第2【事業の状況】

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

 文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。

(1)経営方針

 当社は、「生命とQOL(Quality of Life : 生活の質)を守る」を経営理念とし、循環器疾病分野の医療機器を中心に高度な専門性を追求し医療現場のニーズに応えることで、「人に優しい医療」へ貢献しながら継続的に成長・発展することを目指しております。

 また、透明性の高い健全な企業経営を目指し、適時、公平な情報開示に努めるとともに、コンプライアンスを重視し、広く社会から信頼される経営を目指しております。

 

(2)経営環境及び経営戦略等

 医療機器業界を取り巻く環境は、超高齢社会の進展による医療ニーズの高まりに伴い医療機器やサービスに対する需要増加が予測される一方で、そのことが国民医療費の増大につながることから、今後も医療費抑制策は継続する見通しです。少子高齢化対策、格差是正、財政健全化への社会的課題意識の高まり等の要因も相まって、診療報酬や患者負担率の改定、継続的な特定保健医療材料の保険償還価格の引き下げといった方向に政策が執られることが予想され、当社を含む医療機器業界がその影響を受けることとなります。

 そのような中、当社の取引環境においては、医療機器メーカーによる医療施設への直接販売や販売代理店の選別が行われ、顧客である医療施設でも共同購入による仕入単価の引下げ等の効率経営推進の動きが見られます。

 また、競争環境に関しては、前述の構造的な要因により、従来の販売・流通業態では収益性の低下圧力に不可避的に直面することから、既存競合企業においては、合従連衡などによるシェア拡大で価格競争力を高める動きが見られる一方、効率的な医療制度運営や医療経営を目的とした技術導入のニーズを契機とした様々な規模、形態での新規参入も顕著になっており、当社の事業環境は大きな変化の中にあります。

 このような環境の変化を捉え、当社では販売代理店機能を有する不整脈事業と、国内総代理店機能を有する虚血事業において蓄積された循環器領域を中心とする顧客基盤、専門的知識、経験といった強みを伸長させ強固なものとするとともに、両事業はもとより外部との相乗効果を発揮することで業績の拡大を目指しております。また、主にそれらの強みを起点とした開発や投資を果敢に行うことにより、既存の枠組みを超えた事業展開や、新技術の取込みへの布石とし、新たな収益の柱の創出・育成を戦略的に推し進めてまいります。

 

(3)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等

 当社は、安定的に業容の拡大を図ることを経営の基本と考えており、継続的かつ効率的に販売の拡大を図ることを目指しております。そうした観点から、資本効率性の指標として自己資本当期純利益率(ROE)20%以上、収益性の指標として売上高営業利益率4%以上を確保することを目標としております。医療現場のニーズを捉えた商品の導入、高付加価値サービスの提供、管理機能の整備・強化により経営効率を向上させることで、当該目標の達成を目指しております。

 

(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 当社は、継続的な成長を実現していくために、以下の事項を課題と認識しております。

① 販売拡大

当社は、主力の不整脈事業において、関東地区に特化して営業展開をしてきた経緯から、同地区への売上依存度が非常に高い状況にあります。そのため、さらなる業容拡大を目指すためには、不整脈事業の営業エリアを拡大することが不可欠であるとの認識を持っております。当事業年度においては2020年5月に高知出張所を開設いたしました。

今後も、不整脈事業の全国展開に向けて、人材育成をはじめとする体制の整備を行い、既存顧客とともに新規顧客の期待に応えられるよう総合的な販売力の強化を図ることで、売上拡大に努めてまいります。

 

② 新商品ラインナップの拡充

顧客基盤の構築と新規顧客の開拓には、顧客ニーズにあった医療機器をいち早く、継続的に提案することが必要であると認識しております。そのためには、常に国内外の最新医療情報を把握し新商品の早期の販売権獲得と、迅速な薬事承認の取得が求められるところであります。

特に、虚血事業における主力商品であるエキシマレーザ血管形成システムの独占販売契約期間の終了後も、既存の顧客基盤を維持・深耕していくためには、同事業領域における取扱商品の充実が急務とされているため、マーケティング部門や薬事部門の活動による製品導入の取組みに加え、研究開発部門の機能強化や営業部門の組織強化等により新たな主力商品の育成に取り組んでおります。当事業年度においては自動造影剤注入装置の開発を継続して行い、2020年10月には「RAQUOS インジェクションシステム」の日本国内における薬事認証を取得しました。

また、医療現場のニーズを反映させた独自企画商品を充実させることで、新規顧客開拓や既存顧客の深耕につなげる取組みも継続しており、当事業年度においては、ガイドワイヤー固定器「ディークリッパー」の販売や、不整脈シミュレーター「EPトレーナー」の海外販売を開始しました。

 

③ 利益率の改善

近年においては、顧客である医療機関からは、償還価格の引き下げによる値下げ要請、あるいは医療経営環境改善のための値下げ要請への対応が求められる傾向が継続しており、当社においても一層の効率化や合理化が求められていると認識しております。目標とする売上高営業利益率4%以上を達成するために、仕入先企業との協力関係の構築や、比較的利益率の高い当社独自商品の販売促進への取組みを行っております。

 

 

2【事業等のリスク】

 当社の経営成績及び財務状況に影響を及ぼす可能性のあるリスクには以下のようなものがあります。当社はリスク・コンプライアンス委員会が検討したリスクを取締役会に報告することにより、これらのリスク発生の可能性を認識したうえで、発生の回避及び発生した場合の対応に努めております。

 なお、文中における将来に関する事項は本書提出日(2021年6月28日)現在において当社が判断したものでありますが、以下の記載は当社の事業等及び当社株式への投資にかかわるリスクを全て網羅するものではありません。

 

(1) 事業環境に関わるリスク

①償還価格改定の動向

 現行医療保険制度においては、当社が販売する特定保険医療材料の保険償還価格が定められており、医療費抑制を目的として償還価格が引き下げられる傾向が継続するものと想定され、その動向は、当社の顧客である医療施設の購買方針や販売価格に直結し、当社の業績等に影響を及ぼす可能性があります。

 償還価格の引き下げ傾向が継続することにより、販売価格では医療機関のコスト意識の高まりによる値下げ要請が予想されます。

<主要な対策>

・償還価格改定に関する情報を注視

・改定の影響度の少ない商品群の充実

・比較的利益率の高い独自商品の開発及び販売への注力

 

②競争環境

 当社が属する医療機器業界においては、近年の保険償還価格引き下げ等の影響もあり、医療機器メーカーの医療施設への直販、販売代理店の選別等の動きが一部見られております。また、医療機関のコスト意識の高まりによる値下げ要請や、同一系列病院などで価格の統一が進められている関係で、当業界においては総じて競争が激化する傾向にあります。とりわけ、当社においては、関東地域における売上高の割合が高い(当事業年度において約62%)ため、当該地域において当社が想定した以上に競争が激化し、相対的に当社の競争力が低下した場合には、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。

 また、自社企画製品に関して、競合品の登場により、自社企画製品の売上が減少する可能性があります。

<主要な対策>

・教育制度の強化推進による専門性の維持・強化

・自社企画商品による当社の提供する価値の向上、差別化

・新規顧客開拓や営業エリア拡大の推進

・自社企画製品のラインナップやバージョンアップの検討

・メーカーとの関係強化を通じた仕入コストの低減

 

③仕入リスク

 当社は、他の医療機器輸入商社及び国内外の医療機器メーカー等から仕入を行っておりますが、当社が主要仕入先と締結している取引契約については、仕入先の買収、合併等の影響やその他の理由により、解約となる、又は更新が不可能となる場合があります。当社が取り扱っている商品の中には代替不能な商品も含まれているため、何らかの事由により商品の仕入に支障が生じた場合には、当社の事業活動に影響を及ぼす可能性があります。

 また、自社企画製品におきましても、製造請負企業の経営破綻や部材調達資金の不足、専任技術者の退職等により、商品の供給が遅延又は停止した場合、当社の事業活動に影響を及ぼす可能性があります。

<主要な対策>

・複数の仕入先の確保

・取引先の定期的な信用調査の実施

・関連部門間における早期の信用情報及び回収情報共有

・製造計画の事前確認における適切な審査の実施

 

④医療業界における技術革新

 当社は、循環器系の医療機器の売上高構成比率が高くなっております。そのため、医療業界における革新的な治療技術の開発等、急速な技術の進歩により、新たな事業機会が生まれる可能性がある一方で、事業機会に適切に対応できないまま医療施設において既存商品の使用頻度が低下した場合には、当社の業績にマイナスの影響を及ぼす可能性があります。

<主要な対策>

・国内外における最先端の技術開発に関する情報収集

・必要に応じた投資による新製品取引機会の獲得

・新製品取引関与に向けた働きかけ

 

(2) 事業運営に関わるリスク(オペレーション)

①新製品獲得のための投資

 前記(1)④「医療業界における技術革新」におけるリスクを踏まえ、マーケティング部門を中心に、国内外における最先端の技術開発に関する情報をいち早く把握し、必要に応じた投資や、新製品取引関与に向けた働きかけを行い、将来有望な医療用製品の販売権の獲得を目指しております。しかしながら、適切な情報提供・報告がなされなければ、適切な判断に基づいた投資判断ができず、投資による損失が発生する可能性があります。

<主要な対策>

・投資関連企業に関する取締役会への事前の報告

・取締役会等における情報の吟味

・投資目的に応じた目標に対する定期的モニタリングの実施

 

②医療事故

 当社は、「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」(以下「医薬品医療機器等法」といいます。)において、商品を市場に出荷する「製造販売業」として許可を受けており、社内においては医療機器製造販売業三役(医療機器等総括製造販売責任者・国内品質業務運営責任者・医療機器等安全管理責任者)を置き、必要十分な品質管理、安全管理体制を整備しているものと認識しております。しかしながら、万一、製品の不具合に起因する医療事故が発生した場合には、当社の信頼を損なうほか、損害賠償請求等の訴訟を提起される可能性があり当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。

<主要な対策>

・教育訓練の実施、記録・報告

・必要人材の維持と採用

・手順書の整備やQMS(品質マネジメントシステム)の定期的な見直し

・製造物責任による損害賠償保険の付保

 

③取扱い製品の減少

 当社虚血事業において主に取り扱っておりますエキシマレーザ血管形成システム及び関連製品につきましては、同事業における依存度が高くなっております(当事業年度において同事業売上高の約39%)。

 当該製品に関する日本国内における製造販売業の承認を製品ごとに2019年4月1日又は2020年1月1日をもって株式会社フィリップス・ジャパンに移管しているため、株式会社フィリップス・ジャパンとの当該製品に関する取引が終了した場合には、売上が減少する可能性があります。

<主要な対策>

・他社製品取引の開拓

・株式会社フィリップス・ジャパンとの適正な条件による取引継続交渉

 

④契約交渉

 当社は、事業運営にあたり多数の契約を締結しておりますが、十分な審査を行うことができない事情等により、当社が過度に不利となる条件で契約を締結した場合には、本来必要のない費用を負担する、利益を喪失するなどの不利益が発生する可能性があります。

<主要な対策>

・当社指定の契約書ひな形の使用推進

・適切な契約書審査手続きの実施

・法律、契約に関する知識の啓発

・営業部門と法務部門が連携した契約交渉

 

➄知的財産

 当社は、前記(1)②「競争環境」におけるリスクに備え、自社企画製品による当社の提供価値の向上、差別化を図っておりますが、自社企画製品の知的財産に関する管理体制の不整備や機能不全があった場合には、自社企画製品が模倣されるなどして知的財産が侵害される可能性があります。また、他者の知的財産権に関する事前調査が不足したり、当社従業員の教育が不足したりした場合には、知的財産に関する紛争により損害賠償責任を追及されたり、製品回収コストや信用低下を招く可能性があります。

<主要な対策>

・知的財産権の調査

・必要に応じた出願・申請の実施

・知的財産に関する社内研修の実施

 

⑥販売先の信用状況

 当社は、販売先である医療施設等の取引先に対して信用取引を行っており、債権の回収リスクを負っております。近年においては、診療報酬及び保険償還価格の引き下げ等により、医療施設、医療機器販売代理店を取り巻く環境は厳しくなっているため、当社の販売先の経営の悪化等により、債権の回収が困難となった場合には、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。

 また、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う環境の変化は、当社の取引先に対しても大きな影響を与えるものと捉えております。

<主要な対策>

・取引先の定期的な信用調査の実施

・関連部門間における早期の信用情報及び回収情報共有

・与信規模に基づく潜在的リスクの大きさに応じた与信管理

 

⑦不適切な会計処理の発生

 当社におきましては、常日頃適切な会計処理を心がけ、実施しておりますが、内部統制システムにおいて不備が発生し見直しが行われないこと等により、不正確な事務、あるいは事故・不正等が発生した場合には、誤謬を原因とする開示書類の虚偽記載やこれに対する行政上の措置により、損害や信用の毀損が生じる可能性があります。

<主要な対策>

・マニュアルの整備、事務手続きにおける相互チェックの体制の整備、更新

・従業員への教育・研修の実施

・システム化による事務作業負担の軽減等の実施

・新収益認識基準に則ったルールの整備、周知、実施

 

⑧交通事故

 当社の事業活動におきましては、迅速に医療商材を医療機関へ届けるため、当社従業員が営業車両により直接営業所から医療機関へ医療商材を運搬することがあり、当社従業員による重大な車両事故が発生した場合には、社会的信用の低下や、対応に関する費用の発生等により当社の事業活動に重大な影響を及ぼす可能性があります。

<主要な対策>

・日々の注意喚起による意識改善

・余裕ある営業活動ができるような営業計画と環境づくり

・関係部署との対策協議及び周知

・事故発生原因の指摘・指導や再発防止策の追跡・フォロー

・保険の付保

 

➈情報セキュリティ、情報漏洩

 当社におきましては、個人情報保護基本方針及び情報セキュリティ基本方針のもと、法令、規程類に基づく情報管理及び全社横断的な情報セキュリティの確立、導入、運用、監視、維持、改善が実行されていますが、万一、個人情報や機密情報が外部に漏洩することとなった場合、社会的信用の低下や、対応に関する費用の発生等により当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。

<主要な対策>

・情報管理ルールの適正化・明確化と周知

・情報管理部門によるアカウント管理、利用状況のモニタリング

・ウイルス対策ソフトの導入、ファイアウォールの利用

・情報漏洩保険の付保

 

(3) 事業運営に関わるリスク(コンプライアンス)

①薬事関連法規等の規制

 当社が行う医療機器の開発、製造、輸入及び販売等の事業は、医薬品医療機器等法等関連法規の厳格な規制を受けており、事業遂行にあたり「高度管理医療機器等販売業・貸与業」「第一種医療機器製造販売業」「医療機器修理業」の許可及び「医療機器製造業」の登録を受けております。当社はこれらの許可及び登録を受けるための諸条件並びに関連法令の遵守に努めており、現時点において当該許可及び登録が取り消される事由は発生しておりません。しかしながら、法令違反等によりその許可及び登録が取り消された場合又は規制当局から業務停止等の処分を受けた場合には、規制の対象となる商品を回収し、又はその販売を中止することが求められる可能性及び事業を継続できない可能性があり、当社の事業活動に重大な影響を及ぼす可能性があります。

<主要な対策>

・統括部門と対象事業所の密な連携

・適切な品質記録の管理

・書面又は実地訪問による教育及び情報の入手

・営業所にて遵守事項の自己点検を実施する体制の維持

・上市製品に関係する製造元管理及び監督

・定期的な教育研修の実施

なお、当社が取得しております主な許可及び登録は以下のとおりです。

 

許可・登録の名称

許可・登録の内容

管轄官庁等

有効期限

 

主な許可・登録取消又は業務停止事由

事業所

高度管理医療機器等販売業・貸与業

医薬品医療機器等法第39条第1項の規定により許可された高度管理医療機器の販売業者又は貸与業者であること。

厚生労働省

2024年7月17日

(6年ごとの更新)

行政処分に対する違反や役員等の欠格事由に該当した場合は許可の取消(医薬品医療機器等法第75条)

本社他28事業所

第一種医療機器製造販売業

医薬品医療機器等法第23条の2第1項の規定により許可された第一種医療機器製造販売業者であること。

厚生労働省

2024年1月31日

(5年ごとの更新)

行政処分に対する違反や役員等の欠格事由に該当した場合は許可の取消(医薬品医療機器等法第75条)

本社

医療機器製造業

医薬品医療機器等法第23条の2の3第1項の規定により登録された医療機器製造業者であること。

厚生労働省

2024年1月31日

(5年ごとの更新)

行政処分に対する違反や役員等の欠格事由に該当した場合は登録の取消(医薬品医療機器等法第75条の2)

本社他1事業所

医療機器修理業

医薬品医療機器等法第40条の2第1項の規定により許可された医療機器修理業者であること。

厚生労働省

2021年7月25日

(5年ごとの更新)

行政処分に対する違反や役員等の欠格事由に該当した場合は許可の取消(医薬品医療機器等法第75条)

本社

  (注) 高度管理医療機器等販売業・貸与業の許可及び医療機器製造業の登録は複数の事業所で取り扱っているため、本社の許可及び登録情報を記載しております。

 

②医療機器業公正競争規約

 医療機器業公正競争規約は、事業者団体(医療機器業公正取引協議会)が業界の公正な競争秩序を確保することを目的として、景品類の提供に関して定めた規約であります。当該規約は、1998年11月に公正取引委員会の認定を受けて告示されたものであり、自主規制でありながら法的裏付けのある規制となっております。

 また、医療機器の適切な使用を確保するため、従来医療施設からの要請に応じて、いわゆる「立会い」業務を行う場合がありますが、2008年4月より医療機器業公正取引協議会が「医療機関等における医療機器の立会いに関する基準」の運用を開始し、「立会い」業務に基準を設けております。

 当社においても、2004年9月末に当該規約に準じた「DVx行動ガイドライン」を策定し、社員の行動規範を定め運用をはかる等、社員への教育啓蒙にも努めておりますが、医療機器業公正取引協議会及び公正取引委員会との認識の違いが生じ、入札停止や違約金等の罰則を適用された場合には、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。

<主要な対策>

・全従業員等に対して定期的な研修、テストの実施

・コンプライアンスに関する問合せ内容の関連部門間における定期的な共有、改善措置

・規約インストラクター資格者の増強

・講習を活用した最新の規制の状況や違反事例に関する情報収集

 

③贈収賄

 当社は、国立・公立病院を始めとする多くの公的病院と継続的に取引を行っていることから、当社としても贈賄事件防止により一層注力する必要があると認識しております。万が一、当社におきまして贈賄事件が発生した場合には、刑事罰、事業者団体(医療機器業公正取引協議会)からの摘発・違約金支払命令を受けるほか、仕入先からの取引打切りや入札手続きにおいて指名停止措置を受けるなどの取引先の喪失、信用低下が発生する可能性があります。

<主要な対策>

・金銭授受の監視・管理の強化

・従業員への教育・研修の実施

・講習を活用した違反事例に関する情報収集

 

④独占禁止法

 当社は、国立・公立病院を始めとする多くの公的病院と継続的に取引を行っていることから、入札等における独占禁止法遵守により一層注力する必要があると認識しております。万が一、当社におきまして独占禁止法違反事案が発生した場合には、刑事罰、事業者団体(医療機器業公正取引協議会)からの摘発・違約金支払命令を受けるほか、仕入先からの取引打切りや入札手続きにおいて指名停止措置を受けるなどの取引先の喪失、信用低下が発生する可能性があります。

<主要な対策>

・従業員への教育・研修の実施

・講習を活用した違反事例に関する情報収集

 

➄人材の確保、労務管理

 循環器内科製品の専門商社である当社の中長期的な成長には、事業に関する専門的な知識、技術を有する人材の確保が必須となります。従業員満足度の低下等により人材が多数流出した場合には、事業の継続、発展に影響が生じる可能性があります。

 また、近年労働法規の改正が続き労務管理の重要性が増しておりますところ、当社において、労働時間管理の不備、管理職の知見不足、組織マネジメント機能の低下により労働法規違反行為が生じた場合には、労働基準監督署是正勧告や刑事罰を受けるほか、信用低下による人材確保への悪影響が生じる可能性があります。

<主要な対策>

・労働時間のモニタリング

・従業員への教育・研修の実施

・相談窓口の設置

・従業員満足度アンケートの実施

・メンター制度の導入

 

(4)自然環境、災害等に関わるリスク

①新型感染症の拡大

 新型感染症の感染拡大に対して、医療施設において緊急性の低い治療の延期などの対策が執られた場合、当社が医療機器を供給する症例の数が減少すること等により当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。今般の新型コロナウイルス感染症の拡大におきましても、当社従業員が感染するなどして事業継続に支障が生じる可能性があり、また、緊急事態宣言を受けた営業活動自粛のほか、医療施設において上記対策等が執られたことによる販売の減少が生じております。

 なお、当社におきましては、下記対策の他、2020年1月31日に新型コロナウイルス対策本部を設置し、顧客、取引先及び従業員の安全を第一に、当社の理念である医療への貢献を継続するための計画の策定等を実施しております。

<主要な対策>

・時差通勤、テレワークの実施

・集合会議の自粛

・感染予防策の実施

・感染者が発生した場合の対応方法に関する事前の情報共有

 

②自然災害

 当社では、国内外の仕入先から医療機器等を仕入れ、顧客である販売代理店や医療施設に対し販売を行っていることから、大規模な地震や風水害等の自然災害が発生した場合、物流への支障やシステム上の障害により当社の業績に影響を及ぼす可能性があり、また、従業員や営業所等に被害が生じる可能性があります。

<主要な対策>

・BCPの策定・周知

・災害時対応の方法、連絡先等の情報の周知

・保険の付保

 

 

3【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1)経営成績等の状況の概要

当事業年度における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。

 

①財政状態及び経営成績の状況

当事業年度におけるわが国の経済は、新型コロナウイルス感染症の影響により、依然として厳しい状況にあるなか、各種政策の効果や海外経済の改善もあり、持ち直していくことが期待されましたが、新型コロナウイルス感染症の収束は見通せず、先行きが不透明な状況が続いております。

医療機器業界におきましても、新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、患者の受診抑制や検査及び手術数の減少による影響を受けているほか、取引先である医療機関も病床確保の対応や感染防止対策費用の増加など厳しい状況であるため、経営環境改善のための値下げ要請など様々なニーズへの対応が求められ、引き続き厳しい事業環境となっております。

このような情勢のもと、当社では、社員の感染リスクを軽減するためのあらゆる対策を講じ、医療の安全、安心のために安定して商品を供給し続けることを使命とし企業活動を行ってまいりました。

これらの結果、当事業年度の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。

 

a.財政状態

当事業年度末の資産合計は、前事業年度末に比べ201,187千円増加し、20,568,375千円となりました。

当事業年度末の負債合計は、前事業年度末に比べ154,316千円減少し、12,646,321千円となりました。

当事業年度末の純資産合計は、前事業年度末に比べ355,504千円増加し、7,922,053千円となりました。

 

b.経営成績

当事業年度の経営成績は、売上高41,007,008千円(前期比8.2%減)、営業利益847,393千円(同24.1%減)、経常利益850,774千円(同24.3%減)当期純利益572,367千円(同27.7%減)となりました。

 

セグメントごとの経営成績は、次のとおりです。

不整脈事業は、売上高35,254,826千円(前期比9.0%減)、セグメント利益3,911,895千円(同10.9%減)となりました。

虚血事業は、売上高3,197,615千円(前期比19.7%減)、セグメント利益714,706千円(同16.9%減)となりました。

その他は、売上高2,554,566千円(前期比32.9%増)、セグメント利益330,407千円(同16.9%増)となりました。

 

②キャッシュ・フローの状況

当事業年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、営業活動による資金の獲得1,743,161千円、投資活動による資金の支出217,122千円、財務活動による資金の支出273,640千円等により、前事業年度末と比較して1,253,292千円増加し、6,486,000千円(前期比24.0%増)となりました。

 

 

③生産、受注及び販売の実績

a.生産実績

当社の事業は、商品の仕入販売であり、生産活動を行っておりませんので、該当事項はありません。

 

b.仕入実績

当事業年度における仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

当事業年度

(自 2020年4月1日

至 2021年3月31日)

前期比(%)

不整脈事業(千円)

30,956,976

△10.4

虚血事業(千円)

2,306,329

△31.2

報告セグメント計(千円)

33,263,306

△12.2

その他(千円)

2,257,202

39.0

合計

35,520,509

△10.1

(注)上記の金額には、消費税等は含まれておりません。

 

c.受注実績

当社の事業形態は、原則として受注と販売が同時に発生するため、記載を省略しました。

 

d.販売実績

当事業年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

当事業年度

(自 2020年4月1日

至 2021年3月31日)

前期比(%)

不整脈事業(千円)

35,254,826

△9.0

虚血事業(千円)

3,197,615

△19.7

報告セグメント計(千円)

38,452,442

△10.0

その他(千円)

2,554,566

32.9

合計

41,007,008

△8.2

(注)1 最近2事業年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。

相手先

前事業年度

(自  2019年4月1日

至  2020年3月31日)

当事業年度

(自  2020年4月1日

至  2021年3月31日)

金額(千円)

割合(%)

金額(千円)

割合(%)

エム・シー・ヘルスケア株式会社

5,067,144

11.3

4,880,059

11.9

2 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。

 

(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する分析・検討内容は次のとおりであります。

なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において判断したものであります。

 

①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容

当社の当事業年度の財政状態及び経営成績は、次のとおりであります。

 

1)財政状態

ⅰ.流動資産

当事業年度末における流動資産の残高は、前事業年度末と比較して344,924千円増加し、19,176,606千円となりました。その主な要因は、売掛金が459,099千円、商品が430,245千円減少しましたが、現金及び預金が1,253,292千円増加したこと等によるものです。

ⅱ.固定資産

当事業年度末における固定資産の残高は、前事業年度末と比較して143,737千円減少し、1,391,768千円となりました。その主な要因は、工具、器具及び備品が106,028千円、差入保証金が49,371千円減少したこと等によるものです。

ⅲ.流動負債

当事業年度末における流動負債の残高は、前事業年度末と比較して176,600千円減少し、12,197,359千円となりました。その主な要因は、未払法人税等が67,000千円、未払消費税等が74,943千円増加しましたが、買掛金が288,072千円、未払金が34,007千円減少したこと等によるものです。

ⅳ.固定負債

当事業年度末における固定負債の残高は、前事業年度末と比較して22,283千円増加し、448,962千円となりました。その主な要因は、退職給付引当金が37,774千円増加したこと等によるものです。

ⅴ.純資産

当事業年度末における純資産の残高は、前事業年度末と比較して355,504千円増加し、7,922,053千円となりました。その主な要因は、剰余金の配当により246,656千円減少する一方、当期純利益により572,367千円、自己株式の処分により22,592千円増加したこと等によるものです。

 

当社は医療現場が必要とする医療機器等の商品を継続的かつ安定的に提供することで、医療の安心・安全に貢献することを社会的使命と考えております。この観点から財政の安全性には十分な配慮を行っております。当事業年度末における流動比率は157.2%、当座比率は143.3%、固定比率は17.6%、自己資本比率は38.5%、負債比率は159.9%であり、十分な安全性が確保されております。

 

2)経営成績

ⅰ.売上高

当事業年度の売上高は41,007,008千円(前期比8.2%減)となりました。これは主に、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、医療機関において待機的な治療など緊急性の低い治療については可能な限り延期したこと、患者の受診自粛などにより症例数が減少したこと、医療機関への訪問を伴う営業活動を自粛したことなどによるものです。

ⅱ.売上原価

当事業年度の売上原価は36,049,999千円(前期比7.8%減)となりました。これは主に、売上高の減少に伴う仕入高の減少によるものです。

ⅲ.販売費及び一般管理費

当事業年度の販売費及び一般管理費は4,109,615千円(前期比7.0%減)となりました。これは主に、営業活動を制限したことによる旅費交通費の削減や経費節減努力によるものであります。効率化や生産性の向上には引き続き取り組んでおりますが、当事業年度における売上高販管費比率は10.0%(前事業年度は9.9%)となりました。

ⅳ.営業外損益

営業外損益は、前事業年度の7,828千円の利益(純額)から3,381千円の利益(純額)へと4,446千円利益(純額)が減少しました。これは、受取保険金が前事業年度は7,368千円発生しておりましたが、当事業年度は71千円となったこと等によるものです。

 

ⅴ.特別損益

特別損益は、前事業年度の26,695千円の損失(純額)から5,308千円の損失(純額)へと21,386千円利益(純額)が増加しました。これは、減損損失が前事業年度は27,080千円発生しておりましたが、当事業年度は発生していないためです。

ⅵ.当期純利益

当期純利益は、上記の結果、前事業年度の792,028千円から27.7%減少して572,367千円となりました。

 

当社は医療現場のニーズに沿うことで安定的に業容の拡大を図ることを経営の基本とし、長期にわたって増収を重ねてまいりました。当事業年度の売上高は新型コロナウイルス感染拡大の影響により減収となりましたが、医療現場の落ち着きとともに再びの業容拡大が可能と考えております。

 

また、当社は資本効率性の指標として自己資本当期純利益率(ROE)20%以上、収益性の指標として売上高営業利益率4%以上を確保することを目標としております。当事業年度における自己資本当期純利益率(ROE)は7.4%(前事業年度は10.5%)、売上高営業利益率は2.1%(前事業年度は2.5%)となりました。

販売総代理店として利益率の高い事業であった自動造影剤注入装置の取り扱い終了や特定保険医療材料の保険償還価格改定の影響、及び価格競争の激化を主な要因として効率性に係る両指標ともに近年は低下傾向にある状況です。商品構成の改善、医療現場の課題解決を支援する高付加価値サービスの提供、管理機能の整備・強化による経営効率の向上を推進することで、これらの指標の改善と向上に取り組んでまいります。

 

特定保険医療材料の保険償還価格の改定については、これまで2年に1度実施されてまいりましたが、2019年10月の消費税率の改定に伴い連年での実施がされたほか、今後は毎年の実施の定着も見込まれています。

2020年4月の改定では、診療報酬本体では0.55%の引き上げ、薬価では0.99%引き下げ、材料価格は0.02%の引き下げとなり、当社が取扱う医療機器では約0.7%のマイナス影響となりました。

 

商品の販売価格については、償還価格改定に伴う交渉だけでなく、医療機関のコスト意識の高まりや同一系列病院での統一価格交渉などによる価格競争の激化が見られ、行政による医療費の削減・抑制・適正化の方針を踏まえると、価格面では今後も厳しい環境が続くものと考えております。

 

当社といたしましては、プロダクトミックスやセグメント構成比率の変更による利益率改善、医療現場の課題解決を支援する営業力の強化、収益性を毀損しない新領域事業への展開に継続的に取り組むことで、規模・効率性の両面にわたって拡大と改善を図ってまいりたいと考えております。

 

セグメントごとの財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。

不整脈事業

不整脈事業の売上高は、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて症例数が減少したことを主な要因に前期比9.0%減の35,254,826千円となりました。

セグメント利益は、売上高の減少及び粗利率の低下により、前期比10.9%減の3,911,895千円となりました。

虚血事業

虚血事業の売上高は、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて症例数が減少したこと、新規販売活動が制限されたことを主な要因として、前期比19.7%減の3,197,615千円となりました。

セグメント利益は、売上高が減少したことから、前期比16.9%減の714,706千円となりました。

その他

その他の売上高は、心臓血管外科や脳外科などの売上高増加を主な要因に、前期比32.9%増の2,554,566千円となりました。

セグメント利益は、売上高の増加により、前期比16.9%増の330,407千円となりました。

 

②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報

当事業年度における各キャッシュ・フローの要因は次のとおりであります。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 仕入債務の減少288,072千円、法人税等の支払216,578千円等の支出要因があった一方、税引前当期純利益845,466千円に加え、減価償却費386,083千円、売上債権の減少503,543千円、たな卸資産の減少369,431千円等の収入要因により、1,743,161千円の資金の獲得(前期は1,045,392千円の資金の獲得)となりました。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 差入保証金の回収102,466千円等の収入要因があった一方、有形固定資産の取得による支出247,442千円、差入保証金の差入53,356千円、投資有価証券の取得30,000千円等の支出要因により、217,122千円の資金の支出(前期は362,299千円の資金の支出)となりました。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 長期借入金の返済29,527千円、配当金の支払244,113千円の支出要因により、273,640千円の資金の支出(前期は746,822千円の資金の支出)となりました。

 

キャッシュ・フロー関連指標の推移は、以下のとおりであります。

 

2017年3月期

2018年3月期

2019年3月期

2020年3月期

2021年3月期

自己資本比率(%)

41.3

41.8

40.0

37.1

38.5

時価ベースの自己資本比率(%)

91.1

80.8

55.5

45.9

53.3

キャッシュ・フロー対有利子負債比率(年)

0.1

0.1

0.3

0.0

0.0

インタレスト・カバレッジ・
レシオ(倍)

3,922.2

3,812.2

790.2

5,373.7

46,207.1

(注)1 各指標は以下の計算式により算出しております。

・自己資本比率:自己資本/総資産

・時価ベースの自己資本比率:株式時価総額/総資産

・キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債/営業キャッシュ・フロー

・インタレスト・カバレッジ・レシオ:営業キャッシュ・フロー/利払い

2 株式時価総額は自己株式を除く発行済株式数をベースに計算しております。

3 営業キャッシュ・フローはキャッシュ・フロー計算書の営業活動によるキャッシュ・フローを利用しております。有利子負債は貸借対照表に計上されている負債のうち利子を支払っているすべての負債を対象にしております。

 

当社の資本の財源及び資金の流動性については、次のとおりであります。

1)資金需要

当社の運転資金に係る資金需要の主なものは、商品仕入代金の支払資金、販売費及び一般管理費等の営業費用の支払資金になります。営業費用の主なものは、人件費及び営業活動のための旅費交通費であります。設備投資に係る資金需要の主なものは、デモ・レンタル用などの営業用機器、システム関連、営業用車両関連の支払資金になります。当事業年度における設備投資金額は215,913千円、業態上或いは戦略上、当社は原則的に生産設備を保有しない方針であり、生産設備や建物の保有がないことから資本的支出は微少です。

当事業年度における研究開発費は28,022千円、自社製品及び自社企画品の研究開発のための費用を計上しております。

株主還元について、当社は継続的かつ安定的な配当による株主還元を行うことを基本として配当を決定することとしております。2021年3月期末配当は1株当たり24円、配当性向は43.2%となっております。

 

2)財務政策

当社の運転資金及び設備投資資金等については、主として営業活動から得られるキャッシュ・フローを源泉とする内部資金を充当しております。

資金調達の方法として、銀行借り入れは微少であり、社債の発行、株式の発行につきましては現状では予定しておりません。2021年3月31日現在の長期借入金残高は1,678千円(うち、1年内返済予定の長期借入金1,678千円)となっております。

M&Aなど今後において生じる可能性がある戦略的資金需要、第2 事業の状況 2 事業のリスクにて記載したリスクまたはその他のリスクが顕在化した場合の事業継続のための資金需要等に対応して、手元資金を有しております。2021年3月31日現在の現金及び現金同等物の残高は6,486,000千円となっており、将来資金に対して十分な財源及び流動性を確保しているほか、取引金融機関との間で2,300,000千円の当座貸越契約を締結(全額未使用)しており、緊急対応可能な体制を整備しております。

 

③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されており、採用する重要な会計方針は、第5[経理の状況]1[財務諸表等]の「重要な会計方針」に記載しております。

この財務諸表の作成にあたって、過去の実績や現状等を勘案し合理的に見積り及び判断を行っておりますが、実際の結果は見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。

 

a.貸倒引当金

債権等の貸倒による損失に備えるため、一般債権については貸倒実績率等により、貸倒懸念債権等特定の債権については個別に回収可能性を勘案し、回収不能見込額を計上しておりますが、得意先の財政状態が悪化し、支払能力が低下した場合には、追加引当が必要になる可能性があります。

b.繰延税金資産

当社は、繰延税金資産について、将来の利益計画に基づいた課税所得が十分に確保できることや、回収可能性があると判断した将来減算一時差異について繰延税金資産を計上しております。繰延税金資産の回収可能性は将来の課税所得の見積りに依存するため、その見積りの前提とした条件や仮定に変更が生じ減少した場合、繰延税金資産が減額され税金費用が計上される可能性があります。

c.退職給付引当金

従業員の退職給付に備えるため、当事業年度末における退職給付債務の見込額に基づき計上しておりますが、割引率など数理計算上で設定される前提条件が変更された場合、将来期間において認識される費用及び計上される債務に影響を及ぼす可能性があります。

d.固定資産の減損

当社は、主として営業部を基礎として資産のグルーピングを行っております。減損の兆候の把握、減損損失の認識及び測定に当たっては、「固定資産の減損に係る会計基準」等に従い慎重に検討を行っておりますが、事業計画や経営環境等の前提条件の変化により、投資額の回収が見込めなくなった場合には、将来追加で減損処理が必要となる可能性があります。

 

4【経営上の重要な契約等】

 該当事項はありません。

 

5【研究開発活動】

当事業年度においては、医療機器及び周辺機器等の研究開発を行っており、研究開発費の総額は28,022千円となっております。