前年同期に比べ販売数量が減少したことに加え、保険償還価格引下げの影響もあり、売上高は減少いたしました。一方、ガイドワイヤーにつきましては「Amati(アマティ)」が堅調に推移し、販売数量を伸ばしたことから、保険償還価格の影響があったものの前年同期に比べ売上高は増加いたしました。これらのことから、PCI関連の売上高は、前年同期に比べ減少いたしました。

その他の品目におきましては、消化器領域における自社製品であり、唯一の国産製品である肝癌治療用ラジオ波焼灼システム「arfa(アルファ)」が2019年12月の販売開始以来、着実に販売数量を伸ばしており、売上高が増加いたしました。今後は、既に導入している大腸ステント「Jentlly(ジェントリー)」と合わせ、同領域の開拓に一層取り組んでまいります。

以上により、インターベンションの売上高は、3,199百万円(前年同期比13.9%減)となりました。

(損益について)

① 営業利益

新型コロナウイルスの影響により症例数が減少していたEP/アブレーションの売上高が回復基調にあり、また外科関連において自社製品であるオープンステントグラフトが伸長していることから、自社製品比率及び売上総利益率は四半期毎に改善しております。しかしながら当第3四半期連結累計期間としては、前年同期に比べ、BSC社製CRM関連商品等の仕入商品の売上高が増加したことから、売上総利益率は前年同期に比べ0.9ポイント低下いたしました。

また、販売費及び一般管理費におきましては、新型コロナウイルスの影響により営業活動等が抑制されたことを受けて、旅費交通費や広告宣伝費をはじめとする販売関連の費用が減少したことにより、ボストン・サイエンティフィック ジャパン株式会社に対する営業支援金の支払や独占販売契約に伴う契約金の償却費用は増加したものの、販売費及び一般管理費は前年同期に比べ減少いたしました。

以上により、当第3四半期連結累計期間の営業利益は7,511百万円(前年同期比1.4%減)となりました。

 

② 経常利益

受取利息や受取配当金、投資有価証券評価益、さらに血液浄化関連に区分していた一部事業の譲渡に係る事業譲渡益等を合わせて営業外収益として779百万円計上いたしました。また、支払利息、為替差損のほか、当社の腹部用ステントグラフトの仕入先が、財務再建に向け米国連邦破産法第11章の適用申請を行ったことを受け、同社への貸付金に対する貸倒損失等を合わせて、営業外費用として1,043百万円計上いたしました。

以上により、当第3四半期連結累計期間の経常利益は7,248百万円(前年同期比9.0%減)となりました。

 

③ 親会社株主に帰属する四半期純利益

固定資産売却益を特別利益として2百万円計上した一方、2021年1月29日付「特別損失の発生及び業績予想の修正に関するお知らせ」にて開示しましたとおり、当社の取扱商品の供給元に対し、製品開発の支援を目的として行っていた貸付金について、同社との取引関係及び財務状況を踏まえて検討した結果、長期貸付金及び未収利息についての債権放棄及びデット・エクイティ・スワップの実行を決定し、貸倒引当金繰入額3,364百万円を計上いたしました。

また、当社が新たに日本国内へ導入を予定している医療機器の開発元に対して、製品開発の支援を目的として行っていた貸付金について、同社の製品開発の状況及び財務状況を踏まえ検討した結果、回収可能性が低いと判断したことから、長期貸付金及び未収利息2,363百万円について貸倒引当金繰入額を計上いたしました。

以上により、当第3四半期連結累計期間の親会社株主に帰属する四半期純利益は248百万円(前年同期比95.7%減)となりました。

 

(2)財政状態の分析

(四半期連結貸借対照表に関する分析)

① 資産

当第3四半期連結会計期間末の資産につきましては、流動資産が前連結会計年度末に比べ817百万円増加し、44,894百万円となりました。これは主として、現金及び預金が1,542百万円、その他のうち未収収益が290百万円増加した一方で、たな卸資産が1,225百万円減少したことによるものであります。

また、固定資産は前連結会計年度末に比べ5,629百万円減少し、25,293百万円となりました。これは主として、有形固定資産のうち建物及び構築物が1,621百万円、投資その他の資産のその他において繰延税金資産が778百万円増加した一方で、投資その他の資産のその他において投資有価証券が1,725百万円、長期貸付金が793百万円減少したこと、貸倒引当金5,801百万円増加したことによるものであります。なお、有形固定資産のうち建物及び構築物の増加、投資有価証券の減少は主として、新規連結によるものであります。また、長期貸付金の減少は主として、当社の腹部用ステントグラフトの仕入先が、財務再建に向け米国連邦破産法第11章の適用申請を行ったことを受けたことによるものであります。貸倒引当金の増加は主として、契約による債権放棄及び債権回収可能性について不確実であると判断したことによるものであります。

以上の結果、資産合計は前連結会計年度末から4,812百万円減少し、70,188百万円となりました。

 

② 負債

当第3四半期連結会計期間末の負債につきましては、流動負債が前連結会計年度末に比べ1,339百万円減少し、14,753百万円となりました。これは主として、支払手形及び買掛金が1,188百万円、未払法人税等が811百万円、賞与引当金が419百万円減少した一方で、1年内返済予定の長期借入金が1,018百万円増加したことによるものであります。

また、固定負債は前連結会計年度末に比べ1,506百万円減少し、5,994百万円となりました。これは主として、長期借入金が1,851百万円減少した一方で、退職給付に係る負債が147百万円、その他のうちリース債務が205百万円増加したことによるものであります。

以上の結果、負債合計は前連結会計年度末から2,846百万円減少し、20,748百万円となりました。

 

③ 純資産

当第3四半期連結会計期間末の純資産につきましては、前連結会計年度末に比べ1,966百万円減少し、49,440百万円となりました。これは主として、剰余金の配当を2,335百万円実施したこと、及び、親会社株主に帰属する四半期純利益を248百万円計上したことによるものであります。

 

(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

 

(4)経営方針・経営戦略等

当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(6)研究開発活動

当第3四半期連結累計期間における研究開発活動の金額は、1,273百万円であります。

なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

(7)従業員数

当第3四半期連結累計期間において、連結会社又は提出会社の従業員数に著しい変動はありません。

 

 

(8)生産、受注及び販売の実績

① 生産実績

当第3四半期連結累計期間における生産実績を商品区分別に示すと次のとおりであり、著しい変動はありません。

 

 

(単位:百万円)

 区分

 前第3四半期連結累計期間

(自 2019年4月1日

  至 2019年12月31日)

 当第3四半期連結累計期間

(自 2020年4月1日

  至 2020年12月31日)

 増減率

リズムディバイス

12

13

8.9%

EP/アブレーション

3,626

3,557

△1.9%

外科関連

1,148

1,054

△8.2%

インターベンション

310

305

△1.4%

合計

5,097

4,931

△3.3%

(注)1 金額は製造原価によっております。

2 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。

 

② 受注実績

当社グループの事業形態は、原則として受注残高が発生しないため、記載を省略しております。

 

③ 販売実績

販売実績につきましては、「2経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析(1)経営成績の分析」をご覧ください。

 

(9)主要な設備

当第3四半期連結累計期間において、主要な設備の著しい変動又は前連結会計年度末において計画中であったものの著しい変更はありません。

 

3【経営上の重要な契約等】

(海外メーカー等との契約)

(契約の終了)

当第3四半期連結会計期間において、次のとおり、契約を終了いたしました。

契約会社名

相手先の名称

国名

契約品目

契約内容

契約期間

日本ライフライン株式会社

テレフレックス・メディカル・ヨーロッパ社

アイルランド

冠動脈貫通カテーテル

日本における独占販売権

2020年1月1日から

2020年12月31日まで