第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当中間連結会計期間において、当半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績およびキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクの発生または、前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。

 

 

 

2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

      文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社および当社の関係会

    社)が判断したものであります。

 

(1) 経営成績に関する説明

 

当中間連結会計期間(2025年2月1日~2025年7月31日)において、世界経済は緩やかな回復を維持したものの、各国の通商政策、ウクライナや中東における紛争長期化、中国経済の停滞等の影響により、依然として先行き不透明な状況が継続しました。

欧州では、インフレ圧力の緩和で個人消費は堅調なものとなり、景気は緩やかな成長が継続しました。

米国では、通商政策の動向から消費者マインドが冷え込み、景気は弱含みで推移しました。

中国では、長期化する不動産不況の影響や個人消費の低迷により、景気回復は力強さを欠きました。

日本では、堅調なインバウンド需要や雇用・所得環境が改善するなかで、景気は緩やかな回復が続きました。

このような環境の下、当社グループは、廃プラスチックおよび廃金属リサイクル事業に関する貿易取引を軸に事業規模の拡大に努めてまいりました。とりわけ、前年度に子会社化しました株式会社北山商事を主軸とする金属リサイクル事業関連の収益が大幅に増加してきており、今後も本事業の収益性向上を通じて、当社グループ全体の経営基盤強化を図ってまいります。

 

  当社のセグメント別の業績は以下のとおりであります。

なお、当社グループは、更なる構造転換の推進に向け、グループ全体でのマネジメント体制を変更したことに伴

  い、当中間連結会計期間において、報告セグメントの区分を変更しております。

   以下は、前年同期の数値を変更後のセグメント区分に組み替えた数値で比較・分析しております。

 

①金属リサイクル事業

    収益性の改善および安定的な収益源の構築を目的として、金属スクラップリサイクル商品(主に鉄やアルミニ

      ウム・銅・ステンレス等の非鉄)の国内販売および輸出入業務を行っております。収集された金属スクラップ

      は、ニーズに応じて破砕・選別・圧縮などの工程を経て、国内ならびに主に中国・韓国・東南アジア諸国向けに

      出荷しております。

     国内外における金属スクラップ業者との事業アライアンスを強化しつつ、地球環境保全と経済効率の両立の

      実現に邁進してまいりました。

    当中間連結会計期間の売上高は、9,020,365千円(前年同期は992,645千円)、セグメント利益は140,505千円

(前年同期は15,967千円のセグメント利益)となりました。

 

②プラスチックリサイクル事業

   ポリエチレンテレフタレート(PET)の輸入ならびにプラスチック再生製品〔PET・PP(ポリプロピレン)・PE

  (ポリエチレン)等〕の国内販売および輸出入業務を行っております。自社工場において分別・解体・粉砕・圧

   縮・溶解などの品目に応じた処理を行い、再生可能な状態へと加工し出荷することにより、地球環境保全に配慮

   したカーボンニュートラルの実現に邁進してまいりました。

    当中間連結会計期間の売上高は、801,098千円(前年同期比11.64%減)、セグメント利益は32,856千円

  (前年同期比41.97%減)となりました。

 

③不動産関連サービス事業

  不動産関連サービス事業につきましては、主に中華圏および在日中国人顧客を対象としたインバウンド不動産

事業(開発・売買・仲介業務等)を展開してまいりました。インバウンド向けの水際対策が緩和され、インバウ

ンド購買意欲はコロナ禍以前の実績を上まわりつつあり、海外マネーの獲得が徐々に増加してまいりました。加

えて、建造物や住宅等の解体事業を不動産関連サービス事業へ取込んだ結果、当中間連結会計期間の売上高は、

146,450千円(前年同期比171.26%増)、セグメント利益は62,180千円(前年同期比58.78%増)となりました。

 

④その他

 従来のアパレル関連事業、貿易事業内の日用雑貨品、酒類等の販売および輸出入事業ならびにAI(GPU機器の国

 内販売・リース)事業等で構成されております。

 当中間連結会計期間の売上高は、2,824千円(前年同期は37,645千円)、セグメント損失は21,925千円

  (前年同期は5,410千円のセグメント損失)となりました。

 

(2) 財政状態に関する説明

  (資産)

当中間連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末に比べて1,424,566千円増加し、7,466,531千円となりました。これは、売掛金が378,760千円、商品及び製品が527,668千円、有形固定資産が241,167千円増加したこと等によるものであります。

 

(負債)

当中間連結会計期間末における負債合計は、前連結会計年度末に比べて1,332,327千円増加し、5,704,932千円となりました。これは、買掛金が547,270千円、1年内返済予定の長期借入金を含む短期借入金が675,318千円増加したこと等によるものであります。

 

(純資産)

当中間連結会計期間末における純資産は、前連結会計年度末に比べて92,238千円増加し、1,761,599千円となりました。これは、利益剰余金が128,423千円減少したものの、新株予約権の行使に伴い資本金が96,772千円、資本剰余金が96,772千円増加したこと等によるものであります。

 

  (3)キャッシュ・フローの状況

  当中間連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べて

978千円増加し、204,593千円となりました。当中間連結会計期間における各キャッシュ・フローの状況は以下の

とおりであります。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

当中間連結会計期間における営業活動の結果、支出した資金は、514,950千円(前年同期は31,195千円の支出)と

なりました。

これは主として、税金等調整前中間純損失を59,620千円計上したこと、売上債権の増加額が378,801千円、棚卸資

産の増加額が509,543千円、前渡金の増加額が118,123千円、仕入債務の増加額が547,950千円となったこと等によるものであります。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

当中間連結会計期間における投資活動の結果、支出した資金は122,237千円(前年同期は2,009千円の支出)となり

ました。

これは主として、有形固定資産の取得による支出が94,268千円となったこと等によるものであります。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

  当中間連結会計期間における財務活動の結果、獲得した資金は637,712千円(前年同期は11,401千円の支出)とな

りました。

  これは主として、短期借入金の純増額が653,720千円、新株発行による収入が188,100千円、長期借入金の返済に

よる支出が71,411千円、長期未払金の返済による支出が88,811千円となったこと等によるものであります。

 

  (4)優先的に対処すべき事業上および財務上の課題

     当中間連結会計期間において、事業上および財務上の対処すべき課題に重要な変更はありません。

 

  (5)研究開発活動

     該当事項はありません。

 

  (6)生産、受注及び販売の実績

当中間連結会計期間において、販売の実績に著しい変動がありました。その内容については「(1)経営成績に関す

る説明」に記載の通りであります。今後とも、国内外において、地球環境に配慮した非鉄金属スクラップ・廃棄物

再生リサイクル事業の変革・発展に寄与してまいります。

 

 

 

 

3 【経営上の重要な契約等】

当中間連結会計期間において、2025年7月18日付で、効力発生日を2025年8月4日とする龍一商事株式会社

  (本店 茨城県北相馬郡利根町布川1852番地)の子会社化を公表いたしました。

 本件に関し、当社と龍一商事株式会社代表取締役 塩満龍一 氏との間で「株式の総数譲渡し契約書」を締結し、2025年8月4日付で、龍一商事株式会社が有する発行済株式総数500株内251株を譲受けました。

   今後、龍一商事株式会社のグループ会社化による協業を推し進めながら、廃金属商材関連製品の輸出、販売事業の拡大と成長を図ってまいります。