第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

 当第1四半期連結累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1)経営成績の分析

 当第1四半期連結累計期間における国内外の経済状況は、米中の貿易摩擦や、ウクライナ情勢の長期化による政情不安、インフレ抑制のための政策金利の引き上げによる為替変動など、先行きは不透明な状況が継続しております。

 このような経済状況のもと、当社グループの主要取引先である自動車分野につきましては、自動車関連企業の生産回復などにより、半導体・電子部品の受注は堅調に推移しました。産業機器分野につきましては、中国の市況低迷などにより、工作機械関連のEMS受注が減少しました。民生分野につきましては、コロナ禍での需要増加の反動による取引先の在庫調整などにより、EMSや半導体・電子部品の受注が減少しました。アミューズメント分野につきましては、遊技機関連の受注が減少しました。

 その結果、当第1四半期連結累計期間の経営成績は、売上高は96億54百万円(前年同四半期比19.6%減)、営業利益は3億93百万円(前年同四半期比62.2%減)、経常利益は4億34百万円(前年同四半期比58.3%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は3億3百万円(前年同四半期比58.5%減)となりました。

 

 セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。

 

①国内事業部門

 自動車分野の半導体・電子部品の販売は、自動車関連企業の生産復調により増加したものの、産業機器、アミューズメント分野での受注減少や、半導体の供給緩和にともなうスポット需要の減少などから、売上高は前年同四半期比で減収となりました。この結果、連結売上高は61億14百万円(前年同四半期比24.3%減)となりました。セグメント利益は4億26百万円(前年同四半期比44.9%減)となりました。

 

②海外事業部門

 アセアン地域での、自動車分野のEMSなどの受注増加はあったものの、民生分野での在庫調整などによるEMSや半導体・電子部品の受注減少、中国での投資減速による産業機器関連の受注減少などから、連結売上高は35億39百万円(前年同四半期比9.8%減)となりました。セグメント利益は1億20百万円(前年同四半期比70.0%減)となりました。

 

(2)財政状態の分析

 当第1四半期連結累計期間における財政状態は、前連結会計年度末と比較して現金及び預金が6億38百万円減少、受取手形及び売掛金が5億20百万円減少、棚卸資産が11億76百万円増加する一方、支払手形及び買掛金が7億5百万円増加、短期借入金が3億42百万円減少、為替換算調整勘定が3億39百万円増加しました。

 その結果、当第1四半期連結会計期間末の総資産は209億76百万円となり、前連結会計年度末と比較して1億72百万円増加しました。

 

(3)会計上の見積り及び該当見積りに用いた仮定

 前事業年度の有価証券報告書に記載した、「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

 

(4)経営方針・経営戦略等

 当第1四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 当第1四半期連結累計期間において、当社グループの優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題に重要な変更はありません。

 

(6)研究開発活動

 当第1四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動はありません。なお研究開発活動に重要な変更はありません。

 

3【経営上の重要な契約等】

 当第1四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定または締結等はありません。