第2 【事業の状況】

 

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。

(1) 会社の経営の基本方針

当社は、「合掌の心」を社是とし、お客様・お取引先様の皆様及び地域に対する感謝の心を企業活動の原点においています。

 

(2) 目標とする経営指標

当社は収益力の向上を目指し、売上高、営業利益、経常利益、当期純利益のみならず、「自己資本利益率(ROE)8%以上」を中長期的な目標として取組み、企業価値の向上を通じて株主・投資家の皆様のご期待に応えていく所存であります。

 

(3) 経営環境

当事業年度におけるわが国経済は、新型コロナウィルス感染症拡大に対する各種施策の効果により、持ち直しの動きが見られるものの、感染症拡大に関しては、未だに収束が見通せない厳しい状況が続いております。

このような状況下、当社の服飾事業におきましては、新型コロナウイルス感染症拡大による外出自粛や新しい生活様式がもたらす消費行動の変化によって、実店舗での業績は厳しい状況で推移しましたが、通信販売やテレビショッピングにおいては、引き続き拡大傾向となりました。また、賃貸・倉庫事業におきましては、新型コロナウイルス感染症拡大の影響は軽微で堅調に推移することとなりました。

 

(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

基本方針のもと、服飾事業につきましては、「THE BEST FROM THE WORLD -いいものを世界から-」をテーマに、世界各地から良いものを安く・早くをモットーに独創的な製品を提供することを基本理念としています。市場において既に浸透した当社ブランドである「レイクアルスター」の更なる強化のため、①新製品の開発、②販売チャネルの拡大等の施策の推進に努めてまいります。また、各経営指標を改善させるため、引続き在庫削減にも努めてまいります。

 

①新製品の開発

当社の服飾事業には、団塊の世代が大きなビジネスチャンスと考えられます。ただし、この世代の嗜好は従来とは異なっており、当社の培ってきたイメージを尊重しながらも新しいニーズに対応していく必要があります。このため同業他社に先んじて時代にマッチしたデザインを開発し、かつオリジナリティに溢れた新製品の開発に努めております。

 

②販売チャネルの拡大

従来は服飾事業の取引基盤を、主として百貨店と専門店に置いておりましたが、今後は通販や各種の宣伝媒体等を通じて流動的に販売チャネルの拡大に努め、当社の事業基盤である服飾部門をさらに強固なものにいたします。 

 

賃貸・倉庫事業につきましては、立地面の優位性のみならず、オペレーションしやすい倉庫の提供により倉庫需要への対応に応え、顧客満足の向上を図っていく所存であります。

 

③倉庫需要への対応

倉庫業界には内外のファンドが参入し新しい形態の倉庫産業が生まれつつあります。この動向に立遅れないように設備の大型化・近代化を図り、立地の有利性を生かして倉庫需要の動きに即応し、併せて当社全体の安定基盤の確立に努める所存であります。

 

 

2 【事業等のリスク】

有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。
 なお、文中における将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。

 

(1) 特定製品への依存度について

 当社の主要事業である服飾事業において、シェニール織物関係の売上高が約20%を占めており、50歳代以上の婦人が購買層の中心となっております。しかし、景気の変動による個人消費の低迷や、競合する他社の動向に加え、消費者の嗜好の変化によっては、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。
 

(2) 在庫リスクについて

当社の製品は、主に海外で生産されており、単品当たりのコスト削減、さらには営業活動における欠品リスクを回避するために、見込生産で発注しております。景気の変動による個人消費の低迷や、競合する他社の動向に加え、消費者の嗜好の変化によって需要予測を誤った場合、季越品、廃番品として余分な在庫を抱えることとなります。
 季越品、廃番品については、経営の安全性を確保するため評価減を実施しておりますが、過剰在庫を抱えた場合、在庫評価損の計上により当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(3) 為替変動の影響について

当社は主要事業である服飾事業において、主な原材料・製品を輸入しております。2018年9月でデリバティブ契約は終了しており、輸入による為替変動の影響を直接的に受ける立場にあります。よって、ドル円レート、ユーロ円レートの変動により、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(4) 海外業務に関連するリスクについて

当社の製品の加工は、コストの安い中国及び台湾等海外での生産比率が拡大することが予想されます。従いまして、当社製品の調達・加工を行う国における政治的・経済的不安定要素、予期せぬ法律または規制の変更、貿易保護措置及び輸出入許可要件変更、税制の変更、為替相場の変動、知的財産権保護制度の相違が当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(5) 知的財産権の保護防衛について

 当社の中心となる服飾事業にとりましては、デザインが生命であります。最近国内のみならず、海外の業者においても当社の製品を模倣する兆しが見えており、これを放置すれば当社の市場を侵食されるおそれがあるばかりでなく、当社のイメージダウンにつながる可能性があります。このため2021年8月31日現在、国内において商標登録14件、意匠登録7件を行い、海外においてはマドリッド・プロトコル(注)により海外の複数国の特許庁へ商標を登録申請し、商標権の防衛を図っております。

(注)マドリッド・プロトコル(標章の国際登録に関するマドリッド協定議定書)は、わが国では2000年3月に発効し、商標について世界知的所有権機関(WIPO)が管理する国際登録簿に登録することにより複数の国の登録を一括して行うことが可能となり、これにより海外における商標権の取得が簡易、迅速かつ低廉に行うことができます。

 

(6) 固定資産の減損について

当社においては「固定資産の減損に係る会計基準」を適用し、減損処理の必要性について検討をしております。その結果、当事業年度の損益に与える影響はありませんでした。ただし、今後の固定資産の時価の動向、固定資産の利用状況及び固定資産から得られるキャッシュ・フローの状況などによっては、減損損失を計上する可能性もあり、その場合、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(7) 借入金の依存度について

当社は、必要資金を金融機関からの借入により調達しているため、総資産に占める有利子負債の比率が高い水準にあります。今後、資金調達手段の多様化に積極的に取り組み、自己資本の充実に注力する方針でありますが、現行の金利水準が変動した場合、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。

 

(8) 新型コロナウイルス感染症の影響について

新型コロナウイルス感染症の世界的な感染拡大に伴い、経済や企業活動に広範な影響が生じており、今後の収束時期やその影響の程度を合理的に予測することは、現時点では極めて困難な状況であります。

新型コロナウイルス感染症の影響が長期化した場合、当社の販売活動や生産活動に大きな制約がかかる可能性があり、また景気悪化に伴う顧客の消費購買意欲の減退等により、当社の業績と財務状況に影響を及ぼす可能性があります。

 

3 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1)経営成績等の状況の概要

    当事業年度における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況

 の概要は次のとおりであります。

①財政状態及び経営成績の状況

当事業年度におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症拡大に対する各種施策の効果により、持ち直しの動きが見られるものの、感染症拡大に関しては、未だに収束が見通せない厳しい状況が続いております。

このような状況下、当社の服飾事業におきましては、新型コロナウイルス感染症拡大による外出自粛や新しい生活様式がもたらす消費行動の変化によって、実店舗での業績は厳しい状況で推移しましたが、通信販売やテレビショッピングにおいては、引き続き拡大傾向となりました。また、賃貸・倉庫事業におきましては、新型コロナウイルス感染症拡大の影響は軽微で堅調に推移することとなりました。

その結果、当事業年度の業績は、売上高は1,500,645千円(前年同期比0.2%の減少)、営業利益は312,830千円(前年同期比11.2%の増加)、経常利益は356,954千円(前年同期比26.4%の増加)、当期純利益は475,504千円(前年同期比152.0%の増加)となりました。

セグメントの業績を示すと、次の通りであります。

なお当社は、2020年12月1日付で完全子会社であるオーアンドケイ株式会社を吸収合併いたしました。当合併により個別決算による開示となりました。そのため、前事業年度のセグメント情報を作成していないことから、前事業年度との比較は記載しておりません。

 a.服飾事業

当事業部門におきましては、新型コロナウイルス感染症拡大による消費の落ち込みにより、業績への影響は受けておりますが、販売体制の見直し、コストダウンの推進、販売品目の整理等で収益体質の改善が引き続き進んでおります。その結果、売上高は531,476千円、営業損失は14,371千円となりました。

b.賃貸・倉庫事業

当事業部門におきましては、新型コロナウイルス感染症拡大による影響は軽微で業績は安定して推移しました。その結果、売上高は969,169千円、営業利益は327,201千円となりました。

 

②キャッシュ・フローの状況

  前連結会計年度は連結キャッシュ・フロー計算書を作成し、キャッシュ・フロー計算書を作成していないため、前

 年同期との比較分析は行っておりません。

  当事業年度末における現金及び現金同等物は、営業活動によるキャッシュ・フローを280,479千円確保し、投資活

 動によるキャッシュ・フローは623,865千円の収入、財務活動によるキャッシュ・フローは867,167千円の支出となっ

 たことなどにより、161,504千円となりました。

  また、当事業年度における各キャッシュ・フローの状況は以下のとおりであります。

 (営業活動によるキャッシュ・フロー)

  税金等調整前当期利益544,980千円、減価償却費240,421千円等により、当事業年度の営業活動によるキャッ

 シュ・フローは280,479千円の収入となりました。

 (投資活動によるキャッシュ・フロー)

  有形固定資産の取得による14,914千円の支出、有形固定資産の売却による640,140千円の収入等により当事業年度

 の投資活動によるキャッシュ・フローは623,865千円の収入となりました。

 (財務活動によるキャッシュ・フロー)

  短期借入金の返済500,000千円および長期借入金の返済313,350千円等により当事業年度の財務活動によるキャッ

 シュ・フローは867,167千円の支出となりました。

 

 

③生産、受注及び販売の状況

  a.生産実績

当社は、生産に該当する事項がないため、生産実績に関する記載はしておりません。

  b.受注実績

当社は、受注生産を行っておりませんので、受注実績に関する記載はしておりません。

  c.販売実績

当事業年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

 

 

セグメントの名称

販売高(千円)

前年同期比(%)

 

服飾事業

531,476

 

賃貸・倉庫事業

969,169

 

合計

1,500,645

 

 (注) 1 前事業年度は単体でのセグメント情報を作成していないことから、前事業年度との比較は記載しておりませ

     ん。

2 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。

 

(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において判断したものであります。

 

①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容

  a.財政状態の分析

(資産)

 当事業年度末における総資産は、前事業年度末と比べ490,251千円(7.9%)減少し、5,696,006千円となりました。内訳としては、流動資産は前事業年度末と比べ107,070千円(17.3%)減少し、512,300千円となりました。

 これは、主に売掛金が77,327千円(73.2%)、商品及び製品が103,519千円(27.7%)減少し、現金及び預金が52,313千円(47.9%)増加したことによるものであります。固定資産は前事業年度末と比べ383,181千円(6.9%)減少し、5,183,705千円となりました。これは、有形固定資産が389,488千円(7.3%)減少したことによるものであります。

(負債)

 当事業年度末における負債は、前事業年度末と比べ911,941千円(45.1%)減少し、1,112,364千円となりました。内訳としては、流動負債は前事業年度末と比べ497,716千円(48.6%)減少し、527,073千円となりました。

 これは主に短期借入金が500,000千円(100.0%)減少したことによるものであります。

(純資産)

 当事業年度末における純資産は、前事業年度末と比べ421,689千円(10.1%)増加し、4,583,641千円となりました。これは当期純利益で475,504千円を計上したものの、剰余金の配当53,720千円により減少したものであります。

  b.経営成績の分析

   第2「事業の状況」3「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」(1) 財政状態

  及び経営成績の状況の項目をご参照ください。

 

 ②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報

   a.キャッシュ・フローの状況の分析

    キャッシュ・フローの分析については、第2「事業の状況」3「経営者による財政状態、経営成績及びキャッ

   シュ・フローの状況の分析」(2) キャッシュ・フローの状況の項目をご参照ください。

 

   b.資本の財源及び資金の流動性についての分析

  イ.資本の財源

当社は、運転資金、設備資金等の所要資金につきましては、原則として自己資金で賄うこととしております。大規模な設備資金等の資金需要が生じた場合には、主に金融機関からの借入により資金を調達しております。

 

  ロ.資金の流動性

資金の流動性の分析につきましては、第2「事業の状況」3「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」(2) キャッシュ・フローの状況の項目をご参照ください。

 

③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

 当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。この財務諸表の作成にあたっては、経営者による会計方針の選択と適用を前提とし、資産・負債及び収益・費用の金額に影響を与える見積りを必要とします。経営者はこれらの見積りについて過去の実績や将来における発生の可能性等を勘案し合理的に判断しておりますが、判断時には予期し得なかった事象等の発生により、実際の結果はこれらの見積りと異なる場合があります。
 当社の財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1)財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。
 

4 【経営上の重要な契約等】

  該当事項はありません。

 

5 【研究開発活動】

該当事項はありません。