文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。
なお、当第1四半期連結累計期間より、「企業結合に関する会計基準」(企業会計基準第21号 平成25年9月13日)等を適用し、「四半期純利益」を「親会社株主に帰属する四半期純利益」としております。
(1) 業績の状況
当第1四半期連結累計期間(平成28年3月1日から平成28年5月31日まで)における事業環境は、欧州経済や新興国をはじめとした世界経済の減速懸念により円高・株安が進行し、企業収益の回復や賃金動向の改善が足踏みし始めております。国内消費においては、海外からの訪日観光客の増加等プラス要因もありますが、先行きの不透明感から消費動向は昨年より弱含んでおります。
シューズ業界におきましては、スニーカートレンドが引き続き強く商品の平均単価が上昇傾向にありますが、地域によっては消費動向に応じた価格帯別の商品提案が求められるようになりました。
このような状況下、当社グループは引き続き顧客ニーズに沿った商品開発と広告宣伝に注力し、販売価格帯の向上を目指してまいりました。一方、地方郊外などの生活圏に向けてはリーズナブルな価格帯での商品提案もしてまいりました。出店につきましては、国内外合わせて41店舗の新規出店を行い、当四半期末における当社グループの店舗数は1,093店舗となりました。
以上の結果、当第1四半期連結累計期間における連結業績は、売上高は前年同期比4.5%増の663億54百万円となりました。利益につきましては、海外子会社の収益改善等により、営業利益は前年同期比7.9%増の143億50百万円、経常利益は前年同期比8.2%増の146億11百万円となりました。親会社株主に帰属する四半期純利益は、前第1四半期累計期間において固定資産の売却損益や減損損失を計上したことや法人税等の税率引下げ等により前年同期比21.7%増の96億40百万円となりました。
セグメントの業績は次のとおりであります。
① 国内
商品につきましては、テレビCMやファッション雑誌を中心に宣伝活動を実施し、またSNS等を積極的に活用して、ファッションスニーカーの販売を強化したことからスポーツシューズが好調となりました。単品訴求に向いた人気商品についてはメーカーと共同プロモーションを実施し、宣伝に合わせ需要を喚起する取り組みも行いました。キッズについては、ナショナルブランドの大人モデルの商品を品揃えしたことにより好調となりました。
店舗展開につきましては、昨年の春以降、百貨店やファッションビル向けに展開しているスニーカーのセレクトストア「ACE SHOES(エース・シューズ)」やレディース新業態「Charlotte(シャルロット)」など、新業態店舗を積極的に出店しており、当四半期においては26店舗の出店をいたしました。また新たにパーソナルスポーツにフォーカスした「ACE SHOES STUDIO(エース・シューズ・スタジオ)」を出店いたしました。またお洒落に敏感な子供世代に向け都市部大型店にインショップとしてキッズセレクト“プレミアムキッズ”を併設するなど新しい取り組みを始めております。これらの結果、当四半期末における国内店舗数は873店舗となりました(閉店2店舗)。既存店におきましては、業態変更や増床を含めた改装を11店舗実施しました。
当四半期における国内店舗の売上高増収率につきましては、全店で前年同期比6.6%増、既存店で前年同期比2.7%増となりました。昨年のインバウンド特需やスニーカーブームにやや落ち着きが見られるため都市部を中心に既存店客数は減少しましたが、5年間上昇が続いている客単価はプラス5%とさらに伸びております。
これらの結果、国内における売上高は前年同期比6.5%増の517億4百万円、営業利益は前年同期比4.7%増の131億79百万円となりました。
② 海外
海外の店舗展開につきましては、韓国で13店舗、台湾で2店舗の新規出店を行いました。当四半期末(平成28年3月31日現在)の海外店舗数は、韓国183店舗、台湾33店舗、米国4店舗、計220店舗となりました。
海外の業績につきましては、為替が前期より円高水準となりましたが、アジアの業績が貢献したため、韓国の売上高は前年同期比4.1%増の105億4百万円、台湾は前年同期比16.8%増の10億32百万円となりました。米国につきましては暖冬の影響によりブーツ類の販売が伸びなかったことから、売上高は前年同期比20.8%減の33億31百万円となりました。なお、海外連結子会社はいずれも12月決算であります。
これらの結果、海外における売上高は前年同期比2.1%減の148億68百万円、営業利益は販管費が抑えられたことから前年同期比64.1%増の11億62百万円となりました。
品目別販売実績
|
品目別 |
前第1四半期連結累計期間(百万円) |
当第1四半期連結累計期間(百万円) |
前年同期比(%) |
|
スポーツ |
36,195 |
40,296 |
11.3 |
|
レザーカジュアル |
9,907 |
8,555 |
△13.6 |
|
レディース |
5,706 |
5,256 |
△7.9 |
|
キッズ |
3,822 |
4,136 |
8.2 |
|
ビジネス |
3,288 |
3,153 |
△4.1 |
|
サンダル |
789 |
979 |
24.0 |
|
その他 |
3,786 |
3,975 |
5.0 |
|
売上高合計 |
63,496 |
66,354 |
4.5 |
(注)1 上記金額には、消費税等は含まれておりません。
2 上記金額は、国内及び海外の合計で表示しております。
(2) 財政状態の分析
(資産、負債及び純資産の状況)
流動資産合計は、前連結会計年度末に比べ45億84百万円増加し、1,738億33百万円となりました。主な要因は、たな卸資産の増加42億46百万円等によるものであります。
固定資産合計は、前連結会計年度末に比べ13億28百万円増加し、706億55百万円となりました。
負債合計は、前連結会計年度末に比べ35億1百万円増加し、384億24百万円となりました。主な要因は、仕入の増加による支払手形及び買掛金の増加、及び法人税等の支払による未払法人税等の減少によるものであります。
純資産合計は、前連結会計年度末に比べ24億11百万円増加し、2,060億64百万円となりました。主な要因は、利益剰余金の親会社株主に帰属する四半期純利益の計上による増加及び配当金の支払による減少等によるものであります。
(3)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4) 研究開発活動
該当事項はありません。
(5) 従業員数
当第1四半期連結会計期間末における従業員数(従業員数は就業人員数)は、国内は3,595名、海外は1,374名となりました。これは、国内及び海外における「ABC-MART」の新規出店に伴うもので、前連結会計年度末より国内は265名増加、海外は5名増加しております。
(6) 生産、受注及び販売の実績
当社グループの販売実績は、(1)業績の状況に記載のとおりであります。
(7) 主要な設備
新設、休止、大規模改修、除却、売却等について、当第1四半期連結累計期間において著しい変更はありません。
(8) 経営成績に重要な影響を与える要因及び経営戦略の現状と見直し
当社グループを取り巻く事業環境は、(1)業績の状況に記載のとおりであり、当第1四半期連結累計期間において、経営戦略上の重要な変更はありません。
(9) 資本の財源及び資金の流動性についての分析
当第1四半期連結会計期間末現在、982億60百万円の現金及び預金を保有しており、潤沢な流動性を保持しております。
今後の使途については、現時点では未定ではありますが、将来の企業買収や販売体制を強化するための設備投資、自社株の取得等を検討してまいります。
(10)経営者の問題認識と今後の方針について
当社グループの経営陣は、現在の事業環境および入手可能な情報に基づき、最善の経営方針を立案するよう努めております。事業環境の変化に対応すべく経営戦略を明確にし、掲げた課題と施策を確実に実行してまいります。