当社は、平成27年12月18日に当社とエーザイ株式会社との間で、エーザイ株式会社の連結子会社であるサンノーバ株式会社(以下サンノーバという。)の医薬品製造販売事業を承継する吸収分割承継会社の全株式を取得して当社の子会社とする契約を締結いたしました。
その主な内容は、次のとおりであります。
(1) 当社は、平成28年3月31日にサンノーバが吸収分割を行って医薬品製造販売事業を承継する承継会社の全株式を平成28年4月1日に取得し、子会社化する予定であります。
(2) 現在、サンノーバで製造しているエーザイグループ製品は、平成28年4月1日の株式取得後も承継会社が受託製造を継続する予定であります。
(3) サンノーバが吸収分割を行った後、承継会社がサンノーバ株式会社の商号を承継いたします。
(1) 業績の状況
当第3四半期連結累計期間(平成27年4月1日~12月31日)におけるわが国経済は、政府・日銀の政策効果により景気の緩やかな回復が続いております。一方でアメリカの金融政策が正常化に向けて進展するなか、新興国経済の下振れや金融資本市場の変動の影響等もあり、景気の先行きには下押しのリスクがあります。
当社グループは、平成28年3月期について「13-15中期経営計画 変革への挑戦~次なる頂(いただき)を目指して~」の最終年度であり、質の高い成長とヘルスケアコンソーシアムを実現する年度と位置付けております。
当第3四半期連結累計期間における当社の業績は、売上高1兆9,536億28百万円(前年同期比6.9%増)、営業利益309億36百万円(前年同期比42.7%増)、経常利益382億79百万円(前年同期比30.9%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益244億3百万円(前年同期比31.2%増)となりました。
セグメントの業績は、以下のとおりであります。
① 医療用医薬品等卸売事業
医療用医薬品市場におきましては、前期の消費税率引き上げ後の需要減の影響がなくなったことに加え、新薬創出加算品や後発医薬品へのカテゴリーチェンジの進展等により、7.9%の成長(クレコンリサーチ&コンサルティング株式会社推定)となりました。このような状況のなか、当社グループでは業界の最重要課題である「流通改革」の推進に向けた取り組みを強化すると共に、営業機能と物流機能の高度化に取り組んでまいりました。
昨年9月には、アルフレッサ株式会社(本社:東京都千代田区)とアルフレッサ日建産業株式会社(本社:岐阜県岐阜市)が合併契約を締結し、本年4月1日を効力発生日として統合することにいたしました。両社の経営資源を活用し、地域に密着した営業基盤の強化に向けて検討を始めております。また、アルフレッサ株式会社において建設中でありました大阪物流センター(大阪市北区)が竣工し、昨年9月に稼働いたしました。多くの医療機関が集まる大阪市の中心部に位置する大規模な物流センターであり、今後、関西エリアで新たなロジスティクス機能を実現する中核的な物流拠点として地域医療に貢献してまいります。
当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高は1兆7,373億13百万円(前年同期比4.4%増)、営業利益は280億61百万円(前年同期比38.7%増)となりました。なお、売上高には、セグメント間の内部売上高90億71百万円(前年同期は39百万円)を含んでおります。
② セルフメディケーション卸売事業
セルフメディケーション卸売事業におきましては、前期の消費税率引き上げ後の需要減の影響がなくなったことに加え、外国人観光客の増加に伴って一般用医薬品、健康食品等に対するインバウンド需要が拡大しました。また、前連結会計年度末から株式会社茂木薬品商会(本社:東京都中央区)を連結したことにより、売上高が増加するとともに、利益率の高い専売商品である栄養補助食品等の販売にも注力した結果、増収増益となりました。
当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高は1,872億69百万円(前年同期比23.7%増)、営業利益は9億69百万円(前年同期は営業利益2億49百万円)となりました。なお、売上高には、セグメント間の内部売上高6億26百万円(前年同期比66.1%増)を含んでおります。
③ 医薬品等製造事業
医薬品等製造事業におきましては、昨年4月よりアルフレッサ ファインケミカル株式会社(本社:秋田県秋田市)が発足し、医療用医薬品原薬(API)の生産を開始いたしております。また、昨年12月には、当社とエーザイ株式会社(本社:東京都文京区)との間で、エーザイ株式会社の連結子会社であるサンノーバ株式会社(本社:群馬県太田市)の医薬品製造販売事業を承継する会社の全株式を、本年4月1日に取得して当社子会社とする契約を締結いたしました。サンノーバ株式会社は、高度な生産体制や品質管理体制のもと多様な剤形に対応できる生産設備を持ち、主にエーザイグループ各社の医薬品の製造受託等を行っております。今後は、エーザイグループ製品の受託製造を継続するとともに、アルフレッサ ファーマ株式会社(本社:大阪市中央区)の持つ生産能力を合わせ、当社グループの医薬品等製造事業の基盤を一層強化してまいります。
さらに、アルフレッサ ファーマ株式会社は、昨年9月に新たな迅速診断キット「アルソニック」シリーズを発売いたしました。判定時間5分という短時間でインフルエンザウイルス抗原等を検出することができ、患者様の待ち時間の短縮に繋がることが期待されています。
当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高は224億39百万円(前年同期比16.1%増)、営業利益は10億25百万円(前年同期比8.2%減)となりました。なお、売上高には、セグメント間の内部売上高66億70百万円(前年同期比4.0%減)を含んでおります。
④ 医療関連事業
当社グループは、ヘルスケアコンソーシアムの実現に向けて医療・健康に関する商品・サービスの拡充を進めており、当連結会計年度より医療関連事業のセグメントを新設いたしました。
調剤薬局を営む、アポロメディカルホールディングス株式会社(本社:東京都豊島区)と株式会社日本アポック(本社:埼玉県川越市)を新たに連結しております。今後も関連事業領域を拡充して、様々な医療ニーズにお応えしてまいります。
当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高は229億74百万円、営業利益は8億13百万円となりました。
(2) 財政状態の分析
① 資産の部
当第3四半期連結会計期間末における資産合計は、当連結会計年度より連結子会社が2社増加した影響等により前連結会計年度末と比較して1,117億25百万円増加し、1兆3,325億6百万円となりました。
流動資産は、前連結会計年度末と比較して860億64百万円増加し、1兆380億4百万円となりました。これは主として、「受取手形及び売掛金」が727億86百万円増加、ならびに「商品及び製品」が208億48百万円増加した一方で、「現金及び預金」が168億58百万円減少したことによるものです。
固定資産は、前連結会計年度末と比較して256億60百万円増加し、2,945億1百万円となりました。これは主として、「建物及び構築物(純額)」が93億40百万円増加、「のれん」が25億58百万円増加、ならびに「投資有価証券」が105億92百万円増加したことによるものです。
② 負債の部
当第3四半期連結会計期間末における負債合計は、前連結会計年度末と比較して993億99百万円増加し、9,660億57百万円となりました。
流動負債は、前連結会計年度末と比較して953億96百万円増加し、9,149億68百万円となりました。これは主として、「支払手形及び買掛金」が1,027億22百万円増加した一方で、「未払法人税等」が31億92百万円減少、ならびに「賞与引当金」が31億14百万円減少したことによるものです。
固定負債は、前連結会計年度末と比較して40億2百万円増加し、510億89百万円となりました。これは主として、繰延税金負債等の「その他」が42億18百万円増加したことによるものです。
③ 純資産の部
当第3四半期連結会計期間末における純資産合計は、前連結会計年度末と比較して123億25百万円増加し、3,664億48百万円となりました。
これは主として、「利益剰余金」が181億97百万円増加、ならびに「その他有価証券評価差額金」が82億9百万円増加した一方で、「自己株式」が150億9百万円増加したことによるものです。
(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4) 研究開発活動
当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発費の総額は、8億20百万円(前年同期比7.1%増)であります。
なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(5) 従業員数
当社グループは、連結の範囲の変更により第1四半期連結会計期間より経営管理区分の見直しを行っております。これに伴い、医薬品等製造事業における従業員数が92名、臨時雇用者数が46名増加しており、また、医療関連事業における従業員数が556名、臨時雇用者数が169名増加しております。なお、従業員数は就業人員であり、臨時雇用者数は当第3四半期連結累計期間の平均人数を記載しております。