文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。
当第3四半期連結累計期間におけるわが国の経済は、非常に緩やかな回復基調でありました。
朝鮮半島非核化への端緒を開き、北東アジアに大きな変化が期待される歴史的な米朝首脳会談が開催される一方で、米国による高関税政策の発動に始まる中国、EU、カナダ等を巻き込んだ高関税政策の応酬があり、特に米中間では数度に渡る応酬深化の後に90日間の協議に入っております。この異例な対外政策がもたらす世界貿易縮小の懸念も広がり、英国のEU離脱をめぐる紆余曲折、野党の発言力が増した米国議会の動向など、先行きは正に予断を許さない世界情勢となっております。
当社グループでは、各事業のストロングポイントを的確に見極めた上でシナジー効果を最大限に発揮していくこと、また、国内だけにとどまらず積極的に海外にも進出し、人口減少時代を迎える日本において多角的な収益構造を構築し安定した成長を目指すことを目標としております。
今期においても各事業の強みを確実に伸ばすことで、全体として売上高・経常利益共に伸ばすことが出来ました。
当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高14,765百万円(前年同四半期比1.0%増)、営業利益810百万円(前年同四半期比2.4%増)、経常利益822百万円(前年同四半期比4.4%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は、494百万円(前年同四半期比1.6%減)となりました。
売上高の増加は、主に介護事業売上が増加したことによるものであります。経常利益の増加は、売上の増加に加え、食肉販売事業及び給食事業における採算改善、介護事業における有料老人ホーム入居率の上昇や介護の御利用者の増加、為替などの営業外収支の改善等によります。売上高営業利益率は前年同四半期より0.1ポイント良化の5.5%となりました。
親会社株主に帰属する四半期純利益が減少しているのは、連結繰越欠損金の消化が順調に進み、繰延税金資産への新規計上が無くなったこと等による税金負担の対前年同四半期比増加によります。
今後におきましても、売上高の増加、売上高営業利益率の更なる改善に加え、グループの目標通り東南アジアを含む様々な国や地域に進出し、事業を成長させることに邁進してまいります。
セグメントごとの状況は次のとおりであります。
アスモトレーディング事業におきましては、従来から最重点販売しております収益力の高い高品質メキシコ産チルド牛肉の安定した販売が続いております。価格・数量の安定を図るため、独自の契約方法を現地とダイレクトに締結することでさらに効率のよい商品を供給出来るよう心がけてまいりました。また通販事業においても魅力ある商品の提案と販売先の増大により徐々に売上を伸ばしてきており、レトルトパックの松坂牛カレーの販売においては好評を維持し、継続的に販売出来ております。銘柄牛を使用した年末ギフト用商品においては予想を上回る発注をいただき、大きな成果を上げることが出来ました。今後販売拡大においては新たな加工工場を開拓して、増産に耐えうる生産ラインの確保が重要となってきますので、今から準備してまいりたいと存じます。
しかし、昨年頻発した自然災害による影響が未だに残っており、大阪北部地震をはじめ、7月初旬の台風7号や9月初旬の台風21号がもたらした豪雨、停電、浸水等の被害によって消費の低迷が続いております。特に台風21号は商品の保管倉庫への被害をもたらし、販売不能状態が続きました。新たに商品を保管できなかったため、在庫商品への損害と販売不能による機会損失とが発生し、9月においては計画通りの販売が出来ませんでした。その影響が10月以降にも及び、物流に関して制約が多くなったこと、また料金改正の影響により、当第3四半期連結累計期間における売上高や営業利益等の抑制となりました。
以上の結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は、2,506百万円(前年同四半期比4.3%増)、セグメント利益(営業利益)は50百万円(前年同四半期比14.2%増)となりました。
今後は物流における問題の解決を図り、加工商品の安定した生産が出来るよう加工工場の開拓を実施して安定的な商品の供給と、知名度のアップと商品力及び商品提案力で価格の優位性をアピールして顧客満足の拡充を追求してまいります。
アスモフードサービス事業におきましては、人件費の上昇を伴った人手不足が継続しており、夏季において台風や西日本豪雨、北海道胆振東部地震の影響等による青果仕入価格の高騰があり、厳しい経営環境下で推移いたしました。
研修、講習会(洋菓子講習会や新卒研修会、料理コンテスト等)を積極的に行い、従業員個々の知識・技術を高め、様々なニーズに対応出来る人材育成を行って対応しております。
また、全事業所でタブレット端末を導入し、勤怠管理システム及び販売管理システムについてもタブレット端末で行うことで、通信費の削減、ペーパーレス化を進めております。
以上の結果、第3四半期連結累計期間の売上高は、5,494百万円(前年同四半期比3.4%減)、セグメント利益(営業利益)は、395百万円(前年同四半期比21.8%増)となりました。
今後も、業務の効率化を行うとともに、従業員の就労環境の整備を図りサービスの質の向上及び収益確保に努めてまいります。
アスモ介護サービス事業におきましては、訪問介護事業所、居宅介護支援事業所及び有料老人ホーム運営事業を営んでおり、当第3四半期連結累計期間につきましては、4月に行われた介護保険法の改正による報酬見直し及び、恒常的な人手不足に伴う人件費の上昇により、足元・先行きとも非常に厳しい状況で推移しております。
そのような状況の中、前期より注力している既存事業所での新規利用者の獲得と、機会損失をなくすべく介護職員の離職防止策が奏功し、利用者数を増やすことが出来ております。
これにより、当第3四半期連結会計期間末現在、訪問介護事業所36事業所(前年同四半期末は37事業所)、居宅支援事業所12事業所(前年同四半期末は13事業所)となり、介護支援契約者は、2,010名(前年同四半期末は1,938名)、有料老人ホーム6施設(前年同四半期末は6施設)、入居者数は328名(前年同四半期末は256名)となりました。
以上の結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は、4,595百万円(前年同四半期比7.1%増)、セグメント利益(営業利益)は、505百万円(前年同四半期比4.7%減)と、増収減益となりました。
今後も利用者の獲得に努めていくとともに、介護人材育成に注力していくことで、より良い人材の確保と定着率向上に努め、介護サービスの質の向上を図ってまいります。
ASMO CATERING(HK)事業におきましては、10月に『沙田一田 秀吉』及び『Yakimasse』が一田百貨店改装に伴うフードコート閉鎖により閉店いたしました。
その他の既存店につきましては、他社のファーストフーズ各店においても、日系スーパー及び百貨店の過剰出店による競争激化により、一店舗あたりの集客力が落ちている状況であり、当社の各店の売上も苦戦が続いております。
ファーストフーズ事業においては、これまでは日系スーパー及び百貨店のみ出店先でしたが、10月23日に店舗数では香港で最も多い、Park’n Shop系列のTaste東涌店に、『匠工房 秀吉』を出店いたしました。地場スーパーへのはじめての出店となりますが、非常に好調に推移しております。
また、レストラン事業におきましては、本年4月にオープンした香港社にとって初の路面立地店となる『和風食堂 とら蔵』が引き続き好調に推移しております。同タイプの2号店となる『啓田店』を12月4日に、3号店となる『ウォーチェ店』を12月21日に立て続けにオープンし、両店とも好調に推移しております。今後も同業態の出店を進めてまいります。
以上の結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は、1,660百万円(前年同四半期比3.1%減)、セグメント損失(営業損失)は、61百万円(前年同四半期はセグメント損失6百万円)と、減収減益となりました。
その他セグメントに含めておりますサーバントラスト信託株式会社は、管理型信託事業を営んでおり、『終活信託』と称した法人・個人向けの金銭管理信託(特定贈与信託、遺言代用信託を含む)及び不動産管理信託を主力とした高齢者及び葬儀社等の終活事業者向けに信託商品の販売を行っております。
超高齢化社会の到来により、高齢者の財産管理ニーズや資産承継ニーズが今以上に高まる中、今後更に『信託』の活用が高まっていくと予想されます。信託の特長である安心・確実な財産の保全をキーワードに高齢者のニーズを取り込み、本事業は今後も成長が期待できるものと考えております。
当第3四半期連結累計期間の売上高は、金銭管理信託、不動産管理信託を中心とした信託報酬により84百万円(前年同四半期比11.5%増)を計上、営業利益は44百万円(前年同四半期比31.4%増)となりました。
引き続き、グループ会社とのシナジー及び高齢者支援団体等への営業活動を中心としたシニアマーケットの開拓により新規契約を獲得し、売上増加に努めてまいります。
その他セグメントに含めておりますアスモ少額短期保険株式会社は、少額短期保険事業を展開しており、生命保険商品4種類(生命定期保険、入院保障付生命定期保険、無選択型生命保険、介護サポート総合保険)及び損害保険商品2種類(高齢者施設入居者家財保険、介護サポート総合保険)を販売しております。
7月には有料老人ホーム入居者専用保険である「転ばぬ先の杖」に認知症の方が起こした賠償事故も補償される新特約を付加した「転ばぬ先の杖プラス」の販売を開始いたしました。 この新プランが有料老人ホーム事業者、入居者に高い評価をいただき、12月までの新規契約件数は926件にのぼっています。
当第3四半期連結会計期間におきましては、収入保険料は81,931千円となり、計画91,017千円に対し90.0%の達成率となっております。また今期累計では収入保険料は241,351千円となり、計画259,187千円に対し93.1%となっております。 収入保険料は計画値を下回っておりますが、今期における保険金支払額が計画比83.4%となっていることから、保険事業としては健全な運営ができております。
第4四半期連結会計期間以降も、当社独自商品による新規マーケット開発に力を入れ、グループ会社とのシナジー及びシニアマーケットの開拓により、健全な保険事業を行いつつ、新規契約を獲得し収入保険料増加に努めてまいります。
日系百貨店間の競争が激化しており、当社の2店舗においても厳しい売上、利益状況になっております。現状を打開すべく営業内容の見直しを図っております。
当第3四半期連結会計期間末における総資産は8,292百万円となり、前連結会計年度末に比べ668百万円増加いたしました。これは主に現金及び預金が520百万円、受取手形及び売掛金が133百万円、有形固定資産が48百万円増加し、繰延税金資産が69百万円減少したことによるものであります。
当第3四半期連結会計期間末における負債合計は2,890百万円となり、前連結会計年度末に比べ305百万円増加いたしました。これは主に支払手形及び買掛金が162百万円、短期借入金が50百万円、未払法人税等が99百万円増加したことによるものであります。
当第3四半期連結会計期間末における純資産合計は5,401百万円となり、前連結会計年度末に比べ363百万円増加いたしました。これは主に利益剰余金が354百万円、為替調整換算勘定が17百万円増加したことによるものであります。
この結果、自己資本比率は64.0%(前連結会計年度末は64.7%)となりました。
受取手形及び売掛金の回収が順調で、商品や差入保証金の増加が限定的で、利益剰余金の増加が、現金及び預金の増加に反映しており、順調な増減であると認識しております。
また、9年前に発生した税務上の連結繰越欠損金を当第3四半期連結累計期間で使い切ることができ、繰延税金資産の減少につながっております。
資本の財源につきましては、当社グループの運転資金・設備投資について一部連結子会社で一時的な借入を行うことがありますが、基本的には自己資金により充当しております。当第3四半期連結会計期間末の有利子負債残高は、短期借入金50百万円とリース債務62百万円であり、前連結会計年度末と比較して42百万円増加しております。
現金及び現金同等物の当第3四半期連結会計期間末残高は3,993百万円であり、資金の流動性は十分に確保出来ております。
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
該当事項はありません。