第2 【事業の状況】

 

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、次のとおりであります。

なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

(1) 会社の経営の基本方針

 当社グループでは、我々の社会的な存在価値と目指す未来に向け、「徳・体・智」という創業以来の経営理念を踏まえながら、新たな価値観としてのMission・Vision・Value(MVV)を定めております。また、MVVを実現するための社員の行動指針として、全20項目からなるCredoを定めております。

 これらの新たな価値観に基づき、当社グループは、「日本の農業の発展」、「国民の健康増進」への貢献を目的に事業を展開しております。天の恵みである農産物の流通を通じ、農業の発展と人々の健康な生活づくりに貢献すべく、引き続き、「農」と「健康」をつなぐ創造企業としてお客様、そして株主の皆様の信頼と期待にお応えするように努め、企業価値の一層の向上を目指してまいります。



 

(2) 当社グループを取り巻く経営環境

国内の青果物市場では、健康志向の高まりや少子高齢化、人手不足等を背景に小売・業務用ともにカット野菜・フルーツの需要が拡大するとともに、生産農家の減少や異常気象の頻発等により、消費者ニーズを捉えた青果物の流通加工と安定調達・供給がより重要になっています。さらに、新型コロナウイルス感染症拡大は、当社グループの主要取引先である外食産業に大きな影響を及ぼし、当社の業績にも少なからぬ影響を与えました。外食店舗の時短・閉店、インバウンドの激減、大型イベントの自粛、ECビジネス・デリバリー需要の増大等の変化は、新たな生活様式を誕生させ、そうした変化に対応したビジネスモデルの変革も求められております。

 

(3) 中長期的な会社の経営戦略

 新型コロナウイルス感染症は収束に向かう一方、世界的な原材料価格の高騰や円安の影響による景気の下振れリスク等もあり、引き続き不透明な状況が継続するものと予想されます。

 このような経営環境の中、当社グループは2021年5月に公表した第四次中期経営計画「Transformation 2024」を着実に遂行することで、事業環境の変容に対応し、更なる成長モデルを確立すると共に、SDGsの潮流に適応した真に社会に望まれる「農」と「健康」をつなぐ創造企業へのトランスフォーメーションを果たしてまいります。

 先行き不透明な状況ではございますが、中期経営計画最終年度(2024年3月期)の数値目標につきましては、売上高は前年度に既に達成していること、また経常利益も前年度の下半期に当初目標値(1,000百万円)の半額以上を計上していることを踏まえ、売上高52,000百万円、経常利益1,200百万円へと上方修正致します。

 

(4) 対処すべき課題

 当社グループでは、創業以来の経営理念を踏まえ、新しい経営理念である〔Mission〕、〔Vision〕、〔Value〕を新たに定め、グループの機能・経営資源を最大限に活用して新たな成長を遂げるために、第四次中期経営計画「Transformation 2024」を推進中です。本計画を踏まえた各種施策を推し進め、足元業績では売上高、経常利益とも過去最高を記録するなど、コロナ禍の克服を果たしております。今後も本計画を着実に実行すると同時に、グループの対処すべき喫緊の課題を以下のとおりとし、さらなる成長モデルを確立し、企業価値を高めてまいります。

 

①事業ポートフォリオの変革

 新型コロナウイルス感染症拡大に対応するため、取引先業種の裾野拡大を図る観点から、外食の中でもコロナ禍に強い業態(テイクアウト、ドライブスルー、宅配・デリバリー、専門店等)との取引強化、外食以外の業種(中食、量販・小売、給食等)への販売拡大及びBtoC事業(「青果日和」:青果ボックス、フルーツボックス、スムージー等の宅配事業、「楽彩」:ミールキット販売事業)への展開を進めており、着実に成果が上がっております。

 今後は、BtoC事業におけるさらなるシナジー発揮に向けた体制面・商品開発力・販売戦略の強化を図るほか、商品ラインアップの拡充にも努めてまいります。

 

②青果物流通インフラの構築

 拡大・多様化するお取引先様のニーズに応えるため、原料調達機能の強化、工場設備の拡充・生産性向上、販路拡大を進めております。2023年4月に中国地方初の拠点として広島センターを開設したほか、大阪における新たなFSセンターも2024年3月の竣工を目指した建設計画が具体的に進行しております。加えて、契約農家からエンドユーザーまでの一貫した物流網についても、物流子会社であるエフエスロジスティックス株式会社において、「2024年問題」を踏まえた効率的かつきめ細かな体制整備を図っております。

 また、2023年2月に発表したエア・ウォーター株式会社、株式会社ベジテックとの協業体制の実効性を高めることにより、上記の取り組みを一層加速させてまいります。

 

 


 

 

③サステナビリティ経営の推進

 当社グループは永続的な成長を志向するとともに、持続可能な社会の実現に向け、以下のとおり幅広く取り組んでおります。

〔天の恵みである野菜を100%使い切る〕

 ・主力商品であるカット野菜は、真空加熱や冷凍などを含めた加工度を高めることで規格外野菜なども余

  すことなく製品化し、フードロスの低減を図りながら農業の生産拡大と野菜の消費拡大に寄与

 ・カット野菜の製造過程で発生する端材については、堆肥として利用するほか、自社商品(野菜の出汁と

  なる「べジブロード」等)にも活用

 ・青果物流通時の鮮度保持に係る技術開発への取り組み

 

〔地球環境問題への取り組み〕

 ・世界共通の重要課題であるCO2削減に向けた、製造現場及び物流現場での取り組み(工場への太陽光パ

  ネルの設置、ルート配送の効率化等)

 

〔優しさと強さを兼ね備えた人財育成〕

 ・個人の幸福と会社の繁栄をつなぐ人財育成環境の構築を目的とした「キャリア推進室」を設置し、新た

  に策定した経営理念・行動指針を共通認識として展開、従業員のキャリアプランに沿った研修制度を

  整備

 ・「女性活躍推進プロジェクト」を立ち上げて、女性目線での職場環境の改善、制度拡充を促進

 ・「国際人財室」を設置し、外国籍従業員、技能実習生が長期にわたり活躍できるための各種サポートを

  実践

 ・ワークライフバランスの実現に資するべく休暇制度等を見直し

 

〔健康で住みやすい社会の実現〕

 ・R&D部門であるデザイナーフーズ株式会社、株式会社メディカル青果物研究所の専門的な知見を活か

  した、食と健康をつなぐ新商品の研究開発、食育セミナーなどの啓蒙活動を継続

・各種のCSR活動を実施

 

④コーポレート・ガバナンスの充実

 コーポレート・ガバナンスに関する基本的な考え方に則り、危機管理委員会のほか、コンプライアンス委員会、ハラスメント防止対策委員会等の各種委員会も充実させ、高度化する企業リスクに対応する体制としております。

 また、取締役の指名及び報酬にかかる手続きについて客観性・透明性を確保するための「指名報酬委員会」を設置するなど、コーポレートガバナンス・コードの遵守も概ね達成しております。

 

⑤強固かつ健全な財務基盤の構築

 徹底した原価低減、経費削減により収益体質の改善を進めております。引き続き青果物流通インフラの拡充を図る局面にある中、資金調達手段の多様化を図っており、2023年3月にはエア・ウォーター株式会社を引受先とする第三者割当増資を実施し、790,500千円を調達いたしました。なお、本第三者割当により調達する資金の具体的な使途として、センター・工場設備の拡充、2024年物流問題を踏まえた物流体制強化(車両購入)、BtoC事業及び研究開発部門の強化を予定しております。

 今後も引き続き、直接金融・間接金融の適切なバランスを図りつつ、財務基盤及び事業基盤の強化を実現し、中長期的な企業価値の向上につなげてまいります。

 

 

2 【サステナビリティに関する考え方及び取組】

当社グループのサステナビリティに関する考え方及び取組は、次のとおりであります。

なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

当社グループは2021年5月11日に開示した第四次中期経営計画「Transformation2024」にて以下の通り「サステナブル宣言」を公表し、SDGsに貢献するとともにESG活動に関しても積極的に取り組んでおります。

 

 サステナブル宣言
  

  当社グループは「農と健康をつなぐ創造企業」を経営方針に掲げ、永続的な成長を志向するとともに、持

 続可能な社会への実現に貢献いたします。

 

  その基盤となるSDGs(持続可能な開発目標)への貢献およびESG(環境・社会・企業統治)活動に関

 しても積極的に取り組んでまいります。

  当社の事業は持続可能な農業への支援、環境保全、食を通じた健康訴求など、サステナビリティの向上に

 つながる事業であると確信しております。

 

  今後、サステナビリティの精神とともに持続可能な青果物流通ビジネスを創出し、世界的目標の達成に

 貢献してまいります。

 

 

 

(1)ガバナンス

 当社では、サステナビリティ経営をグループ全社で横断的に推進するため、サステナビリティ関連課題に対する具体的な取り組みについて、業務執行の意思決定機関である経営会議にて協議しております。これらの中で特に重要な事項については、月次の取締役会に報告され、取締役会において当該報告内容に関する管理・監督を行っております。今後は、取締役会における議題の選定にあたり、目先の短期的な課題だけでなく、サステナビリティに係る中長期的な課題について検討する議題を一定の頻度で上程することが担保されるよう、経営会議等の運営ルールの一部見直し等を検討してまいります。

 デリカフーズホールディングス代表取締役社長は、「サステナブル宣言」を掲げ、トップマネジメントとして気候変動を含む全てのサステナブル関連活動を統括しております。経営会議、取締役会の長を担うと同時に、直轄の諮問委員会である危機管理委員会の委員長も担うことで、サステナビリティに関する経営判断の最終責任を負っています。

 

(2)リスク管理

当社グループでは、経営環境の変化やリスクの多様化に適切かつ柔軟に対応するとともに、潜在的なリスクが顕在化することによる事業への影響を速やかに最小限に抑える観点から、リスクマネジメント活動を進めています。

具体的には、高度化する企業リスクに対し、持株会社であるデリカフーズホールディングス株式会社による経営監督機能の下、6つのチームにより構成された危機管理委員会を中軸に、コンプライアンス委員会、ハラスメント防止対策委員会等も含めた万全の体制で対応、ガバナンスの強化を図っております。サステナビリティに係るリスク事象についても、グループ子会社や各事業所が参加する各種の全国会議(本会議、営業会議、仕入会議、品質管理会議、管理部門会議、現場会議)を通じて検知された問題事象・課題につき、関連する委員会において情報共有の上、解決に向けた議論を推し進めております。

 

 

(3)戦略

当社グループは、中長期的に会社の業績に大きな影響を与える4つの重要課題(マテリアリティ)を抽出しています。マテリアリティの抽出に当たっては、当社事業が社会に与える影響についてバリューチェーン全体で評価したうえで、SDGsの17の目標の中で当社ビジネスモデルとの関連性の高いものを選定し、経営理念・事業戦略に紐付けて整理いたしました。抽出した重要課題については、確実で効率的な対応を心がけつつ、第四次中期経営計画「Transformation 2024」と、さらにその先の成長シナリオをイメージしながら事業の推進に役立てています。

4つのマテリアリティについての、主なリスクおよび機会・取り組みは以下の通りです。

マテリアリティ

リスク

機会・取り組み

天の恵みである野菜を

100%使い切る

(製造および流通過程における食品廃棄の削減)

●青果物流通量の減少

●残渣・廃棄物の環境への負荷

●残渣・廃棄物処理不十分の場合の

 レピュテーションリスク

●当社業績面にも影響

 (仕入利益率悪化、損失の計上)

 

○規格外野菜の有効活用

○加工・出荷現場のコールドチェーン化

○現場オペレーション面の管理徹底

○鮮度保持技術の開発

○残渣の有効活用(外部用途)

○残渣の有効活用(自社製品)

 

地球環境問題への

取り組み

(カーボンニュートラル

の実現への寄与)

●天候不順、異常気象及びそれらに起因

 する自然災害が青果物のサプライチェ

 ーン(生産・収穫~配送)を阻害

○製造現場を中心とする使用電力量の

 削減や再生可能エネルギーの活用

○物流部門における配送ルート・配車等

 の効率化

○製造現場等におけるプラスチック系

 包材の使用削減

 

優しさと強さを備えた

人財育成

(個人の幸福と会社の

 繁栄をつなぐ人財育成

 環境の構築)

●人財不足(質・量)の結果として、

 ・24時間365日稼働の青果物インフラ

  の維持が困難化

 ・従業員のモチベーション低下、

  スキル・専門性の不足が持たらす

  企業活力および競争力の低下

 

○各種研修制度の整備

○女性活躍の推進

○外国籍労働者を含む多様な人財の活用

○ワークライフバランスに資する

 各種制度等の整備・見直し

健康で住みやすい

社会の実現

(安全と健康を幅広い

ステークホルダーに)

●商品に関連する重大事故発生による

 消費者の健康被害発生

●風評被害、事故への損害賠償等に

 より、当社業績面に甚大な影響

 

○「食品安全方針」の徹底

 「食品安全文化」の醸成・浸透

○食と健康をつなぐ新商品の研究開発

○食育セミナー等の啓蒙活動

○各種CSR活動

 ・定期的な朝市開催

 ・地域子ども食堂への寄付

 ・次世代スポーツ選手支援

 

 

(4)指標と目標

サステナビリティに対する「指標及び目標」については、別途「第五次中期経営計画(2024年5月公表予定)」にて開示の予定です。

 

 

(5)人的資本に関する戦略・方針

〔キャリア推進体制の拡充〕

  当社グループは、青果物流通のリーディングカンパニーとして新しい人財育成体制の強化・拡充を進めて 

 おります。2022年4月に、「個人の幸福」と「会社の繁栄」をつなぐ人財育成環境の構築を目的として設立

 された「キャリア推進室」では、新たに策定した経営理念・行動指針(Mission, Vision, Value・Credo)を 

 共通認識として展開しております。また、従業員のキャリアプランに沿った研修制度につき若手育成のみな

 らず、中堅~幹部候補向けまでも含め幅広く刷新、整備しております。

〔社内の多様性の確保〕

   当社グループは、多様な価値観を持った人財の活躍が企業の持続可能な成長を実現する上で欠かせない

  要件であると認識し、以下の3項目を柱とする施策を実施し、多様性の確保を継続的に進めております。

■女性活躍の推進:女性管理職の積極的な育成・登用、女性活躍推進プロジェクトによる各種社内提言

■国籍問わず働きやすい企業風土の形成:国際人財室が外国人労働者等の教育や生活相談に対応

■各種制度の刷新:半日単位(0.5日)の有給休暇取得制度の導入、女性の育児時短規定改定、

          賃上げの実施(平均上昇率8.7%)

 

(6)人的資本に関する指標及び目標

上記(5)の戦略・方針の実践を通じ、以下の3指標につき目標値の達成を目指してまいります。

 

 

 

2023年3月期

(実績)

2024年3月期

(目標)

 

キャリア推進プロジェクト

主催研修実施率

実施コース数/設置コース数

78.7%

90%以上

 

女性管理職比率

女性管理職数/管理職総数

18.7%

20%以上

 

年度内離職率

期中離職者累計/期初社員数

13.1%

10%以内

 

 

 

3 【事業等のリスク】

有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。

なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

 

(1) 青果物の生産・収穫に影響を及ぼす天候や気象、自然災害について

当社グループは、主に、国内産青果物を生産地取引や各地の市場で買い付け、お客様に販売しております。青果物の生産・収穫は天候や気象、自然災害に左右されます。特に近年は、異常気象に見舞われ世界的に農産物の収穫に悪影響を与えております。当社グループにおいては、過去の異常気象や自然災害を教訓として、そのような状況が発生した場合、輸入青果物の仕入や代替商品による納品をお客様の同意の下に行う体制を持っていることや、同じ天候や気象、自然災害の影響を受けない複数の国内産地を持つことで、リスクを分散した生産地取引も行っております。

こうした対応にもかかわらず、青果物の生産・収穫が天候や気象、自然災害により著しく減少する状況に陥った場合には、仕入価格が高騰し、あるいは販売機会を逃すなど、当社グループの財政状態及び経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。

 

(2) 食品の安全性について

食品の安全性と品質保証に関する消費者の関心は、残留農薬、偽装表示問題や異物混入事件等により高まっております。当社グループは、製・商品の品質、安全性を経営の最重要課題のひとつと考えており、安全で高品質の食品を供給するため、徹底した衛生管理と品質の向上に努めております。具体的には、当社グループの全ての工場において食品安全マネジメントシステムの国際規格ISO22000認証の取得を進めることにより、当該システムの継続的改善に取り組みながら、衛生管理・品質管理の改善に努め、食品安全確保ならびに品質保証・危機管理などのリスク管理体制の充実を目指すとともに、ISO22000による食品安全の内部監査を実施し、製品クレームや事故の発生防止活動、製品表示の適正化に取り組んでおります。加えてデリカフーズ株式会社東京FSセンター、西東京FSセンターにおいては、昨今のフードテロリズム等への世間一般の関心の高まりに鑑み、より厳密な衛生管理基準やフードディフェンスが求められるFSSC22000認証を取得しております。また仕入業者と連携して品質向上のための情報交換を積極的に行っております。そのような結果、過去に食中毒事件等の問題が発生した事例はありません。

しかしながら、異物混入、健康被害を与える可能性のある欠陥製・商品、表示違反など、当社グループで生産する製品、あるいは仕入商品に万一事故が発生した場合には、当社グループの製・商品の販売に支障を来たし、この結果、当社グループの財政状態及び経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。また、当社グループに起因する食品の安全性問題だけでなく、無認可添加物の使用等による食品製造工程における消費者の不信、あるいは外食企業に起因する衛生管理問題による連鎖的風評など、社会全体的な食品の安全・衛生上の問題が発生した場合につきましても、当社グループの財政状態及び経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。

 

(3) 新型感染症等の蔓延が及ぼす影響について

当社グループの従業員に新型コロナウイルス、インフルエンザ、ノロウイルス等の感染が拡大した場合、一時的に操業を停止するなど、当社グループの財政状態及び経営成績に悪影響を与える可能性があります。当社グループではこれらのリスクに対応するため、予防や感染拡大防止に対して適切な管理体制を構築しております。特に今般世界的に感染が拡大した新型コロナウイルスに関しては、早期の段階で経営層と管理部門を中心として対策が検討され、全従業員に対し、官公庁の指針に則った適時適切な対応、毎日の検温、一部従業員に対しては在宅勤務や時差出勤等、従業員の安全と健康を最優先にした対応の徹底、受注・製造・販売・在庫・物流状況の日次単位での把握、感染者が発生した場合のBCP対策、資金管理、マスク等の物品調達等様々な施策を実行し、新型コロナウイルスの影響の極小化を図っております。

 

 

(4) 設備投資について

当社グループは、これまで主要取引先であった外食産業向けに加え、需要が増加している中食産業及び小売業向けの青果物卸売、カット野菜製造のために新工場(FSセンター)の建設を計画しております。また、継続的に事業を拡大していくうえで、新製品対応や技術革新、あるいは生産能力の増強等のため、新規または更新のための設備投資が必要となります。当社グループでは市場環境、競合他社動向、事業戦略及び当該投資の収益性等を総合的に勘案し、適時・適切に設備投資を実施していくように努めております。

しかしながら、新工場建設に伴う人件費・消耗品費増加等による立ち上げ費用、減価償却費等により過去の事業年度で生じたように一時的に当社グループの財政状態及び経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。また、経営環境の急激な変化等により、売上が大きく減少し、使用設備の除却や減損が生じた場合、更なる悪影響を及ぼす可能性があります。

 

(5) 有利子負債依存度について

当社グループは、工場・物流センター等の設備投資資金を主に金融機関からの借入れにより調達しているため、総資産に占める有利子負債の割合が2023年3月決算期で46.7%(有利子負債残高(リース債務を含む)11,607百万円/総資産24,866百万円)と比較的高い水準にあります。したがって、今後有利子負債依存度が高い状態で金利が上昇した場合には、当社グループの財政状態及び経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。

 

(6) 法的規制について

当社グループが営んでいる青果物事業に関する主たる法的規制には、食品の規格・衛生監視・営業許可等を定めた「食品衛生法」、食品循環資源の再生利用等を促進するために再生利用等の量に関する目標を定めた「食品リサイクル法」、工場・事業場の排水規制を定めた「水質汚濁禁止法」、「水道法」、欠陥製造物からの消費者保護を目的とした「製造物責任法(PL法)」等があります。

当社グループは、「食品衛生法」をはじめとした法令の遵守を徹底するとともに、「食品リサイクル法」における食品廃棄物の再処理にも充分な取り組みを実施しております。しかしながら、今後「食品衛生法」、「食品リサイクル法」等の法的規制が強化された場合、新たな費用負担が発生する可能性があり、その場合には、当社グループの財政状態及び経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。

 

(7) 業務委託について

当社グループでは、各子会社が直接配送できない地域につきましては、各子会社が業務委託先に製品の製造及び製・商品の配送を依頼しております。

委託先につきましては、納品する製・商品の品質には十分に気をつけるよう指導管理しておりますが、納品する製・商品の品質が悪い等の不測の事態が生じた場合等に、投資家及びその他一般の消費者等が当社グループにも同様の問題が生じていると誤解する可能性があります。また、業務委託先が当社グループの意に反して、食品の安全性に欠けるものを納品した場合、当社グループにも影響があり、財政状態及び経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。

 

(8) 財務制限条項について

当社グループが金融機関との間で締結した一部の金銭消費貸借契約には、連結又は連結子会社の貸借対照表の純資産の部や、損益計算書の経常損益等に係る財務制限条項が定められております。

なお、前連結会計年度末において財務制限条項に抵触することとなりましたが、借入先の金融機関から期限の利益の喪失に係る権利を行使しないことについての合意を得ております。

 

 

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1) 経営成績等の状況の概要

当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。

 

① 経営成績

当連結会計年度におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染者数が断続的に増減を繰り返す中、行動制限の緩和による社会・経済活動正常化の動きが見られ、景気は緩やかな回復局面にある一方で、ロシアによるウクライナ侵攻等に起因したエネルギーや穀物等の価格上昇、為替相場の円安基調等の影響もあり、先行きは依然として不透明な状況にあります。

当社グループの主要顧客である外食産業では、上記の通り新型コロナウイルス感染が収まりつつある中で需要が持ち直す傾向にあるものの、回復の足取りは業態ごとにばらつきが見られ、本格的な復調までには今しばらく時間を要する見通しです。加えて、資源価格や原材料価格の高騰、物流費や人件費の上昇等の影響等もあり、厳しい事業環境が続いています。

このような状況の中、当社グループにおきましては、引き続き従業員やお取引先様等の感染防止を最優先としながらも、2021年5月に発表しました第四次中期経営計画「Transformation 2024」での基本方針のひとつである「事業ポートフォリオの変革」として取引業種の裾野拡大を推進し、新たなお取引先様ニーズへの積極的な対応を進めてまいりました。

また、中期経営計画におけるその他の基本方針である「青果物流通インフラの構築」、「サスティナビリティ経営の推進」につきましても、物流拠点新設計画の具体化やフードロスの低減、次世代人材の育成を目的とした人的資本投資の強化など、それぞれの施策を推し進めております。さらに、消費者向けミールキットを手掛ける楽彩株式会社、デリカフーズ長崎株式会社を中心に、BtoC事業の拡充も推し進め、着実に成果も上がっている状況です。

一方、仕入・在庫の厳格管理、廃棄ロスの削減、人員配置・物流の最適化などの効率運営を継続的に図り、収益体質の強化にも努めています。加えて、お取引様への丁寧な説明を実施した上での売価改善の効果もあり、一部の輸入商材の高騰や原材料価格の上昇を受けた諸経費の上昇などの影響はありましたが、収益力の改善が顕著になってきております。

以上の結果、当連結会計年度における売上高は過去最高の47,925百万円(前期比20.5%増)となりました。また、利益につきましても、営業利益は635百万円(前期は397百万円の営業損失)、経常利益は769百万円(前期は242百万円の経常損失)、親会社株主に帰属する当期純利益は702百万円(前期は746百万円の親会社株主に帰属する当期純損失)と前年対比で大きく回復しております。全項目とも黒字転化を果たしたのみならず、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益とも通期で過去最高益を更新し、コロナ禍の克服を果たしております。

 

セグメントの業績を示すと、次のとおりであります。

 

青果物事業

当セグメントの売上高は、新型コロナウイルスの影響が一部見られたものの、外食需要が徐々に戻りつつあることに加え、「事業ポートフォリオの変革」を推進し新規・深耕の営業活動で顧客の裾野拡大を図った結果、売上高は47,348百万円と前期比8,024百万円(20.4%)の増収となりました。当セグメントの利益につきましては、増収効果のほか、引き続き徹底した効率化等の施策を講じながら売価の改善にも注力したことで、セグメント利益(経常利益)は715百万円(前期は322百万円のセグメント損失(経常損失))となりました。

 

物流事業

当セグメントの売上高は、主要な荷主であるデリカフーズ株式会社の売上高が順調に推移し、加えてグループ以外への販売も強化したことから、3,779百万円と前期に比べ372百万円(10.9%)の増収となりました。セグメント利益(経常利益)は、コース集約などで効率化に努めたことから38百万円と前期に比べ23百万円(156.6%)の増益となりました。

 

研究開発・分析事業

当セグメントの売上高は、大手企業からの検証試験の受注など受託分析事業や公的補助事業にて売上が増加、定期コンサルティングの増加などコンサルティング事業も順調に推移しましたが、グループ内の研究委託の減少などから、99百万円と前期と比べ5百万円(5.2%)の減収となりました。また、セグメント損失(経常損失))は、人員増等による人件費増加の影響が大きく、10百万円(前期は9百万円のセグメント利益(経常利益))となりました。

 

持株会社

当セグメントの売上高は、658百万円と前期と比べ61百万円(10.3%)の増収となりました。セグメント利益(経常利益)は、103百万円と前期と比べ47百万円(31.5%)の減益となりました。

 

② 生産、受注及び販売の実績

a.仕入実績

当連結会計年度における仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

仕入高(千円)

前年同期比(%)

 

 カット野菜部門

8,746,394

8.8

 

 ホール野菜部門

13,543,741

19.8

 

 その他

6,265,426

35.4

青果物事業計

28,555,562

19.1

物流事業

研究開発・分析事業

持株会社

合計

28,555,562

19.1

 

(注) 1.金額は、仕入価格によっております。

2.「その他」は野菜外商品(卵、豆腐、冷凍食品等)の仕入高、委託販売先を通じた仕入高等であります。

 

b.販売実績

当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

販売高(千円)

前年同期比(%)

 

 カット野菜部門

21,689,983

15.4

 

 ホール野菜部門

18,680,465

27.6

 

 その他

6,977,781

18.6

青果物事業計

47,348,230

20.4

物流事業

488,805

28.1

研究開発・分析事業

88,247

4.1

持株会社

合計

47,925,283

20.5

 

(注) 1.セグメント間取引については、相殺消去しております。

2.「その他」は野菜外商品(卵、豆腐、冷凍食品等)の販売高、委託販売先を通じた販売高等であります。

 

 

(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。

なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

 

① 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。

当社グループの連結財務諸表の作成にあたっては、当連結会計年度末における資産、負債の報告金額及び収益、費用の報告金額に影響を与える見積り、判断及び仮定を使用することが必要となります。当社グループの経営陣は連結財務諸表作成の基礎となる見積り、判断及び仮定を過去の経験や状況に応じ合理的と判断される入手可能な情報により継続的に検証し、意思決定を行っております。しかしながら、これらの見積り、判断及び仮定は不確実性を伴うため、実際の結果と異なる場合があります。

連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。

 

② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容

当社グループの経営成績等は、以下のとおりであります。

・経営成績の分析
(売上高)

当連結会計年度における売上高は47,925百万円となり、前連結会計年度の39,788百万円に対し、8,137百万円の増収(前期比20.5%増)となりました。

当社グループを取り巻く経営環境は、新型コロナウイルス感染症拡大に伴う緊急事態宣言及びまん延防止等重点措置の発出など社会活動の制限が続く中で、当社グループの属する食品関連業界におきましても、休業や営業の短縮を強いられた飲食店等では需要の低迷が続いた一方、巣ごもり消費を背景に、大手量販店・食品スーパー等家庭内消費中心の業態や外食産業でもテイクアウト中心の業態等は比較的底堅い推移をしました。

当社グループにおきましては、仕入・在庫の厳格管理、廃棄ロスの削減、物流ルート再編による効率化を図る一方で、新規・深耕の営業活動を推進し、テイクアウト、ドライブスルー、宅配・デリバリー、専門店等のコロナ禍に強い業態や、既存外食以外の中食、小売・量販、給食等への拡販に注力いたしました。

(売上総利益)

売上原価は、前連結会計年度の30,746百万円に対し、5,474百万円増加(同17.8%増)の36,220百万円となりました。また、売上総利益は前連結会計年度の9,041百万円に対し、2,663百万円増加(同29.5%増)の11,704百万円となりました。これは主として、売上高の増加によります。 

(営業利益)

販売費及び一般管理費は、前連結会計年度の9,439百万円に対し、1,630百万円増加(同17.3%増)の11,069百万円となりました。これは主として、売上高の増加に伴う人件費・物流費・その他の経費の増加によります。その結果、前連結会計年度の営業損失397百万円に対し、1,033百万円改善し営業利益635百万円となりました。 

(経常利益)

営業外収益は、前連結会計年度の217百万円に対し、31百万円減少(同14.3%減)の185百万円となりました。これは主として、助成金収入が減少したこと等によります。営業外費用は、前連結会計年度の62百万円に対し、10百万円減少(同16.3%減)の52百万円となりました。これは主として、持分法による投資損失が減少したこと等によります。その結果、前連結会計年度の経常損失242百万円に対し、1,012百万円改善し経常利益769百万円となりました。

(親会社株主に帰属する当期純利益)

特別利益は、補助金収入117百万円を計上したこと等により134百万円となり、特別損失は、固定資産圧縮損111百万円や減損損失33百万円を計上したこと等により165百万円となりました。その結果、前連結会計年度の税金等調整前当期純損失478百万円に対し、1,216百万円改善し税金等調整前当期純利益738百万円となりました。

税効果会計適用後の法人税等の負担額は、前連結会計年度の268百万円に対し、232百万円減少の36百万円となりました。その結果、前連結会計年度の親会社株主に帰属する当期純損失746百万円に対し、1,449百万円改善し、親会社株主に帰属する当期純利益702百万円となりました。

 

・財政状態の分析

 (流動資産)

 流動資産は、前連結会計年度末に比べ20.1%増加し、11,485百万円となりました。これは、主として、現金及び預金が964百万円、売掛金が832百万円増加したことなどによります。

 

(固定資産)

 固定資産は、前連結会計年度末に比べ0.0%増加し、13,381百万円となりました。これは、主として、建設仮勘定が120百万円、リース資産が117百万円減少した一方、建物及び構築物が149百万円、投資有価証券が81百万円増加したことなどによります。

 

 これらの結果、資産合計は、前連結会計年度末に比べて8.4%増加し、24,866百万円となりました。

 

(流動負債)

 流動負債は、前連結会計年度末に比べ11.9%増加し、8,919百万円となりました。これは、主として、買掛金が332百万円、未払金が327百万円、未払法人税等が180百万円増加したことなどによります。

 

(固定負債)

 固定負債は、前連結会計年度末に比べ5.8%減少し、8,231百万円となりました。これは、主として、長期借入金が311百万円、繰延税金負債が135百万円減少したことなどによります。

 

 これらの結果、負債合計は前連結会計年度末に比べ2.6%増加し、17,151百万円となりました。

 

(純資産)

 純資産合計は、前連結会計年度末に比べ23.7%増加し、7,715百万円となりました。これは、主として、利益剰余金が628百万円、資本剰余金が398百万円、資本金が395百万円増加したことなどによります。

 

 

・キャッシュ・フローの分析

当連結会計年度における現金及び現金同等物の期末残高は、5,218百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,009百万円増加しました。当連結会計年度のキャッシュ・フローの内容は概ね次のとおりであります。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 営業活動によるキャッシュ・フローは、1,695百万円の収入(前期は857百万円の収入)となりました。これは主に、売上債権の増加額830百万円、補助金収入117百万円、棚卸資産の増加額103百万円があったものの、減価償却費967百万円、税金等調整前当期純利益738百万円、仕入債務の増加額332百万円、未払金の増加額325百万円、補助金の受取額174百万円、固定資産圧縮損111百万円などがあったことによるものです。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 投資活動によるキャッシュ・フローは、976百万円の支出(前期は1,102百万円の支出)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出954百万円などがあったことによるものです。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 財務活動によるキャッシュ・フローは、289百万円の収入(前期は140百万円の収入)となりました。これは主に、長期借入金の返済による支出1,408百万円、リース債務の返済による支出167百万円、短期借入金の純減額130百万円があったものの、長期借入れによる収入1,280百万円、株式の発行による収入790百万円などがあったことによるものです。

 

当社グループの資本の財源及び資金の流動性につきましては、次のとおりです。

 

当社グループの資本の財源及び資金の流動性については、事業運営上必要な流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としております。

短期運転資金は自己資金及び金融機関からの短期借入れを基本としており、設備投資や長期運転資金の調達につきましては、金融機関からの長期借入れを基本としております。

なお、当連結会計年度末における借入金及びリース債務を含む有利子負債の残高は11,607百万円となっております。また、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は5,218百万円となっております。

 

5 【経営上の重要な契約等】

デリカフーズ㈱ 大阪事業所 大阪FSセンター(仮称)用地として、4,621㎡を個人等の土地所有者との事業用定期借地契約(期限2053年10月)により借地しております。

 

6 【研究開発活動】

当社グループのデザイナーフーズ㈱は主にコンサルティング業務を、㈱メディカル青果物研究所は主に受託分析業務・研究開発業務を行っております。

 

・コンサルティング

外食産業をはじめ食業界全般にわたり、新規ビジネスのサポート、メニュー提案、社員教育、衛生指導等を行うと共に、異分野においてもWEBも活用しながら、食の重要性に関するセミナー・講演活動、コラムの執筆などを行い、健康寿命の延伸や疾病予防へ貢献しております。

また研究開発部門と連携して、青果物や食品の分析で得た結果を活用した商品価値の表現について、当社グループの楽彩㈱をはじめ、生産者や小売業へ提案を行っております。

 

・研究開発

旬の野菜は「おいしく」、「栄養価が高い」と言われていますが、同じように見えるホウレン草でも、栽培方法や栽培時期(季節)などの違いによって、「おいしさや栄養価(中身)」が大きく異なっていることがわかってきました。Brix糖度・ビタミンC・抗酸化力・硝酸イオンを「野菜の健康診断」として分析することで“野菜の中身”を見える化し、指定野菜14品目を中心に世界屈指の分析データベースを構築・維持しています。また「野菜の旬」の素晴らしさを科学的に検証し、学術論文として発表しています。さらに、消費者/実需者ニーズに基づき、「野菜の健康診断(中身評価)」を主体として、食品安全・栽培手法・中身評価・流通管理に関した19項目からなる野菜品質評価指標「デリカスコア」を構築し、運用しています。これまでの分析成果を発展させて、トマトのBrix(おいしさ)・栄養素(リコピン)・抗酸化力を計測/選果できる非破壊選別装置や、レモンの内部障害(中腐れ)を検出する非破壊選果装置を開発しました。

 

・受託分析

農業生産者(契約産地等)や実需者(取引先等)、食品メーカー、小売・流通企業から、農産物(野菜・果物・米など)の分析を受託し、「野菜の健康診断」などを測定、数万検体の分析データベースと比較することで評価・考察し、その結果を分析報告書として納品しております。また、食品包装資材や農業生産資材の性能などを野菜の健康診断や農産物の品質・鮮度分析に基づいて受託検査しております。青果物ブランドの構築にも貢献しています。当連結会計年度における研究開発費の総額は3百万円であります。

なお、当社グループでの研究開発活動は、概ね報告セグメントである研究開発・分析事業(デザイナーフーズ株式会社、株式会社メディカル青果物研究所)で行っております。