第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

当第2四半期連結累計期間において新たに発生した事業等のリスクはありません。

また、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについて重要な変更はありません。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当第2四半期連結会計期間末現在において判断したものであります。

 

(1)経営成績の分析

(売上高について)

当第2四半期連結累計期間におきましては、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、4月に緊急事態宣言が発出された後、第1四半期連結会計期間末には感染者数は減少したものの、7月以降には感染力が強い変異株が急速に流行したことにより、8月半ばには従来の規模をはるかに超える感染者数となりました。一方、日本全国においてワクチン接種が進んだこともあり、9月には感染者数が減少傾向に転じました。このような背景のもと、医療機関においては、感染防止対策を行いつつ通常の医療体制を維持する取り組みがなされましたが、手術件数の制限や待機的症例の延期等が一部の施設では継続いたしました。当社の取扱商品に関連する症例についても、品目別に程度の差はあるものの、一定の影響がみられました。

品目別の販売の概況といたしましては、リズムディバイスにおきましては、ペースメーカ関連・ICD関連商品ともに、売上高は前年同期に比べほぼ横ばいで推移いたしました。EP/アブレーションにおきましては、心房細動のアブレーション治療の症例数が緩やかな回復基調となったことに加え、内視鏡レーザーアブレーションカテーテルの新商品を2021年8月に発売し拡販に努めたこと等から、売上高は前年同期に比べ増加いたしました。外科関連におきましては、人工血管関連製品の販売は堅調に推移したものの、2021年4月に血液浄化事業を譲渡したことから、売上高は前年同期に比べ微減となりました。インターベンションにおきましては、消化器関連の自社製品が大幅に伸長する一方、PCI(経皮的冠動脈形成術)症例数の大幅な減少や、2020年12月の貫通用カテーテルの販売終了等により、売上高は前年同期に比べ減少いたしました。

以上により、当第2四半期連結累計期間の売上高は、25,130百万円(前年同期比2.8%増)となりました。

 

品目別の販売状況は次のとおりです。

 

<品目別売上高>

 

 

 

(単位:百万円)

 区分

 前第2四半期連結累計期間

(自 2020年4月1日

  至 2020年9月30日)

 当第2四半期連結累計期間

(自 2021年4月1日

  至 2021年9月30日)

 増減率

リズムディバイス

6,529

6,577

0.7%

EP/アブレーション

11,371

12,332

8.4%

外科関連

4,492

4,409

△1.8%

インターベンション

2,059

1,810

△12.1%

合計

24,453

25,130

2.8%

 

※各品目区分に分類される主たる商品は次のとおりです。

リズムディバイス

心臓ペースメーカ、ICD(植込み型除細動器)、S-ICD(完全皮下植込み型除細動器)、CRT-P(両心室ペースメーカ)、CRT-D(除細動機能付き両心室ペースメーカ)、AED(自動体外式除細動器)

 

 

EP/アブレーション

EP(電気生理用)カテーテル、アブレーションカテーテル、内視鏡レーザーアブレーションカテーテル、心腔内除細動カテーテル、食道温モニタリングカテーテル、高周波心房中隔穿刺針

 

 

外科関連

人工血管、オープンステントグラフト、ステントグラフト

 

 

インターベンション

バルーンカテーテル、ガイドワイヤー、心房中隔欠損閉鎖器具、薬剤溶出型冠動脈ステント、血管内圧測定用センサ付ガイドワイヤー、大腸ステント、肝癌治療用ラジオ波焼灼電極針

 

① リズムディバイス

ペースメーカ関連におきましては、新型コロナウイルスの感染再拡大により、症例数は概ね横ばいで推移しましたが、「ACCOLADE(アコレード)」シリーズの拡販に努め、売上高は前年同期に比べ微増となりました。

ICD関連におきましては、オンリーワン商品であるS-ICD「EMBLEM MRI S-ICD(エンブレム MRI S-ICD)」や独自の患者モニタリング機能を有するCRT-D(除細動機能付き両心室ペースメーカ)が堅調に推移したものの、S-ICDリードが、2021年1月及び4月に段階的に保険償還価格が引下げられたことによる影響を受けたほか、一般的なICD(植込み型除細動器)においても、待機症例の延期等の影響があり、売上高が前年同期に比べ減少いたしました。

以上により、リズムディバイスの売上高は、6,577百万円(前年同期比0.7%増)となりました。

 

② EP/アブレーション

EPカテーテルにおきましては、症例数が回復したことから、当社のオンリーワン製品である心腔内除細動カテーテル「BeeAT(ビート)」、食道温モニタリングカテーテル「Esophastar(エソファスター)」等を中心として堅調に推移し、前年同期に比べ売上高が増加いたしました。

アブレーションカテーテルにおきましては、高周波を用いるアブレーションカテーテルの販売は、前年同期に比べ微減となりました。一方で、内視鏡レーザーアブレーションカテーテルにつきましては、新商品である「HeartLight X3(ハートライト X3)」の販売を2021年8月に開始しており、従来品より手技時間が短縮できる等のメリットが評価されたことから、想定を上回る順調な立ち上がりとなり、売上高は前年同期を大きく上回りました。

その他におきましては、高周波心房中隔穿刺針「RFニードル」につきまして、競合製品による影響がみられたものの、前年同期に比べ売上高は増加いたしました。また、スティーラブルシースにつきましても、自社製品の「Leftee(レフティー)」の販売が好調に推移し、売上高は前年同期に比べ大幅に増加いたしました。

以上により、EP/アブレーションの売上高は、12,332百万円(前年同期比8.4%増)となりました。

 

③ 外科関連

人工血管関連におきましては、外科的な治療に用いる自社製品の人工血管「J Graft(ジェイグラフト)」シリーズ及びオンリーワン製品でもあるオープンステントグラフト「FROZENIX(フローゼニクス)」の販売が堅調に推移いたしました。一方、経皮的な治療に用いる腹部用ステントグラフト「AFX2ステントグラフトシステム」につきましては、待機的症例が中心であり、患者様のワクチン接種との調整のため治療時期が後にずれる等の影響があったことから売上高は減少いたしました。なお、2021年10月より腹部用ステントグラフトの新商品である「Alto(アルト)」の一部施設における限定販売を開始しておりますので、早期の本格導入に向けて取り組んでまいります。

また、2021年4月に血液浄化事業を譲渡したことが減収要因となりました(前年同期の同事業の売上高272百万円)。

以上により、外科関連の売上高は、4,409百万円(前年同期比1.8%減)となりました。

 

④ インターベンション

PI(経皮的インターベンション)関連におきましては、他の治療領域に比べ症例数の回復が遅れており、取扱商品の販売は全般的に低調に推移いたしました。これに加え、貫通用カテーテルの販売を2020年12月に終了していることから、PI関連の売上高は前年同期に比べ大幅に減少いたしました。

一方、消化器関連におきましては、自社製品である肝癌治療用ラジオ波焼灼電極針「arfa(アルファ)」や大腸ステント「Jentlly Neo Colonic Stent(ジェントリー・ネオ・コロニックステント)」が、新規施設の開拓が進んだことから、前年同期に比べ大きく伸長いたしました。さらに2021年9月より新製品である胃・十二指腸ステント「Jentlly Neo Duodenal Stent(ジェントリー・ネオ・デュオディナルステント)」の一部施設における限定販売を開始いたしました。当社は消化器領域を中長期的な成長分野と位置付けており、今後も同領域の拡充に注力してまいります。

以上により、インターベンションの売上高は、1,810百万円(前年同期比12.1%減)となりました。

 

(損益について)

① 営業利益

EP/アブレーションや外科関連における自社製品の売上高が前年同期に比べ大きく増加したことにより、売上高に占める自社製品比率が上昇し、売上総利益率は1.7ポイント上昇いたしました。また、販売費及び一般管理費におきましては、新商品の導入に係る治験費用が発生したほか、営業活動等における制約が徐々に緩和されたことから、旅費交通費や広告宣伝費等の販売関連の費用が前年同期に比べ増加いたしました。

以上により、当第2四半期連結累計期間の営業利益は、4,681百万円(前年同期比7.2%増)となりました。

 

② 経常利益

受取利息、受取配当金及び為替差益のほか、血液浄化事業の譲渡に係る事業譲渡益等を営業外収益として233百万円計上いたしました。また、支払利息等を営業外費用として103百万円計上いたしました。

以上により、当第2四半期連結累計期間の経常利益は、4,812百万円(前年同期比19.9%増)となりました。

 

③ 親会社株主に帰属する四半期純利益

固定資産売却益を特別利益として1百万円、また、固定資産除却損を特別損失として2百万円計上し、当第2四半期連結累計期間の親会社株主に帰属する四半期純利益は、3,591百万円(前年同期比29.0%増)となりました。

 

(2)財政状態の分析

(四半期連結貸借対照表に関する分析)

① 資産

当第2四半期連結会計期間末の資産につきましては、流動資産が前連結会計年度末に比べ1,196百万円減少し、43,325百万円となりました。これは主として、現金及び預金が762百万円、受取手形及び売掛金が636百万円減少した一方で、棚卸資産が209百万円増加したことによるものであります。

また、固定資産は前連結会計年度末に比べ775百万円増加し、29,215百万円となりました。これは主として、投資有価証券が270百万円、有形固定資産のその他のうちリース資産が160百万円、投資その他の資産のその他のうち繰延税金資産が198百万円、敷金及び保証金が102百万円増加したことによるものであります。

以上の結果、資産合計は前連結会計年度末から421百万円減少し、72,540百万円となりました。

 

② 負債

当第2四半期連結会計期間末の負債につきましては、流動負債が前連結会計年度末に比べ173百万円減少し、16,294百万円となりました。これは主として、その他のうち未払消費税等が807百万円、未払法人税等が415百万円減少した一方で、支払手形及び買掛金が1,090百万円増加したことによるものであります。

また、固定負債は前連結会計年度末に比べ259百万円減少し、4,930百万円となりました。これは主として、長期借入金が544百万円減少した一方で、その他のうちリース債務が168百万円、退職給付に係る負債が108百万円増加したことによるものであります。

以上の結果、負債合計は前連結会計年度末から433百万円減少し、21,224百万円となりました。

 

③ 純資産

当第2四半期連結会計期間末の純資産につきましては、前連結会計年度末に比べ11百万円増加し、51,316百万円となりました。これは主として、剰余金の配当を3,945百万円実施した一方で、親会社株主に帰属する四半期純利益を3,591百万円計上したことによるものであります。

 

(3)キャッシュ・フローの状況の分析

当第2四半期連結累計期間末における現金及び現金同等物の残高は、前連結会計年度末に比べ762百万円減少し、12,946百万円となりました。当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況は次のとおりであります。

 

① 営業活動によるキャッシュ・フロー

当第2四半期連結累計期間における営業活動による資金の増加は、4,887百万円(前年同期は3,226百万円の収入)となりました。これは主として、税金等調整前四半期純利益が4,811百万円あり、キャッシュ・フローの増加要因である仕入債務の増加額が1,048百万円、減価償却費が729百万円、売上債権の減少額が674百万円となった一方で、キャッシュ・フローの減少要因である法人税等の支払額が1,890百万円、未払消費税等の減少額が807百万円となったことによるものであります。

 

② 投資活動によるキャッシュ・フロー

当第2四半期連結累計期間における投資活動による資金の減少は、1,088百万円(前年同期は907百万円の支出)となりました。これは主として、有形固定資産の取得による支出が1,020百万円となったことによるものであります。

 

③ 財務活動によるキャッシュ・フロー

当第2四半期連結累計期間における財務活動による資金の減少は、4,583百万円(前年同期は2,870百万円の支出)となりました。これは主として、配当金の支払額が3,952百万円、長期借入金の返済による支出が597百万円となったことによるものであります。

 

(4)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

 

(5)経営方針・経営戦略等

当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(6)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(7)研究開発活動

当第2四半期連結累計期間における研究開発活動の金額は、972百万円であります。

なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

(8)従業員数

当第2四半期連結累計期間において、連結会社又は提出会社の従業員数に著しい変動はありません。

 

(9)生産、受注及び販売の実績

① 生産実績

当第2四半期連結累計期間における生産実績を商品区分別に示すと次のとおりであり、著しい変動はありません。

 

 

 

(単位:百万円)

 区分

 前第2四半期連結累計期間

(自  2020年4月1日

  至  2020年9月30日)

 当第2四半期連結累計期間

(自  2021年4月1日

  至  2021年9月30日)

 増減率

リズムディバイス

8

7

△12.1%

EP/アブレーション

2,250

2,214

△1.6%

外科関連

672

745

10.9%

インターベンション

211

179

△15.5%

合計

3,143

3,147

0.1%

(注) 金額は製造原価によっております。

 

 

② 受注実績

当社グループの事業形態は、原則として受注残高が発生しないため、記載を省略しております。

 

③ 販売実績

販売実績につきましては、「2経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析(1)経営成績の分析」をご覧ください。

 

(10)主要な設備

当第2四半期連結累計期間において、主要な設備の著しい変動又は前連結会計年度末において計画中であったものの著しい変更はありません。

 

3【経営上の重要な契約等】

当第2四半期連結会計期間において、新たに締結した経営上の重要な契約等はありません。