第2【事業の状況】

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。

 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

 

(1)経営方針

 当社グループは創業以来の経営理念「顧客第一主義」、「人間尊重」、「一流へのチャレンジ」、「創造的革新」、「企業の社会的貢献」のもと、社名の「ミタチ」の由来であるお客様、仕入先様、当社が「三つで成り立ち」、また「産業」は特定の事業に限定をせず、あらゆる分野に対応、挑戦をしていくことを精神とし、常に新しい視点で物事を見つめ、創造をし、さらなる成長を目指してまいります。グローバルかつ中長期的には当社グループのコアとなるエレクトロニクス関連商材、ソリューションサービスの需要はさらに高まることが想定される一方、エレクトロニクス商社を取り巻く環境は、半導体や電子部品を取り巻く世界的な構造の変化や、技術革新による生産品目や製品ライフサイクルの変化、多様化する顧客ニーズへの対応など、対応力の強化とあわせ、複合的な価値提供が必要な環境となっております。

 当社グループは、このような環境のもと、変化する時代を勝ち抜く企業であることを目指し、2023年度を最終年度とする3カ年計画(中期経営計画2023)を推進しております。本計画では、以下に掲げる基本方針4項目を重点に取組を行い、お客様から魅力を感じていただける商材とサービスのさらなる拡充と、経営基盤の強化に努めております。

 

(2)中長期的な会社の経営戦略と対処すべき課題

<基盤ビジネスの強化・拡大>

 当社グループの基盤となる事業分野において、事業活動の推進と機能、拠点の強化・拡大を行い、収益基盤の強化を図ってまいります。

①自動車分野、産業機器分野での取組強化

②EMS事業の強化・拡大

③グローバルネットワークの強化

④協業、M&Aの活用による強化

 

<新規顧客・新規事業での成長>

 今後、高い成長が見込まれる市場分野への注力活動を行い、中長期での成長事業の確立と拡充を目指してまいります。

①新規顧客の獲得

②新規市場への参入

③IoT領域での事業拡大

④社会課題の解決事業への取組

⑤課題解決型の開発力の強化

⑥協業、M&Aによる成長・加速

 

<仕入先との協業強化>

 「三つで成り立つ」の当社精神のもと、仕入先各社と一体となった営業活動とあわせ、国内外の商材探求と拡充を行い、お客様ニーズへの対応力の向上を図ってまいります。

①仕入先と一体となった営業活動

②国内・海外商材の拡充

 

<経営基盤の強化>

 当社グループのガバナンス、財務健全性の維持・強化を図るとともに、継続的な経営の効率化と、それを担うグループ全体での人財の育成をすすめてまいります。

①ガバナンスの維持・強化

②健全な財務基盤の維持・向上

③グローバルでの人財育成

④人事制度と働き方の改革

⑤健康経営の推進

⑥DXの推進

⑦品質の維持・強化

 

(3)経営環境

 当社グループを取り巻く環境は、自動車産業の大きな変化や、AI・WEB3.0などの拡がりによる業界や地域の枠を破るあらたなビジネスモデルの創出の動きなどもあり、変化が目覚ましい環境となっております。また、地政学的リスク、金融資本市場の変動などの影響により、世界並びに日本経済の先行きは引き続き不透明な状況となっております。このような環境のもと、自動車のさらなる電動化や電子制御の進化、情報通信技術を活用した電子機器やシステムなどの進化と普及において、当社グループが取り扱う半導体・電子部品・EMSなどの商品やサービスへのニーズは引き続き伸長していくものと予想され、付加価値の向上や、新しい価値提供が求められる環境となっております。

 

(4)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等

 当社グループは2023年度を最終年度とする3カ年の中期経営計画(中期経営計画2023)における、当社グループの経営上の目標を判断するための指標は、連結売上高、営業利益、ROE(自己資本利益率)であります。中期経営計画(2021年6月~2024年5月)の2024年5月期の目標は、売上高500億円、営業利益16億円、ROE10%以上としております。

 

2【サステナビリティに関する考え方及び取組】

 当社グループのサステナビリティに関する考え方及び取組は、次のとおりであります。

 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

 

(1)ガバナンス

 当社グループは、サステナビリティに関する具体的な取組について、リスク管理委員会において、サステナビリティに係るリスク及び機会について特定、分析、評価を行い、施策の立案と実施管理を行っております。同委員会は、代表取締役社長の指示のもと、担当取締役を委員長とし、取締役及び関係する部門長、事務局により構成されており、活動状況については定期的に取締役会、倫理・コンプライアンス委員会に報告を行っております。

 なお、サステナビリティ経営をさらに推進して行くため、2023年度上期を目途にサステナビリティ委員会を設置する予定です。

 

(2)戦略

①サステナビリティ方針

 当社グループの経営理念を根底として、中長期的視点で当社グループの持続的な成長、経営基盤の強化、企業価値の向上に資する取組を推進していきます。

 

②取組

a.地球環境の保全に係る取組について

 当社グループは、経営理念である「顧客第一主義」(満足を得た顧客こそビジネス最大の源泉。お客様の満足が自社の繁栄につながっている経営を行う)のもと、お客様の満足に繋がる、低消費電力の半導体・電子部品や関連製品の販売を通じて、地球環境に配慮したビジネスの展開を行っていきます。

 また、気候変動が事業環境にあたえる影響を分析していくとともに、環境保全への取組として、事業活動により発生するCO2排出量の削減に向けた取組を行っていきます。

 

指標及び目標と活動・実績

重点テーマ

取組課題

指標

目標

当期の活動・実績

地球環境の保全

省資源、省エネルギー

CO2排出量の削減

削減目標の設定とロードマップの策定

エネルギー使用量の調査を開始

 

 

 

b.人材の活躍推進に係る取組について

 当社グループは、経営理念である「人間尊重」(従業員が会社の宝であり財産。お互いに自己を尊重すると同時にあらゆる他人をも尊重する)、「一流へのチャレンジ」(開かれた近代経営を行い、永遠の企業発展を目指す)のもと、当社グループの従業員がお互いを尊重し、お互いかつ自立的に学び、やりがいを持って挑戦し活躍ができる環境を維持、構築していくことで、持続的な発展を目指していきます。

 

人材の活躍推進に関連した取組は次のものがあります。

・健康経営の推進

・従業員への定期的なアンケートによる課題の把握と改善

・定期的なローテーションの検討会議

・資格取得の支援

・ハラスメント、コンプライアンス教育

・テレワークを恒常的とする制度への改革

・組織全体のパフォーマンス向上のための、タレントマネジメント環境の構築

 

 尚、従業員の持続的な能力の発揮の前提として、心と身体の健康が重要であるとの認識から、戦略的な健康経営への取組を継続していきます。

 

指標及び目標と活動・実績

重点テーマ

取組課題

指標

目標

当期の活動・実績

人材の活躍推進

健康経営の推進

健康経営優良法人(大規模法人部門)の認定取得

認定の継続取得

健康経営優良法人(大規模法人部門)2023の認定取得

(3年連続の認定取得)

 

 

(3)リスク管理

 当社グループのリスクについて管理を行う、リスク管理委員会にて管理を行っております。リスク管理委員会は、1年に一度リスクの網羅的な抽出を行い、「リスクの発生可能性」、「経営への影響度」の2つの評価基準に基づき、複合的かつ総合的な評価を行い、リスクの重要度・優先順位付をし、年4回・四半期ごとに開催される委員会で、施策の立案と実施に関する管理を行っております。

 なお、2023年度上期に設置のサステナビリティ委員会とリスク管理委員会は両委員会で連携をし、リスク及び機会の管理を行う予定です。

 

(4)指標及び目標

 (2)戦略における記載を参照。

 

3【事業等のリスク】

 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。

 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

 

(1)業績の変動要因及び特定の販売先への依存度についてのリスク

 当社グループは半導体、電子部品、EMSを主として販売・提供をしており、経営成績は市場の需給変動の影響を受ける可能性があります。

 当社グループの主要な販売先として、㈱アイシン等がありますが、これらの販売先への依存度が高いため、当社グループの経営成績及び財政状態は、その販売先の業績動向、また購買方針の変化において影響を受ける可能性があります。特に、自動車部品メーカーである㈱アイシンをはじめとする自動車分野向けの業績については、自動車関連市場の動向の影響を受ける可能性があり、当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローに影響を及ぼす可能性があります。

 尚、当社グループの2023年5月期の㈱アイシングループへの売上高はグループ連結売上高の23.2%であります。

 

(2)特定の仕入先への依存度についてのリスク

 当社グループの主要な仕入先として、㈱東芝グループがあります。当社は東芝デバイス&ストレージ㈱と東芝ビジネスパートナー特約店基本契約を締結しており、取引開始以降、長年にわたり緊密な関係を維持しております。ただし、㈱東芝の事業戦略、製品開発動向並びに代理店への政策変更などにより、当社グループの得意先ニーズとの乖離が発生した場合、また当社グループに係る商流に変化が発生した場合は、当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローに影響を及ぼす可能性があります。

 

(3)自然災害によるリスク

 当社の本社及び物流拠点は東海地区に集中しております。そのため同地区での大規模地震や台風などの自然災害により、これらの施設に甚だしい被害が発生した場合は、当社グループの営業活動や物流活動等に支障を与え、事業運営に障害や遅延をきたす可能性があります。また、当社グループのその他の事業拠点(海外拠点を含む)におきましても、自然災害により甚大な被害が発生した場合には、営業活動や物流活動等に支障を与え、事業運営への障害や遅延、生産工場などの操業に影響をきたす可能性があり、当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローに影響を及ぼす可能性があります。

 

(4)海外活動に潜在するリスク

 当社グループは国内だけでなくアジア地域を中心とした海外にも事業を展開しております。そのため海外各国における政治的、社会的、経済的な情勢並びに法律や規制などの変化により、当社グループの流通、販売、操業活動に支障をきたす影響が発生した場合、当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローに影響を及ぼす可能性があります。

 尚、当社グループの2023年5月期の海外事業部門の売上高はグループ連結売上高の36.4%であります。

 

(5)経済状況や通商環境についてのリスク

 当社グループの業績において半導体、電子部品、EMSなどの商品とサービスは、当社グループが販売している地域や各国の経済状況や通商環境、市場動向の影響を受ける可能性があります。また、資源、原材料価格の大きな変動、景気の変動に伴う需要の急激な増減や、通商構造などの変化は、当社グループの業績に影響を与える可能性があり、当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローに影響を及ぼす可能性があります。

 

(6)技術・価格競争及び競合についてのリスク

 当社グループが取り扱う半導体、電子部品、EMSなどの市場は競争が激しく、技術革新や顧客ニーズの変化にあわせ、国内外の多くの商社、製造業者と競合しております。将来当社グループとして市場ニーズに適した商材や技術の提供、また新規参入業者の増加や価格競争に対し対抗ができない場合は、売上高や利益の低下を引き起こすリスクがあり、当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローに影響を及ぼす可能性があります。

 

 

(7)債権の貸倒れについてのリスク

 当社グループは債権の貸倒れによる損失に備え、一般債権については貸倒実績率により、貸倒懸念債権等、特定の債権については個別の回収可能性の検討により、回収不能見込額を設定し貸倒引当金として計上しております。債務者の状況の変化によって、貸倒引当金の積み増しをした場合は、当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローに影響を及ぼす可能性があります。

 

(8)為替相場の変動についてのリスク

 当社グループの事業には、海外における商材の販売や生産が含まれております。各地域における売上、費用、資産を含めた現地通貨建ての項目は、連結財務諸表上日本円に換算されておりますが、米ドル及び各現地通貨の為替相場の変動により、日本円換算後の数値に影響を受ける可能性があります。当社グループは為替相場の変動によるリスクを資金調達手段の多様化等により最小限に止める努力をしておりますが、影響をすべて排除することは不可能であり、急激な為替相場の変動などが、当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローに影響を及ぼす可能性があります。

 

(9)保有資産の価値下落リスク

 当社グループの保有資産について実質的価値の低下等が発生した場合、減損損失を計上する可能性があり、当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローに影響を及ぼす可能性があります。

 

(10)在庫保有によるリスク

 当社グループは、半導体や電子部品メーカーの生産品目の変化などによる生産終了品の顧客への供給や、災害時などの有事における事業継続在庫など、販売先、仕入先の協力を得ながら随時適切な在庫保有を図っておりますが、販売先の急激な生産活動の縮小や、受注が需要の予測を大幅に下回った場合などには在庫が増加、滞留をする可能性があり、滞留在庫となり在庫評価損を計上した場合、当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローに影響を及ぼす可能性があります。

 

(11)商品の品質等に関するリスク

 当社グループが取り扱う商品について、仕入先などとの連携により、品質や信頼性の維持、向上に努めておりますが、不測の事態により商品の品質に重大な瑕疵や不備が発生し、補償、訴訟、法的請求、損害責任、罰金などを求められ、当社グループにおいてこれらの問題解決に対する多額の費用が発生した場合、当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローに影響を及ぼす可能性があります。

 

(12)契約管理などに関するリスク

 当社グループは、国内外の取引先との間で各種の契約書などの取り交わし行っております。これらにおいて、契約内容の解釈齟齬などにより補償等を求められることとなり、当社グループにおいて問題解決に要する費用が発生した場合、当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローに影響を及ぼす可能性があります。

 

(13)情報システムと情報管理に関するリスク

 当社グループは、基幹事業の業務において、サービスの向上や事業運営の効率化を目的とし、システム化を推進しております。これらのシステムは適宜、改修や変更を行っており、運用管理には万全を期しておりますが、甚大な災害での予期しないトラブルや、サイバー攻撃等においてシステム復旧に時間を要する場合、また不正なアクセス等により情報が漏洩し、当社グループの社会的な信用低下が発生した場合、当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローに影響を及ぼす可能性があります。

 

(14)人材確保に関するリスク

 当社グループは、事業の継続と発展において、優秀な従業員の雇用確保が重要であると認識しております。経営理念において、従業員を会社の宝であり財産としており、人材の採用および育成を図っておりますが、必要な人材が確保できない場合、想定を超え人材が流出した場合には、事業遂行及び計画の実施に影響を及ぼす可能性があり、当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローに影響を与える可能性があります。

 

 

(15)コーポレート・ガバナンスに関するリスク

 当社グループは、各種社内規程を設けるとともに、従業員に対しコンプライアンスの周知徹底を図っておりますが、不正や機密情報の漏洩などにより、当社グループの社会的信用が低下、棄損した場合、当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローに影響を及ぼす可能性があります。

 

 尚、当社のリスク管理の体制は、倫理・コンプライアンス委員会のもとに、リスク管理委員会、情報管理・セキュリティ委員会、SOX委員会を設置、系統化しており、委員会にてリスク管理の基本方針の確立、またリスクと機会の網羅的な抽出、特定、分析、評価を行い、経営会議及び取締役会での報告を通じ認識の共有を適宜図るとともに、課題と対応策について検討を行い、適切に管理・統制を行い、リスクの顕在化を可能な限り防止し、影響を最小限にとどめるなど、リスクマネジメント体制の強化に努めております。

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1)経営成績等の状況の概要

 当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。

① 経営成績の状況

 当連結会計年度における国内外の経済情勢は、新型コロナウイルス感染症に対する行動制限の緩和により、経済社会活動の正常化は進み、半導体不足やサプライチェーンの混乱は緩和に向かうなど、景気は緩やかな回復がみられました。しかしながら、政策金利の引き上げに伴う為替相場の変動や、ウクライナ情勢の長期化など、先行き不透明な状況が続いております。

 このような経済状況のもと、当社グループの主要取引先である自動車分野につきましては、半導体不足や中国での新型コロナウイルス感染症の影響による取引先の生産調整などにより受注は減少しました。産業機器分野につきましては、工作機械関連のEMSなどの受注が堅調に推移しました。民生分野につきましては、海外でのEMSの受注が堅調に推移しました。アミューズメント分野につきましては、遊技機関連の受注が増加しました。また、新規顧客の開拓に努めるとともに、継続的なコスト抑制と効率化に努めてまいりました。

 その結果、当連結会計年度の業績は、売上高は432億71百万円(前期比1.8%増)、利益につきましては、営業利益は24億90百万円(前期比23.4%増)、経常利益は24億52百万円(前期比14.9%増)となり、親会社株主に帰属する当期純利益は16億93百万円(前期比15.6%増)となりました。

 

 セグメントの経営成績は、次のとおりであります。

 

 国内事業部門

 産業機器分野、アミューズメント分野での販売増加や、各分野において、販売製品の確保による売上の維持・向上に努めたものの、自動車分野での半導体不足等による取引先の生産調整等の影響もあり、連結売上高は275億13百万円(前期比4.3%減)、セグメント利益は21億66百万円(前期比23.6%増)となりました。

 

 海外事業部門

 中国での新型コロナウイルス感染症の再拡大による取引先の生産調整の影響などがあったものの、民生分野でのEMSの受注増加などにより、連結売上高は157億58百万円(前期比14.5%増)となりました。セグメント利益は8億88百万円(前期比21.3%増)となりました。

 

② 財政状態の状況

 (資産)

 当連結会計年度における資産の合計は、208億4百万円となり、前連結会計年度と比較して5億94百万円の増加となりました。これは現金及び預金13億63百万円の増加、電子記録債権5億18百万円の減少、棚卸資産6億64百万円の増加等が反映されたことによるものであります。

 (負債)

 当連結会計年度における負債の合計は、77億7百万円となり、前連結会計年度と比較して8億71百万円の減少となりました。これは支払手形及び買掛金9億97百万円の減少、短期借入金1億68百万円の減少等が反映されたことによるものであります。

 (純資産)

 当連結会計年度における純資産の合計は、130億96百万円となり、前連結会計年度と比較して14億65百万円の増加となりました。これは利益剰余金12億56百万円の増加、為替換算調整勘定2億5百万円の増加等が反映されたことによるものであります。

 

③ キャッシュ・フローの状況

 当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の残高は、39億73百万円となり、前連結会計年度末と比較して13億53百万円の増加となりました。

 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 当連結会計年度において営業活動の結果獲得した資金は、21億21百万円(前期は1億56百万円の使用)となりました。これは主に仕入債務の減少額11億80百万円、棚卸資産の増加額4億89百万円があったものの、税金等調整前当期純利益24億52百万円、売上債権の減少額10億72百万円等が反映されたことによるものであります。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 当連結会計年度において投資活動の結果使用した資金は、81百万円(前期は14百万円の使用)となりました。これは主に有形固定資産の取得による支出95百万円等が反映されたことによるものであります。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 当連結会計年度において財務活動の結果使用した資金は、6億53百万円(前期は8億5百万円の獲得)となりました。これは主に短期借入金の純増減額の減少1億77百万円、配当金の支払額4億37百万円等が反映されたことによるものであります。

 

④ 生産、受注及び販売の実績

a.生産実績

 当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

(単位:千円)

セグメントの名称

当連結会計年度

(自 2022年6月1日

至 2023年5月31日)

前期比(%)

国内事業部門

158,462

91.6

海外事業部門

3,411,684

162.6

合      計

3,570,146

157.2

 (注)1.セグメント間取引については、相殺消去しております。

2.生産実績は、国内事業部門のうち当社連結子会社フロア工業㈱及び海外事業部門のうち当社連結子会社M.A.TECHNOLOGY,INC.にて生産販売した金額を表しております。

 

b.仕入実績

 当連結会計年度における仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

    (単位:千円)

セグメントの名称

当連結会計年度

(自 2022年6月1日

至 2023年5月31日)

前期比(%)

国内事業部門

22,598,008

85.4

海外事業部門

15,058,417

135.1

合      計

37,656,425

100.2

 (注)1.セグメント間取引については、相殺消去しております。

    2.金額は仕入実績から支給品及び社内への振替分を控除しております。

 

 当連結会計年度における仕入実績を品目別に示すと、次のとおりであります。

(単位:千円)

品 目 別

当連結会計年度

(自 2022年6月1日

至 2023年5月31日)

前期比(%)

半導体

19,456,661

101.0

電子部品

8,063,315

80.9

ユニット・アセンブリ

5,397,005

109.9

その他

4,739,443

136.8

合      計

37,656,425

100.2

 (注)金額は仕入実績から支給品及び社内への振替分の仕入実績を控除しております。

 

c.販売実績

 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

(単位:千円)

セグメントの名称

当連結会計年度

(自 2022年6月1日

至 2023年5月31日)

前期比(%)

国内事業部門

27,513,577

95.7

海外事業部門

15,758,274

114.5

合      計

43,271,852

101.8

 (注)1.セグメント間取引については、相殺消去しております。

2.前連結会計年度及び当連結会計年度の主な相手先グループ(相手先とその連結子会社)別の販売実績及び当該販売実績に対する割合は次のとおりであります。

(単位:千円)

相 手 先

前連結会計年度

(自 2021年6月1日

至 2022年5月31日)

当連結会計年度

(自 2022年6月1日

至 2023年5月31日)

金 額

割合(%)

金 額

割合(%)

㈱アイシングループ

14,012,116

33.0

10,019,809

23.2

ブラザー工業㈱グループ

4,402,733

10.4

6,994,294

16.2

小     計

18,414,849

43.3

17,014,104

39.3

合     計

42,519,490

100.0

43,271,852

100.0

 

 当連結会計年度における販売実績を品目別に示すと、次のとおりであります。

(単位:千円)

品 目 別

当連結会計年度

(自 2022年6月1日

至 2023年5月31日)

前期比(%)

半導体

19,199,906

104.3

電子部品

8,621,680

79.3

ユニット・アセンブリ

9,673,378

103.3

その他

5,776,887

149.1

合      計

43,271,852

101.8

 

 

(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。

 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。

 

①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容

a.経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容

(売上高、売上総利益)

 売上高は、前連結会計年度に比べ7億52百万円増加し、432億71百万円(前期比1.8%増)となりました。分野別では、自動車分野の半導体・電子部品の受注が取引先の生産調整などにより減少したものの、民生機器分野、アミューズメント分野、産業機器分野向けなどの半導体・電子部品・EMSの販売が増加しました。セグメント別では、国内事業部門の売上高は前連結会計年度に比べ12億47百万円減少し、275億13百万円(前期比4.3%減)となり、海外事業部門の売上高は前連結会計年度に比べ19億99百万円増加し、157億58百万円(前期比14.5%増)となりました。売上総利益は、売上高の増加などに伴い、前連結会計年度に比べ8億45百万円増加し、53億41百万円(前期比18.8%増)となりました。また、売上総利益率は12.3%となりました。

 

(販売費及び一般管理費、営業利益)

 販売費及び一般管理費は、前連結会計年度に比べ3億72百万円増加し、28億50百万円(前期比15.0%増)となりました。売上高に対する販売費及び一般管理費の比率は6.6%となりました。営業利益は、前連結会計年度に比べ4億72百万円増加し、24億90百万円(前期比23.4%増)となりました。売上高に対する営業利益の比率は5.8%となりました。

 

(営業外損益、経常利益)

 営業外損益は、前連結会計年度1億16百万円の利益(純額)から38百万円の損失(純額)に減少しました。経常利益は、前連結会計年度に比べ3億17百万円増加し、24億52百万円(前期比14.9%増)となりました。売上高に対する経常利益の比率は5.7%となりました。

 

(特別損益、税金等調整前当期純利益)

 当連結会計年度において特別損益はありません。税金等調整前当期純利益は、24億52百万円(前期比15.1%増)となりました。

 

(親会社株主に帰属する当期純利益)

 親会社株主に帰属する当期純利益については、法人税、住民税及び事業税7億59百万円などがあり、親会社株主に帰属する当期純利益は、16億93百万円(前期比15.6%増)となりました。

 

b.財政状態の状況に関する認識及び分析・検討内容

 当連結会計年度の財政状態の認識及び分析・検討内容につきましては、「4.経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析(1)経営成績等の状況の概要②財政状態の状況」に記載のとおりであります。

 

②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報

a.流動性及び資金の源泉

 当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況につきましては、「4.経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析(1)経営成績等の状況の概要③キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。

b.資金需要

 当社グループの運転資金需要の主要なものは、売上の増加によるもの、仕入債務の支払いと売上債権の回収のサイト差から発生するもの、棚卸資産の増加によるものであります。その他、業務提携先への貸付けによるもの、業容の拡大及び管理体制の充実による人件費の増加をはじめとした販売費及び一般管理費も資金需要増加要因の一つであります。

c.財務政策

 当社グループにおける増加運転資金につきましては、自己資金及び金融機関からの借入金により資金調達することとしております。短期運転資金の調達に関しましては、取引銀行5行と総額59億63百万円の当座貸越契約を締結しており、機動的、効率的かつ包括的に短期借入が行える体制を整えております。

 

③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成に当たりまして、決算日における資産・負債の報告数値、報告期間における収益・費用の報告数値に与える見積りについては、過去の実績等を勘案し、合理的に判断しております。
 当社グループは、特に次の重要な会計方針が財務諸表作成における重要な見積りの判断に多くの影響を及ぼすと考えております。

a.収益の認識

 売上高は、顧客からの注文書に基づき商品を出荷した時点で計上しております。なお、一部機械装置等においては顧客の検収時に売上を計上しております。

b.貸倒引当金

 将来発生する顧客の支払不能額に備えるため一般債権に対しては過去の貸倒実績率を使用し、貸倒懸念のある顧客に対しては個別に回収不能額について見積り、貸倒引当金を計上しております。ただし、顧客の財務状態が悪化し、その支払能力が低下した場合、引当金の追加計上または貸倒損失が発生する可能性があります。

c.繰延税金資産

 繰延税金資産の計上は、将来の利益計画に基づいた課税所得が十分に確保できること、また繰延税金資産の資産性があることを慎重に判断したうえで計上しております。繰延税金資産の回収可能性は、将来の課税所得の見積りに依存しますので、その見積り額が減少した場合は繰延税金資産が減額され、税金費用が計上される可能性があります。

 

④経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等

 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標である中期経営計画の目標値の達成状況は以下の通りです。

指標

2022年5月期

2023年5月期

2024年5月期

実績値

実績値

目標値

連結売上高(千円)

42,519,490

43,271,852

50,000,000

連結営業利益(千円)

2,018,143

2,490,827

1,600,000

ROE(%)

13.6

13.7

10.0

 各指標の2023年5月期の実績につきましては、民生分野、アミューズメント分野、産業機器分野等での受注増加により、前期比で増加しました。

 

5【経営上の重要な契約等】

仕入の提携

取引先

契約の概要

契約の種類

契約の期間

東芝デバイス&ストレージ㈱

㈱東芝製の電子部品の販売を促進・拡大し、相互の利益をはかるための特約に関する事項

東芝ビジネスパートナー特約店基本契約

2014年2月1日から2015年3月31日まで

 (注)1.上記契約は期間満了日の3カ月前までに、各当事者いずれかから文書による変更または解約の申し出がない限り、更に同一条件で1カ年継続され、以後も同様となっております。

  2.東芝デバイス&ストレージ㈱は㈱東芝ストレージ&デバイスソリューション社から分社したものであります。

 

 

6【研究開発活動】

 当連結会計年度において、特記すべき研究開発活動はありません。