第2【事業の状況】

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

 

(1)会社の経営の基本方針

「食の製販一体体制」の確立を達成するべく、積極的なM&Aを行い、原材料の調達からオリジナル商品の開発、販売に至るまでを一貫して行えるよう、経営努力を行ってまいります。

 

(2)中期的な経営戦略等

当社グループは、基幹事業である業務スーパー事業の更なる拡大を計画しております。商品においては、品質を維持しながらも安価にご提供するために、サプライチェーンや店舗運営の仕組みの改善、そして「食の製販一体体制」の拡大に注力し、他社との差別化を図ってまいります。

また、外食・中食事業においても当社グループにおける「食の製販一体体制」の強みを活かし、競争力のある業態の開発・拡大に努めてまいります。

 

(3)経営環境

当社グループを取り巻く環境は、これから世界が直面する「食糧難」や日本が抱える「少子高齢化問題」等、見通しの不透明な状況にあります。食品業界におきましては、消費者の低価格志向は引き続き強く、為替の急激な変動、EC事業者やドラッグストア等の他業態による食品の取り扱い拡大や都市部のオーバーストアによる競争の激化等、企業の経営環境は今後も厳しい状況が続くと予測されます。

 

(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当社グループは、一丸となって以下の課題に取り組み、企業価値の向上に努めてまいります。

①商品開発及び商品管理体制の強化

当社は、食にかかわる総合食品会社として、お客様に「プロの品質とプロの価格」で「安全・安心」な商品を安定して供給するべく取り組んでおります。これまでも、品質保証部による衛生管理体制の充実や、品質管理強化のため取扱商品の自主検査の徹底を図る等の施策を講じてまいりました。引き続き、独自の厳しい品質保持システムをより一層強化するとともに、トレーサビリティの構築に全力を挙げてまいります。

また、商品開発部、海外商品部では商品開発体制の強化を図っております。「食の製販一体体制」の更なる拡大に向け、独自の発想を持って常に新しいことにチャレンジし、PB商品の競争力を高めております。一人でも多くのお客様の健康と笑顔の源となるべく、新たな商品の開発に注力してまいります。

 

ESGへの取り組みの強化

当社は、社会と企業の持続可能な発展のために、「食」を通じた社会貢献活動や環境に配慮した事業を行いESGの取り組みを推し進めてまいります。

また、今後の更なる訪日外国人の増加に併せ、安心して食事を行っていただけるよう、ハラール商品等の充実に注力してまいります。

 

人財の確保と人財育成

昨今の人財不足に対し、人財採用において積極的な情報開示により、当社に共感していただける人財の確保に努めます。また、従業員の満足度向上により企業の生産性を高め、企業と従業員が共に成長できる体制を整備します。

 

新型コロナウイルス感染症への対応

当社はこれまでも、店舗での消毒液設置や飛沫感染の防止策の実施、従業員へのマスク支給等、新型コロナウイルス感染症感染拡大対策を実施してまいりました。また、業務スーパー事業においては、商品供給においても、仕入れ先の分散等を行い、感染拡大時のリスクヘッジを行っております。

外食・中食事業においては、換気やアルコール消毒の徹底を行い、テイクアウトを始めるなど、消費者ニーズの変化に合わせるなど対策を講じております。

これらの取り組みを継続して実施する他、刻一刻と変わる状況を注視し、お客様や従業員の感染を予防する対策を実行してまいります。

2【事業等のリスク】

有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。

なお、将来に関しての記載は、有価証券報告書提出日(2021年1月29日)現在において当社グループが判断したものであります。

 

(1)法的な規制等について

当社グループは、わが国においては食品安全基本法、食品衛生法、食品表示法、容器包装に係る分別収集及び再商品化の促進等に関する法律、関税法、製造物責任法(PL法)、中小小売商業振興法等の法的規制の適用を受けております。

また、海外においても各国の法的規制の適用を受け遵守しております。当社グループとしては、法的手続きによる権利の保全にも万全を期しております。

しかし、今後当社グループに関する法的な制度変更等が発生した場合、当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(2)食材の安全性について

当社グループは、業務スーパー事業を中心に現在5,300アイテム前後の食材を扱っており、それらを業務スーパーで販売するほか、外食・中食業態の展開も行っております。

昨今の食を取り巻く環境として、安全で安心して利用できる食材の供給はもちろん、それらの各種情報(アレルギーや産地等)の提供が強く求められています。

当社グループといたしましては、品質保証部を設け、食材の各種情報管理体制を強化するとともに、自社品質管理室での理化学検査や微生物検査等十分な品質管理体制を整えているものと認識しておりますが、今後予期せぬ事態が発生した場合、当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(3)当社グループの事業を取り巻く外部環境について

当社グループはカテゴリーキラー(特定の商品分野のみを豊富に品揃えし、低価格で提供する小売店)としての特徴を有する店舗展開を進めており、業務用ユーザーをターゲットとしているため、景気動向、消費者に係る税制の変更、気象状況等の影響は受けるものの、一般的な小売業店舗との比較において、その影響度は少ないものと認識しております。

しかしながら、今後当社グループと同様に、カテゴリーキラーとしての特徴を有する企業が増加することにより、それらと競合関係が激しくなった場合、当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(4)為替変動の影響について

当社グループは世界各国より輸入を行っておりますが、従前どおり商品を輸入する際は主に米ドル、ユーロにて決済しております。当社グループでは、為替ヘッジ等によるリスクヘッジを適時行っておりますが、急激な為替変動が起こった場合、当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(5)不測の事態による仕入価格の変動等について

BSE(牛海綿状脳症)や豚コレラ問題、鳥インフルエンザの発生、天候不順による農作物相場の変動、食品偽装問題における風評被害、テロ・暴動・紛争等の政治的混乱あるいは食品添加物使用基準や残留農薬基準の改正等により、日本での輸入規制措置が講じられた場合、当社グループの仕入商品の一部について、急な代替品確保が困難になる可能性があります。

また、急激な為替変動等の影響により、仕入商品の品薄状態が発生した場合、商品仕入価格が大幅に変動する可能性があります。価格優位性のある輸入製品は、容易に国内品に代えられない事が多く、結果として店舗での販売価格の上昇や欠品となる恐れがあり、このような状況が発生した場合、当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(6)物流拠点が集中していることについて

当社グループの物流拠点は、輸入品が荷受される神戸港と横浜港の2か所、自社配送センターも神戸港に隣接した場所にあり、それぞれ関西、関東での直轄エリアへの物流拠点として、現在、十分にその機能を果たしております。

しかし、当該港湾が地震等の自然災害により崩壊等の被害にあった場合、近隣の港湾で緊急避難的に荷受することになりますが、陸送や別の倉庫の手配等のコスト増が発生し、当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(7)FC戦略について

FC戦略が停滞する背景としては、既存店売上の伸び悩みによる出店意欲の後退が考えられます。売上に関する要因としては、取扱商品の商品力(価格・品質・利便性等)の低下、新規商品の導入の遅れ等が考えられ、当社での商品開発力並びに各協力工場への指導力の成果が問われることになります。

また、FC店舗は全て当社の認可により出店され、当社ではFC店舗間の競合が発生しないよう出店地域の調整を行っておりますが、今後のFC店舗の出店状況によっては、将来的に出店候補地が制限される可能性があります。

さらに、FC契約先には、現在、複数の店舗を出店している企業もあり、万一これらの企業が経営方針を変更する等の理由により、業務スーパー事業を縮小する等の状況になった場合、当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

(8)業務スーパーのブランドイメージが損なわれる恐れについて

業務マニュアルの整備及びFCの店舗への指導等の徹底により、店舗のオペレーションには万全を期しております。

しかしながら、当社グループの加盟店の中には当社を通じた仕入品以外の商品(青果・鮮魚・酒類等)を販売しているFC店舗があり、これらの商品の瑕疵を原因とした問題等が発生した場合、当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(9)PB商品への依存度について

当社グループでは、売上総利益に占めるPB商品の割合が高い水準にあります。このため、今後何らかの要因により、PB商品の売上が減少した場合、当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(10)当社グループの事業インフラである情報システムについて

ソフトウェアの新規導入につきましては、厳重に再レビューを行っており、システムの導入前に欠陥を発見できる可能性が高いと考えております。

また、導入後に欠陥が発生した場合には、欠陥部分に関連した数値に差異が発生する可能性がありますが、整合性チェック等を行っており、欠陥そのものが継続することはありません。

ハードウェアに関しましては、物理的ダメージによる機能停止、故障によるデータの欠落が考えられます。物理的ダメージについてのインフラに関しましては、外部委託による24時間体制の監視を行っており、機能停止時には即座に担当者に連絡が入りますが、災害等によるものであれば、復旧までの間、機能停止することが考えられます。故障によるデータ欠落につきましては、ソフトウェア同様、整合性のチェックを行っておりますので、部品交換までの短期的なものであると考えます。

当社グループでは、ハードウェア(サーバー、UPS(無停電装置)、クライアント含む)、ソフトウェア、バックアップ、電源、回線につきまして冗長化を行い、2拠点でのデータ相互管理を行っており、災害時の機能停止のリスクは軽減できるものと考えております。このように情報システムについては十分な体制を構築しているものと認識しておりますが、想定外のシステム上のトラブルが発生した場合、当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(11)新規事業について

当社グループは、「業務スーパー事業」において国内食品製造拠点を拡大し、「神戸クック事業」では外食・中食事業の多店舗化を図っております。また、「エコ再生エネルギー事業」では全国各地に太陽光発電を中心とした電力販売を行っております。それらに対する経営資源の集中と効率化により、競争力の強化・売上の拡大と収益率の向上を目指しております。

しかしながら、新規事業が想定どおりの成果を得られない場合や何らかの要因により想定外の問題等が発生した場合、当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(12)有利子負債への依存について

当社グループは、2020年10月期末現在で49,289百万円の有利子負債残高(リース債務除く)を有しております。

今後もM&A等への投資を行い、事業拡大を進めてまいりますが、有利子負債残高につきましては圧縮に努めてまいります。

なお、当社は、既存の長期借入金については、大半を固定金利で調達しており、将来の金利変動リスクをヘッジする施策を講じております。

しかしながら、将来において金利が急速かつ大幅に上昇した場合や、既存の固定金利借入の借り換え時の金利情勢によっては、資金調達コストの増加により、当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(13)自然災害について

地震、風水害、火災、雪害による災害等が発生した場合、食品製造拠点の設備等が大きな被害を受け、その一部又は全部の操業が中断し、生産及び出荷が遅延する可能性があります。また、物流に支障が生じた場合、店舗への配送が困難になることで経営成績に悪影響が及ぶ可能性があります。

 

(14)新型コロナウイルス感染症の感染拡大について

新型コロナウイルス感染症の影響については、将来的な広がり方や終息時期などを正確に予測することは困難であります。当社グループでは、感染症対策本部を設置し拡大防止に努めるとともに、食のインフラ企業として消費者ニーズに適切に対応し続けることを目指しております。

社内での感染拡大防止策としては、リモートワークを推進し、在宅勤務の比率を高めるほか、出社時においては検温やアルコール消毒を徹底するなどして、感染予防に努めております。

しかしながら、今後急速に感染が拡大するなどした場合、商品仕入れや物流機能、店舗運営などにおいて影響を及ぼす可能があります。

3【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1)経営成績等の状況の概要

当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。

 

①経営成績の状況

当連結会計年度における我が国の経済は、2019年10月に実施された消費税増税の影響、人手不足、物流コストの増加、新型コロナウイルス感染症の世界的な流行等により先行き不透明な状況が続きました。

食品小売業界におきましては、EC事業者やドラッグストアをはじめとした他業態による食品の取り扱い拡大等、競争環境は激化しております。加えて、新型コロナウイルス感染症拡大による学校休校や在宅勤務、外食控え等からくる内食需要の高まりや、店舗における感染症拡大防止策の実施等、業界を取り巻く環境や求められるものも目まぐるしく変化しております。

このような状況の中、当社グループは「食の製販一体体制」の更なる強化というグループ目標のもと、積極的なM&Aや商品開発を行い、神戸物産グループ全体の競争力を高めてまいりました。また、お客様のニーズを素早く捉えた施策を実施し、高品質で魅力のある商品をベストプライスで提供してまいりました。

この結果、当連結会計年度の経営成績は、売上高340,870百万円(前年同期比13.8%増)、営業利益23,851百万円(同24.0%増)、経常利益23,646百万円(同21.7%増)、親会社株主に帰属する当期純利益15,047百万円(同24.8%増)となりました。

 

セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。

 

(業務スーパー事業)

当連結会計年度における業務スーパー事業において、NB商品だけでなく国内グループ工場製造や自社輸入によるPB商品をベストプライスで販売する「業務スーパー」の出店状況は、出店52店舗、退店18店舗、純増34店舗の結果、総店舗数が879店舗となりました。

新規出店の内訳といたしましては、直轄エリア38店舗、地方エリア14店舗であります。出店に関しましては関東エリアや九州エリアを中心に新規出店を進めると同時に、営業年数が長くなり老朽化してきた店舗の移転等を積極的にFCオーナーに勧めております。

商品戦略につきましては、国内グループ工場や自社輸入商品等の増強を図り、引き続き顧客ニーズに対応したPB商品の開発に注力いたしました。消費者の節約志向が根強い中、これらのPB商品がメディアに取り上げられたことで新しいお客様のご来店にも繋がりました。また、新型コロナウイルス感染症拡大防止による外食自粛で内食需要が高まったことも経営成績に影響を及ぼしました。

この結果、業務スーパー事業における当連結会計年度の売上高は320,110百万円(同21.2%増)となりました。

 

(神戸クック事業)

当連結会計年度における神戸クック事業において、日本最大級の大型バイキングチェーンである「神戸クック・ワールドビュッフェ」の出店状況は、出店3店舗、退店8店舗、純減5店舗の結果、総店舗数が17店舗となりました。また、日常の食卓代行をコンセプトとして安全・安心・価格等にこだわった中食業態である「馳走菜」の出店状況は、出店15店舗、退店0店舗、純増15店舗の結果、総店舗数は25店舗となりました。

「神戸クック・ワールドビュッフェ」では、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため3月中旬より順次営業時間の短縮や臨時休業を実施いたしました。現在は感染対策を行い営業を再開した店舗もございますが、引き続き厳しい環境に置かれております。一方、「馳走菜」につきましては、主に「業務スーパー」に併設した店舗展開を行っており、「業務スーパー」の来店客数の増加や新型コロナウイルス感染症対策の実施が功を奏し、好調に推移いたしました。

この結果、神戸クック事業における当連結会計年度の売上高は2,054百万円(同6.0%減)となりました。

 

(クックイノベンチャー事業)

当連結会計年度におけるクックイノベンチャー事業につきましては、消費税増税に伴う強い節約志向や労働力不足による人件費の上昇、原材料価格の高騰等の影響を受け、厳しい経営環境となりました。加えて、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、一部店舗において営業時間の短縮や臨時休業を実施したことも経営成績に影響いたしました。一方、主力事業である焼肉業態の出店や、QSCの向上、安全・安心でお客様にご満足いただける商品開発の取り組み強化も行ってまいりました。

なお、当連結会計年度において当社が株式会社クックイノベンチャーの全株式を譲渡したこと及び当社から派遣していた役員の退任等により支配を喪失したため、2020年4月1日をみなし売却日として株式会社クックイノベンチャー、株式会社ジー・コミュニケーション、株式会社ジー・テイスト及びその他連結子会社11社を連結の範囲から除外しております。

この結果、クックイノベンチャー事業における当連結会計年度の売上高は15,772百万円(同48.2%減)となりました。

(エコ再生エネルギー事業)

当連結会計年度におけるエコ再生エネルギー事業につきましては、新規発電所の稼働はありませんでした。そのため、稼働中の発電所と発電量は、太陽光発電所が16か所で約22.0MW、木質バイオマス発電所が1か所で約6.2MWのままとなっております。

この結果、エコ再生エネルギー事業における当連結会計年度の売上高は2,401百万円(同2.6%増)となりました。

 

②財政状態の状況

(資産)

当連結会計年度末における資産は、前連結会計年度末と比べ1,979百万円減少し、148,175百万円(前年比1.3%減)となりました。

流動資産は、前連結会計年度末と比べ3,291百万円増加し、102,156百万円(同3.3%増)となりました。その主な要因は、コロナ禍で高まる内食需要に対応するため仕入れを増やしたこと、商品及び製品が2,609百万円増加し、株式会社クックイノベンチャー及びその連結子会社を連結範囲から除外したことなどにより、現金及び預金が1,715百万円減少したことによるものであります。

固定資産は、前連結会計年度末と比べ5,270百万円減少し、46,019百万円(同10.3%減)となりました。その主な要因は、株式会社クックイノベンチャー及びその連結子会社を連結範囲から除外したことにより、敷金及び保証金が3,194百万円減少したことによるものであります。

(負債)

当連結会計年度末における負債は、前連結会計年度末に比べ、10,679百万円減少し、88,906百万円(同10.7%減)となりました。

流動負債は、前連結会計年度末と比べ409百万円減少し、46,906百万円(同0.9%減)となりました。その主な要因は、株式会社クックイノベンチャー及びその連結子会社を連結範囲から除外したことにより、1年内償還予定の社債が1,543百万円減少し、長期借入金を短期借入金に振替えたことにより、短期借入金が744百万円増加したことによるものであります。

固定負債は、前連結会計年度末と比べ10,270百万円減少し、41,999百万円(同19.6%減)となりました。その主な要因は、長期借入金が7,653百万円減少したことによるものであります。

(純資産)

当連結会計年度末における純資産額は、前連結会計年度末と比べ8,700百万円増加し、59,268百万円(同17.2%増)となりました。その主な要因は、利益剰余金が13,124百万円増加し、株式会社クックイノベンチャー及びその連結子会社を連結範囲から除外したことにより、非支配株主持分が5,507百万円減少したことによるものであります。

この結果、自己資本比率は前連結会計年度末と比べ9.5ポイント上昇し、39.0%となり、1株当たり純資産額は前連結会計年度の206.01円に対し、267.42円となりました。

なお、当社は2020年11月1日付で普通株式1株につき2株の割合で株式分割を行っております。上記の1株当たり純資産額につきましては、前連結会計年度の期首に当該株式分割が行われたと仮定して算定しております。

 

③キャッシュ・フローの状況

当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ1,433百万円減少し、68,285百万円となりました。

当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

当連結会計年度における営業活動による資金の増加は19,543百万円となり、前連結会計年度に比べ326百万円の収入の増加となりました。これは主に税金等調整前当期純利益の増加等によるものであります。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

当連結会計年度における投資活動による資金の減少は17,314百万円となり、前連結会計年度に比べ7,816百万円の支出の増加となりました。これは主に連結の範囲の変更を伴う子会社株式の売却による支出や有形固定資産の取得による支出の増加等によるものであります。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

当連結会計年度における財務活動による資金の減少は3,704百万円となり、前連結会計年度に比べ8,669百万円の支出の減少となりました。これは主に長期借入金による収入等によるものであります。

 

④生産、受注及び販売の実績

イ 生産実績

当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

当連結会計年度

(自  2019年11月1日  至  2020年10月31日)

金額(百万円)

前年同期比(%)

業務スーパー事業

35,945

161.7

神戸クック事業

クックイノベンチャー事業

エコ再生エネルギー事業

1,939

108.2

その他

合計

37,885

157.8

(注)1.金額は株式会社神戸物産、大連福来休食品有限公司、神戸物産(安丘)食品有限公司、KOBE BUSSAN EGYPT Limited Partnership、Kobebussan Myanmar Co.,Ltd.、株式会社オースターフーズ、株式会社ターメルトフーズ、秦食品株式会社、株式会社マスゼン、株式会社肉の太公、株式会社麦パン工房、宮城製粉株式会社、株式会社神戸物産エコグリーン北海道、株式会社グリーンポートリー、珈琲まめ工房株式会社、豊田乳業株式会社、関原酒造株式会社、菊川株式会社、株式会社朝びき若鶏における製造原価によります。

2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。

 

ロ 受注実績

当社グループは市場動向の予測に基づく見込生産を行っており、受注生産は行っておりません。

 

ハ 商品仕入実績

当連結会計年度の商品仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

当連結会計年度

(自 2019年11月1日 至 2020年10月31日)

金額(百万円)

前年同期比(%)

 

業務スーパーFC事業

249,691

117.4

業務スーパー直営小売事業

2,223

106.7

業務スーパー事業

251,914

117.3

神戸クック事業

1,817

97.0

クックイノベンチャー事業

6,393

53.6

エコ再生エネルギー事業

その他

224

103.7

合計

260,350

113.8

(注)1.当連結会計年度における輸入実績は、51,854百万円であり、前年同期比122.9%であります。

2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。

3.当連結会計年度において、商品仕入実績に著しい変動がありました。これは、クックイノベンチャー事業において株式会社クックイノベンチャー、株式会社ジー・コミュニケーション、株式会社ジー・テイスト及びその他連結子会社11社を連結の範囲から除外したことによるものであります。

 

ニ 販売実績

当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

当連結会計年度

(自 2019年11月1日 至 2020年10月31日)

金額(百万円)

前年同期比(%)

 

業務スーパーFC事業

317,417

121.3

業務スーパー直営小売事業

2,693

105.6

業務スーパー事業

320,110

121.2

神戸クック事業

2,054

94.0

クックイノベンチャー事業

15,772

51.8

エコ再生エネルギー事業

2,401

102.6

その他

531

117.6

合計

340,870

113.8

(注)1.セグメント間取引については、相殺消去しております。

2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。

3.当連結会計年度において、販売実績に著しい変動がありました。これは、クックイノベンチャー事業において株式会社クックイノベンチャー、株式会社ジー・コミュニケーション、株式会社ジー・テイスト及びその他連結子会社11社を連結の範囲から除外したことによるものであります。

4.最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当期販売実績の総販売実績に対する割合は、次のとおりであります。

 

相手先

前連結会計年度

(自  2018年11月1日

至  2019年10月31日)

当連結会計年度

(自  2019年11月1日

至  2020年10月31日)

金額(百万円)

割合(%)

金額(百万円)

割合(%)

株式会社G-7スーパーマート

54,553

18.2

65,704

19.3

 

当連結会計年度における地域別FC店舗数は次のとおりであります。

業務スーパー

店舗数

直轄

エリア

関西(243)

滋賀県(14)京都府(36)大阪府(93)兵庫県(63)奈良県(19)和歌山県(18)

関東(242)

埼玉県(54)千葉県(40)東京都(79)神奈川県(69)

その他(46)

北海道(16)福岡県(19)大分県(2)佐賀県(2)長崎県(3)熊本県(4)

地方エリア(346)

青森県(11)岩手県(15)宮城県(9)山形県(12)福島県(13)茨城県(17)

秋田県(5)栃木県(16)群馬県(11)新潟県(17)富山県(6)石川県(9)

福井県(6)山梨県(6)長野県(13)岐阜県(3)静岡県(45)愛知県(25)

三重県(8)鳥取県(3)島根県(1)岡山県(18)広島県(33)山口県(7)

徳島県(2)香川県(12)愛媛県(8)高知県(4)鹿児島県(2)沖縄県(8)

兵庫県洲本市(1)

直営店(2)

兵庫県(2)

合計

879店舗

 

神戸クック・
ワールドビュッフェ

店舗数

直轄

エリア

関西(4)

大阪府(1)兵庫県(3)

その他(4)

福岡県(4)

地方エリア(9)

福島県(1)栃木県(1)新潟県(1)群馬県(1)富山県(1)石川県(1)

福井県(1)静岡県(1)岐阜県(1)

合計

17店舗

 

馳走菜

店舗数

直轄

エリア

関西(7)

京都府(2)大阪府(3)兵庫県(1)奈良県(1)

関東(5)

埼玉県(2)神奈川県(3)

その他(5)

福岡県(2)佐賀県(1)長崎県(1)大分県(1)

地方エリア(5)

宮城県(2)新潟県(1)静岡県(1)愛媛県(1)

直営店(3)

神奈川県(1)兵庫県(2)

合計

25店舗

 

(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、本文における将来に関する事項は、当連結会計年度末日現在において判断したものであります。

 

①重要な会計方針及び当該見積りに用いた仮定

当社グループの連結財務諸表は、わが国で一般に公正妥当と認められている会計基準に従って作成しております。この連結財務諸表の作成にあたり、必要と思われる見積りについては、過去の実績等を勘案し合理的に判断しておりますが、実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。

なお、当社グループの連結財務諸表で採用する重要な会計方針は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載しているとおりです。

 

②財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容

 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討結果につきましては、「(1)経営成績等の状況の概 要」に記載の通りであります。また、当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因については「2 事  業等のリスク」に記載しております。

セグメントごとの財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ①経営成績の状況」に記載のとおりであります。

 

③キャッシュフローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報

当社グループの当連結会計年度のキャッシュフローの状況の分析・検討内容は「(1)経営成績等の状況の概要 ②財政状態の状況」に記載のとおりであります。

 当社グループの資本の財源及び資金の流動性につきましては次の通りであります。

 当社グループの運転資金需要のうち、主なものは商品仕入れのほか、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。投資を目的とした資金需要は、食品製造工場や再生エネルギー事業等への設備投資、M&A等によるものであります。

 当社グループは、事業運営上必要な資金の流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としております。

 短期運転資金は自己資金を基本としており、設備投資や長期運転資金の調達につきましては金融機関からの長期借入を基本としております。また、多額な資金需要が発生した場合には、これらに加えエクイティファイナンス等による調達手段についても検討することとしております。

4【経営上の重要な契約等】

(1)当社は各フランチャイジー(加盟店)と下記内容に関する契約を締結しております。

①「業務スーパー」の経営に関する契約(直轄エリアでの契約)

契約期間

契約店舗の開店日から5年経過した日とします(但し、以降は1年間の自動更新)。

契約社数

87社(2020年10月31日現在)

契約店舗数

531店舗(2020年10月31日現在)

主な契約内容

「業務スーパー」の経営に関する経営ノウハウを各フランチャイジー(加盟店)が用い、当社の指導援助のもとに業務スーパーのFC店を経営するためFC契約を締結するものであります。ロイヤリティは総仕入高の1%相当額とし、保証金は1店舗当たり1,000万円としております。

契約品目

NB商品、PB商品

(冷凍食品、加工食品、菓子及び乳製品等の飲食料品)

 

②「業務スーパー」のエリアライセンス契約書(地方エリアでの契約)

契約期間

本契約は、締結と同時に成立し、契約終了日は契約店舗の開店日から5年経過した日とします。(但し、以降は1年間の自動更新)。

契約社数

15社(2020年10月31日現在)

契約店舗数

346店舗(2020年10月31日現在)

主な契約内容

「業務スーパー」の経営に関する経営ノウハウを活用し、別に定める地域内で業務スーパーを展開することを許諾すると共に、各フランチャイジー(加盟店)に対して継続的に指導援助を行うことを締結するものであります。ライセンスフィーは商品の仕入高の1%相当額とし、1件当たり保証金は当該エリアの人口×5円としております。

契約品目

NB商品、PB商品

(冷凍食品、加工食品、菓子及び乳製品等の飲食料品)

 

(2)株式会社クックイノベンチャ―の株式売却について

当社は、2020年6月30日開催の取締役会において、当社が保有する当社連結子会社である株式会社クックイノベンチャーの全株式を株式会社クックイノベンチャー及び同社代表取締役社長である杉本英雄氏に売却することを決議いたしました。

これにより、株式会社クックイノベンチャー、株式会社ジー・コミュニケーション、株式会社ジー・テイスト及びその他連結子会社11社を連結の範囲から除外することとなりました。

 

① 株式譲渡の理由

当社は、2013年5月に株式会社クックイノベンチャー及び株式会社ジー・コミュニケーションを含むグループ会社を連結子会社とし、ジー・コミュニケーショングループへの食材提供や財務基盤の安定を図ってまいりました。その結果、ジー・コミュニケーショングループにおける管理部門の統合や効率化、不採算事業の整理等により、一定の成果を得ることができました。また、金融機関からの独自の資金調達も進み、株式会社クックイノベンチャー及び株式会社ジー・コミュニケーションを含むグループ会社が自らの経営判断で事業を拡大する事が可能になったと考え、この度の株式売却を決定いたしました。

 

② 売却株式数、売却価額及び取得前後の所有株式の状況

異動前の所有株式数

普通株式 28株(議決権の数:28個、議決権所有割合:18.9%)

種類株式 72株(議決権の数:0個、議決権所有割合: - )

売却株式数

普通株式 28株(議決権の数:28個、議決権所有割合:18.9%)

種類株式 72株(議決権の数:0個、議決権所有割合: - )

売却価額

譲渡の相手方に個人が含まれており、その相手方の意向により売却価額は非公表といたします。なお、売却価額は当社の連結業績に対しても軽微な範囲内であります。

異動後の所有株式数

普通株式 0株(議決権の数: - 、議決権所有割合: - )

種類株式 0株(議決権の数: - 、議決権所有割合: - )

 

③ 日程

取締役会決議日

2020年6月30日

契約締結日

2020年6月30日

株式売却実行日

2020年6月30日

 

5【研究開発活動】

特に記載すべき事項はありません。