文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。
(1) 業績の状況
当第3四半期連結累計期間(平成30年3月1日から平成30年11月30日まで)における事業環境は、海外においては、世界経済への影響が懸念されている貿易摩擦と地政学的リスク等により先行きに不透明感が増してきております。国内においては、自然災害が相次いだことで消費が一時停滞する懸念があったものの、企業収益の改善やインバウンド消費の拡大は確実に進んでおります。また、人手不足とネット通販のシェア争いなどから、設備投資の増加、特にIT投資が急激に拡大してまいりました。国内消費におきましては、ネットの急成長による小売のサービス競争が過熱してきており、オムニチャネル戦略の強化が必要不可欠になってきております。
シューズ業界におきましては、企業の働き方改革の推進によるオフィスのカジュアル化や健康志向の拡大により、引き続きスニーカーを中心としたカジュアル志向のスポーツシューズの需要が拡大しております。
このような状況下、当社グループは、IT戦略の強化、スポーツ関連需要の取り込み、既存店舗の強化に対応してまいりました。出店につきましては、当四半期までに国内外合わせて102店舗の新規出店を行い、当社グループの店舗数は1,277店舗となりました。
以上の結果、当第3四半期連結累計期間における連結業績は、売上高は前年同期比4.0%増の1,961億58百万円となりました。利益面につきましては、特に海外子会社の収益が改善してきていることから、営業利益は前年同期比1.7%増の332億74百万円、経常利益は前年同期比2.2%増の342億98百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は前年同期比3.3%増の229億61百万円となりました。
セグメントの業績は次のとおりであります。
① 国内
販売戦略につきましては、当四半期においてもカジュアルラインのスポーツシューズやファッションスニーカーの販売に注力してまいりました。また都心部の大型店を中心にスポーツアパレルや小物等の取扱いを拡大し、シューズと共にトータルコーディネイトが可能なMD展開を進めてまいりました。
店舗展開につきましては、好立地の商業施設やショッピングセンターを中心に新規出店を行い、当四半期で26店舗の新規出店を行い、累計期間で63店舗の出店をいたしました。この結果、当四半期末における国内店舗数は991店舗となりました(閉店11店舗)。既存店におきましては、都心部旗艦店の改装を進め、増床を含めた改装、好立地への移転改装を35店舗実施いたしました。当四半期において、グランドステージ業態の刷新を行い、ABC-MART Grandstage 銀座店、ABC-MART Grandstage 原宿店をリニューアルオープンいたしました。デジタルを基調とした内装と顧客サービスに対応できる仕組みを取り入れることで、新規顧客の獲得を目指してまいります。
当四半期における国内店舗の売上高増収率(インターネット販売を含む。)につきましては、9月に2つの大型台風、北海道地震等、自然災害に相次いで見舞われましたが、その影響が限定的であったことから、全店で前年同期比2.0%増、既存店で前年同期比0.7%増となりました。当四半期までの9ヶ月間については、全店で前年同期比1.9%増、既存店で前年同期比1.0%増となりました。
これらの結果、国内における売上高は前年同期比2.1%増の1,429億75百万円、営業利益は前年同期比0.3%増の297億19百万円となりました。
② 海外
海外の店舗展開につきましては、当四半期までに韓国で31店舗、台湾で8店舗の新規出店を行いました。当四半期末(平成30年9月30日現在)の海外店舗数は、韓国237店舗、台湾45店舗、米国4店舗、計286店舗となりました。(閉店 韓国14店舗、台湾3店舗)
海外の業績につきましては、子会社各社がいずれも好調に推移しており、韓国の売上高は前年同期比8.7%増の376億24百万円、台湾は前年同期比23.1%増の45億49百万円、米国は前年同期比6.8%増の118億17百万円となりました。なお、海外連結子会社はいずれも12月決算であります。
これらの結果、海外における売上高は前年同期比9.3%増の539億91百万円、営業利益は前年同期比15.7%増の35億22百万円となりました。
品目別販売実績
|
品目別 |
前第3四半期連結累計期間(百万円) |
当第3四半期連結累計期間(百万円) |
前年同期比(%) |
|
スポーツ |
106,746 |
113,849 |
6.7 |
|
レザーカジュアル |
25,057 |
24,096 |
△3.8 |
|
レディース |
15,814 |
14,219 |
△10.1 |
|
キッズ |
12,208 |
13,230 |
8.4 |
|
サンダル |
9,606 |
10,282 |
7.0 |
|
ビジネス |
7,924 |
7,994 |
0.9 |
|
その他 |
11,280 |
12,486 |
10.7 |
|
売上高合計 |
188,637 |
196,158 |
4.0 |
(注)1 上記金額には、消費税等は含まれておりません。
2 上記金額は、国内及び海外の合計で表示しております。
(2) 財政状態の分析
流動資産合計は、前連結会計年度末に比べ124億65百万円増加し、2,195億64百万円となりました。主な要因は、たな卸資産の増加87億64百万円等によるものであります。
固定資産合計は、前連結会計年度末に比べ1億80百万円増加し、727億77百万円となりました。
負債合計は、前連結会計年度末に比べ18億38百万円増加し、390億28百万円となりました。主な要因は、仕入の増加による支払手形及び買掛金の増加、及び法人税等の支払による未払法人税等の減少によるものであります。
純資産合計は、前連結会計年度末に比べ108億6百万円増加し、2,533億14百万円となりました。主な要因は、利益剰余金の親会社株主に帰属する四半期純利益の計上による増加及び配当金の支払による減少等によるものであります。
(3)経営方針・経営戦略等
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5) 研究開発活動
該当事項はありません。
(6) 従業員数
当第3四半期連結会計期間末における従業員数(従業員数は就業人員数)は、国内は3,676名、海外は1,541名となりました。これは、国内及び海外での新規出店に伴うもので、前連結会計年度末より国内は132名増加、海外は83名増加しております。
(7) 生産、受注及び販売の実績
当社グループの販売実績は、(1)業績の状況に記載のとおりであります。
(8) 主要な設備
新設、休止、大規模改修、除却、売却等について、当第3四半期連結累計期間において著しい変更はありません。
(9) 経営成績に重要な影響を与える要因
当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因は、主に当社グループを取り巻く事業環境にあり、(1)業績の状況に記載のとおりであります。
(10) 資本の財源及び資金の流動性についての分析
当第3四半期連結会計期間末現在、1,262億15百万円の現金及び預金を保有しており、潤沢な流動性を保持しております。
今後の使途については、現時点では未定ではありますが、将来の企業買収や販売体制を強化するための設備投資、自社株の取得等を検討してまいります。
(11) 経営者の問題認識と今後の方針について
当社グループの経営陣は、現在の事業環境及び入手可能な情報に基づき、最善の経営方針を立案するよう努めております。事業環境の変化に対応すべく経営戦略を明確にし、掲げた課題と施策を確実に実行してまいります。