第一部【企業情報】

第1【企業の概況】

1【主要な経営指標等の推移】

回次

第28期

第29期

第30期

第31期

第32期

決算年月

平成26年3月

平成27年3月

平成28年3月

平成29年3月

平成30年3月

売上高

(千円)

26,420,963

28,647,863

31,372,131

35,266,794

38,275,742

経常利益

(千円)

1,310,819

1,458,534

1,460,527

1,491,444

1,346,628

当期純利益

(千円)

788,549

919,948

1,289,737

1,025,999

856,128

持分法を適用した場合の投資利益

(千円)

資本金

(千円)

344,457

344,457

344,457

344,457

344,457

発行済株式総数

(株)

5,640,000

11,280,000

11,280,000

11,280,000

11,280,000

純資産額

(千円)

4,201,482

4,978,923

6,001,847

6,768,258

7,371,354

総資産額

(千円)

11,325,206

12,760,899

15,026,279

16,381,514

17,630,254

1株当たり純資産額

(円)

372.55

441.49

532.20

600.16

653.64

1株当たり配当額

(円)

30.00

18.00

23.00

23.00

23.00

(うち1株当たり

 中間配当額)

()

()

()

()

()

1株当たり当期純利益金額

(円)

69.92

81.57

114.36

90.98

75.92

潜在株式調整後1株

当たり当期純利益金額

(円)

自己資本比率

(%)

37.1

39.0

39.9

41.3

41.8

自己資本利益率

(%)

20.4

20.0

23.5

16.1

12.1

株価収益率

(倍)

15.0

14.1

9.5

14.5

16.6

配当性向

(%)

21.5

22.1

20.1

25.3

30.3

営業活動による

キャッシュ・フロー

(千円)

283,738

515,836

1,311,925

1,152,166

1,205,839

投資活動による

キャッシュ・フロー

(千円)

103,272

266,761

327,010

136,882

266,993

財務活動による

キャッシュ・フロー

(千円)

184,586

173,590

240,091

295,173

215,830

現金及び現金同等物の期末残高

(千円)

3,186,862

3,292,872

4,677,810

5,375,654

6,095,024

従業員数

(人)

229

234

252

279

284

〔外、平均臨時雇用者数〕

27

27

31

32

26

(注)1 当社は連結財務諸表を作成しておりませんので、「連結会計年度に係る主要な経営指標等の推移」については記載しておりません。

2 売上高には、消費税等は含まれておりません。

3 持分法を適用した場合の投資利益については、持分法を適用する関連会社が存在しないため記載しておりません。

4 平成26年4月1日付で、普通株式1株につき2株の株式分割を行いましたが、第28期の期首に当該株式分割が行われたと仮定し、1株当たり純資産額、1株当たり当期純利益金額及び潜在株式調整後1株当たり当期純利益金額を算定しております。

5 第28期の1株当たり配当額には、記念配当2円が含まれております。また、第29期の1株当たり配当額には、記念配当1円が含まれております。

6 潜在株式調整後1株当たり当期純利益金額については、潜在株式が存在しないため記載しておりません。

 

2【沿革】

年月

概要

昭和61年4月

心臓ペースメーカの販売とフォローアップ業務を目的として、東京都板橋区に㈱ヘルツを設立

平成4年3月

東京都練馬区に本店を移転

平成9年3月

自社商品拡大のため医療機器輸入会社㈲シー・エム・アイジャパンを子会社化(本店東京都豊島区)

平成9年11月

㈲シー・エム・アイジャパンを株式会社に改組

平成11年3月

神奈川県横浜市に横浜営業所を開設

平成12年5月

東京都豊島区西池袋に本社機能を移設

平成13年10月

㈱シー・エム・アイジャパンをディーブイエックスジャパン㈱に商号変更し、同社本店を東京都千代田区に移転

平成16年2月

ディーブイエックスジャパン㈱を吸収合併するとともに、商号を㈱ヘルツからディーブイエックス㈱に変更

平成18年5月

大阪府大阪市に西日本営業部(現 大阪営業所)、茨城県土浦市に茨城営業所を開設

平成18年7月

本社を東京都豊島区高田に移転

平成18年8月

北海道札幌市に北海道営業所を開設

平成19年1月

東京都板橋区にテクノロジーセンターを開設

平成19年4月

ジャスダック証券取引所に株式を上場

平成19年5月

宮城県仙台市に東北営業所(現 仙台出張所)、岩手県盛岡市に盛岡出張所を開設

平成19年9月

群馬県前橋市に群馬営業所、東京都八王子市に八王子営業所を開設

平成20年5月

福岡県福岡市に九州営業所を開設、大阪営業所を大阪府大阪市中央区に移転

平成20年10月

神奈川県横浜市に横浜南営業所を開設

平成21年7月

広島県広島市に広島営業所を開設

平成21年9月

平成21年11月

平成22年4月

 

平成22年6月

 

平成22年8月

平成23年2月

平成23年12月

平成24年6月

平成24年7月

平成24年9月

平成25年3月

埼玉県さいたま市に埼玉営業所を開設

広島県福山市に福山出張所(現 福山営業所)を開設

ジャスダック証券取引所と大阪証券取引所の合併に伴い、大阪証券取引所JASDAQ(現 東京証券取引所JASDAQ(スタンダード))に上場

㈱メディカルプロジェクトより、医療機器代理店事業部門を譲受し、静岡県静岡市に静岡営業所、静岡県沼津市に沼津営業所、静岡県浜松市に浜松営業所を開設

東京都練馬区に東京営業所を開設

大阪営業所を大阪府大阪市西区に移転

茨城営業所を茨城県つくば市に移転

横浜営業所及び横浜南営業所を横浜営業所として統合

沼津営業所を静岡県沼津市に移転、広島営業所を広島県広島市西区に移転

栃木県下野市に栃木出張所を開設

東北営業所(現 仙台出張所)を宮城県仙台市青葉区に移転

平成25年4月

愛知県名古屋市中川区に名古屋営業所を開設、福井県福井市に福井出張所を開設、大阪営業所を大阪府大阪市淀川区に移転

平成25年7月

大阪証券取引所と東京証券取引所の現物市場の統合に伴い、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に上場

平成25年12月

東京証券取引所市場第二部に上場

福山出張所(現 福山営業所)を広島県福山市紅葉町に移転

平成26年2月

東京営業所を東京都豊島区に移転

平成26年9月

東京証券取引所市場第一部に上場

平成27年1月

宮崎県宮崎市に宮崎出張所を開設

平成27年9月

沖縄県那覇市に沖縄出張所を開設

平成27年10月

テクノロジーセンターを東京都豊島区に移転

平成28年9月

名古屋営業所を名古屋市中区に移転

平成29年1月

盛岡出張所を閉鎖

平成29年3月

静岡営業所を静岡市駿河区に移転

平成29年10月

物流センターを東京都豊島区に移転

 

3【事業の内容】

 当社は、昭和61年4月の設立以来、「人に優しい医療」への貢献をコンセプトに、循環器疾病分野の医療機器を中心に事業展開しており、医療現場に携わる企業として多くの患者様のQOL(Quality of Life)の向上に貢献していくことを使命としております。

 当社の事業内容は商品に応じて「不整脈事業」、「虚血事業」、「その他」に区分されます。

 各事業について次のとおり説明いたします。

 なお、次の3部門は「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1)財務諸表 注記事項」に掲げるセグメント情報と同一であります。

―不整脈事業―

不整脈とは、心臓を動かす刺激の発生または刺激が伝わる伝導路の異常によって心臓のリズムが乱れる疾患のことで、脈が遅くなる徐脈、速くなる頻脈、脈が飛ぶ期外性収縮の3つに分けられます。原因としては、先天的なもの以外に加齢や喫煙、ストレス等によって引き起こされるといわれております。

不整脈事業においては、徐脈、頻脈、期外性収縮の治療に用いる心臓ペースメーカ、アブレーションカテーテル(心筋焼灼術用カテーテル)、ICD(植込み型除細動器)、検査用電極カテーテルが主力商品となっております。当事業はこれら不整脈の検査・治療のための医療機器を主として関東地域において、医療機器輸入商社及び国内医療機器メーカーから仕入れ、主に医療施設に対し卸売会社として販売しております(販売代理店業)。

現在、当事業においては既に全国展開している虚血事業と連携しながら、東北、北陸、名古屋、中国の各地区を営業強化エリアとし全国展開を推進しております。

 

 当事業においては、主に以下の商品を販売しております。

・心臓ペースメーカ

 心臓ペースメーカは、不整脈のうち主に脈が遅くなる「徐脈」を治療する機器です。心臓は洞結節と呼ばれる部位より発生した刺激が伝導経路を伝わり、心筋が収縮することで血液を送り出しています。心臓の刺激を伝える経路が病気により機能しなくなったり、刺激を作り出す洞結節の活動が低下すると心臓の脈拍が少なくなり、時には失神発作を起こしたりします。これが徐脈です。このように心臓の拍動が低下したときに、心臓の代わりに刺激を発生させる機器が心臓ペースメーカで、絶えず心臓を監視しており、設定した最低限の脈拍が出ていれば心臓ペースメーカは作動せず、その人の脈拍が優先される仕組みとなっております。

・ICD(植込み型除細動器)

 心臓ペースメーカが徐脈の治療に使用されるのに対し、ICD(植込み型除細動器)は主に「心室頻拍」や「心室細動」と呼ばれる重篤な頻脈の治療に用いられます。心室頻拍とは心臓が異常に速く拍動する不整脈のことで、180~220拍/分(正常は60~100拍/分)という非常に速いリズムで心臓が動くため血液が送り出せず、めまいや失神を起こします。また、心室細動とは心臓が正確なリズムを失って心室が小刻みに痙攣する状態のことで、心臓から血液がほとんど送り出されず意識不明となります。この状態で放置すると死に至るため、一刻も早い処置が必要となります。通常、このような不整脈を止めるには電気ショックパルスを心臓に与える方法(除細動)しかありません。ICD(植込み型除細動器)はそのような頻脈が発生したとき、それを検知してただちに電気ショックパルスによって止めることを目的に開発された装置です。

・CRT-D(両室ペーシング機能付き植込み型除細動器)

 CRT-D(両室ペーシング機能付き植込み型除細動器)は、ICD(植込み型除細動器)の機能に、心不全の治療の一種である心臓再同期療法の機能を併せ持つ商品であります。心臓再同期療法とは、心臓を動かすための電気信号の伝達に障害が発生し、心臓が正常に動作しなくなった場合に、人工的な電気信号を発生させることで心臓を正常に動作させようという治療法です。近年ICD(植込み型除細動器)に比べて適応範囲が広いことから、これを利用した症例数が増加傾向にあります。

・電極カテーテル

 電極カテーテルは、先端部分に電極が付いた特殊なカテーテルで、主に心臓電気生理学的検査に使用されるものです。心臓電気生理学的検査とは、心腔内に電極カテーテルを挿入し心腔内の様々な部位からの電位記録を取ったり電気刺激を与えたりして、不整脈の詳細な診断や発生メカニズムの解明、重症度の評価、薬剤の効果の判定、心臓ペースメーカやICD(植込み型除細動器)の適応決定などに広く用いられる検査方法です。電極カテーテルは用途に応じて、先端部分の電極数が2極~40極以上、カーブ部分が固定されているタイプや手元操作でカーブが変化するものなど多くの種類があります。

・アブレーションカテーテル(心筋焼灼術用カテーテル)

 アブレーションカテーテル(心筋焼灼術用カテーテル)は、電極カテーテルの一種で、頻脈の原因となる心筋組織を焼灼し根治させるアブレーションといわれる手技に使用されるものです。アブレーション(心筋焼灼術)とは、心腔内に留置したカテーテルに外部から高周波エネルギーを通電し、不整脈の原因となっている部位を焼灼し組織的に壊死させる治療法で、現在、WPW症候群(正常な伝導系以外に別の副伝導路を有することに起因する病気)に対しては確立した治療となっているほか、発作性上室頻拍等でも良好な成績が得られております。また、心房頻拍や心房粗細動に対しても有効であるケースが増えているなど、従来外科手術の適応となっていた症例だけでなく、薬剤によってコントロールされていた症例にまで適応の幅は広がっております。

・冷凍アブレーションカテーテル

 薬剤抵抗性を有する発作性心房細動治療を目的とした新しいエネルギー源である冷凍凝固法を用いたバルーンカテーテルです。バルーンが装着されたアブレーションカテーテルを心房細動のトリガーとなる肺静脈に挿入し、治療を行います。重篤な合併症の発生率が従来と比較して極めて低く、すでに欧米では高い評価がなされており、今後広く普及していくことが予測されています。

心腔内エコーカテーテル

 従来の超音波診断装置とは異なり、心臓の中に超音波カテーテルを留置し治療中の心臓内の情報をリアルタイムに得る事が出来るカテーテルです。また、磁気センサー付きの超音波カテーテルは、3Dマッピングシステムとの併用により心臓のリアルタイム3D画像を構築する事が可能です。心腔内超音波カテーテルを用いる事で、治療手技の有効性、安全性の向上が期待されます。

 

―虚血事業―

虚血とは、血管の狭窄または閉塞により組織への血流が不十分もしくは途絶している状態を指します。虚血により引き起こされる虚血性疾患としては、心臓の冠動脈で起こる心筋梗塞や狭心症、脳の血管で起こる脳梗塞等が代表的なものです。原因となる動脈硬化は糖尿病や高血圧、高脂血症等によって進行し、肥満や喫煙、運動不足、ストレスの多い生活等も動脈硬化を促進させるといわれております。

虚血事業においては、虚血性疾患の検査・治療のための医療機器を、国内外の医療機器メーカーより直接仕入れ、主として全国の医療機器販売代理店を経由して医療施設に販売しております(国内総代理店業)。このため、全国主要都市において当事業を中心とした営業拠点を既に展開しております。

なお、国内で医療機器として流通させるためには厚生労働省の薬事承認を取得する必要があり、当社は有望な医療機器を国内外に見出すためにマーケティングを担当する部署や薬事承認及び品質保証を担当する部署を設置しております。

また、不整脈事業と同様の形態をとり、虚血分野の検査・治療に用いる医療機器を輸入商社や国内医療機器メーカーから仕入れ、販売代理店として医療施設等に販売しているケースもあります。

 

 当事業においては、主に以下の商品を輸入・販売しております。

・エキシマレーザ血管形成システム「CVX-300」(以下「エキシマレーザ」という。)

 エキシマレーザは、レーザ光を20~150ns(ns=10億分の1秒)間隔でパルス状に照射し、冠動脈内で石灰化、繊維化したプラーク(※)を蒸散させ除去する治療機器です。同じレーザの仲間であるYAGレーザや炭酸ガスレーザを利用した血管治療システムは、熱発生があるため治療成績は芳しくありませんが、エキシマレーザは赤外線領域ではなく紫外線領域の波長のため熱発生が少なく、また、到達範囲が0.005mmと非常に限定されるので合併症の発生も少なく良好な結果を得ることができます。エキシマレーザは、冠動脈以外にも末梢血管治療、心臓ペースメーカ及びICD用リード抜去治療にも適用することができますが、現在日本国内で認められているのは、冠動脈の治療及び心臓ペースメーカ等のリード抜去治療であります。

 製造は米国のSpectranetics社であり、日本においては当社が国内総代理店となり販売代理店を通じて、全国の医療施設に提供しております。

 

※プラーク:血管の内壁に徐々に沈着した脂肪(コレステロール)の蓄積物のことです。「アテローム硬化性プラーク」あるいは単純に「プラーク」と呼ばれます。日本語では粥腫(じゅくしゅ)といいます。

 

―その他―

 「その他」においては、脳神経外科関連商品、一般外科関連商品、消化器関連商品、放射線防護用品等、主力事業である不整脈及び虚血事業に属さない商品の販売を行っております。

 

 事業系統図は、次のとおりであります。

  0101010_001.jpg

 

4【関係会社の状況】

該当事項はありません。

 

5【従業員の状況】

(1)提出会社の状況

平成30年3月31日現在

 

従業員数(人)

平均年齢(歳)

平均勤続年数(年)

平均年間給与(千円)

284(26)

39.4

6.4

6,110

 

セグメントの名称

従業員数(人)

不整脈事業

284

(26)

虚血事業

その他

合計

284

(26)

 (注)1 従業員数は就業人員(執行役員を除き、嘱託社員を含む。)であります。

    2 臨時雇用者数(人材会社からの派遣社員を除き、パートタイマーを含む。)は、年間の平均人員を( )外数で記載しております。

3 平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでおります。

4 当社では、報告セグメント毎の経営組織体系を有しておらず、同一の従業員が複数のセグメントに従事しているため、合計で記載しております。

 

(2)労働組合の状況

 労働組合は結成されておりませんが、労使関係は円満に推移しております。