文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。
当社は、「合掌の心」を社是とし、お客様・お取引先様の皆様及び地域に対する感謝の心を企業活動の原点においています。
当社は収益力の向上を目指し、売上高、営業利益、経常利益、当期純利益のみならず、「自己資本利益率(ROE)8%以上」を中長期的な目標として取組み、企業価値の向上を通じて株主・投資家の皆様のご期待に応えていく所存であります。
当事業年度における我が国経済は、経済活動が正常化に向かう一方、ウクライナ情勢の長期化、円安に伴う物価上昇による消費の低迷など、国内外の見通しは依然として先行き不透明な状況が続いております。
このような状況下、当社の服飾事業におきましては、業績は厳しい状況で推移しました。賃貸・倉庫事業におきましては、2023年4月からは大型物流施設カワサキテクノプラザが本稼働し、今後の安定した収益の基盤となることを見込んでおります。また、これまで賃貸・倉庫事業に含まれておりましたホテル事業については、その運営を株式会社フラット・フィールド・オペーレションズに委託しておりましたが、2023年3月末をもって契約を終了し、4月より当社において直営にて営業を開始しております。
基本方針のもと、服飾事業につきましては、「THE BEST FROM THE WORLD -いいものを世界から-」をテーマに、世界各地から良いものを安く・早くをモットーに独創的な製品を提供することを基本理念としています。市場において既に浸透した当社ブランドである「レイクアルスター」の更なる強化のため、①新製品の開発、②販売チャネルの拡大等の施策の推進に努めてまいります。また、各経営指標を改善させるため、引続き在庫削減にも努めてまいります。
当社の服飾事業には、団塊の世代が大きなビジネスチャンスと考えられます。ただし、この世代の嗜好は従来とは異なっており、当社の培ってきたイメージを尊重しながらも新しいニーズに対応していく必要があります。このため同業他社に先んじて時代にマッチしたデザインを開発し、かつオリジナリティに溢れた新製品の開発に努めております。
従来は服飾事業の取引基盤を、主として百貨店と専門店に置いておりましたが、今後は通販や各種の宣伝媒体等を通じて流動的に販売チャネルの拡大に努め、当社の事業基盤である服飾部門をさらに強固なものにいたします。
賃貸・倉庫事業につきましては、立地面の優位性のみならず、オペレーションしやすい倉庫の提供により倉庫需要への対応に応え、顧客満足の向上を図っていく所存であります。
倉庫業界には内外のファンドが参入し新しい形態の倉庫産業が生まれつつあります。この動向に立遅れないように設備の大型化・近代化を図り、立地の有利性を生かして倉庫需要の動きに即応し、併せて当社全体の安定基盤の確立に努める所存であります。
④ホテルの運営
2023年4月にホテルレイクアルスターを直営化したことに伴いまして、老朽化した設備については更新を順次おこない、地域密着でお客様に満足してご利用いただけるよう取り組んでまいります。黒字化は、2025年8月期を予定しております。
当社のサステナビリティに関する考え方及び取組は、次のとおりであります。
当社では、別途定めた「行動基準」「経営目標」「経営理念」「行動規範」に則り、環境・社会・企業統治などにおける社会的課題に取り組むことにより、持続可能な社会への貢献と企業価値の向上を目指しております。
サステナビリティ全般に関するリスク及び機会の監督に対する責任と権限は取締役会が有しており、経営会議で協議・決議された内容の報告を受け、当社のサステナビリティのリスク及び機会への対応方針及び実行計画等について審議・監督を行っております。
当社における、人材の多様性の確保含む人材の育成に関する方針及び社内環境整備に関する方針は、以下のとおりであります。
人材の育成及び社内環境整備に関する方針、戦略
・人材育成方針
当社では、社員教育は、定期的に各部門で実施されるミーティングを活用したOJTを中心として実施しており、各従業員のスキル・専門知識の取得状況進捗は直属上司が確認及び把握をしております。また、各従業員の通期での成果及び成長が報酬等の処遇に一層反映されるよう、その決定の際の評価内容について個別面談でのフィードバックを行うことにより、従業員の能力及び意欲の向上に取り組んでまいります。
・社内環境整備に関する方針
当社では、女性社員や中途採用社員等の多様な人材が安心して活躍できる環境の構築を積極的に推進しており、資格取得の支援制度の導入などにより、その能力を十分に発揮できる場を設けております。
当社では、サステナビリティを巡る課題について、地球環境問題に加え人権や労働環境などへの配慮、取引先との公正・適正な取引、自然災害等への危機管理などに対し取り組みを行っております。各取り組みについては、取締役、幹部社員等が、コンプライアンス、リスクマネジメントなどにおいて、随時ミーティングが行われその取り組みが部門より報告され、情報が共有されます。サステナビリティに係るリスクの識別、優先的に対応するべきリスクの絞り込みは、取締役、幹部社員等において随時詳細な検討を行っており、そこで判明した重要なリスクは経営会議の協議により対応を決定し、取締役会へ報告、監督されます。
当社では、多様性の確保の重要性を認識し、性別・国籍・入社時期に関わらず、能力を本位とする人材登用を行っており、人材の多様性の確保に努めております。現状は、多様性の確保に向けての測定可能な目標の設定に至っておりませんが、社内でその状況を注視し取締役会で議論してまいります。
有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。
なお、文中における将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。
当社の主要事業である服飾事業において、レイクアルスターブランドの売上高の割合が高く、50歳代以上の婦人が購買層の中心となっております。しかし、景気の変動による個人消費の低迷や消費者の嗜好の変化によっては、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。その対応策として、新商品の開発を行い取扱商品の多様化を進めております。
当社の製品は、主に海外で生産されており、単品当たりのコスト削減、さらには営業活動における欠品リスクを回避するために、見込生産で発注しております。景気の変動による個人消費の低迷や、競合する他社の動向に加え、消費者の嗜好の変化によって需要予測を誤った場合、季越品、廃番品として余分な在庫を抱えることとなります。
季越品、廃番品については、経営の安全性を確保するため評価減を実施しておりますが、過剰在庫を抱えた場合、在庫評価損の計上により当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。
当社の製品の加工は、コストの安い中国及び台湾等海外での生産比率が拡大することが予想されます。従いまして、当社製品の調達・加工を行う国における政治的・経済的不安定要素、予期せぬ法律または規制の変更、貿易保護措置及び輸出入許可要件変更、税制の変更、為替相場の変動、知的財産権保護制度の相違が当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。
当社の中心となる服飾事業にとりましては、デザインが生命であります。最近国内のみならず、海外の業者においても当社の製品を模倣する兆しが見えており、これを放置すれば当社の市場を侵食されるおそれがあるばかりでなく、当社のイメージダウンにつながる可能性があります。このため2023年8月31日現在、国内において商標登録14件、意匠登録7件を行い、海外においてはマドリッド・プロトコル(注)により海外の複数国の特許庁へ商標を登録申請し、商標権の防衛を図っております。
(注)マドリッド・プロトコル(標章の国際登録に関するマドリッド協定議定書)は、わが国では2000年3月に発効し、商標について世界知的所有権機関(WIPO)が管理する国際登録簿に登録することにより複数の国の登録を一括して行うことが可能となり、これにより海外における商標権の取得が簡易、迅速かつ低廉に行うことができます。
当社においては「固定資産の減損に係る会計基準」を適用し、減損処理の必要性について検討をしております。その結果、当事業年度の損益に与える影響はありませんでした。ただし、今後の固定資産の時価の動向、固定資産の利用状況及び固定資産から得られるキャッシュ・フローの状況などによっては、減損損失を計上する可能性もあり、その場合、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。
当社は、必要資金を金融機関からの借入により調達しているため、総資産に占める有利子負債の比率が高い水準にあります。今後、資金調達手段の多様化に積極的に取り組み、自己資本の充実に注力する方針でありますが、現行の金利水準が変動した場合、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。
当事業年度における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況
の概要は次のとおりであります。
当事業年度における我が国経済は、経済活動が正常化に向かう一方、ウクライナ情勢の長期化、円安に伴う物価上昇による消費の低迷など、国内外の見通しは依然として先行き不透明な状況が続いております。
このような状況下、当社の服飾事業におきましては、業績は厳しい状況で推移しました。賃貸・倉庫事業におきましては、2023年4月からは大型物流施設カワサキテクノプラザが本稼働し、今後の安定した収益の基盤となることを見込んでおります。また、これまで賃貸・倉庫事業に含まれておりましたホテル事業については、その運営を株式会社フラット・フィールド・オペーレションズに委託しておりましたが、2023年3月末をもって契約を終了し、4月より当社において直営にて営業を開始しております。
その結果、当事業年度の業績は売上高1,748,052千円(前年同期比14.6%の増加)、営業利益283,949千円(前年同期比25.6%の増加)、経常利益290,018千円(前年同期比18.3%の増加)、当期純利益205,130千円(前年同期比74.3%の減少)となりました。
セグメントの業績を示すと、次のとおりであります。
なお、当事業年度においてホテルレイクアルスターを直営化したことに伴い、経営管理の観点から「ホテル事業」の区分を新設しています。
a.服飾事業
当事業部門におきましては、継続する物価上昇による消費の落ち込み等により、売上の影響を受けております。百貨店2店舗への出店を行い、引き続き販売体制の再構築、コストダウンの推進、販売在庫品目の見直し等で収益体質の改善に向けて取り組んでまいりましたが、減収減益となりました。その結果、売上高は519,117千円(前年同期比6.0%の減少)、営業損失は32,419千円(前年同期は13,648千円の営業損失)となりました。
b.賃貸・倉庫事業
当事業部門におきましては、経営資源の有効活用と更なる事業拡大に取り組んでおります。2023年4月に大型物流施設カワサキテクノプラザが稼働したことにより、業績に貢献いたしました。その結果、売上高は1,126,206千円(前年同期比15.8%の増加)、営業利益は358,326千円(前年同期比49.5%の増加)となりました。
c.ホテル事業
当事業部門におきましては、ホテルレイクアルスターを2023年4月に直営化したことにより、当事業年度より報告セグメントを新設いたしました。ホテルレイクアルスターは、宿泊、宴会、レストランの3部門が営業の柱となっており、南海本線泉大津駅前という立地を生かし、地域密着で今後の黒字化にむけて取り組んでおります。当面は設備更新により費用が発生するため、黒字化は2025年8月期を予定しております。なお、当事業年度において、初期費用が発生した結果、売上高は102,728千円、営業損失は41,957千円となりました。
当事業年度末における現金及び現金同等物は、営業活動によるキャッシュ・フローを149,315千円確保し、投資活動によるキャッシュ・フローは984,713千円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローは442,653千円の収入となったこと等により、前事業年度末に比べ392,709千円減少し、226,623千円となりました。
また、当事業年度における各キャッシュ・フローの状況は以下の通りであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
税引前当期純利益288,640千円、減価償却費233,410千円、法人税等の支払額186,389千円等により、当事業年度の営業活動によるキャッシュ・フローは149,315千円の収入(前年同期は414,243千円の収入)となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
有形固定資産の取得による948,363千円の支出、差入保証金の差入による33,923千円の支出等により、当事業年度の投資活動によるキャッシュ・フローは984,713千円の支出(前年同期は97,090千円の支出)となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
長期借入金の借入による800,000千円の収入、長期借入金の返済による249,910千円の支出等により、当事業年度の財務活動によるキャッシュ・フローは442,653千円の収入(前年同期は140,617千円の収入)となりました。
当社は、生産に該当する事項がないため、生産実績に関する記載はしておりません。
当社は、受注生産を行っておりませんので、受注実績に関する記載はしておりません。
当事業年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(注)1.ホテル事業は、当事業年度にセグメントを新設したため、前事業年度との比較は記載しておりません。
2.最近2事業年度の主要な販売先及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
a.財政状態の分析
(流動資産)
当事業年度末における流動資産の残高は、前事業年度末に比べて164,121千円(17.2%)減少し、788,064千円となりました。この主な要因は、現金及び預金が392,709千円減少し、商品及び製品が42,803千円、未収入金が174,872千円増加したことによるものであります。
(固定資産)
当事業年度末における固定資産の残高は、前事業年度末に比べて899,135千円(15.3%)増加し、6,772,847千円となりました。この主な要因は、建物及び構築物(純額)が1,502,305千円増加し、建設仮勘定が610,642千円減少したことによるものであります。
(流動負債)
当事業年度末における流動負債の残高は、前事業年度末に比べて11,945千円(2.5%)減少し、460,080千円となりました。この主な要因は、1年内返済予定の長期借入金が29,570千円、前受金が36,655千円増加し、未払法人税等が93,127千円減少したことによるものであります。
(固定負債)
当事業年度末における固定負債の残高は、前事業年度末に比べて649,265千円(59.3%)増加し、1,745,005千円となりました。この主な要因は、長期借入金が520,520千円、資産除去債務が152,032千円増加したことによるものであります。
(純資産)
当事業年度末における純資産の残高は、前事業年度末に比べて97,693千円(1.9%)増加し、5,355,826千円となりました。この主な要因は、当期純利益を205,130千円計上したものの、配当による減少107,437千円があったことによるものであります。
b.経営成績の分析
第2「事業の状況」4「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」(1)経営成績等の状況の概要 ➀財政状態及び経営成績の状況の項目をご覧ください。
②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
a.キャッシュ・フローの状況の分析
キャッシュ・フローの分析については、第2「事業の状況」4「経営者による財政状態、経営成績及びキャッ
シュ・フローの状況の分析」(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況の項目をご参照ください。
b.資本の財源及び資金の流動性についての分析
当社は、運転資金、設備資金等の所要資金につきましては、原則として自己資金で賄うこととしております。大規模な設備資金等の資金需要が生じた場合には、主に金融機関からの借入により資金を調達しております。
資金の流動性の分析につきましては、第2「事業の状況」4「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況の項目をご参照ください。
③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。この財務諸表の作成にあたっては、経営者による会計方針の選択と適用を前提とし、資産・負債及び収益・費用の金額に影響を与える見積りを必要とします。経営者はこれらの見積りについて過去の実績や将来における発生の可能性等を勘案し合理的に判断しておりますが、判断時には予期し得なかった事象等の発生により、実際の結果はこれらの見積りと異なる場合があります。
当社の財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1)財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。
当事業年度において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。
なお、当社は、ホテルレイクアルスターについて、株式会社フラット・フィールド・オペレーションズ社と不動
産賃貸契約を締結し、同社が営業を行っておりましたが、不動産賃貸契約解除の申し出があり、2023年3月31日に
契約を終了しました。これにともない2023年4月1日より、当社がホテルレイクアルスターを直営化しておりま
す。
該当事項はありません。